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断捨離をしているのに、すぐに、あれも欲しい、これも欲しいと、物欲にふりまわされていませんか?
きょうは浪費が止まらない人のために、物欲にふりまわされない方法、考え方をお伝えします。
私は以下のように考えるようにしたら、めったにモノを買わなくなりました。
物欲にふりまわされない5つの考え方
1.物をたくさん持っていても幸せにはなれない
2.新製品は永遠に出続ける
3.所有すれば心配や仕事が増える
4.所有することより、あり方が大事
5.モノと引き換えに渡しているのはお金ではなく人生そのもの
1つずつ説明します。
1.物をたくさん持っていても幸せにはなれない
これは、たいていの人が体験的によくわかっていることです。
これまであなたは、たくさんの物を買ってきました。断捨離しなければならないほど、部屋の中には不用品があふれています。
もし、物があなたを幸せにしてくれるのだとしたら、とうの昔に幸せになっていたはずです。でも、きょうもまた新しい物を買おうとしています。
なぜでしょうか?
物が私たちに与えてくれる喜びはほとんどの場合一時的なものなのです。
お店では、きれいで、便利そうで、輝いてみえたものも、買って、家で包装をあけた瞬間から、その魅力を失い始めます。
というのも、「ほしい、手に入れるべきだ」と思ったあなたが、「買うこと」を正当化するために、そのモノにさまざまな付加価値を与えていたからです。
家にはまだ去年買った夏のブラウスがあるけれど、このブラウスは、ギャザーがよっていて今年らしいし、先月は残業いっぱいがんばったし、買うべきよね、買いましょう。
そう思って買ったとたんに、自分がそれを手に入れるために、無理やり考えだした価値は消えています。
残業をいっぱいしたことと、ブラウスのモノとしての価値は全く何の関係もありません。
2.新製品は永遠に出続ける
人は新製品が大好きです。最新のガジェット、最新のキッチン雑貨、最新の流行のデニムのワンピース。今は最新でも、すぐに1つ前のモデルになってしまいます。
この「最新の何か」の登場は、永遠に続くのです。いくら追っても終わりはありません。
常に最新のものを手に入れようとすることは、回し車の中でぐるぐる回っているハムスター化してしまうようなものです。
3.所有すれば心配や仕事が増える
実は筆子がモノを所有したくない1番の理由はこれです。
どんな小さなモノでも何かを所有したら心配や仕事が増えます。
例えば最新のiPhone6を買ったとします。もう今年の9月にはiPhone7が出るらしいので、それほど最新でもないでしょうが。
すると、失くしはしないだろうか、落としはしないだろうか、こわしはしないだろうか、盗まれはしないだろうか、人から妬まれはしないだろうか、「妻に、また買ったの?」と言われはしないだろうか、こんな心配が生まれます。
さらに、できるだけ有効に活用したい、という気持ちが生まれ、どんなアプリを入れたらいいのだろうか、どうしたらより効率よくアプリを管理できるだろうか、どんなタスクをこのiPhoneでやったらいいだろうか、会社のPCとの連携はどうしようか、こんな心配が生まれます。
さらに、iPhoneをきれいに保ちたいので、液晶を保護するフィルムを買いたくなるかもしれません。しかも、このフィルム、今はいろいろな種類があります。防指紋、ノングレア、ブルーライトカットなどなど。
どれにしようか迷います。そこでアマゾンで、たかが300円ぐらいの保護フィルムを買うのに、30分ぐらい時間をかけて180個のレビューを読むことになるかもしれません。
もちろんケースだって必要です。ケースは保護フィルムよりもっと種類があります。ケース選びにさらに1週間かかります。
iPhone1つ買っただけでもこんなふうにやることが増え、新たな買い物まで生まれてしまうのです。
これが家だったら?そのストレスたるや、相当のものでしょう。
関連⇒家を持たない暮しがあってもいい、筆子が持ち家に住まず賃貸生活を続ける理由とは?
4.所有することより、あり方が大事
しばしば人は、ステータスシンボルのためにモノを買います。たとえば、日本人女性が好んでブランドのバッグを買うのは、それが欲しいからというより、「みんなが持っているから」あるいは「もう大人の女性なんだから、ヴィトンのバッグぐらい持っていないとおかしいよね」などという理由です。もちろん、一応「やはりいいものは、長持ちするしね」という理由も考えてあります。
ヴィトンのバッグを持っていると「一人前の大人の女性」として見てもらえて、うれしい、と思うわけですが、このように、常に他人のからの評価を生きるものさしにしているのはけっこうしんどいものです。
というのも、人は無責任にいろいろなことを言いますから。
自分の価値は、持ってるものでは変わりません。自分の価値を表すのは、所有している物ではなく、自分がいかに生きているか、じぶんがどうあるのか、ということです。
5.モノと引き換えに渡しているのはお金ではなく人生そのもの
今、大人気の100均ショップ。「100円だし~」と思って買った、10本100円のボールペン。1本目、まともに書けない、2本目、これもインクがでない、3本目、ペン先がボキッと折れた…。
こんなふうにしてあなたは貴重な時間を失ってしまいます。
iPhoneのようにいわゆるメーカー品で機能がすぐれているものも、使うには時間とエネルギーがいるのです。
お金を使って、何かを買うということは、そのモノを使うために、時間も使う、ということです。どんなものにお金を使って、どんなふうに時間を過ごすのか、それがあなたの毎日の暮しを作り、人生をも決めてしまうのです。
そう考えると、いくら100円だからって、うっかりモノは買えません。
考え方を変えれば買いすぎない
シンプルライフを実現するためには、捨てることも大事ですが、家の中に物を入れないほうがもっと大事だという話を先日書きました。
こちら⇒情報を遮断すると持たない暮しが実現してしまう理由とは?
そのためには、買わないことが1番いいのですが、これってけっこう難しいわけです。
というのも、多くの人は、毎日何らかの買い物をすることが、すっかり習慣になっているからです。生まれたときから、大量消費社会の中で生きていますから。
別に毎日買い物しなくたって生活に困ったりしません。なのに、仕事や学校の帰りになんとなく、本屋や、コンビニ、100円ショップに寄ってしまいます。
いったん店に入ると、店頭には、きれいなもの、かわいいもの、おいしそうなもの、お得なものが美しく並べられ、みんな「私を買って」光線を放っています。
ついつい買ってしまうのも無理はありません。
ですが、買っていると、いつまでたってもモノは減りません。
「1つ買ったら、2つ捨てて」なんて私自身も言ってますが、最初から買わなければ、捨てる行為もしなくてすむのです。
それにモノを買ってるとお金もたまりません。1つ1つは小さな出費でも、全部合わせるとけっこうな支出です。
節約にしゃかりきになるより、まずは日々の小さな買い物をするクセを矯正したほうが、お金を残すという面では、よほど得策です。
なんとなくモノを買ってしまう習慣を断ち切るためには、考え方を根本的に変える必要があります。
物欲とうまくつきあう方法を書いたこちらもどうぞ⇒物欲に振り回されてする買い物を止める3つの具体的なやり方。
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物欲にふりまわされない5つの考え方、どうでしょうか?
私は、あまりモノをほしいと思うことがなくなりました。
さらに、断捨離をしてミニマリストになったら、もう自分は必要なものはすでに持っている、ということがよくわかりました。
「もう充分持っているんだ」と満足すると、本当に物欲がなくなります。毎日のように出るきれいなもの、かわいいもの、便利そうなものは、すべて水もに浮かぶうたかたのように見えるのです。