住宅

ミニマム思考

家を持たない暮しがあってもいい、筆子が持ち家に住まず賃貸生活を続ける理由とは?

昭和34年生まれの筆子は今年56歳。この春、カナダに来て、20年目に入りました。その間、ずっと賃貸で暮しています。

ずっと賃貸だったのは、我が家が経済的に不安定で、家を買う余裕がなかったのが1番の理由です。しかし、シンプルライフに目覚め、断捨離で物を減らし、ミニマリストとなった今は、たとえお金持ちだったとしても、「もう持ち家はいらないな」、という心境です。

まあ、年も年ですから、今さらローンを組んで住宅を買う、というのはちょっと考えられません。ローンを組まなくても買える経済状況なら別ですが。なんといってももうすぐシニアですからね。

きょうは1つの意見として、筆子が「持ち家はいらない」と思う理由を3つお伝えします。



私が持ち家ではなく賃貸を選ぶ理由

家を無理して買うストレス

日本で持ち家を買う年代が1番多いのは30代だと思います。結婚して数年たって、子供もでき、さあ、これから、本格的に家庭を築こう、と思う時機です。

確かに、持ち家は資産になります。筆子だってあればうれしいですよ。ローンをすべて払い終わって、筆子が生きている間に、修繕が必要のない物件なら。

そして、掃除をするのが大変でない広さで、日当たりもよく、静かなところにあり、買い物をするのにも、家族が会社や学校に通うのにも、便利な場所にあるのなら。

でも、そんな物件なかなかないし、あったとしても買えっこありません。だから、人は家を買うとき、妥協するわけです。通勤に片道90分かかるけど、ほかの条件はいいから、ここにしよう、というように。

でも、通勤は毎日のことだし、そういう小さな無理をすることは、本人は意識してなくても、ストレスとなって心の奥底にたまっていきます。

ほかのことで、ストレスがなかったら、そのぐらいのストレスがあってもかまわないかもしれませんが、たいてい、仕事や家庭、学校で、別のストレスにさらされるものです。

ストレスは万病の元です。

家を買う経済的なリスク

現代は、遠くの国でおこった経済危機が、数カ月後には、日本にも波及して、自分の勤めている会社の経営がいとも簡単に破綻する時代です。だから、慎重にローンを組まないと、大きなリスクを背負うことになります。

30代で買うとして、ローンが35年だとすると、払い終わったときは65~70歳。それまで、自分でちゃんと毎月ローンを払えるかどうかは、誰にもわかりません。

また、家を持ったら持ったで、住宅なら固定資産税、分譲マンションなら管理費や修繕費がかかります。

住宅は老朽化するので、あちこち直したり、建て替えるのに想像以上にお金が出て行くはずです。

どんなモノでも、所有すれば、そのモノの管理に時間とお金をとられます。家の場合はとても大きな買い物であるだけに、その「お金と時間の取られ具合」は、はんぱではないと思うのです。

持ち家にしばられるリスク

家を買った時点で、これから住むところが決まってしまいます。ずっと同じ仕事についているとは限らないので、職場から遠くなる可能性があるし、家を買ったとたんに、ご主人が単身赴任になる、というのもよくある話です。

いずれ子供たちは大きくなり、家を出ていき、夫婦2人には大きすぎる家が残ります。この時点でまだローンの完済が済んでいなかったら、あまり愉快ではありません。心楽しくないし、家に収納場所がいっぱいあるので、一瞬の幸せを求めて、100円均一ショップで、いらないものをたくさん買ってしまいまそうです。

いらないものといえば、物が増えてしまう理由はいろいろありますが、「ずっと同じ家に住んでいる」、というのも大きな要因です。

引っ越しをしないので。

どんな人でも、引っ越しをするときは、少しは物を整理して捨てることでしょう。持ち家を持ってしまうと、断捨離の絶好のチャンスである「引っ越し」を簡単にすることができなくなります。

以上3つが筆子があまり持ち家を買いたくない理由です。





長い人生何が起こるかわからない

実は筆子の夫は自分が住んでいない「家」を2軒持っています。1軒は、夫が祖母から相続した家で、今は人に管理してもらっています。

その家に、安く人を住まわせていますが、老朽化が激しく、いろいろ修繕しなければならず、固定資産税もあり、入るほうより出るほうが多いため、毎年税金の支払いに四苦八苦しています。

もう1軒は、夫が最初の結婚のときに建てた家です。この家を建てたころ、夫は給料がとてもいいパワーエンジニアという職についておりました。

パワーエンジニアとは、発電関係の仕事をする技師です。夫は水力発電のエンジニアで、若いころは、とても羽振りがよかったのです。

なにせ、その家はローンを組まず現金で買ったそうですから。

ところが、15年ぐらいたってから、彼はリストラされました。発電のことはよく知りませんが、水力発電から火力発電に主力が移ったのではないかと思います。失業して、夫は収入の口を失いました。

家のローンはなかったので、ダメージは少なかったと思うかもしれませんが、運の悪いことに、彼は離婚をして、自分は家を出て、慰謝料と養育費を払うはめになりました。

そのため夫は自分名義の家が2軒あり、自ら税金や修繕費を払っているのに、自分はそこに住んでおらず、家賃が1ヶ月1350ドル(光熱費込み)の小さなアパートに、筆子と娘と一緒に住んでいるのです。

彼はたまたま運が悪かったのでしょうか?

人生80年だとすると、このようなことは、多かれ少なかれ誰にでも起こりうることです。しかも、今は地球の大変動期に入り、温暖化の影響もあり、地震や大雨など、想定外の天災が起こる可能性も大きいのです。

こんな時代はミニマリストでなくても、やはり賃貸にとどめておくのがいいのではないでしょうか?あなたはどう思いますか?





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