夫婦げんか

ミニマルな日常

夫が捨てるなというから所有している物なのに、夫は全然管理しなくて不満だ:この記事の感想。

12月13日に、居間にご主人の意向で所有しているあまり使っていないテーブルがあって邪魔だ、という読者のお便りを紹介しました。

リビングルームにある他人の物が気になるときの対処法。

ご主人が「捨てるな」と言うからずっと持っているのに、管理するのはいつも自分。

しかも、今回、「あのテーブル、どうする?」と聞いたら、「いらないんじゃない?」とふてくされた回答が返ってきた。

妻の自分が何も言っても、夫は否定されたと感じて、不機嫌になる、もっと普通の対応をしてもらいたい。こんな内容です。

この記事を読んだ読者の感想と、相談者ご本人のフィードバックを紹介しますね。

まず、ねこまりさんのお便りです。



私の態度を変えたら夫も変わった

件名:初めておたよりいたします。本日の記事について。

はじめまして。

筆子さんより4歳下です。

三年ほど毎日愛読しています。当初に「捨てろ」が響き、片付けは完了しています。

要旨はもう知り尽くしていますが、「筆子っち、元気かな~?」という感じで毎日チェックします。

TEDの記事が楽しみです。

本日の相談者さんの夫、私の夫と反応ソックリで、よくあることではないか? と思いました。

でも、うちの場合、それは過去の夫です。過去の、私の「夫への感じ方」かも。

今は、そういうストレスはありません。

なぜそうなったのかな? と考えてみて、おたよりしています。

夫婦や血縁の間にありがちな「悟って、わかって、察して」を、捨てたからだと思います。

要件ははっきり伝える。そこに感情や「行間を読め」は入れない。

夫が不機嫌になるのは「言ってないことを悟って」という気配に対してだと思います。

男性は、それが苦手です。

先天的にスキルがないのです。だから、すごく苦労して考えた挙げ句に的外れを繰り返します。

その苦労を要求される気配に拒否反応を示しているのだと思います。

はっきり具体的に論理的に。裏読み不要。

これで話がサクサク進んで、お互いにイライラしませんよ。

これは、血縁の間でも同じだと思います。

「悟って」とか「わかるでしょ?」は甘えだと思います。

他人に自分の思惑を推し量る労苦を背負わせて、それを当然と思うなら、嫌われます。

そんな人間はめんどくさいし、ストレスだから。

私は昔から自分の意見を言わない人が大嫌い。グループで集まるのに何も希望を言わずに、誰かが決めた店に不満を言うようなタイプとは、即縁切りでした。

自分の希望をはっきり言う勇気のある人が、他人のリソースを無駄に使わない思いやりのある人だと思います。

無駄に気を遣わなくて済む、そういう人が好きです。

それなのに、夫には「気持ちを悟れ」を要求していたのです。

甘えです。

これを捨てたら、別居したいと思うほどのイライラがなくなりました。

夫も単純に論理で返答すればいいので楽です。

家族も血縁も、結局は他人。人格尊重して距離感と礼儀が必要。

言ってこないことまで踏み込む必要はないし、他人の思考内容を知ろうと悩むなんて時間の無駄。

どうしても知りたければ聞けばいいのです。少しの勇気で。

女性は他人の気持ちを読もうとしがちだし、できるし、それが気が利くで当然と思っていますけど、男性は読めないんです。

やろうとすると多大な努力が必要でストレスMAX。早死にの元。だから拒否反応が出ます。

「自分がしてるから相手もするべき」は、この場合、要求しないのが吉。

ついでに、自分も先回りや深読みを止めたら楽です。

男女の脳の違いを書いた本はたくさんあるので、夫婦や恋人で相手が理解できずに悩んでいる人は一読オススメいたします。

以上、本日の記事で思ったことでした。

ついでに、別の話題なのですが、最近、読んだことのない昔の有名作家の本を読んでみようと思って、三島由紀夫の「美徳のよろめき」を読みました。

明治時代の上流階級の奥様が不倫する話でした。

中盤読み飛ばしたのですが、最終シーンが秀逸。

別れた愛人に奥様が延々と何頁も手紙を書くのです。いかに辛く切ないか。

小説最後の一行が、「○子はそれを破って捨てた」。

実に鮮やかな幕切れでした。

「ブレインダンプやん!」と思ったので、筆子さんにお知らせしたかったのです。

こういうの中学生の頃したなぁ、とか、サスガ文豪はわかってるなぁ、とか、思いました。

書いて捨てるは、本当に心の健康に有効だと思います。





ねこまりさん、こんにちは。お便りありがとうございます。

ブログをご愛読いただき、うれしいです。

ねこまりさんのご主人も、何か言うと不機嫌になるタイプだったのですね。今は、円満に生活できていて何よりです。

確かに、何も言わずに、相手が察してくれるのを待つのは、効率がよくないですね。

言わなきゃ何も伝わらないし、言っても、うまく伝わらないことがあります。

ただ、私は男女の脳に違いがあるとは思いません。

社会的な役割に関する価値観には、一定の傾向があるかもしれませんが、それだって、個人差が大きいんじゃないでしょうか。

男性でも、「察してほしい」と思って、なかなか本音を言わない人、たくさんいます。

私の夫は、ギリギリにならないと言いません(その時まで、ためこめるだけためこむ)、だから、男性だから女性だからというよりも、他人に対しては、自分の意向を適宜、伝えることが重要だと思います。

「美徳のよろめき」にもブレインダンプが出てくるのですね。教えていただきありがとうございます。

まあ、書いて捨てることは、べつに新しいコンセプトではありません。

いつの時代でも効果のある方法なので、1人でも多くの人に試してもらいたいです。

それでは、ねこまりさん、これからもお元気でお過ごしください。

紙にいろいろ書き出そう~年末年始にストレスをかかえこまないコツ(後編)

ブレインダンプとは?⇒頭の中のガラクタを断捨離するブレインダンプのやり方

次は、相談者であるAさんのお便りです。

優先順位を考えるようにした

件名:ありがとうございました

筆子さま

こんにちは。

先日は再び記事で詳しくお返事をいただきありがとうございました!

支離滅裂な文章を編集までしていただきお手数をおかけいたしました。

参考に教えていただいた記事もまとめのもの以外すべて読み、大変参考になりました。

かなり前からブログを拝読していましたが、今回の参考記事は記憶になく…

時期を見たら2015年、2016年のものでちょうど下の子が生まれてブログを読む余裕もなかった頃です。

思い返せばあの頃は家もモノだらけ、幼稚園児と赤ちゃんの世話に追われ、夫は仕事ばかりで、家のことはなにも気にかけず、お互い不満がたまり始めた時期です。

あの頃こそ筆子さんのブログを読み続けて、モノも気持ちもすっきりするべきだったと今振り返って思います。

あの頃の不満が今につながっているという自覚もあります。

今回、筆子さんからのメッセージで「優先順位をつける」ということが大変納得がいき、モヤモヤした時は「今一番したいことはなんだっけ?」と考えると自然と答えが出て、自分の取るべき行動がわかるようになりました。

他の読者の方のおたよりにもありましたが「頭でわかっているのと心から腑に落ちる」はほんとに別物ですね。

「他人に期待しない」というのはわかっていたつもりでしたが、身内に対してはなかなか難しく、期待しないと言いつつ、相手(夫)には伝わってプレッシャーになっていたのだと思います。

筆子さんにメールしたのと前後して自分の中で夫に対しての感情がほんとに変わったことに自分でも驚いています。

子供が成長して、夫に求めるもの(理想の夫・父親像)が変わった(なくなった)ということもあります。

タスクを振り分ける、も嫌な顔をされるくらいだったら自分でやった方が気が楽と思いつつ、子供のことに関してはどこかで、私ばっかり、父親らしくしてほしい…と思っていました。

それも私が子供との時間が欲しくてやっているのだし、自分もその方がストレスがないから自分のためでもある、と思い始めました。

心からそう思えた途端、夫の態度も急に穏やかになり、むしろ色々と声をかけてくるようにさえなりました。

ありがとうございました。

Aさん、こんにちは。お便りありがとうございます。

記事が参考になってよかったです。

その後、テーブルは処分できましたか?

ご主人に、「父親らしくしてほしい」と思っていたのですね。

きっとご主人は日本男性によくある、ものすごく仕事が忙しい人なんでしょう。

ねこまりさんも書いていますが、身内に対しては、どうしても甘えがでて、相手の好意をあてにしてしまいがちですよね。

結婚しているのだから、協力しあって当然だし。

だから、言いたいことがあったら、遠慮しないで言ったほうがいいですよ。

今のうちに率直に言って、ぶつかっておいたほうが、あとで(ご主人が定年になって、子供も巣立ち、夫婦2人きりになったとき)ストレスがたまりません。

それでは、Aさん、今年もご家族仲良くお暮らしください。

なぜ私ばかりが(怒)、と思う人は『足りないマインド』を『たっぷりあるマインド』に変えればよい。

*****

読者の感想を紹介しました。

ここで、掲載誌のお知らせです。

日経WOMAN2月号の別冊付録、「1000万円貯まるお金の習慣」に、同誌の2018年12月号に掲載された記事が2ページ、再掲載されています。

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それでは、あなたも、感想や質問、今年の抱負、その他伝えたいことがありましたら、お気軽にメールください。お待ちしています。





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