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ミニマム思考

紙にいろいろ書き出そう~年末年始にストレスをかかえこまないコツ(後編)

何かとストレスが増える年末年始。できるだけ軽やかに楽しく過ごすコツを2回に分けて紹介しています。

前編では、以下の5つを提案しました。

1.ストレスの原因を突き止めて対処する

2.計画的に行動する

3.予算を立てる

4.断る

5.休憩する

調子はどうでしょうか?

では、後編、行きましょう。



6.いろいろなことを紙に書き出す

もう何度も書いていますが、紙に書き出すことが、頭の整理やストレスの軽減に大変役立ちます。

書き出したことがない方は、一度は、やってみてください。

たとえば

・きょうやるべきこと

・年末にやるべきこと

・これから捨てたいもの

・不満に感じていること

・これからやってみたいこと

・今頭の中にあること⇒頭の中のガラクタを断捨離するブレインダンプのやり方

・今年、生活を変えるために、やってみたちょっとしたこと

・今年、やってよかったこと

・感謝していること

・お小遣いの使いみち

それぞれのお題について、10項目ぐらいは出してみましょう。

これ以外にも書き出すとスッキリすることはたくさんあります。

書き出せない人のための参考書も用意してあります⇒筆子の新刊『書いて、捨てる! 』3月11日発売。著者による内容紹介。

特におすすめなのは、モーニングページです⇒モーニングページを書き始めるコツ~朝、そんなもの書いてる時間がないというあなたへ。

日記でもいいですよ。

新年から日記を書き始めるのもいいですね⇒日記を書くことは心の断捨離に効果的。10年日記を使っています

私は、今年から新しい日記帳を使っていて、10年目の1年目がそろそろ終わるところです。





7.仕事やタスクをシェアする

仕事や家事を全部自分でやろうとすると、心身ともに疲れます。

何もかも1人でかかえこまず、ほかの人と協力しあってやりましょう。

まあ、こんなこと、言われなくてもわかってますよね。

日本では、小学校から、学校の教室の掃除を生徒全員にさせるし、給食の配膳もグループによる当番制です。

年末年始の準備も、家族全員でやるご家庭が多いと思いますが、もし、自分の仕事が不当に多いと思ったら、ほかの人にどんどん振りましょう。

「誰かに頼むより、自分1人でやったほうが気楽だし、早い」と思う人もいるかもしれません。

人に仕事を頼むのは、できない自分を証明するみたいで、とてもプライドが許さない、という人もいるかもしれません。

私の夫も人に頼み事をするのが苦手らしく、ギリギリの、とことん困った段階になって、ようやくSOSを出します。

こうした思考こそが、余計なストレスを生んでしまうのです。

「私ばかり仕事が多い」と不満を感じるとき、たいてい、自分自身でその状況を作っています。

先日、「庭用のテーブルの管理を自分1人でやっていて、それが不満だ」という方のお便りを紹介しました。

リビングルームにある他人の物が気になるときの対処法。

この場合も、どんどんほかの家族に手伝いを頼めば、「私ばかりがやっている」とは思わないでしょう。

なぜ私ばかりが(怒)、と思う人は『足りないマインド』を『たっぷりあるマインド』に変えればよい。

8.ルーティンをキープする

年末年始は、休みが多く、いつもと違うスケジュールで動く日が増え、生活が乱れやすい時期です。

思いっきり朝寝坊したいとか、思う存分夜ふかししたいと思うかもしれません。

私も学生のときは、そう思い、実際に行動に移したこともありますが、思ったより、楽しくないし、快適でもありませんでした。

人間は、いつもどおりのスケジュールで生活していたほうが心身ともに疲れません。

極端なスケジュールで生活するのは避けたほうがいいです。

1日、2日はいいとしても、ずるずる不規則な生活を続けるのはやめましょう。

いつもとは大幅にスケジュールが変わる日も、毎日やっている習慣で、できそうなことや、特に大事なことは継続するといいですよ。

私でいえば、モーニングページや日記、ブログを書くこと。

スロージョギングや散歩も、極端に寒くなければ、毎日しています。

ルーティン:習慣、練習、儀式の思いがけないパワー(TED)

9.自分のニーズに意識を向ける

人間、責任や義務を果たす必要があるので、いつも、やりたいことばかりやれるとは限りません。

しかし、自分でも知らないうちに、自分の気持ちやニーズを後回しにして、行動することがあります。

「本当は、私は何をしたいのだろう?」「私は、本当にこうしたいと思っているのか?」「私はいまどんな気分でいるのか?」

こんな自問をして、自分がいい気分でいられることをするよう心がけてください。

あたりまえですが、不本意なことは、できるだけしないほうが、ストレスが増えません。

自分のニーズを意識するためにも、6番でおすすめした「書くこと」をして、あれこれ振り返るようにしてください。

書き出すと自分の行動を客観的に見ることができます。

きのう記事にした喪服を捨てる話にしても⇒母好みの喪服(ワンピース)を処分したい。←質問の回答。

自分の気持ちを最優先したら、おのずと答えは出る問題です。

10.違いをそのまま受け入れる

年末年始にストレスが増えるのは、ふだんは会わない人たち大勢と会い、団体行動(グループ活動)する機会が増えるからだと思います。

自分の想定や期待から大きくはずれた行動をする人たちとの接触が増えるため、「え、なんなの、これは?」「これって、ありえなくない?」と思う発言やふるまいに遭遇し、それが、イライラや不満の種(たね)になります。

これは、カルチャーショックのようなものです。

カルチャーショックの対処法で一番有効なのは、文化や慣習の違いをそのまま受け入れることだと思います。

「違いはあって当然なのだ、皆、違う人間なのだから、中身が同じだとむしろ気持ちがわるい、違っていていいのだ」、と考えてください。

違っていて当然のものを、自分の流儀に合わせてもらうためにがんばると、ストレスだけでなく、他人との衝突も増えます。

相手と同じことをする必要はありません。「こういうやり方もありだ」と考えましょう。

もう1つカルチャーショックの対処法で効果的なのは、プラス思考をすることです。

「私の実家では、お雑煮はシンプルに作っていたのに、夫の実家では、具だくさんのごった煮だ、変だ、わけがわからない」と思うのではなく、「こんなお雑煮もいいわね。だって、いろいろ入っていると栄養のバランスがいいもんね」と考えてください。

現象は何も変わらないのい、プラス思考をするだけで、気が楽になります。

ふだん、ネガティブに考えるクセのついている人は、意識してプラス思考をするようにしましょう。

何度もやっているうちに、ごく自然にできるようになります。

番外:人と交流する

ストレスで煮詰まっているときは、親しい人や、友達と話しをしたり、テキストのやりとりをしたりする時間をもうけてください。

1人で考えこんでいると、ますます暗くなります。

それから、ふだん、自分が好きでやっているちょっとした活動を続けましょう。

散歩、読書、好きな音楽を聞くことなど。

日常生活のささやかな楽しみと呼ばれる活動です。

そんな活動は何もないと思うなら、この機会に始めてください。

私の知人にインスタグラムが楽しいという人がいます。

共通の趣味を通しての交流が楽しいようです。

私に言わせれば、インスタグラムは、ストレスばかりが増えるプラットフォームですが、人と自分の生活を比較するのをきっぱりやめて、純粋に共通の趣味を楽しむというスタンスで、1日数分活用すると、楽しいかもしれません。

前編はこちら⇒年末年始にストレスをかかえこまないコツ~マインドフルに暮らそう(前編)

*****

たまに、人生相談のメールをいただきますが、気持ちがすっきりしないと思ったら、今回紹介した10項目を、毎月1つずつ、10ヶ月かけてやってみてください。

11ヶ月目と12ヶ月目は、もうすこしじっくりやってみたい項目の復習にあてましょう。

1年間で、かなりストレスが軽減します。

特にモーニングページはおすすめです⇒モーニングページを書き始めるコツ~朝、そんなもの書いてる時間がないというあなたへ。

以前も書きましたが、人生相談メールを書く前に、最低半年はモーニングページを書いてください。

「いや、今すぐ相談しないと、私は、発作的に自分を傷つけてしまうかもしれない」と思うなら、相談すべき相手は私ではなく、プロのセラピストや医者です。





喪服姿の若い女性母好みの喪服(ワンピース)を処分したい。←質問の回答。前のページ

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