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読者のお便り紹介コーナーです。今回は、コートを捨てたあと後悔したという読者のメールに回答した記事の感想メールを紹介します。
めずらしく同じ記事について、3通メールをいただきました(1通は、ミスタイプの指摘ですが)。
内容:
・後悔するクセを手放した
・実際、着てみると、意外と着られないかも。
・字が間違っています。
・後悔について、追記(筆子)
・掲載紙のお知らせ
コートを捨てて後悔した・元の記事
30年前に買って、20年着ていなかったコートを捨てたあと、後悔の念にさいなまれている。もう手に入らないと思うと苦しい。寝る前や目覚めたときに思い出して苦しくなる。
この相談に対して、私、筆子は、現実を受け入れ、考え方を変え、過去の失敗ではなく、今とこれからの生活の充実を考えることをおすすめしました。
もしまだ読んでいなかったら、先にお読みください⇒古いコートを捨てたことを、すごく後悔しています。気持ちの整理がつきません←質問の回答。
では、読者の感想メールをシェアします。
まず、Hさんのお便りです。
後悔するくせを手放しました
件名:記事の感想です
何度目かのお便りをさせていただいいています。
ブログを読ませていただくようになってから1年ちょっとが過ぎました。気持ちの中でも格段の進歩があり、本当にお礼申し上げます。
普段の生活の中で、嫌な感情がわいたり、過去を蒸し返す気分になったときでも、あ、これはあの感情だなと気づいて客観的に自分を見れるようになりました。
筆子さんがおっしゃっているように、「自分を害する感情の荷物」として、リストアップしてあるからです。
その中に今日の読者の方の相談にもあった「後悔」もあります。
筆子さんの回答は、本当に胸のすくスカッと明快なものでした。後悔という選択は自分でしているということですよね。
「過去は戻らない。長々と後悔して無駄な時間を過ごすのは止めましょう。体にもよくありません」という筆子さんの言葉にあまりにも共感してお便りをさせていただきました。
「今の生活が大事です。自分の選択です。」しっかり心に今日も刻ませていただきました!
またお便りをさせて下さい。
ありがとうございました。
Hさん、こんにちは。お便りありがとうございます。
気持ちが軽やかになってよかったです。
よくない感情の荷物リスト、書いてあるんですね。
そういうふうにリストに書いて、1つずつ捨てていくのはいいアイデアだと思います。
きのう、アメリカのミニマリスト(The Minimalists)の、ジョシュア・フィールズ・ミルバーンとライアン・ニコデマスの本を聞き返していました。
この本です。
以前、感想を書いています⇒『minimalism 〜30歳からはじめるミニマル・ライフ』の感想~50歳のおばさんにも使える方法
この2人は、生活を変える前に、それぞれ、憎んでいるものや憎んでいることを紙に書き出したそうです。
住宅ローンの支払い、仕事、特定の人間関係、気に入らない物など「こんなのはもういやだ!」と思うものです。
その後、憎んでいるものを人生からなくすにはどうしたらいいか考えて、1つひとつ手放していきました。
Hさんも同じですね。
これからも軽やかに生活してください。
次は、Mさんのメールです。
意外と傷んでいるかもしれません
件名:今日のブログの感想
今日の記事の感想です。
おそらく捨ててしまって後悔したりくよくよしてしまう人は、Mさんだけではないと思います。
私もくよくよするタイプで、あれ、とっておいても良かったな〜と思う事あります。しかし手元にないため、それまでです。
今年の初めに、母からもらったブーツのかかとを直して履いていることをご報告しました。
秋になり、履き始めたのですが、靴の中の生地がボロボロはがれ始めました。今シーズンは履く予定ですが、いつまでもつのか…
それで思ったのです。
私は5年以上前の皮のブーツをゆずり受け、中がボロボロしてきて、いつまでもつかわからない。
その時捨てずに履いているからわかることですが、今日の方の皮のジャケットは、本当に今着れるのか。着ても、意外と傷みが出てくる場合もありますし、似合わないかも。
早く頭を切り替えた方が良いのではないかと。。。また、コート以外にもくよくよすること、あるんじゃないでしょうか…私みたいに笑笑
全ての衣類を着つぶして、靴は履きつぶしていくのであれば、数はそんなにいりません。お気に入りの物なら自然と着つぶしています。
私のクローゼットにもコートが2着あり、重かったり、今の子育て生活には合わず着用回数が少なかったり、買い替えたいのです。
ですが全く着ないわけでもなく、高価だったのもあり手放せずにいます。
リサイクルショップで似たコートがいくつもかかっているのを見かけると、手放して、本当に必要なら似たのを買えばいいかな?
とも思いますが、できずにいます。
気持ちよく暮らせるようにシフトしていきたいです。
Mさん、こんにちは。メールありがとうございます。
確かに、Mさんのコートは、かなり古かったので、実際に袖をとおしてみると、着にくいことに気づくかもしれません。
というより、Mさんは、もう20年着ていなかったのですから、着るものとして、コートを持っていたわけではないのです。
コート2着がクローゼットにかかっているのを見ると、安心感みたいなものがあったのだと思います。
着ないけど、そこにあってほしい、という気持ちがあるのでしょう。
メールには、「手放したほうがいい。20年着てないということは必要ないものだ」と、ご主人に言われたから捨てたともありました。
つまり、決めたのは自分じゃなくて、夫だ、という気持ちもどこかにあるのかもしれません。「私は持っていたかったんだけど、夫がこう言ったから捨てたの」という未練がましい気持ちです。
いずれにしろ、もうコートは、そこにないのだから、その現実を受け入れるべきです。
それでは、Mさん、お母さんにもらったブーツを大事にし履いてくださいね。
最後は、Iさんのお便りです。
名前、間違っています
件名:やましたひでこさん
「1週間で8割捨てる技術」を読みながら、日々捨て中の50代一人暮らしの女性です。
今日、「古いコートを捨てたことを後悔」のブログを読ませていただいたのですが、「やましたひでこさん」が「やましたひさこさん」になっていたので、お名前の事なので急いで訂正した方がいいのかと思いまして、はじめてながらメールさせていただきました。
「1週間で8割捨てる技術」のおかげで、先月2ントラック一杯捨てました。
だけど、一人暮らしが長いのでまだまだ物が減りません。
実父が亡くなりまして、80代の実母と同居せねばならず、あと2回くらい2トントラックのお世話になりそうです。
でも、ミニマリストさんの本はいろいろと読んだのですが、筆子さまのおかげで捨てる作業にスピード感が出ました。
ありがとうございます。
Iさん、はじめまして。メールありがとうございます。
失礼しました。間違えて入力していました。ご指摘、感謝します。メールをいただいてすぐに直しました。
本が参考になっていると聞き、うれしいです。
お父さんが亡くなられたのは、今年ですか? 寂しいですね。
その後、片付けの調子はどうでしょうか?
これからは、お母さんと、スッキリした生活を楽しんでください。
1週間で8割捨てる技術⇒筆子の本が出ます!「1週間で8割捨てる技術」3月5日より予約開始
後悔に関して:追記
何かをしたあと、「しまった!」「まずった!」と思うことは、誰でもあります。
私たちには、自分が思う理想の生き方や行動があり、それがちゃんとできることなんてありませんから。
だから、何かをしたあと、あれがまずかった、あそこはもっとこういうふうにすべきだったな、という感情がわきます。
きっとこれは本能的な反応です。
本能的な反応は避けられませんが、そのあと、「じゃあ、次はどうするか?」と考えて、最善の行動をとることは誰にでもできます。
きのうの記事にも同じことを書きました⇒服を捨てることに強い罪悪感を感じる:着ない服を捨てない理由とそれを乗り越える方法(その12)。 ☆「罪悪感を感じない道を選ぶ」の5番、「罪悪感を捨てる」をお読みください。
後悔することは必ずしも悪いことではなく、それは成長材料で、これから自分が向かうべき道を教えてくれるものです。
何もしないうちから、「後悔するのは絶対だめだ」と後悔することを避ける必要はありません。
人間、何をしても、しなくても後悔はあります。
だから、失敗した、後悔した、と思ったら、その気持ちをまるごと受け入れ、そこから、何かを学び、前を向いて進むのがベストではないでしょうか?
ずるずると後悔を引きずって、朝な夕なに、ああでもない、こうでもない、と考えるのは、自分が好きでやっていることです。
もしくは、何度も後悔しているうちに、脳の中で後悔する神経回路が強化され、きっかけがあるたびに、自動的に後悔しているのかもしれません。
つまり習慣になってしまったのです。
習慣には、きっかけ⇒行動⇒報酬、という3つの要素があります。
習慣のループを知れば、どんな習慣も変えることができる(TED)
布団に入る(きっかけ1)⇒捨てたコートのことをくよくよ考える(行動)
朝、目覚める(きっかけ2)⇒捨てたコートのことをくよくよ考える(行動)
では、ぐずぐず後悔する行動のあと、Mさん(コートを捨てて後悔している人)は、いったいどんな報酬を得ているのでしょうか?
Mさんでなければわかりませんが、もしかしたら、Mさんは、前に進むのがいやで、進まなくてもすむ言い訳を探しているのかもしれません。
布団に入る⇒捨てたコートのことを考える⇒本当は向き合わなければならない問題に向き合わずにすむ
こんな感じです。
Mさん、この記事を読んでいるかどうかわかりませんが、後悔することで、自分が何を得て、何を失っているのか、一度考えてみるといいですよ。
いくら後悔しても起きたことは変えられません。
変えられないことをどうにかしようとあがくのは、エネルギーと時間を無駄に使って消耗するだけです。
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最後に掲載紙のお知らせです。
11月16日発売の日経WoMANの別冊のムック本『シンプルライフ入門』に、昔本誌のほうにのった監修記事が再掲載されています。
14ページから17ページまでです。見逃した方は、チェックしてください。
雑誌より一回り小さいサイズです。
それでは、次回のお便り紹介をお楽しみに。あなたも、何か言いたいことがあったら、お気軽にメールください。
お待ちしています。