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断捨離初心者でも比較的抵抗なくできる「捨てプロジェクト」をお伝えするプチ断捨離シリーズ。今回は、入れ物を捨てることを提案いたします。
入れ物を捨てれば、中身も減る
入れ物とはその名のとおりさまざまなモノを入れる物。家の中にある物は、ふつうの物と、それを入れる物の2つにわかれます。
近年、「物をいれる物」の増殖がはなはだしいですね。
物の絶対量が少なくなると、入れ物も不要になります。
断捨離するとき、たいていの人は、先に物を捨てます。ですが、入れ物から捨ててしまうという手もあります。
すると、嫌でも、その入れ物に入っていた物たちと対面することになります。改めて見てみると、「こんなものいらないよね」となり、中身も捨てることができます。
逆にいうと、入れ物があるから、物をためこんでしまうのです。
パーキンソンの法則によるとサイズが拡大すると中身も膨張します⇒さっさと断捨離を終わらせるコツ:パーキンソンの法則から学ぶ
一口に入れ物と言ってもいろいろあります。一番大きな入れ物は家です。引っ越しをするとき、多くの人が大量の物を断捨離をするのは、先に家という大きな入れ物を捨てるからです。
とは言え、家を捨てるのはプチ断捨離とは言えません。今回は、もっと小さな入れ物を捨ててください。たとえばこんな入れ物は今すぐ捨てられます。
1.古い家電の箱
もう中身がなくなってしまった箱は捨てても問題なし。以前の家に住んでいたとき、夫の指示で、箱を大量に持っていましたが、虫がわいただけで何もいいことはありませんでした。
夫は、「次の引っ越しにいるから、箱をとっておくように」と言いました。ですが、引っ越しするとき、持ち出すものの数が少なければ箱もいりません。
私はそれを目標にし、物そのものを減らしつつ、箱もこっそり断捨離していました。
夫は、「修理に出すときに箱がいるから」とも言いました。しかし、家電をどこかに修理に出したことは、過去20年間一度もありません。ということは、新しい家電の箱も捨てて大丈夫そうです。
我が家は、空き箱を収納するスペースがないので、箱という箱はどんどん捨てています。
2.空き箱
空き箱は、家電の箱より小さい箱です。たとえば、お菓子の入っていた化粧箱とか。
こういう箱、きれいでしっかりした物が多いので、「何かに使える」と思ってとっておく人が多いですね。その「何か」とはいったい何なのか、「何かに使える日」はいつ来るのか、客観的に考えてみると、「箱をとっておいてもしかたがない」という結論に至ります。
昔の私も「箱をとっておく人」でした。たくさんためこんでいたので、たまには、箱に入れるものを思いつくこともありました。しかし、こんなケースは例外中の例外。ほとんどの箱は、数年後、空き箱のまま断捨離されました。
そもそも、先に箱を持っていて、その中身を必死に考えるのは、順番としておかしいと思うのです。まず物があって、それが細かくて散らばるから、まとめておく入れ物が必要になる、というのが正しい順番ではないでしょうか?
そういう順番で入れ物が必要になったとき、ちょうどいいケースやかごは簡単に見つかるし、値段も手頃です。
「断捨離が終わらないうちに収納グッズを買ってはいけない」とは多くのプロの片付けコンサルタントや整理収納アドバイザーが言っていること。
空き箱を収納グッズ候補として持っているのも、収納グッズを用意することなので、やめたほうがいいのです。
3.靴箱
片付けコンサルタントの近藤麻理恵さんは、著書「人生がときめく片づけの魔法」に、市販の収納グッズを買わずに、靴の箱を使いなさい、と書いています。
これを読んだからといって、靴箱をたくさんためこむのは禁物。確かに、靴の箱は大きさが手頃で、いろいろな物を収納しやすい雰囲気をかもしだしています。
ですが、箱は箱。使わない靴箱を持ちすぎると場所を取るし、ここにいろいろな物を入れ始めると、本来なら捨てられたものも、ためこむ結果になります。
私はこれを経験から書いています。たくさんの靴箱に山のようなカセットテープをためていたのです。靴をよく買っていたので、靴箱も大量にありました。
カセットテープをためこんでいた話⇒捨てれば捨てるほど思い出が豊かになるカラクリとは?~カセットテープを断捨離して気づいた真理 カセットテープを知らない世代のために、カセットテープの写真ものせています。
こんまり先生の収納のコンセプトは、たくさんある物をあまり場所をとらないようにしまうやり方。つまり、物はある程度あることが前提です。
いらない物をばっさりと断捨離してしまえば、靴箱すら不用になるのです。
4.空き缶
缶詰の缶や、コーヒーが入っていた缶も何かに使えそうなので、とっておきがち。繰り返しますが、実際に使うあてがないのなら、捨ててください。
私も昔ミロの缶をリサイクルしようと思い、少しためていたことがあります。
ミロの缶は軽いし、フタもついています。大昔、ミロの缶にかわいい紙を貼ったり、リボンを巻き、手作りのクッキーを入れて、クリスマスにプレゼントするアイデアを雑誌で見たことがありました。
「私もそんなふうに使ってみたい」と思ったものの、ズボラな私は、ミロ缶を可愛く変身させる手間を惜しみました。
しかも、ミロの空き缶が出たのは2月でクリスマスは終わったばかり。次のクリスマスまで10ヶ月もありました。
戸棚を開けるたびに、カラのミロ缶が目につきました。「何か入れなければ」。1人で勝手にあせった私は、手持ちの紅茶の茶葉を入れてみました。茶葉を入れるコンテナとしては、ミロ缶は大きすぎて、かえって取り出しにくくなっただけ。
紅茶を飲み終わったあと、またカラになったミロ缶。そうこうしているうちに、ほかのミロも飲み終わり、また缶があきました。
2つまとめて捨てました。もっと早く捨てれば、一連のメンタルパワーの消費はなかったのに。以来、入れるもののあてがない空き缶、空き瓶、ジャーのたぐいはさっさと捨てています。
5.プラスチックのフードコンテナ(保存容器)
タッパーウエアやジップロックを持ちすぎていたら捨ててください。こういう保存容器、昔はなかったけれど、みんなふつうに生活していました。
残りものの保存は、食器を使うことで対処できます⇒サランラップは使わない主義~ラップの代用品の工夫とアイデア 「食品にふたをするとき」を読んでください。
古いプラスチックの容器を使うのは、健康にもあまりよくありません。こちらを読んでください⇒エコロジーを意識しすぎて大量のゴミをためる:ミニマリストへの道(51)
6.ティッシュペーパーの箱
ティッシュの箱は、さまざまな工作に使われているようです。人によっては、机の引き出しの中の間仕切りや、レジ袋やビニール袋を1枚ずつ引っ張りだす箱などにリメイクしています。
とはいえ、明確な使いみちがあり、すぐにリメイクして活用するのでない限り、中身を使ったら、箱もさっさと捨てるべきです。
筆記具、文房具、事務用品の数を減らせば、別に間仕切りなど必要ありません。レジ袋やビニール袋もそんなにためこみたくない代物です。
そもそも私はティッシュも使いません。花粉症じゃないので、使いみちがないのです。各部屋に1つずつティッシュの箱を置いている人がいますが、こんなことをすると、ティッシュをどんどん使って、空き箱が出るだけです。
番外:トイレットペーパーの芯
トイレットペーパーの芯は、入れ物ではありませんが、入れ物としてリメイクする人がいるので、仲間に入れました。
トイレットペーパーの芯を使っておしゃれ雑貨を作るのがはやっているみたいですね。
娘がプリスクール(保育園のようなもの)に行っているとき、トイレットペーパーの芯がさまざまなクラフトの材料になると知りました。
よくあるのはロールを2つのりでくっつけて、ひもをつけて作る双眼鏡です。子供がこれを首にかけると、いきなり探検家になったような雰囲気になります。
4つか5つぐらいに切って花びらに見立ててのりでくっつけて、飾りを作る工作もありました。
たくさん芯を並べて接着し、ペン立てみたいにすることも。ですが、トイレットペーパーの芯はやわなので、長期間の使用には向きません。
ペン立てがほしいなら、もっと硬い素材の製品をふつうに買ってきたほうがいいです。
トレペの芯と似たものに、サランラップの芯やアルミホイルの芯もあります。無駄にためていたら、捨ててください。
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一度、家の中に、「物を入れるための物」がいくつあるのか、数え上げてみてください。袋物を含めると、かなりの数になるのでは?
大事なのはあくまでも中身。だぶついている入れ物は捨ててしまって問題ありません。