エコロジー

ミニマリストへの道

エコロジーを意識しすぎて大量のゴミをためる:ミニマリストへの道(51)

2005年ごろから、エコロジーに関心を持つようになり、不用品を断捨離しながらも、残したものはできるだけ使い切る暮らしをめざしています。

2011年当時は、物の再利用を心がけていました。たとえば、パンが入っているビニール袋は、中身がなくなった後、自分が作ったパンを入れるのに使いたいと思っていたのです。

しかし、やり過ぎて結果的に不用品をたくさん増やしていました。きょうはそんな私の失敗談です。



3Rは循環型社会のキーワード

3Rという言葉はどなたも聞いたことがあるでしょう。

Reduce(リデュース : 減らす
Reuse (リユース) :再利用する
Recycle(リサイクル) : 再資源にする
以上の3つが3Rです。

私も3Rをモットーにしていました。

減らす、というのは、廃棄物が発生しないように抑制すること。個人レベルでは、よけいな物を買わない、家に持ち込まないことがこれにあたります。

たとえば、エコバッグを持って買い物に行けば、レジ袋は家に入らないのでゴミが1つ減ります。

この頃すでに、私は買わない挑戦をしていたし、買い物にはエコバッグを持参し、当時よく飲んでいた紅茶はマイボトルに入れ、マイ箸も持ち歩いていました。

マイボトルの話⇒節約したいなら水筒を持て~象印を愛用中

リユースは、再使用や再利用。そのままの形で何度も使うことです。

再資源化は、廃棄物や不用品を回収、再生すること。これについては、ゴミをちゃんと分別して捨てたり、ボトルドライブに積極的に参加していました。

ボトルドライブとは、空き容器を持っていくとお金をもらえるボトルを集めるファンドレイジング(資金集め)です。詳しくは⇒モノはいつかゴミになるからゴミ処理問題に無関心は禁物

この頃、リユース、つまり「繰り返し使う」というのをもっとがんばれないだろうか、と考えていました。

私のエコロジーの目覚めはこちら⇒貧乏暮しゆえにエコな生活へ~ミニマリストへの道(35)

私がしていたリユース

当時、私がしていた再利用は、断捨離した物の中から、まだ使えるもの(子供の服など)を、コミュニティの寄付センターに持ち込むことでした。

人に着てもらえそうにないほど着古した衣料はウエスにして掃除に使っていました(これは今もやっています)。

ウエスの作り方⇒ウエスの作り方と使い方~拭き掃除だけが好きな主婦のおすすめの掃除道具

空き箱や段ボール箱ははちょっとだけ工作して、物入れやゴミ箱にしました。今、自分のデスクの下に置いているゴミ箱は、夫のお古の「ゴミ箱」として店で売っていた白いプラスチック製のものです。

しかし、以前はゴミ箱は買わず、いらない箱で手頃な大きさの箱をゴミ箱として使い、へたれたら捨てて、また別のいらない箱をゴミ箱にしていました。

ジップロック袋やラップを洗って再利用していた

もっと再利用を突き詰めたくて、サランラップやジップロックを洗って穴があくまで使うことにしました。

ラップそのものはあまり使いたくなかったし、実際自分ではそんなに使わなかったのですが、夫がよく使うので、きれいなのは洗って再利用していました。

カナダのラップは日本のラップに比べて薄く、粘着力もあまりないので、洗うとラップとしてのパワーはかなり落ちます。

残り物を入れた器のフタ替りにしたり、自分のおやつを包んだり、調理中のゴミをのせたりしていました。よれよれになったラップは、丸めてタワシ代わりに流しのそうじに使って捨てました。

娘のサンドイッチを入れるジップロックバッグも洗っていました。





ラップは洗うよりすぐに捨てたほうがコストがかからない?

いつもラップを洗いながら、「水やお湯、洗剤を使って洗うより、さっさと捨てたほうが環境にはいいのかもしれないなあ」と迷っていました。

「サンドイッチバッグ」というサンドイッチ専用の薄い小さなビニール袋があります。これを洗うときに使う水は、それを1枚作るときに使用する水の量の4倍である、と聞いたことがあります。

ただ、水のコストはかかるけれど、洗って再利用すると、原材料や、商品を輸送するときに出る排気ガス、サンドイッチバッグを廃棄したときのランドフィル(ゴミ捨て場)のスペースは確実に節約できます。

こうしたバッグの原材料はほとんど再資源化できないのです。

「やはり、新しく買うより、洗ったほうが環境にいいよね」

そう思って、ラップもジップロックも、せっせと洗ってためこんでいるうちに、1度使ったラップがどんどんたまっていきました。

同じラップを何度も再利用するので、なかなか減らないのです。一方で、夫は何も気にせず、ふつうに新品のラップをどんどん使っていきます。

使いきったラップの芯に、洗って乾かしたラップを巻いていましたが、見るからに汚い雰囲気が漂っていました

すると今度は、健康面が気がかりに。

「ちゃんときれいに洗えているのだろうか?もしかしてすごくバクテリアが残っているのではないだろうか?それにプラスチックから、からだに悪い薬品が溶け出ているのではないだろうか?」

こんな心配です。

☆今もラップはなるべく使わないようにしています⇒サランラップは使わない主義~ラップの代用品の工夫とアイデア

プラスチックの容器は再利用しても安全なのか?

夫はよくスーパーでポテトサラダやコールスローを買ってきました。スーパーでこういうお惣菜を買うと透明のプラスチックの容器に入っています。

私はこの手の容器も洗って再利用していました。

こちらも、安全面が気になり、ネットで調べたものです。

こういう入れ物は、たとえば市販の食品保存用の容器である、ジップロックやタッパーウエアとは違い、プラスチックから薬品が溶け出しやすいとありました。

なぜなら、再利用を考えて作られていないからです。

特に電子レンジにかけたり、食器洗い機で高温のお湯で洗ったり、日なたに長い間放置すると危険です。

☆ミニマリストへの道、この続きはこちら⇒石黒智子さんの台所にあこがれたが:ミニマリストへの道(52)

容器を裏返してリサイクリングコードを調べる日々

カナダでは(アメリカもそうかもしれません)、プラスチックの容器で、リサイクルできるものは底に番号が書いてあります。みな、石油からできてはいるものの、細かく見ていくと材料が違います。

私の調べでは、#2, #4, #5は薬品は出ないそうです。

一時期、私はしょっちゅうプラスチック容器をひっくり返して、底の番号をチェックしていました。たいて#5とついていました。これはポリプロピレン製です。

マーガリン、ヨーグルトの容器などはみんな#5です。#2も#4もポリプロピレンですが、密度が違います。

マーガリンの容器

マーガリンの容器の裏

からだによくないプラスチックはこちら⇒環境ホルモンに気をつけよう。BPAが健康に及ぼす影響とは?

とはいえ、プリプロピレンは熱に弱いので、電子レンジには入れてはいけません。また、#2, #4, #5でも、食品を入れて再利用するなら、それが入っていたものと同じものを入れる使い方に留めておいたほうがよさそうです。

たとえば、マーガリンが入っていた容器に、お酢を使ったドレッシングなどを入れるべきではないのです。

またプラスチック容器も、ラップも、色が変わったら、使用をやめたほうがいいです。

こんな知識を仕入れた私は、番号がついていないプラスチック容器は再利用はせず捨てて、2,4,5(ほとんど5でしたが)は再利用のために洗っていました。

すると、やはりラップのようにどんどんたまっていきました。

これ以外にも、食品が入っていた袋できれいなのは捨てずにとっていました。

再利用するために取って置いたものが、貴重なパントリーのスペースをどんどん奪っていきました。

いつまでたっても使い切れそうにありません。つまり次第にガラクタ化してきたのです。

とうとうある日、鈍い私も気付きました。

お湯や洗剤、自分の体力、気力というリソースを使って、こんなふうに「再利用できる物」をためても、使う時が来なければ、すべてはムダになるのだと。

今の私は、こういう空き容器を取っておくことはいっさいしなくなりました。

マーガリンやヨーグルトの容器は使い終わったら、ざっと洗ってリサイクル用のブルーバッグに入れてしまいます。

同時に、プラスチックの袋や容器がなるべく出ないように、買い物を工夫しています。

ジップロックの袋は、ぬれた食品を入れなければ、再利用を続けていますが、ジップロックそのものをめったに使わないのでたまりません。

いろいろな物をガンガン捨てていると、「本当にもう、ママはなんでも捨てるんだから」と娘に言われることがあります。

しかし、私の捨てる行動の裏には、こんな苦闘の歴史があるのです。





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