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雑誌や雑誌の切り抜きをためこんだ私が、どうやって捨てたか、今どんなふうに整理しているのか、お伝えします。切り抜きためこんでしまう行動パターンや、捨てられる思考法も書きます。雑誌の切り抜きをかかえこんでいる方は参考にしてください。
こんなふうに雑誌がたまった
今は雑誌はいっさい買わない私ですが、一昔前は買っていました。
子供が小さいとき、プチタンファンという育児雑誌とTANTOという料理雑誌を1,2年定期購読していました。図書館流通センター(今のhonto)が、送料実費で毎月送ってくれたので安い船便で買っていました。
ズボラ主婦ではありましたが、育児や家事をがんばってよい母親、よい主婦になろうと思っていたようです。
それ以外にも、クラフトという食品メーカーが2ヶ月に1回ぐらいただで送ってくれるレシピ雑誌や、Today’s Parent というカナダの育児雑誌も購読。
この雑誌は妊婦から、小学生ぐらいの母親や父親が対象の雑誌です。2年~3年の年間購読をすると、1冊300円とか、詳しくは忘れましたが、たいそう安い金額で購入できるので、出産してからなんとなく4年ぐらいとっていました。
まわりに親類縁者がいませんでしたし、夫は全く頼りにならないし、インターネットもなかったので、雑誌から情報収集していたわけです。
まず雑誌を捨てた・・・でも大きなミスをしてしまった
こちらの記事にも書いたように、毎月雑誌をとっているとたまります。
⇒持たない暮しをめざすなら、雑誌の定期購読はするべからず~ミニマリストへの道(21)
シンプルライフを目指し始めてから、雑誌はどんどん捨てました。
ただし、ここで私は大きなミスを犯しました。とっておきたいページ、使えそうなレシピを切り抜いてしまったのです。
TANTOは料理雑誌なので、最初から最後までレシピばかりです。付録の別冊も、毎回テーマの違う小さなレシピ本。今でも覚えているのはキャベツ使いきりBOOKや、有元葉子さんがオーブン料理をしながら、ほかのおかずも作る時短クッキングなど。
筆子は手持ちのすべてのTANTOを最初からパラパラと見て、「これはやるといいかも」「これはおいしいかも」と思ったレシピを雑誌からビリビリと破りました。
ただし、自分が作れそうで、材料も手に入りそうなものだけです。
それでもかなりの量になりました。キャベツ使いきりBOOKも、有元葉子さんの別冊も手元に残すことにしました。
当時、お菓子を作るのが好きだったので、お菓子のレシピページは3つ穴パンチで穴をあけて、バインダーに閉じました。
これに2,3日かかったと思います。
こうしておくと、何回も眺められていいのですが、学生時代の古いバインダーを使ったので、金具がずれ、うまく留まらず、見るたびに紙がはらはらと抜けてきました。
お菓子のレシピファイルを見るたびに、大変ストレスがたまりました。それでもこのバインダーはけっこう長く持っていました。
ほかのレシピや気に入ってちぎりとったページは箱や袋に適当に入れました。切り抜きだけでなく、インターネットで見つけてプリントアウトしたレシピの紙もどっさりあり、とても分類、整理する気力はありませんでした。
切り抜くなら、切り取ったあとのことも考えろ
人が雑誌や新聞から記事を切り抜く理由は2つあります。
1.あとで読むため⇒読んだらすぐに捨てる
2.あとで活用するため⇒保存する
切り抜きをする前に、この切り抜きは1と2のどちらの切り抜きなのか確認しておくべきです。なんとなく切り抜くのが1番よくありません。
1のすぐに捨てるものはあまり問題になりません。読まずにいつまでも置いておくとまずいので「切り取ったら1週間以内に読む、読めなければ捨てる」といったルールを作るといいですね。
問題なのは2の保存する切り抜きです。
女性が切り抜く典型的なものにレシピがあります。
レシピの切り抜きはちゃんと分類して整理しないと、せっかく切り抜いてもあとから使うことができません。
なんとか1つにまとめる必要があります。
代表的なアナログのレシピの整理の方法はこんな感じです:
・クリアファイルに入れて管理
・スキャンしてパソコンで管理
・インデックスカードに手書きして、材料ごとに分けておく
・レシピ専用のノートを用意し貼ったり転記する。
・スクラップブックに貼る
などなど。
同じ雑誌のページをビリビリと破れば大きさはそろっていますが、あちこちの新聞や雑誌から切り抜くと、大きさがバラバラなので、ノートに貼ったり、同じ台紙に貼って大きさを揃える必要があります。
もちろんそのままがさっと箱に入れておいてもいいですが、これだと参照しにくいので、ガラクタ化の道を歩んでしまいます。
材料ごとや、ブランチ、おかず、デザート、お菓子などと種類を分けておくと尚いいです。しかし、あなたはこんなことをする気力や時間がありますか?
世間にはこういうことをするのが得意な人がいますが、私はできません。よって、私のように切り取ったあと、分類整理や、管理をできない人は切り抜きをするべきではないのです。
いつも書いていますが、どんな物でも、いったん所有すると管理をする必要が生じます。
逆に言うと、記事を切り抜くとき、切り取ったあとどうやって管理するか決めておけば、むやみにためこんで活用できない、とうことにならないでしょう。
切り取ってから処理を考えるのではなく、切り抜くまえに処理の仕方を考えておくのです。
この点、何も考えていなかった私は、切り抜きをろくに活用することができませんでした。
レシピを切り抜かなくても生活には困らない
今、レシピは手持ちの本や切り抜きより、インターネットで探す人が多いと思います。レシピは需要があるようで、ネット上に山のようにありますね。
Cookpadという便利なサイトもあるし、テレビの料理番組のサイトもレシピをのせているし、ふつうの主婦がブログにレシピを書いています。レシピばっかりのっているブログが1万6000も集まっている「レシピブログ」なんてサイトもあります。
たとえ手元に料理本や自分のレシピノートがあったとしても、多くの人がインターネットでレシピを探すのではないでしょうか?
というのもインターネットなら、材料や、料理名でピンポイントですぐに目当てのレシピを見つけることができるからです。何人分作るか数字を入れると、人数分に合わせた材料の量を出してくれる便利なサイトもあります。
ダイエットレシピ、簡単レシピ、おもてなしレシピ、何でもあります。
従って、料理が趣味だとか、レシピを集めるのが楽しくてしかたないとか、個人的にレシピを研究しているというのでなければ、レシピの切り抜きはおろか、料理本すら所持する必要はない時代なのです。
すでに切り抜いてしまったレシピがあるなら活用しろ、活用できないなら捨てろ
すでに持っているレシピの切り抜きは、すぐに使えるように、台所の便利なところに置いておくといいです。
レシピを活用したかった筆子は、週に1度ためこんだレシピの山から、くじを引くように、適当に紙をひっぱりだし、それを作ってみることにしました。
レシピにざっと目をとおして「とてもこんなのは作れない」と思ったら、どんどん捨てて、なんとか作れそうなものを見つけ、その紙を台所の電子レンジの下にすべりこませておきました。
お惣菜を作る気にはならないのですが、お菓子を作るのは好きだったので、おやつやお菓子のレシピを選ぶことが多かったです。
そして、活用日が来たら実際にそのレシピを使って作るように自分に課しました。
活用日とは、死蔵品を何とかして使って活用する日です。
活用日のことはこちらに書いています⇒家事の週間プランで綺麗部屋の住人へ~ミニマリストへの道(29)
そうやって、意識的に無理やりレシピをいくつか使ってみましたが、結局この方法は長く続かず、最終的に切り抜きはすべて捨てました。
考えてみれば、「これ便利そう」と思って切り抜いたレシピを無理に使わなければいけない状況はなんだか変です。
これは自分で自分を縛るような行為。無駄が無駄を再生産するよい例です。
これ以上、無駄を生み出したくなかったので、ほとんどのレシピを捨てたのです。
☆取説の整理の仕方はこちら⇒取扱説明書(マニュアル)と保証書の収納方法、ミニマリスト流
今はこんなふうにレシピを管理
現在はパソコンからレシピをうかつにプリントアウトしないようにしています。
たまに娘が「このレシピで作って」とメールやテキストでレシピのついているURLを送ってきます。複雑なレシピのときはプリントアウトしますが、簡単なものは印刷せずメモ書きして作ります。
作ったら、そのレシピやメモは捨てます。レシピはネット上にあるのですから、手元に残す必要はありません。
昔印刷して、今でも使うものはクリアファイル1冊にすべて入れています。
厚みにして8ミリほどです。
そのレシピを使ったら、日付印を押すことにしています。
ときどき見なおして、いつまでたっても日付印が押されないものは捨てています。
雑誌を捨てるとき、切り抜くのをやめてみる
お片づけ本には、「雑誌はかさばるから、お気に入りのページだけ切り取ってあとは処分しましょう」と書いてあります。
私に言わせれば、これはよくない捨て方です。
切り抜きなどせずにすべて捨てれば、あとで苦しむことはありません。
雑誌の切り抜きを手元に残すと、雑誌は目の前から消えても、こんどは「書類」というやっかいなものをかかえこむことになるのです。
すると今度は書類の断捨離を考えなければならなくなります。
片付けコンサルタントの近藤麻理恵は言います。
書類は全捨てが基本でまったく問題なし
と。
どうせ全捨てしてしまう切り抜きなら、雑誌の状態で捨てておけば、あとで余分な時間や手間を取られることはありません。