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手放せない人のための時間別マインドセット:過去・現在・未来との向き合い方

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不用品を捨てるとき、未来・現在・過去との向き合い方を少し変えてみるとうまくいきます。

「高かったのに使わなかった」と過去の行動を悔やんだり、「今はタイミングじゃない」と片付けを先延ばしにしたり、「いつか使うかも」と未来に期待してものを残してしまう。このような思考のクセが、手放すことを難しくしているのではないでしょうか?

過去には「許し」、現在には「決断」、未来には「柔軟さ」。 この3つのマインドセットを意識すると、断捨離中の迷いやためらいが減り、不用品を負担なく手放せるようになります。

今回は、時間別マインドセットを使って、ラクに捨てる方法を紹介します。

1. 過去の自分にはやさしくする

過去の自分の行動には、寛容になりましょう。

断捨離をしていると、「なんでこんなものを買ったんだろう」「高かったのに使いこなせなかったな」と思うものがたくさん出てきて、過去の自分を責めたくなることがあります。

一度も使わずにしまい込んでいたキッチン家電、数ページ読んだだけで放置した自己啓発本。このようなものを見つけるたびに、気まずさや後悔がよみがえってきて、見るのもイヤで、またしまい込みたくなります。

私も、買ったけどろくに使わなかったお菓子作りの道具がたくさんありました。

ですが、過ぎたことはもう終わったこと。後悔したくないので見ないようにしていたら、いつまでも不用品を手放せません。

前に進みたいなら、「あのときの私は、あれが必要だと思ったんだ」と、過去の自分に優しい目を向けましょう。

お菓子作りの道具を断捨離したきっかけとそのプロセス。

過去の体験から学ぶ

買ったけど、ろくに使わなかったものを見つけたら、その体験から学ぶことを意識しましょう。

失敗に見える買い物にも、そのときは手に入れたかった理由があります。今は全然使っていないジューサーも、もともとは、「体にいいことを始めよう」と前向きな気持ちから買ったのかもしれません。

ただ、そのときの自分の習慣からかなりかけ離れたものだったので、使わなくなってしまったのでしょう。

これからは、今の自分とギャップがありすぎるものを買うのは慎重にすればいいのです。

「次はもっと慎重に選ぼう」「本当に必要か、1週間待ってから買おう」。こんな教訓を見つけるようにしてください。

過去の失敗から学べば、その買い物は意味のあるものになります。

感謝しながら手放す

過去の失敗をそのまま受け入れるために、ものを手放すときは感謝するといいでしょう。

「失敗した」「無駄だった」と思っていたものに、「買う時の喜びを与えてくれてありがとう」「今まで一緒にいてくれてありがとう」「大事なことを教えてくれてありがとう」と言葉にすると、自分を責める気持ちがなくなります。

感謝の言葉は、自分自身へのねぎらいでもあります。「あのときはそう判断したけど、状況が変わった。そして今はこんなふうに考えている」と思えたなら、ものとの付き合い方がよりよくなった証(あかし)です。

過去の選択がどんなものであっても、自分を責める必要はありません。片付けをがんばっている今の自分の頑張りに焦点を当てましょう。

2. 現在の自分には少し厳しくする

今、断捨離をしている自分には少し厳しい態度で臨みましょう。

今とこれからの生活を変えるのは、この瞬間の決断にかかっています。

たとえば、引き出しの中から「いつか使うかもしれない」と思って取っておいた大量の文房具やポーチ・袋物が出てきたら、今、どうするか決めてしまいましょう。

うまく決められず、「あとで、時間があるときに片付けよう」と先延ばしにすると、またそのとき、同じように悩むことになります。

迷ったら捨てる

私は迷ったものは捨てることにしています。

迷うということは、気持ちの中では捨てたいと思っているからです。本当に必要なものや、大切なものについては、「捨てようかどうしようか」とは迷いません。

即決できないときは、「最近使ったかどうか」「今の生活に必要かどうか」といったシンプルな基準で、決めてみましょう。

決めるのが苦手な人は、自分なりの残すルールや捨てるルールをあらかじめ作っておくといいですよ。

参考にどうぞ⇒何かを捨てる・捨てないで迷ったら合理的に考えよう。考えるべきポイントを紹介します。

決断を先送りせず、捨てる・残すを決めてください。

決めるときは、シビアに判断する

残すか、手放すか決めるときに、甘い判断をすると、不用品は減りません。

「もったいないから」「まだ使えるから」といった言い訳に流れないようにしましょう。

ここは少し厳しく、「使っていないなら手放す」と線を引くべきです。

「また使うかもしれない」と思ったら、「それはいつ?」「どんな場面で?」と問い返してください。答えに詰まるなら、そのアイテムは今の自分には必要ではない可能性が高いです。

判断するときは、できるだけシンプルに、冷静に。感情に流されず、「今の私に必要か?」という視点でシビアに見極めましょう。

3. 未来の自分には柔軟に

未来に対してはゆるやかで柔軟な姿勢を持ちましょう。

未来はどうなるかわかりません。「こうなるはず」と決めつけると、ものが増えすぎたり、身動きがとれなくなったりします。

「老後のために」と言って何年も使っていないタオルや布団を取っておいたり、「時間ができたら読みたい」と未読の本を何十冊も残したりすることは、よくあると思います。でも、本当にそれを使う未来が来るのでしょうか?

私も、若い頃、全然読んでいない文学全集を、「老後の楽しみに」と思って取っておいたことがあります。

今、たぶん、私は老後ですが、文字が小さく重い本をとても読む気になれません。

「いつか」に備えすぎない

それが、必要になるかどうかわからない未来のために、スペースを使うのはやめましょう。

「いつか使うかも」「もしかしたら必要になるかも」と思って取ってあるものは、今は使っていないものです。それも、何年も使っていないかもしれません。

未来のためのものが多すぎて、今の暮らしが窮屈になっていたら、本末転倒です。

未来にはたくさんの可能性があります。すべてに備えるのではなく、「必要になったときに対応する」と考えるほうが現実的です。

未来は変わると受け入れる

人の好みや生活スタイル、体力や価値観は、年月とともに変わっていきます。 「また〇〇を再開するかも」「子どもが必要とするかも」「年を取ったら使うかも」と思って残したものが、数年後にはまったく不要になることはよくあります。

未来のためにいろいろ残したとしても、「取っておいたけど結局使わなかった」というパターンのほうが圧倒的に多いのではないでしょうか。

先のことを考えると、不安になるのは自然なことです。「念のため残しておこう」と思う気持ちになるのもよくわかります。

でも、未来は変化するもの。そのときに必要なものは、そのときに見つければいいのです。

今の自分がすべてを背負い込まず、未来の自分を信じてください。

◆関連記事もどうず⇒今を大事にする暮らし方~過去や未来にしばられないために

****
不用品を捨てるとき、過去・現在・未来への考え方を変えることをおすすめしました。

過去の選択を受け入れ、今の自分に決断を促し、未来に対して準備しすぎない。これを意識すると、もっとスムーズにものを手放せます。

一番大事なのは現在です。

今日、決然と不用品を捨てることが、スッキリした暮らしにつながります。





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