茶道

ミニマルな日常

習い事をやめたいのに、やめられない。そんな時はこうする。

習い事をたくさんやっていて、いくつかやめたいけれど、うまくできない、という相談メールをもらいました。

お稽古ごとを抱え込みすぎて、苦しんでいる人ってわりといますね。

この記事で習い事を手放す方法をお伝えします。

まずメールを紹介します。Iさんからです。



どうしても習い事を整理できない

件名:習い事の断捨離と、持病

筆子さん、初めまして。

今日は1年以上着ていない服と、新しいけど読んでいない本を売ってきました。たった600円ですが。

本や服は簡単に整理できるのに、どうしても整理できないものがあります。

習い事です。

専業主婦で、精神科の持病があります。

元気な時に「これいいな」と思った教室に入り、鬱状態で動けなくなると言い訳に困っています。

今のところ、近所のスポーツクラブに入会(これはドクターに勧められた。ただし、股関節が悪く、プールで水中ウォーキングなどをするだけの会員。インストラクターのするプログラムに参加すると張り切り過ぎて悪化)。

和裁(一番やめたい。3年やった。着物に未練はない。今中途半端になっている作品が終わったらやめたい。15回で2万円のチケット制。もうすぐチケットが埋まる)

近所の公民館で水曜日に茶道(子供の大学受験の時は休んでいたが、今年度復帰。一向に上達しない。月謝は半年で6000円と、格安)

香道(月1回。去年の11月に始めた。遠い)

夫には、「とにかくなにかやめろ」と叱られました。

ドクターには「いつものパターンやね」と言われています。去年からのカウンセラーにも、何とかするようにいわれました。

どうやって断捨離すればいいでしょうか?

Iさん、メールありがとうございます。

何かを捨てたいと思っているのに、捨てられないとき、どうして捨てられないのか、その理由を考えるとうまくいきます。

そこで、私はIさんにこんなメールを出しました。

筆子の1回目の返事

メールには、現在やっている習い事は書かれているものの

●なぜ習い事を断捨離したいのか?

●なぜやめられないのか?

2点の情報が抜けています。

この2つについて、ご自身で洗い出し、やめられない理由を1つずつクリアしてください。

また、下記の記事を参考にしてください。

何をしたらいいのかさっぱりわからないときの対処法⇒この先どうしたらいいのかわからないと悩んだらこれを読んでください。

重要なものとそうでないものを見極める方法⇒人生で解決すべき問題の優先順位のつけ方。何から始めたらいいのかわからない人へ。

やりたい習い事が多すぎる場合に役立つかもしれない記事⇒理想と現実のギャップにがっかりして動けなくなったときの対処法。

やめられない理由がわかれば、やめることができると思います。

私がお稽古ごとをやめられない理由

このように返答したら、Iさんから再度メールをいただき、やめたい理由とやめられない理由を教えてくれました。

Iさんは双極性障害(躁うつ病)で気分安定薬を飲んでいるそうです。

返事の一部を紹介します。

1)なぜ習い事をやめたいのか。

躁状態になるとプチ浪費をし、新しい習い事をはじめ、手帳が真っ黒になるほど予定を入れます。そして、エネルギーがなくなってくると鬱状態になり、寝込み、何もかもキャンセルしてしまうのです。

そんな、躁鬱の波のある生活ではなく、やっぱりある程度穏やかに生活したいから、習い事を断捨離したいのです。

精神科のドクターには、「自分の能力の40%の生活を続けてください」と言われましたが、そんな、人生の質を下げるような生活はしたくありませんでした。

お医者さんには、外に出なくてすむ、家の中でやれる趣味をすすめられているそうです。

以前のカウンセラーには、習い事は2つまでにするように言われていたものの、Iさんは無視していたそうです。

次にIさんが、習い事をやめられない理由はこれです。

2)なぜ習い事をやめられないか

和裁は熱心な先生に悪いから。

香道だったらまだ半年しかたっていないから。

お茶は出たり入ったりだから。(Iさん、今年は休みなのね、と先生や先輩方に思われるのが怖い)

スポーツクラブは、別の病院の整形外科医に勧められました。

40%の生活というのは不本意ですが、ジェットコースター人生はもうこりごりです。





以上で情報が出そろったので私の考えをお伝えします。

何のために習い事をやっているのか考えてみる

趣味やお稽古ごとにいそしむ、お教室に通う、サークルやクラブに入る理由は大きくわけて6つあると思います。

1.仕事で必要。キャリアアップのため

これはわかりやすいですね。急に海外赴任が決まったから、英会話教室に通うといった場合です。

2.その活動が好きだから。向上心から。人生を楽しむため、豊かにするため

社会人が仕事とは関係のない趣味を楽しむのは、人生を豊かにするためです。

3.出会いを求めて。友達に誘われて。つきあいで

行きたくないのに、友達に誘われて始める場合もあります。習い事をきっかけに、人と交流しようとする人もいます。

4.(勝手に)やらなければいけないと思っている(義務感)

日本では、習い事の人気ランキングを見て、お稽古を始める人がいます。

人がやっているものを自分もやったほうがよい、と考えるのです。

昔、結婚適齢期(というものがありました)の女性が、「お茶とお花をやったほうがいいかも」「料理教室に通ったほうがいいかも」と、さしたる強い動機もなく、お稽古を始めたのも、「そういうものだ」という考えからだと思います。

5.見栄・かっこづけ(こんなレッスンに通っている私はすごいでしょ、と他人にアピール)

手帳をスケジュールでびっしりにして、「忙しさ自慢」「リア充自慢」をする場合もここに該当します。また、親の見栄で、子供にたくさんのお稽古ごとを強いる場合があります。

6.暇つぶし
暇のつぶし方がわからないならこちらへ⇒自分に合った趣味の見つけ方、または有意義な暇つぶしの方法。

Iさんは、「人生の質をさげたくない」と書かれているので、2番の理由でお稽古を続けているのだと思います。

スポーツクラブは健康上の理由ですが、ほかの習いごとは、より人生を豊かにするために行なっていることになります。

ところが、結果的に、コンスタントに通えなくて、ストレスになっています。

当初の目的の達成と逆の方向に向かっていますね。

ご自身でも、「これではいかん」と思っているし、ご主人や医者、カウンセラーなど、Iさんを支えてくれる人たちの意見とも合いません。

私も少し数を絞ることに賛成です。

他人軸ではなく自分軸で習い事を選べ

Iさんが、お教室をやめられない理由を見ると、これが見事に他人軸です。

他人を喜ばせるのではなく、自分を喜ばせることを意識して、続けるお稽古ごとを選んでください。

以下のように考えてみては?

熱心な先生に悪い

先生が熱心なのはありがたいことですが、先生は仕事で教えているし、きっと教えることが好きなんだと思います。

先生が熱心なのは、あくまで先生の事情なので、自分が続けるかどうかには全く関係ありません。

このあたり、心の境界線をしっかり引いてください⇒毎日疲れているあなたに。心の境界線を引いてストレスを減らし、自由になる(TED)

今作っている作品がもうすぐ終わるなら、そこでやめればいいでしょう。

それまでものすごく時間がかかりそうなら、チケットがなくなったら終わりにして、あとは一人で作ってみてはどうでしょうか。

私は和裁はさっぱりわかりませんが、YouTubeに和裁の動画はたくさんあるので、独学でいけると思います。

まだ半年しかたってないから

「半年しかたってない」と書かれていますが、もっと続けたい、という気持ちがあるのでしょうか。

それとも、香道は、3年はやるべきだ、といった指針があるのですか?

どうしても長く続けることにこだわるなら、通いやすい場所で習うべきです。カルチャーセンターでも香道のクラスはあります。

香道はお香を焚いて、「ああ、いい匂いだな」などと思ったりすることですよね?

ウィキペディアで調べたら、

香木は生き物、その一つ一つに魂が宿ると考え、この稀少な天然香木を敬い大切に扱う。大自然の恵み、地球に感謝し、そして彼らが語りかけてくる事を聞き取らなければならないと考えるのである

とありました。引用元⇒香道 – Wikipedia

お香は家でも焚けるし、地球に感謝したいのなら、プラスチックのゴミについて考えるといいです⇒なぜ、今すぐプラスチックのごみを減らすべきなのか?

出たり入ったりだから

理由としてあげてもらった3つのうちで、一番わけがわからないのがこれです。

お茶の教室は、会社や小学校じゃないので、時々休んだところで、いったい何が問題なのですか?

「今年は休みます」と事前に連絡しておけば、先生は、その分、お茶菓子を減らすだけです。「今年は休みなのね」と思われても、実際、休んでいるのなら、その通りなのであり、驚くに値しません。

休んでいるのに、「今年は熱心に通っているわね」なんて思われたら、みょうな具合になります。

お茶が好きなら、体調のいいときだけ、出ればいいと思います。お茶の教室は、先週やったことがわからないと、次に進めない、というシステムではないでしょう。お茶菓子も一回一回食べきりますよね?

*****

Iさんは、お稽古ごとをやれば、人生の質があがる、と思っているふしがあります。

ですが、これは違います。実際、質はそこまであがってないようです。

確かに自分を成長させてくれる趣味や、人生の充実に貢献するお稽古ごともあります。

しかし、数をやればいいというものではありません。数ではなく、取り組み方が重要です。お稽古ごとも、量より質なのです。





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