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50代主婦の歯の治療体験をつづっています。今回は3本の歯のインプラントの治療の流れと費用の見積もりについてお伝えします。
とてもお金がかかるので、頭がくらくらしました。
若いうちから歯を大事にしておくことは、利回りのよい財形貯蓄をしているようなものです。
いらない出費と時間の浪費を大幅に防ぐことができます。35年前の自分に言いたいです。
どこも痛くなくても1年に1度は信頼できる歯医者さんに検診に行き、クリーニングをしておくことをおすすめします。
これまでの経過
初めてこのページに来た方のために簡単にこれまでの経過を書いておきますね。
30年ぐらい前:ひどい虫歯になる
神経を抜いて治療し、同時に根管治療。ブリッジもかけた。今思うとこのお医者さんの選択を間違えました。
およそ25年後に、歯の根に膿がたまり再治療。一応完治。
別の根に膿がたまり、再々治療。わりとすぐ、別の根に再発。
もう歯を抜くしかないと言われたので、お金のなかった筆子は放置
知らないうちに別の歯の根に膿がたまる。
歯を抜いてインプラントをすることにした。
これまでの経過をじっくり読みたい方はこちらからどうぞ⇒51歳の冬、突然やってきた歯の痛みの正体は?根管治療(1)
インプラントとは?
見積もりの話を書くまえに、インプラントはどういう治療をするのか、歯医者さんが説明している動画をご紹介します。
わりとわかりやすいです。
簡単に言うとアゴの骨を削って、チタン(人口の歯根)を埋め込み、まわりの骨としっかり結合させ、その上に人口の歯をかぶせるのがインプラントです。
骨の状態や入れる部位によって、施術は少しずつ変わりますが、骨がしっかりしていないとインプラントを入れることはできません。
歯周病などで骨が溶けてると、埋め込めないのです。
インプラントについてはこのサイトがわかりやすいです⇒インプラントネット|インプラント治療の情報/歯科医院検索
私のインプラント費用の見積額
2015年が開けてすぐ、インプラントのクリニックより電話がかかってきました。年末に出した見積もりは間違っていたから、明日クリニックに来てほしい、と言うのです。
根管の再治療をしたときもそうでしたが、高額の治療のときは、先に見積もりを出し、数字の書いてある紙を患者に見せ、「ちゃんと見ましたよ」というサインをもらわなければいけないようです。
1月13日の朝、ドクターDのクリニックに行きました。
前回、地下鉄の駅がわからず、タクシーを使ってしまいましたが、今回は、Googleのマップを再確認したので、無事にクリニックに到着。
診察室に入って、ぼーっと外を見ながら待っていました。このクリニックはビルの3階ですが、高台にあり、遠くのほうまでよく見渡せるのです。
ドクターDがやってきて、また一緒にモニターで私の歯のレントゲン写真を見て、治療プランについて説明を受けました。
その後、アシスタントの部屋に行き、治療費について説明を受けました。
私の治療プラン
治療はこんなふうに進みます。
■ステップ1.口の中の徹底的ななクリーニング。その後歯を3本抜く
1795ドル
インプラント治療だけならこんなにかかりませんが、私は歯肉炎だったので、その治療をするために、クリーニングをしなければならないのです。
歯肉炎についてはこちらで詳しく説明しています⇒リステリンは歯肉炎改善に効果がある?歯の健康のために私がしていること
というのも口腔内の衛生を保てなければ、せっかくインプラントをいれてもまた感染して長持ちしません。
インプラントは人口の歯根と人口の歯から構成されるので、虫歯にはなりませんが、まわりの歯茎は人口のものでないので、ほかの歯茎と同様、感染する恐れがあり、感染すれば歯周病に進む可能性もあります。
人工物なので、ふつうの歯のように細菌を撃退する力がないし、違和感を感じて、歯の持ち主に教えてくれるということをしないので、より注意してケアしなければなりません。
抜歯だけの費用は250X3=750ドル。麻酔が90ドル。
残り約1000ドルがクリーニング。
このクリーニングはすでにおわりましたが、1000ドルも取るだけあって、ものすごく徹底的なクリーニングでした。
麻酔は抜歯とクリーニンの両方に使いました。
■ステップ2.2週間後、人口の骨を4本入れる
3060ドル
(実際にこの前に、抜歯後のチェックがあり、骨を入れたのは抜歯から6ヶ月後です)。
■ステップ3.経過のチェック
無料
■ステップ4.6ヶ月後のチェック レントゲンをとる
205ドル
■ステップ5.専門施設でCTスキャンをとる
680ドル
■ステップ6.3本インプラントする
9650ドル
■ステップ7.2週間後、経過のチェック
無料
■ステップ8.2ヶ月後、インプラントにキャップ(アバットメント)をかぶせる
インプラント本体は骨に埋め込むネジで、この上に人口の歯の土台となるものをかぶせます。
600ドル
■9.3ヶ月後、最後チェック レントゲンをとる
205ドル
ここまでの合計:16,195ドル
この検診で、すべて良好ということであれば、インプラントの埋め込みは終わり。このあといつもかかっている歯医者さんで、クラウン(人口の歯)をかぶせてもらい、すべて終了します。
クラウンの金額は、インプラントの医者ではわかりませんが、数年前1つ1000ドルしたので、今だと3本で4000ドル前後でしょうか。
このほかに、3ヶ月毎のクリーニング(320ドル)を推奨されました。私は歯肉炎ですから、クリーニングはしたほうがいいです。
インプラントだけで1ドル100円として、162万。クラウンを入れるのが40万として、200万かかります。
もちろん少しは保険で戻ってきます。
唯一の救いは治療が長期に渡るので、その間にお金を準備する期間があるということです。準備できれば、の話しですが。
骨造成について
この記事を書いている段階でようやくステップ3まで終わりました。実際に骨を入れるのは、抜歯から半年後に行いました。
骨を入れた話はこちら⇒牛の骨を上顎(うわあご)に3本入れた話
もともと上あごは副鼻腔(ふくびこう、サイナス、鼻の回りの空洞のこと)があるので、一般に骨が薄いです。
しかも、歯がなくなるとの骨がやせ細ってきて(これを骨の吸収と言う)、アゴの骨と副鼻腔との距離が近くなります。
ここにインプラントを入れようとすると、副鼻腔の膜(シュナイダー膜という)を突き破って、傷つけてしまうので、この膜を押し上げて、まわりに骨を押し込む施術が必要です。
私はこの施術(これをサイナスリフトと言う)をしました。こういう手術をしなければもっと安くあがります。
最初のレントゲンでは、単に骨を造成するだけで、サイナスリフトはしなくてすむはずでした。
抜歯をしてから、6ヶ月の間に骨の吸収が進み、サイナスを押し上げる必要が生まれたのです。
見積もりにサイナスリフトの費用は入っていませんが、骨を入れるときについでにやれるからか、「これに関しては治療代は取らない」と先生に言われました。
インプラントの話、次回はいよいよ抜歯ですが、その前にまず、歯肉炎の治療をしました⇒知らないうちに進む病気~歯肉炎と歯周病の恐ろしさ
☆後書き
2015年9月4日現在、右側の上の奥歯に詰め物の下にある小さな虫歯が傷みます。さらに、右下の奥から2番めの歯の根本を触ると「きーん」と金属的な痛みを感じます。
これはいったい何なのでしょうか?
来週歯医者に行きますが、下の歯の「きーん」とした痛みのことが心配です。