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歯の健康

リステリンは歯肉炎改善に効果がある?歯の健康のために私がしていること

歯肉炎改善のためにリステリンを使い始めて半年たちました。今回は歯肉炎、私のリステリンの使い方、はたして効果があったのかという点についてお伝えします。

この記事は読者のHさんのリクエストによるものです。

こんなお便りをいただきました。



リステリンの効果、ありましたか?

以前歯肉炎の治療で歯のケアについてリステリンを進められる、と書いておられましたがその後が気になっています。

リステリンの効果、実際にありましたでしょうか?

私は現在歯列矯正をしているのですが(ちなみに矯正前に軽度の歯肉炎を直しました)持たない暮らしと出来るだけケミカルな物を使いたくない点、効果について疑問がある事から使用を躊躇しています。

ただ実際に筆子さんが使用されて効果を実感できている様でしたら使用してみたい、と思っています。

真剣に歯磨き生活、のその後を教えて頂けたら嬉しいです。

Hさん、お便りありがとうございます。リステリンは歯肉炎を直すことはできませんが予防はできると感じています。

ただ、現在歯肉炎の症状が出てないなら使わなくてもいいのでは?。しかし歯列矯正でブレース(取り外せないもの)をしているのであれば、歯肉炎になりやすいので使ったほうがいいでしょう。私の娘もブレースをつけていたとき、一時歯肉炎になりました。

お便りで言及されているリステリン導入の記事はこちら⇒⇒真剣に歯磨き生活~ソニッケアー電動歯ブラシとともに

まず歯肉炎について簡単に説明します。

歯肉炎とは?

歯肉炎の原因

歯肉炎は英語でgingivitis と言います。歯茎の病気で、歯茎が腫れて、出血や口臭などの症状を伴います。原因は歯垢(プラーク plaque)です。

歯垢は細菌と代謝物のかたまり。歯の間のプラークはデンタルフロスで、歯の表面のプラークは歯ブラシで取り除くことができます。

歯垢が石灰化すると歯石(ターター tartar)になります。するともう自力で取れず、歯医者に行って歯科衛生士さんにガリガリ削ってもらうしかありません。

歯肉炎のサイン

歯肉炎の初期症状は歯茎が少し赤くなり、歯磨きをするとちょっぴり出血します。

これがひどくなると歯茎が腫れて、歯ブラシに血がつくようになります。しかし、痛くも何ともありません。

このぐらいならフロスと歯磨きで治ります。

歯肉炎が進行すると、歯周病になります。歯と歯肉の境い目が深くなり(歯周ポケットと呼ばれます)、歯をささえる骨(歯槽骨 しそうこつ)がとけて、歯がぐらぐらするようになり、最終的には抜歯するしかありません。

歯槽膿漏(しそうのうろう)は歯周病の昔の呼び方です。こっちのほうが怖い雰囲気がありますね。

要するに、歯肉炎も歯周病も口の中の細菌が歯の表面や歯と歯茎の間について炎症をおこすことです。

考えてみると、私、子供の頃からりんごをかじると歯茎から血が出ていたんです。でもいつもそうだったし、痛くないしで、「これが普通なのかな」と思ってほっておきました。恐ろしいことです。

リステリンとは?

リステリン

リステリン、クールミントを使用


リステリンはマウスウォッシュ(洗口剤)の1つ。日本では薬用リステリンという名前で販売されています。口臭と歯肉炎を予防すると言われています。

リステリンの有効成分

・メンソール 防腐、消炎
・チモール 殺菌
・サルチル酸メチル 消炎
・ユーカリの精油(シオネール) 殺菌、防腐

化学的に合成されたマウスウォッシュなので、着色料、香料、溶剤補助剤、保存剤なども入っています。

うちは夫がリステリンが大好きで長く使っており、いつもバスルームにありました。ですが、ケミカルなものが嫌いな私は使っていませんでした。

しかしインプラントの医者に「必ず使え」と言われたので使い始めたのです。去年の暮れ、始めてインプラントのクリニックに行ったときは、歯肉炎がかなり悪化していたようです。歯磨きをすると歯茎から血が出ました。





リステリンの効能

リステリンは「細菌のかたまり(バイオフィルム)を殺して(殺菌して)、歯肉炎や口臭を予防します」と、日本のリステリンのページには書いてありますが、いろんな歯医者のサイトをみたらバイオフィルムはそんなに簡単に破壊できません。

バイオフィルムは歯の表面につくぬるぬるしたもの。排水口のぬるぬるとか、花瓶の水がぬるぬるになるのもバイオフィルムの一種です。歯垢とバイオフィルムは本質的には同じものみたいですが、バイオフィルムは歯垢よりもっと強固に細菌や微生物が集まっています。

私の理解では、バイオフィルムは虫歯や歯肉炎を発生させる細菌の固まりを、透明のジェリーみたいなものでおおっている、つまりフィルムができているので、取り去るのが難しいのです。これは歯医者で器具を作って削りとってもらうしかありません。

歯垢は歯磨きで取れるけど、バイオフィルムは取れないのです

しかし「リステリンで歯肉炎の予防はできる」と、アメリカやカナダの歯科医師会は言っています。口の中は常にたくさんの細菌が生成されており、歯垢やバイオフィルムになる前に殺すことができるのではないでしょうか?

リステリン

リステリンのラベル

最近の私の歯茎の状況

歯茎からの出血は完全に治まりました。しかし、これはリステリンのおかげとは言い切れません。

というのも、今年の1月の始め、リステリンと同時に、ソニッケアーという電動歯ブラシを使い始め、同じ頃、歯医者で、麻酔をぼんぼん打たれて、口腔内の徹底クリーニングをしたからです。スケーリングとルートプレーニングというものです。機械を使って、歯垢、歯石をとり、歯にくっついている細菌を削りとりました。

これまで、いつもの歯医者で定期的にクリーニングを受けていましたが、ここまで長時間かつ痛いクリーニングは初めてでした。

それでもその3ヶ月後に検診に行ったとき、歯医者に「もう、歯石ができてますよ。ちゃんと歯の手入れをしなさい」と注意されました。

3月にまたクリーニングをしました。これは麻酔なしでしたが、1時間以上びっしり削られ、相当痛くてよれよれになりました。

さらに、1月に歯の根に膿がたまっていた歯2本を含めて、3本ごそっと抜いたので、大きな炎症のもとが失くなりました。

それまで私の口の中では、免疫がいつも歯の根にたむろしてるバイキンと戦っていたけれど、その戦いが終わったのです。

それでも口の中にはいつも新しい細菌が生まれるわけですが、大きな戦いをせずにすむようになった私の免疫が口の中の通常の戦いに力を回せるようになったので、歯肉炎になりにくくなったと言えます。

結論としてリステリンのせいで歯肉炎が治ったのではなく、クリーニングによって細菌を取り去ったから治ったのです。今もリステリンを使っているのは、また歯肉炎にならないように予防したいからです。

歯肉炎改善のために~私のリステリンの使い方

歯の手入れ、日々のルーティン

リステリン、電動歯ブラシ

私の歯磨きグッズ


歯磨きは一日に2回しろと言われました。最初は毎日2回やっていましたが、近頃はさぼることが多いです。これではいけません。

2回磨く日は昼ごはんの後と、夜、お風呂に入る前(8時半頃)に磨いています。

デンタルフロスは「1日1回使え」と言われたので、夜の部で使っています。

使う順番は、まずフロス、次にソニッケアーで2分歯磨き(歯磨き粉をちょっとつける)、そしてリステリンで口の中を20秒ほどくしゅくしゅします。

リステリンは一回20mlぐらい。薄めずにくしゅくしゅするのがいいらしいのですが、それだと強烈すぎて口の中が痛いのでちょっと水で薄めています。歯磨きのあとに必ずしているので、一日2回です。

デンタルフロスはカナダに来て使い始めました。日本では誰も「使え」と言わなかったのですよね。しかし、歯と歯の間は歯ブラシでは届かないので、フロスも必ず使うべきです。

このほかに歯肉炎を直すために私が心がけていること

甘いものを食べない

血液の中の糖分が多いと歯肉炎になりやすいそうです。
白砂糖やめました⇒白砂糖はこんなに体に悪い~私が砂糖をやめた理由とは?

酸っぱすぎるものを食べない

acid (酸)は歯を溶かしてしまうので虫歯になりやすいから控えるべきです。

溶かさないまでも、歯を柔らかくしてしまいます。口の中がずっと酸性だと歯の成分であるカルシウムやリンが溶け続けるのです(これを脱灰-だっかい-と言う)。

しかし唾液によって口の中が中性にもどれば、溶けたものが取り込まれます(これを再石灰化と言う)。

私は柑橘類、特にグレープフルーツが大好きで、ひどいときは日に2個とか3個とか食べていたのですが、ちょっと控えるようにしています。

またフルーツ100%ジュースを飲むのをやめました。飲み物だと歯にべったりくっつきますからね。レモン水を飲むのもやめました。

グレープフルーツを食べたあとは、すぐに歯を磨かず時間を置くようにしています。口の中が酸性だと歯が柔らかくなっているからです。

免疫力を高める

運動をして、免疫系のパワーアップを心がけています。
スロージョギング⇒50歳の私がスロージョギングを始めたらみるみる健康に~そのメリットとは?

ミニトランポリン⇒ミニトランポリン歴1年7ヶ月の私が伝える、7つの健康効果

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だらだら食べない

口の中に長時間食べ物(特に甘いもの)があると、歯肉炎は悪化するので、食事の時間を決めています。間食はなるべくしません。

このほかに、睡眠をしっかりとって健康的に暮らすことも心がけています。結局、健康的な暮しがすべての基本です。

*******

フロスや歯磨きも大事ですが、「酸っぱいものを食べない」とうのは盲点だったなと思います。カナダのリステリンのサイトを見るまでそんなこと知らなかったのです。

歯の成分が少しでも溶けると、詰め物がポロッと取れるんですよね。

「どうりでこれまで、よく取れていたんだ」と多いに心当たりがあります。昔から歯が悪かった私は実にたくさんの詰め物があるので、グレープフルーツは大好きですが、がまんします。





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