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「やせたら着る」と思っていつまでも捨てない服を手放すコツを紹介します。
あなたのクローゼットの中に、「自分がやせるまでは決して捨てない服」がたくさん眠っていませんか?
このように期待と未練が混ざった服は、手放すのが難しい存在かもしれません。
でも、ふだん着ない服が場所を取り、見るたびに自己嫌悪や焦りを感じるとしたら、いつ来るかわからない未来のために取っておく価値が本当にあるでしょうか?
この記事では、そんな「やせたら着る服」を手放したいとき、後押ししてくれる考え方を7つ提案します。
1. 今の自分を心地よく見せてくれる服が一番大切
服は本来、今の自分を心地よく、素敵に見せてくれるもの。未来の自分のために取っておくよりも、今の自分に似合う服を選ぶことが大切です。
たとえば、これが服でなかったとしたらどうでしょう?
あなたは、いつ来るかわからない「未来の自分」が使う家電や調理ツールを取っておきたいと思いますか?
それは、自分ではなく他人のために収納スペースを明け渡すようなものです。
現在の体型に合っていて、袖を通すだけで気分が上がる。そんな服がクローゼットに並んでいれば、毎朝の身支度もスムーズになり、満足感も高まりますよね。
記念品や努力目標として衣類を所有するなら、それは実用的なアイテムではありません。別のカテゴリーに入れて、クローゼットから出してしまうといいかもしれません。
衣類を見直すときは、「今の私を応援してくれるかどうか」で、判断してみましょう。
2. 本当にやせるのか客観的に考えてみる
「やせたら着る」と思って取ってある服──でも、その「やせた未来」は本当に来るのでしょうか?
ここで一度、冷静に振り返ってみましょう。その服を最後に着たのはいつですか? そのときのライフスタイルは今と同じですか? そして、この1年で体型を変える努力をしてきたでしょうか?
「そういえば何もしていない」と思うなら、あなたは、「やせたらいいな」とぼんやり思っているだけですから、このままではきっとやせません。
「いえ、ちゃんとやせる努力をしています」。そんなあなたは、それでも着ていないのですから、この先、その服を着る日は来ないと考えたほうがいいのでは?
本当にやせるのかどうか、暮らしのリズムや体調の変化、加齢など、生活全体を客観的に見て判断してみましょう。
やせることを目標にするのは自由ですが、服を取っておく理由としては弱すぎるかもしれません。実際にやせたときには、そのときの自分にふさわしい選択肢が、見つかると思います。
その服を着る日が来るまで、いったい、何年待つつもりですか?
「今はまだ着られないけど、やせれば…」と自動的に考えず、その服を着る可能性について、シビアに見直してみましょう。
論理的かつ批判的に考える7つの方法。ロジカルシンキングはライフスキル。
3. やせたとき好みが変わっている可能性あり
その服を買った当時は「お気に入り」だったかもしれません。でも、この先、痩せたとしても、その服の色やデザインは、もう好みじゃなくなっているかもしれません。
年齢を重ねると、似合うと感じるものも、着たいと思うものも自然に変わっていきます。体型が変わるだけでなく、ライフスタイルや価値観、生活のシーンや、求められる服装も変化しますよね。
たとえば、私はOLの頃はパンツスーツが好きでよく着ていました。でも私がいま着るボトムは、綿のレギンスやジーンズです。
せっかくやせても、好みや必要性が変わって、結局その服を手に取らない可能性は高いのです。
「過去の自分」に似合っていた服が、「未来の自分」にも似合うとも限りません。
その服を見て「今でも絶対着たい」と思えないなら、やせる・やせないにかかわらず、もう役目を終えた服かもしれません。
4. やせたら新しい服を買えばいい
やせたら新しい服を買えばいい、その楽しみを残しておこう、と考えてみましょう。
「やせたら着るつもり」で取ってある服は、今よりもスリムになった自分への「ごほうび」のつもりかもしれません。それなら、何も古い服を使わず、新しい自分が選んだ新しい服を買えばいいと思います。
気持ちも新たに、そのときの自分にぴったりの服を探すほうが、よほどワクワクするでしょう。
未来の自分が本当に喜ぶのは、「過去の自分が選んだ服」ではなく、「そのときの自分が選ぶ新しい服」だと思います。
「やせたときのための服」を何着か持っている人は、たぶん服が好きで捨てられないのだと思います。服が好きだからこそ、新しい服を買うほうが幸福度があがりませんか?
「この服を着られるようにする」ではなく、「選ぶ楽しみをとっておく」。こう発想を転換してください。
未来の自分へのプレゼントは、クローゼットの中にしまっておくのではなく、これからのお楽しみにしておきましょう。
5. その1着が生む「見えないコスト」
「やせたときまで捨てない服」のために生じている損失を考えてみましょう。
「高かったから」「まだ着ていないから」といった理由で、服を手放せないことはよくあります。でも、その1着がクローゼットの中にあるせいで、あなたは目に見えないコストを支払っているかもしれません。
たとえば、収納スペースのコスト。家賃や住宅ローンには、もちろんクローゼットの分も含まれています。そこに着ない服を置いているということは、それだけでお金の無駄遣いですよね。
さらに、気持ちのコストも見逃せません。「やせなきゃいけない」「今の自分ではだめだ」といった自己否定の感情を、その服が呼び起こしていませんか? 服が「圧」をかけてくる存在になってしまっているなら、大きな問題です。
服は本来、私たちの暮らしを快適にするもののはず。なのに、着てもいない服のせいでコストを支払っているなら、その状態はやめるべきです。
もったいないから捨てない。この決断のせいであなたが失っているたくさんのもの。
6. 今着る服が取り出しにくい
着ていない服が場所を占拠していると、今着たい服が取り出しにくくなったり、クローゼットを開けるたびに「なんとなく使いにくい」と感じたりするものです。
ただ置いてあるだけの服が、実際に暮らしに与える影響として見逃せないのが、「タンスやクローゼットの使い勝手を悪くする」という問題です。
よく着る服はすぐ手に取れる場所にあるのが理想ですが、「やせたら着るつもり」の服がそこかしこに混ざっていると、いちいち探す手間が発生します。
服は「持っていること」よりも、「使いやすくちゃんと着られること」が大切です。
着ない服が快適な収納や身支度の妨げになっているなら、手放したほうがいいでしょう。そうすれば、収納スペースがスッキリして、残した服ももっと活躍します。
7. 本当に気に入っているなら、何としてでも着ている
それが好きな服なら、多少無理してでも、なんとか工夫して着ていると思います。
本当に好きな服なら、サイズが合わなくても、リフォームしたり、インナーにしたりして、活用しているのではないでしょうか?
昔のお気に入りのワンピースを、手持ちのカーディガンと合わせて普段着にするといった工夫もできますよね?
そうした工夫をする気になれないなら、その服は、もはや「着たい服」ではないかもしれません。もしくは、ほかに服がありすぎて、活躍させる場がないのです。
何年も手を伸ばしていないなら、その服に対する気持ちはもう離れている可能性が高いです。
やせたあとも、結局そのままクローゼットの中で眠らせるかもしれません。
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「やせたら着る服」を残すのは、一見服を大事にすることです。しかし、実際は残しているために、今の暮らしや気持ちに負担がかかっています。
クローゼットの中には、今のあなたが着られる服があれば十分。
未来の体型や気分を重要視するより、今の自分が着る服をもっと大切にしましょう。
服選びの基準を「いつかの私」ではなく、「いまの私」に置き換えると、日々のストレスが軽減されます。
手放すのは少し寂しいかもしれませんが、過去の自分への執着を手放すと、今の自分をもっと大事にできます。
早速、今日、「やせたときのためにずっと取っておく服」を整理してもっと身軽になりましょう。