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結婚式のときに、招待客からいただいた祝儀袋、ずっと段ボール箱に入っていたのをようやく捨てました。
こんな読者のお便りを紹介します。
祝儀袋やのし、ポチ袋や香典袋のたぐい、捨てにくいですかね?
用が終わったら、捨てても問題ない、と思いますが。
捨てようか、どうしようかと悩んでいる人がいたら、参考にしてください。
差出人は、ねこぱんださんです。小見出しは私が入れました。11月のはじめにいただいたお便りです。
やっと祝儀袋を捨てました
件名:結婚式で頂いたご祝儀袋
ねこぱんだと申します。
シンプルライフやエシカルに興味があり、ブログを何年も前から読んでいます。
本も衝動的に買い物したくなった時に備え、いつも手に取れるようにしています。
昨年NYへ旅行しました。
そこで知り合ったNY在住の日本人女性もエシカルに興味があり、さらになんと筆子さんのブログを彼女も読んでると知り、すぐに意気投合し盛り上がりました。
不思議なご縁をワールドワイドに運んでくれた筆子さんに感謝です。
さて、今回メールしたのは上記の件とは関係ありませんが、昨日結婚式で頂いたご祝儀袋を処分しました。
すぐに捨てなかった理由
結婚式を挙げたのは2009年です。
11年も保管していました。
本当は式の翌日に開封し、招待客名簿、金額を整理したので処分しようとしていました。
それがなぜ保管していたかと言うと、義父母に「処分するなんてとんでもない」と言われてしまいす、ごく気まずい雰囲気になりました。
持っていても仕方がないと思いつつ、その場で夫と2人で謝りました。
以後11年も段ボール1箱分のご祝儀袋を保管する事になりました。
捨てたきっかけ
コロナ禍で家にいる時間も増えたので、せっせとガラクタを処分していました。
20代の思い出も思い切ってどんどん処分しました。
結婚前に夫にプレゼントした鞄もカビだらけで即処分しました。
大事にしていたものでも、使って空気に触れさせないといけないと思いました。
ふと、ご祝儀袋の段ボールも思い出しました。処分するかどうかは、見てから判断すればいい。まずは出してみて、空気に触れさせようとしました。
出してみると、テーブル山盛りになりました。
こんなにも多くの人が結婚式に来て下さったのかと改めて感謝しました。
しかし、感謝の気持ちとは裏腹にカラカラになった虫も5〜6匹出てきました。
義両親に「とんでもない」と言われていましたが、さすがに虫と共に保管するのはこれ以上無理だと判断し、夫も納得の上で処分しました。
長年、その段ボールを見る度に楽しかった結婚式が、義両親とのトラブルの思い出に入れ替わっていたので、嫌な気持ちも一緒に処分できてすごく気分がすっきりしました。
大げさな袋たち
ところで、ご祝儀袋というのは非常に大袈裟ですよね。
水引もあり、中にお金も入れる封筒もあり、氏名、住所、金額まで記入されているのでシュレッダーする作業もあります。
みなさんどう扱っていらっしゃるのか気になりました。
コロナでニューノーマルの時代に突入したので、結婚式やご祝儀袋のあり方も変わっていくでしょうね。
長文読んで下さってありがとうございます。
日本は朝晩冷え込んできました。カナダはもっと寒いでしょうね。お体に気をつけて頑張って下さい。
ねこぱんださん、はじめまして。お便りありがとうございます。
長くブログを読んでいただき、本も手元に置いていただいていてとてもうれしいです。
祝儀袋、乾いた虫や、いやな思い出と一緒に捨てることができてよかったです。
式の翌日に捨てようとしたら、義理のご両親に叱られたのですね。じゃあ、ねこぱんださんの、お義父さんとお義母さんは、今も、自分たちがもらった祝儀袋、保管されているんですか?
何を持とうと、本人の勝手ですが、そういうことするから、遺品整理が大変になってしまうと思います。
もらったら、用が終わっている祝儀袋
祝儀袋やのし袋が派手で重装備なのは、以下の2つの理由からではないでしょうか?
1)贈る側に、「おめでとう、本当によかったです」、「お祝いの気持ち、しっかりここに入っていますよ」「末永くお幸せにね」という思いを伝えたいという気持ちがある。
2)贈る側に、結婚式で失礼があってはならない、慣習通り、きっちりお祝いを渡したいという気持ちがある。
つまり、贈る側の願望を満たすために、水引きやのし、「寿」という字がついているのだから、お金と共に、その気持ちをしっかり受け取ったら、もう祝儀袋の役目は終わっています。
私だったら、あとで内祝いを贈るなら、誰にもらったか記録して、その後、捨てます。
自治体の分別にしたがって。
個人情報がのっているものは、量が少なければ、ポスカ(黒の極太)で消して捨てるだろうし、量が多ければ、夫のシュレッダーを借りるでしょう。
個人情報のついているものの捨て方⇒個人情報がのっている卒業アルバムの捨て方。
すぐに捨てない人の事情
私は即捨てですが、ほかの人は、たぶん、すぐには捨てないと思います。1週間か1ヶ月ぐらいは持っているんじゃないでしょうか?
その理由は、息子さんが学校で作った作品を、持ち帰ったその日に捨てようとしたら、ご主人とお嬢さんが、「すぐに捨てるなんて物を大切にしていない」と怒った(?)のと同じ理由です。
多くの人は、祝儀袋をすぐに捨てると、招待客の気持ちを踏みにじることになる、くれた人の気持ちを尊重しないことにつながる、大変、無礼である、と感じるのではないでしょうか?
ところが、1週間か1ヶ月、寝かせておくと、結婚式の記憶が薄れ、ほとぼりがさめるから、「もう、捨ててもいいだろう。持っていてもしょうがないし」と思って、捨てるのです。
ハート型など、ちょっとこった、カラフルで芸術的な水引きがついている袋は、写真に撮ったりするかもしれません。
この時、立派な水引きを見て、「かわいいな」「きれいだからもったいない」と思ってしまう人は、捨てられずに、そのままズルズルと、1年、5年、10年と持ってしまいます(かつての私がそうでした)。
祝儀袋は使い回すものではないので、捨てるか、メモ紙にするしかないでしょう。
器用な人は、ポチ袋やはし袋、その他、ちょっと派手な封筒にリメイクして使うかもしれません。
リメイクすると思うなら、すぐに作って、すぐに使ったほうがいいですよ。
そうしないと、作りそびれるし、紙は、劣化し虫を引き寄せるから、気づいたときには、リメイクできない状態になっています。
シンプルに暮らしたい人は、再利用を考えず、そのまま捨てたほうが、環境にいいと思います。
リサイクルの落とし穴、再利用願望がシンプルライフを遠ざける理由とは?
役目を果たし終えたときに捨てる
ねこぱんださんが、義理のご両親に叱られた翌日に、「ああいうふうに言われたけど、やっぱりいらないや」と思って、祝儀袋を捨てていたら、祝儀袋でもめたことなど、とっくの昔に忘れていたでしょう。
いやなエピソードを想起させる物を持っていると、それを見るたびに思い出すから、ますます記憶が強化されて、いやな思い出をずーっと引きずります。
だから、ネガティブなできごとがくっついている物は、さっさと捨てたほうがいいです。
嫌な気分でいるとき(エネルギーがさがっているとき)、楽しいことや前向きなことを考えることはできないので、嫌な気分になる物を、周囲に置いておかないほうが、ハッピーに生きられます。
もし、その記憶が大事なものなら、完全には忘れません。ただ、別の体験として再定義されて、記憶に残ります。
こんなふうに再解釈される⇒2015年、断捨離してよかったもの(古いもの編)~捨てるからこそよみがえる思い出
それでは、ねこぱんださん、これからも、お元気で、エシカルな暮らしを楽しんでください。
☆この記事の感想はこちら⇒いただいた祝儀袋、我が家はこんなふうに処分・活用しています。
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年末年始は、封筒やラッピングに使うもの、包装資材がたくさん家に入ってきます。
「きれいだな、捨てるのもったいない」と、しまいこむ前に、今回の祝儀袋の記事のことを思い出して、どうせ後になって捨てる物は、早めに捨ててください。
「祝儀袋、私は、こんなふうにして捨てたよ」、といった体験談があれば、またお寄せくださいね。
先日、免許の話を記事にしたら⇒ペーパードライバー歴20年、もう免許は返納すべきか?
「いま、免許を返納しなくてもよい、私もペーパードライバーだったけど、こうやって克服しました」というメールをいただきました。
このお便りもそのうち紹介しますね。お楽しみに。