野原に立っている女性

ミニマルな日常

独身でいることに不安を感じるとき、前向きになるために私がやっていること。

私は「実家暮らしのオタクの姉」という存在だから、心がもやもやしますというメールをくださった読者、ぬるま湯さんにアドバイスした記事の感想を紹介します。

ぬるま湯さんのメールを紹介した記事はこちら⇒独身でいることを恥じる気持ちは、今すぐ捨てて。やり方を教えますから。

差出人はエリーさんです。



独身でいることに不安を感じるとき私がすること

件名:シングルシェイムと戦っています

筆子さん、お久しぶりです。

以前病気の愛犬を看取った話や、オタクの片付けについてメールさせていただきましたエリーです。

ペットが死んで家中の片付けが進んだ。本当に大事なものを失うと、なんとなくとってあった物はどうでもよくなる。

家族の物とコレクションをきれいさっぱり処分するコツ~読者から読者へのアドバイス

3/12 「独身を恥じるな」の記事を読み、同じように悩んでいたので他人事と思えず、お久しぶりにメールさせていただきました。

私もぬるま湯さんと同じくオタク、アラフォーで、一人暮らしですが親は近くに住んでおり、自立できている自信はない独身です。

子どもを持つ年齢としてはタイムリミットが近いと感じ、マッチングアプリを試してはやっぱり無理!となったりしています。

私の場合は一人っ子なので、親に孫の顔を見せてあげられない事が一番の気がかりになっています。

ぬるま湯さんは妹さんが結婚されているとの事で、私からするとプレッシャーが少なくてうらやましいですが、ご本人としては比較して辛くなっちゃいますよね…

克服したと思ってはまた湧いてくる、この恥や罪悪感にシングルシェイムという名前がついているとは初めて知りました。

私がちょっと前向きになれた方法について、筆子さんがご紹介されていたものと比べると邪道ですが、シェアさせて下さい。





1.結婚して不幸な例を見る

ネット上には信じられないようなモラハラ夫に苦しむ奥様方の悲鳴がたくさんあります。

読んでいると本当に、結婚への期待がへし折られます。

専業主婦の方で、好きなアニメのために月額配信サービスに登録する自由さえないと仰っているのを見て、オタクとしては震え上がりました…

2.独身で輝いている人を見る

石田ゆり子さん、天海祐希さんなど独身で美しく人生をエンジョイされている方を見ると、こうありたい! と刺激を受けます。

異性に見せる目的じゃなくても、美容やファッションに気を使うと気分も上がります。

日経WOMANという雑誌も、独身で人生を楽しんでいる多様な一般の方がいらっしゃって参考になります。

3.生産的な趣味を見つける

これはまだ私も探し途中なのですが…。楽しいオタク趣味でも、アニメや漫画を読んだり受け身なだけだと、ふと我に返って虚しくなる一瞬があります。

絵や文字を書く創作活動や、登山やヨガなど、習熟度を上げて没頭できるような趣味を持ちたいと思っています。

4.親孝行する

孫を見せてあげることはできませんが、時間もお金も多少自由がきくので、親が元気なうちにと一緒に旅行に行っています。

もし家庭があったらこんなに親と過ごす事も出来ないのかもしれないですし、後悔しないようにしたいと思っています。

以上、自己流で恐縮ですが自分の取り組みでした。(邪道な自覚があるので、ブログでご紹介いただかなくても全然大丈夫です!)

まだまだ悩みのるつぼにいるので、筆子さんの紹介してくださったマインドセットを心に刻み向き合っていきます。

エリーさん、こんにちは。メールありがとうございます。

シングルシェイムを吹っ切る取り組みを教えていただきありがとうございます。

エリーさんも、ときどき肩身の狭い思いをするんですね。

孫の顔を見せることについて

アラフォーが、37歳から43歳ぐらいだとすると、この年齢でも子供は産めます。

「40代で出産した有名人・芸能人」で検索すると、何人かの名前を見ることができます。

私自身も子供を生んだのは39歳のときです。しかも、それまで子供が欲しいと思ったことは1度もありません。

むしろ、子供は嫌いなほうでした(今は見れば「かわいいな」と思います。しかし子守はしたくありません)。

エリーさんが、今後、思いがけず出産する可能性はゼロではありません。

それと、私は孫の顔なんて全く見たいとは思いません。弟の孫の顔を見れば、かわいいとは思います(特に、いつもただ静かに寝ている赤ちゃんのほう)。

しかし、自分の人生に絶対に必要な存在だとは思いません。

私が願うのは娘の幸せだけです。エリーさんのご両親もそうではないでしょうか?

だから、「孫の顔を見せなきゃ」という義務感は持たなくてもいいと思います。

人の生活と自分のそれを比べることについて

エリーさんが、シングルシェイムと戦うためにとっている邪道な方法とは、結婚して不幸な例を見ることでしょうか?

エリーさんにとって前向きになる効果があるなら、続けてもいいと思いますが、私なら、わざわざ他人の不幸を探して読むことはしません。

他人の暮らしと自分の暮らしを比較しないほうがいいからです。自分の幸せは、他人との比較で決まるわけではありません。

オレンジ対バナナ:人と比べることで生じるダメージとその修復(TED)

シングルシェイムを感じるのも、結局、自分を他の誰かと比較するからです。この比較をやめることが一番のポイントではないでしょうか?

独身でも既婚でも、自分が幸せになる要素は、同じぶんだけあります。

結婚すると、相手に影響を受けますが、ろくでもない相手と結婚してしまったら、離婚というカードを切ればいいのです。

不幸一直線の人は、自分が持っている幸せの要素の存在に気づいていないか、使い方を知らない人だと思います。

結婚している人は、離婚する権利もあるのだから、ひどいモラハラを受けているならさっさと離婚すべきです。

このTEDトークで⇒すべての親が「いい親」ではない(TED)、「子供を虐待する親は、親だからするのではなく、そういう気質の人が親になっただけだ」と話していますが、モラハラする人たちは、結婚したからしているのではなく、独身でいてもする人たちです。

結婚してターゲットが絞られるというのはあるかもしれませんが。

アニメの配信サービスの月額料は500円ぐらいですよね? 映画やドラマが入っているなら1000円前後。

つまり、月に1000円収入があれば、その配信サービスに課金できます。

それぐらいのお金は自分で稼げます。中学生でも稼げます。

専業主婦で家から出られないなら、私のようにブログを書けばいいでしょう。ブログを書きたくないなら、通信教育の課題の丸付けをするバイトをするとか。

今、ネットがあるから、自宅でできる仕事はたくさんあります。月に1000円を作ることがそんなに難しいでしょうか?

自分が稼いだお金をすべて夫が奪うなら、やはり離婚一択です。

不幸なのに結婚している理由なんてひとつもありません。

独身でも既婚でも、悩んでもんもんとしているだけでは、問題の解決にはつながりません。

どこかに愚痴を書き、みんなに「ひどい、ご主人、最低!」「あなたの気持ちはよくわかる」「私もそうだよ」「あなたは、かわいそうすぎる」と言ってもらえれば、発散できるし、その時は気分が落ち着くかもしれません。

しかし、それは根本的な解決法ではないです。

自分が求めている状況を得るためにどんな小さなことでも行動を起こすことが求められます。

日本はそれができる社会です。タリバンが政権を握っているアフガニスタンではないのですから。

えんえんと悩むのは、時間とエネルギーがもったいないですが、もっとまずいのは、悩むくせがついて、ストレスが増え、あげくにメンタルヘルスの不調を引き起こすことです。

私は掲示板やSNSに不満を書くことに時間を費やすより、もっと生産的なことをしてもらいたいと思います。

輝いている芸能人について

次に、輝いている独身の芸能人を見て、発奮する方法ですが、これも、人によっては、逆効果です。

独身をエンジョイしている芸能人はいるかもしれませんが、彼らが雑誌やSNSで話したり、書いたりすることは必ずしも本音ではありません。

芸能人は、ある程度輝いていることが求められる仕事です。一般大衆の憧れを誘わないと成り立たない商売ですから。

昔、「芸能人は夢を売る仕事」だと言われましたが、今もそういう面は大いにあります。

雑誌に書いてあることが100%嘘だとは言いません。でも、SNSの投稿と同じで、多分に演出が入っていると思います。

一般女性の自分に対する好感度のあるなしが、自分の仕事に大きな影響を与えるならば、わざわざ、うまくいっていないことを雑誌で話すことはありません。そんな話をしたら、CMのオファーが来ませんから。

自分の生活がいかに充実しているか話をし、場合によっては、お気に入りのアイテム(そのライフスタイルを実現するための商品)を紹介する。

それを見た人が、その商品を買うが、同じよう輝けないので、また別のお気に入りアイテムを買って部屋にガラクタを増やす。

そう、私は考えています。

輝いている芸能人の談話を読んだ結果、自分の生活が本当にポジティブな方向に向かうなら、いくらでも読めばいいです。

しかし、かえって困ったことが起きているなら読まないほうがいい。

実際、このブログにも、周囲の「輝いている人」にコンプレックスを感じて、同じようになろうとして自分を見失ったり、いらないものを買ったりする方からお便りが届きます。

最初に相談メールをくれたぬるま湯さんも、「他人のライフエッセイ本を買っては試し、部屋が荒れてはお片付け本に手を出すループ」と書いていましたが、誰かと自分を比較して、自分の幸福度やセルフイメージを操作しようとするのは、ひじょうに危険なこだと思います。

自分の中に確固たる軸を打ち立てることが、一番安全で経済的な、幸せの追求法ではないでしょうか?

ではエリーさん、これからもシングルライフを楽しんでください。

******

ぬるま湯さんからも、「記事を読んで気持ちが楽になった」というメールをいただきました。

先日、こんなTEDトークを紹介しましたが⇒他人の意見から解放されるために(TED)

私たちは、「他人が自分をどう思うか」を考えながら生きざるを得ません。

ただ、100%他人の言うことをベースに暮らし方を決める必要はないんです。

世間は、「結婚して一人前」「結婚が女の幸せ」と言うかもしれませんが、それが必ずしも自分に当てはまるわけではない。

結婚に向いていない人もたくさんいます。

世間のものさしを使って自分の幸せを測るのは、ほどほどにしておいたほうがいいです。





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