ページに広告が含まれる場合があります。
きれいに片付いた空間で、もっと落ち着いて暮らしたい。
そんな生活を実現する10の生活習慣の紹介、後半です。
どれも簡単なことばかりです。
6.写真にとって本体は捨てる
思い出の品をたくさん持っている人へのアドバイスです。
本体はなくても、写真があれば、以前のことを思い出すきっかけが残ります。
本体を、そのままがさっと箱に入れてためこむのはやめ、写真に撮って残してください。
写真に撮ることがおすすめなのは、撮影しているそのとき、その物と客観的に向き合うことができるからです。
記念品のたぐいは、たいていの場合、「なんだか捨てるのは忍びない」と思うから、そのまま箱に入れてしまいこんでいるだけです(見なかったことにしている)。
見なかったことにしたそれとじっくり向かい合ってください。
思い出品に限らず、「いらないんだけど、捨てられないのよね」と思う物はすべて、スマホや携帯電話でどんどん写真にとるといいでしょう。
少し時間を置き、会社の昼休みに写真をつらつら眺めてみると、「持ってても仕方がないなあ」と気づくかもしれません。
7.なんでも書き出す
頭の中にあることは、できるだけ書き出して、頭の外に出す習慣をつけてください。
-心配事
-やらねばならないこと
-これからやりたいこと
-今日/今月/今年の予定
-子育ての方針
-買いたい物
-捨てたい物
-断捨離の手順
-料理の手順
-週末の予定、夏休みの予定
内容は問いません。
頭の中がごちゃごちゃしていると、部屋の中もごちゃごちゃする、と言われますが、これ本当です。
だまされたと思って、(もう何度も書いてますが)、自分の頭の中にあるものを、すべて紙の上に出してください。
紙に書け、というと、「できません」「続きません」「何も思いつきません」という声が届きます。
その場合は、どうして、続かないのか、どうして思いつかないのか、その理由を考えて紙に書くことから始めてはどうでしょうか?
ちょっとやってみて、すぐに「できない」「わからない」で止まっていると一生できないままです。
こんな記事もあります⇒人に見られるかもしれないと思うと怖くて日記が書けない(その1)。
たまに、「断捨離宣言」を送ってくださる読者がいます、「まずこれを捨てて、次にあれを捨てて、ここはこういうふうにして捨てていきます」という内容です。
そういうことを、ふだんから紙の上に書くクセをつけると、もっと断捨離が加速します。紙の上に書き出すと、勝手に頭の中が整理されていきます。
まずはブレインダンプをやってみては? ⇒頭の中のガラクタを断捨離するブレインダンプのやり方
8.人に借りる
1年に1回しか使わないような品物は買わずに、誰かに借りれば、もっと家の中がスッキリします。
昔は家族で共有していたもの(テレビとか)でも、いまは、家族1人1人が自室に持っていたりします。物が増えて当然です。
現代は、個人個人で物を持つ生活がふつうになっているため、誰かに借りることは、意識しない限りできないと思います。
この誰かは、赤の他人である必要はありません。家族、親族、友人、隣の人など、顔見知りの人から借りることから始めると抵抗が少ないかもしれません。
このさい、家庭内シェアリングエコノミーを意識してはどうでしょうか?
シェアリングエコノミーとは? ⇒シェアリングエコノミーがシンプルライフにもたらすもの(前編)
10年以上前、娘のダンス用のスカートによくアイロンをかけていましたが、毎回、夫からアイロンを借りていました。
夫は旅行用のすごく小さなアイロンを持っていたのです(いまも持っているはずです)。
キッチンのテーブルの上にバスタオルを敷き、その上にスカートをのせてアイロンかけしましたが、それで充分でした。
もちろん、よく使うものは、自分用に常備しておいたほうが便利です。しかし、めったに使わないものまで、買いそろえる必要はありません。借りてすますことを考えてください。
9.机の上(作業場)のきれいを保つ
いつも使っている机の上だけは、きれいにしておきます。
主婦の方の中には、自分の机を持っていない人も多いと思うので、作業場とカッコ書きしておきました。
私の例で言えば、ダイニングテーブルとなります。
自分の机も持っていますが、大きなスタンディングデスクがのっているので、何かを書くときは、キッチンのテーブルか、こちらで紹介している折りたたみの机を使っています⇒物の置き場所が決まらず部屋がカオスです。どうしたらいいですか?
自分の机は、自分の基地、ベースキャンプ、ホームグラウンドのようなものです。
この机の上に、紙やノートを置いて、頭の中にあることを書き出していきます。
すべてはここから生み出されるのです。
たとえ、ほかがどんなにぐしゃぐしゃでも、1日の終わりには、机の上を片付けてください。
よくわからない物を積み重ねておかないように。
机の上の片付け方は以下の記事を参照してください。
仕事がはかどるデスク周りを作る7つのコツ。基本は捨てること。
今さら人に聞けない机の上の正しい片付け方:「きれい」のキープは難しくない
物を書く場所が何もないときは、床、ソファやベッドの上で書くことになると思います。
その場合は、床の一部、ソファ、ベッドの上だけはきれいにしておきます。
1ヶ月、ソファに物を出しっぱなしにしないチャレンジなどをするといいでしょう。
30日間チャレンジとは?⇒マット・カッツに学ぶ30日間で人生を変える方法~30日間チャレンジのススメ(TED)
10.先延ばしをしない
先延ばしをすると部屋の中に物がたまります。
処分待ちのものがどんどん床の上や机の上に積み重なっていくから、汚部屋になってしまうのです。
何をするときにも、先延ばしをしなければ、部屋は片付いていきます。
たとえば、
– 郵便物が届いたら、すぐに開封して中を見て、捨てる、返信する、ファイルする、といったアクションを取る。
– プレゼントをもらったら、すぐに中を確認して、使うか、よそにまわすか決める。使うならすぐに使い始め、人にあげるならすぐにあげる。
– 物を買ってきたら、その日のうちに袋からだして値札やタグを取り、すぐに使い始める⇒物をためないコツ。「買ったらすぐに使おうルール」のすすめ
– 食品を買ってきたら、すぐに袋から出して、食べやすいように下ごしらえして、冷蔵庫にスタンバイさせる。
– 外出から戻ってジャケットを脱いだら、すぐにハンガーにかけるか、洗濯ものを入れるかごに放り込む。
– 食事が終わったらすぐに食器を洗う⇒汚れた食器をシンクにためこまない4つの方法。洗い物が嫌いでも大丈夫。
物をたくさん持っていたとき、私は何かをすぐに使う、ということがなかなかできませんでした。
買ってきた本は積ん読、通販で注文して届いたものは、とりあえず、引き出しの中へ。
贈り物や結婚式の引き出物をもらったら、押入れに入れて、ずっとそのまま、なんてことがありました。
足りない物なんてなかったから、何かを買ったり、もらったりしたあと、すぐに使い始める必要がなかったのです。
そういう物は、部屋の中で、どんどんガラクタになっていきました。
物が家に入ってきたとき、どこかに収納するのは、適切な処置ではありません。すぐに使う、使えないなら手放す、この二択のうちのどちらかをやるようにしてください。
これを半年から1年ほど続ければ、ちゃんと使うものだけが、身の回りに残るでしょう。
片付いた家にする10の習慣、前編はこちらです⇒スッキリと片付いた家にするための10の習慣(前編)。
******
10個の習慣を紹介しましたが、全部一度にやろうとすると失敗します。
自分の性格や生活環境に合っていそうなものを1つだけ選んで、やってください。
今回は書きませんでしたが、家の中を片付けたいなら、買い物は控えたほうがいいです。
日本に住んでいると、もらい物が多いので、「買い物しよう」とがんばらなくても、物は向こうから入ってきます。
どうしても必要な物だけを買うようにしてください。