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TED Talksから、マット・カッツの “Try something new for 30 days”(30日間何か新しいことをやってみてください)という短い動画をご紹介します。
これは3分27秒ととても短いので、よく英語の学習に使われています。
スピーカーがマット・カッツ、話の内容が日々の生活習慣にかかわること、人生の質をあげることなので、ライフ・ハック系のブログなどでも取り上げられています。
動画のタイトルは、日本では「30日チャレンジ」と呼ばれているようです。短いけれどユーモアがり学びが多い秀逸なプレゼンです。
マット・カッツ(Matt Cutts)って誰?
動画に行く前にマット・カッツについてちょっと書きますね。知らない人は全く知らないと思いますが、一部ではとても有名な人で、彼の話すことに右往左往する人が世界にたくさんいます。
マット・カッツはアメリカのソフトウエアのエンジニア。検索エンジンで有名なGoogleのウエブスパムチームのリーダーで、検索エンジン最適化チームと一緒に検索結果の精度をあげる仕事をしています。(2017/10/03追記:現在は彼はGoogleを退社して、政府関連のシンクタンクで仕事をしているようです)。
Googleで検索をするユーザーがより有益な情報に素早くアクセスできるためにいろいろやっているようです。
彼はGoogleのスポークスマン的存在でコンファレンスや、Twitterなどのメディアで、最新のGoogleの方針などを発表しています。
SEO(Search engine optimization サーチエンジン最適化)に関する質問に動画でよく答えているので、見たことがある人も多いと思います。
彼は、1972年か73年生まれ。生まれ年は明らかにしていないのか、ウィキペディアはそうなっています。
大学でコンピューターサイエンスと数学を勉強。2000年にGoogleにソフトウエア開発エンジニアとして入社。
コンピューターサイエンスが専門でしたが、その後情報検索や、検索エンジンを研究するようになりました。
動画を見た限りでは、彼はとても頭の回転が早くユーモアがあり気さくな人柄です。仕事だけでなく、家庭を大事にしていて、去年、長期休暇をとったばかり。
それでは、マット・カッツが2011年の3月に行ったプレゼンテーションをごらんください。日本語字幕が出ます(字幕は切り替え可能)。オーセンティックなアメリカ英語で聞きやすいプレゼンです。
すごく短いのですが、動画のあとに簡単に要約を書きますので、お時間のない方はそちらへどうぞ。
トランスクリプトを見たい方はこちらへ⇒Matt Cutts: Try something new for 30 days | Talk Video | TED.com
Try something new for 30 days 「何か新しいことを30日間やってみて」:要約
数年前、人生にマンネリを感じたとき、何か新しいことを30日間ためしてみることにしました。
自分のずっと人生にプラスしたいと思っていたことを、30日間やってみたのです。
実際にやってみたら、30日間というのは新しい習慣を身につけたり、悪い習慣をやめるのにちょうどいい期間だということがわかりました。
『30日間チャレンジ』をして、こんなことを学びました。
まず第1に、知らないうちに1ヶ月が過ぎ去る代わりに、1日1日がずっと記憶に残るようになりました。
以前30日間毎日1枚ずつ写真をとっていたのですが、その写真を見ると、その日どこで何をしていたのかありありと思い出すことができるんです。
次に、より難しい『30日間チャレンジ』をすることによって、自分に自信がつきました。
座りっぱなしのパソコンオタクから、会社に自転車で通勤する男になったのです。去年なんてキリマンジャロの山に登ってしまったんですよ。こんな冒険家タイプじゃなかったのに。
さらに、もし自分が前からすごくやりたいと思っていることがあるのなら、30日あればできるということがわかりました。
私は1ヶ月で小説を書いてみました。できはさんざんですが、人に「私はコンピュータの仕事をしています」という変わりに、「私は小説家です」と言えます。
最後に付け加えたいことは、小さな継続できる「変化」、毎日続けられることをやれば、より自分の身につきやすいということです。大きなチャレンジをするのも楽しいけれど、身につかないものです。
そこで、私は言いたいのです。「あなたは、何を待っているんですか?」と。
これからの30日間は、好きでも嫌いでもどっちみち過ぎていくんです。だから、あなたがこれまでずっとやってみたいと思っていたことをやってみたらどうですか?次の30日間で。
・・・・・・要約ここまで・・・・・・・・
マット・カッツは、人前やビデオカメラの前でしゃべる機会が多いせいか、元からそうなのか、パブリックスピーキングがうまいですね。
マット・カッツの30日間チャレンジ
彼は「30日間チャレンジ」をずっとしているようで、その様子をブログに書いています。
マット・カッツのブログ⇒Matt Cutts: Gadgets, Google, and SEO —
30 days というカテゴリーのところで、彼のチャレンジの記録を読むことができます。
興味深いのは、今年の1月に断捨離のようなことをしている点です。そして今年の3月のチャレンジは、SNSに費やす時間を減らすことでした。
彼のブログから一部引用します。
For January 2015, I tried to declutter around the house for 15 minutes a day. We now have a couple rooms that are much cleaner, and I gave away a bunch of magazines.
2015年の1月は家の中を1日15分片付けることに挑戦しました。今は、部屋がいくつかずっときれいになったし、雑誌をたくさん人にあげました。
For February 2015, my 30 day challenge was to go on daily 15 minute walks with my wife. That was nice.
2015年の2月の30日間チャンレンジは、毎日妻と15分の散歩することでした。よかったですよ。
Lately I’ve been spending more time than I’d like on social media and reading news sites. So for March 2015, I’m going to do a social media and news cleanse. I’ve done a social media cleanse several times before and it’s usually quite helpful for getting re-centered.
最近、SNSやニュースのサイトを読むのに、時間をかけすぎています。そこで、2015年の3月は、SNSとニュースサイトを読む時間を減らすことにしました。これまでもSNS断捨離を何回かしていますが、これをやると、自分のやりたいことに集中できるんです。
引用元:⇒Next 30 day challenge: social media/news cleanse
このあと具体的にどういうふうにSNS断捨離したのか書かれています。
これまでのマット・カッツのチャレンジを見ると、物を書くこと、運動すること、毎日8時間寝ること、外部からのe-mailを全く見ないことなどあります。1ヶ月間、全くSNSをやっていない月もあります。
彼のようにパソコンと心中しそうな仕事をしている人ほどこうしたデジタルデトックスは必要ですね。
私の30日間チャレンジ
30日間チャレンジは新しいことを始めてもいいし、よくないなと思っている習慣をやめるのに挑戦してもいいです。
筆子の6月の30日間チャレンジは、再び「ナッツ断ち」をすることにしました。
3月の終わりにもちょっとやったのですが、マット・カッツの砂糖断ちのように、4月、5月はバリバリ食べてしまいましたので。
関連⇒春のダイエットは脂肪の断捨離ノートと禁ナッツの誓いから
それからフランス語の短文のディクテーションを毎日15分間やること。語学は日々の積み重ねが大事ですからね。
うまく行ったかどうか、7月の始めにこのブログでご報告します。この30日間チャレンジは新しい月が来るたびにできるのがいいですね。
新しい月の日々を送るのが楽しみになって、希望がわいてきますから。
あなたも、何かこれまでやってみたかったこと、取り組んでみたいことがあったら、ご一緒に30日間チャレンジをしませんか?
だんだん暑くなるので、早起きなんてよさそうですね。
☆こちらで30日間チャレンジで生活が変わった方の体験を紹介しています⇒今年もあと1ヶ月、やり残しがあると思う人、来てください:読者のオススメ第4位
それでは次のTEDトークスの記事をお楽しみに。