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シンプルで身軽な生活を楽しんでいる読者のお便りを2通紹介します。
今年の8月の終わりから9月はじめにいただいたものです。毎度のことながら、紹介するのが遅くてすみません。
内容:
・心の中を片付けて、身軽になった私
・折りたたみ傘を捨てて思ったこと
最初は、はるさんのお便りです。小見出しは私が入れました。
たくさんの見栄と野望の産物を捨てた
件名:故郷の空
72歳、夫と猫1匹で賃貸に暮らす、はる、と申します。
筆子さんとの出会いは、図書館の新刊コーナーでの「1週間で8割捨てる技術」、確か2016年の5月か、6月頃と記憶しています。
そこからすぐにブログの愛読者となり、7年目に入りました。
毎日の更新はもちろん、これまで2回全記事を読み直し、今また3回目を少しずつ読み直しています。
年齢を重ねたこと、家庭や社会等の環境変化もあって、読み直すたびに新しい気づきがあり、自分の大きな変化を実感する今日この頃です。
私が捨てたたくさんのもの
筆子さんに出会って捨てられたもの、たくさんの見栄と野望の産物、人から良く思われたい気持ち、若々しい、かっこいい、頭がいい、なんでも知っているとの賞賛への渇望、完璧主義、人への支配(夫、母)、等々。
恥ずかしいことに筆子さんに会うまでは、こうしたものが自分のよりどころそのものだったのです。
自分は周りの人間より優秀、それを支えるために大変な努力をしている称賛に値する人間、もっともっと上を目指せる、年齢など自分には無関係...。
60歳過ぎてもまだこんなだった、ほんとに穴があったら入りたいほどです。
でも、6年間記事を読む中で、確実にゆっくりと、行きつ戻りつしながらではありますが、自分が心身共に身軽になっていくことが分かりました。
シンプルになった生活
今は、フルシーズンの衣類すべて含め20数点、食器は2人で15点ほど、数年前までは5000円以上のシャンプーを使っていたのが、今は髪、顔、体を1つの無添加石鹸だけ。
本もほとんど手放しました。
ここ数年で何度か引っ越しをしましたが、1日あれば十分荷造り可能です。昨年2月からスロージョギングも始め、1日7キロ走り、スクワットも1日50回続けています(猫より先には死なないために)。
なんて、もしかしてやっぱり自慢になってるかも、と冷や汗。
あくまでも筆子さんあればこその結果と感謝をお伝えしたくてですのでどうかお許し下さい。
思い出は心の中にある
ここ何年も9月になっても猛暑が当たり前でしたが、今年はいきなり涼しくなり、今日は続いていた雨も止んで、走るのもとても快適でした。
走りながら、不意に出かける前に読んだ過去記事の一部が思い出されました。
私も名古屋の生まれで、地名や店名等知っているものばかりで、生活圏が同じと思ってはいましたが、先ほど見たある地名から実家が間違いなくすぐ近くだと確信しました。
10歳ほどの年齢差ですから、きっと同じ景色を見て育ったと思います。
久しぶりの青い空を見ながら、この空は故郷にもつながっているんだなぁ、と思ったら不意に涙があふれました。
母ももういませんし、コロナもあって何年も帰っていない故郷ですが、今は遠い記憶の中の景色とはまるでちがうものになってしまっています。
変わらないものなど何もない、筆子さんのおっしゃる通り、最後には自分一人、何も持っていくことはできない。でも思い出はすべて心の中にある。
きっと同じ景色が心の中にある、そう思ったら、どうしてもこれまでの感謝をお伝えしたく、初めてお便りをしてみようと思いました。
簡潔にと思いつつ長くなってしまいました。
お読みいただいてありがとうございます。ご返信は不要です。
最後になりましたが、私の転機となった記事はTEDのジェーン・フォンダの記事です。
ジェーンの内容もですが、そのあとの筆子さんの書かれた内容が深く心にしみました。
私の前に新しい道が広がった日です。心からの感謝を込めて。
横浜にて はる
はるさん、こんにちは。お便りありがとうございます。
長くブログを読んでいただいているだけでなく、過去記事を何度も読んでくださっているのですね。とてもうれしいです。
以前書いた記事は、今読むと、「おまえは何を言いたいんじゃ?」と思う部分も多いので、読みにくいんじゃないでしょうか?
時々、手直ししていますが。
心の中のガラクタをたくさん捨てられてよかったです。
みんな、誰かに、「すごいね~」と言ってもらいたいと思うものですが、そこだけをめざしているとストレスが増えます。
自分で自分を認めることができれば、それがベストですね。
ところで、はるさんの生まれは、私の実家のそばなんですね。
私の生家は西区の奉公人町にありましたが、小学校3年にあがるとき、もっと郊外の区に引っ越しました。
それまで、1学年に3クラスぐらいしかなかったのに、いきなり10クラスぐらいある学校に転校し、びっくりしました。
少子化が進んでいる今は、クラスの数はずっと少ないでしょうね。
名古屋を出て、25年以上たち、その間に実家のまわりもずいぶん変わりましたが、昔、目にした光景は、意外と忘れませんね。
私もよく思い出しています。
それでは、はるさん、これからも、ご主人と猫と仲良くお暮らしください。
どうぞ、お元気で。
ジェーン・フォンダの記事⇒60歳以降は可能性に満ちている「人生の第3幕」ジェーン・フォンダ(TED)
1週間で8割捨てる技術⇒筆子の本が出ます!「1週間で8割捨てる技術」3月5日より予約開始
次はJackieさんのお便りです。小見出しは私が入れました。
しまいっぱなしだった傘を捨てた話
件名:折りたたみ傘を捨てました
「もう、さすがに、捨てるものはそんなにないだろう」と思っていたところ、思わぬところに死蔵品が発見されました。折りたたみ傘です。
過去記事に目を通していたら、ふと「折りたたみ傘」の話に目が留まりました。「ん?」と気になり、玄関の折りたたみ傘の棚を開けてみたら、なんと!10本のうち5本が私の傘でした!!
降りそうな日はさっさと長傘を持っていく性格ゆえ、そもそも折りたたみ傘をふだんまったく使わないので、棚を開けることもなく、全然気づいていませんでした。
それに、玄関は下駄箱も三和土も、タメコミアンの夫と娘の靴であふれかえっているので、自分の靴はすべて自分の書斎のクローゼットに入れ、毎日そこから出して戻して、暮らしていて、玄関は自分が手を出す場所ではない、と片づけの対象外に分類していたのが、思わぬ盲点になっていました。
母にもらった傘
5本はすべて、母が送ってよこした傘。しかも、そのうち2本は、赤い傘でした。
(母は、子どものころから私にはいつも赤い傘を買い与えていましたが、私は童話に出てきた青い傘に憧れて、雨の日には青い傘をさして紫陽花のようになりたい、と思っていたので、派手な赤い傘が本当に嫌だったことを思い出しました。
そういう気持ちを、母が亡くなるまで、結局言い出せなかった結果がこれか、と悲しくなりました)
この2本、生地も厚くて丈夫すぎて、かさばるし重いし、持ち歩き用なのに持ち歩く気になれないしろものでした。(荒天に備えたのか、用心深い母の性格がよく出ていました・・・でもそんな荒天になりそうな日なら、長傘を持ちますよね?)
それに、法事用の黒い傘が、1本あれば足りるのに、2本も。
(うち1本は、晴雨兼用なので日傘としても使うだろうに、暑い日にはますます暑苦しくなりそうな、ベルベットをたくさんあしらった柄でした。雨の日だって、濡れたら乾きにくくて重くなりそうです・・・)
「使っていないもの」、「人からもらったもの」、「好きでないもの」、「嫌な気持ちになるもの」、「使いにくいもの」、「数が多すぎるもの」、このすべてにしっかりあてはまる、正真正銘のガラクタを、いままで放置していたとは!
さっそく、上記の3本を捨てて、普段用1本・法事用1本の、計2本のみ、残しました。(普段用に残した傘も、色も形も好みではなく、捨ててもいい気もしています)
そうしたら、棚の中の、しまいやすさ・とりだしやすさに、びっくり! いままで夫と娘に迷惑をかけていたのだな、と大反省しました。
心が軽くなった
ミニマリストとタメコミアンとの共存の大原則、「自分の片づけに集中する」を心がけてきましたが、自分の部屋だけでなく、共有スペースに自分のものがないか、これから新たな目で、見直していきたいと思います。
傘が3本なくなっただけで、心がとても軽くなり、やっと親から自立できたような気がしています。来年は還暦の私ですが、ここからまた、新しい人生を生きていきたい、と希望がわいてきました。
こういう境地に導いてくださった筆子さんに、心から感謝しております。今後もどうぞ、よろしくお願いいたします。
Jackieさん、こんにちは。お便りありがとうございます。
こちらこそ、いつも記事を読んでいただき、とてもうれしいです。
不用品の傘を捨て忘れていたのですね。
そういうこと、よくあります。
家の中は、盲点がいっぱいあるので、ふだん断捨離を心がけている人でも、思わぬところに、ガラクタを放置しています。
その傘がもらいものであった、というのも捨てそびれた原因の1つでしょうね。
プレゼントをもらうと、たいていの人は、「たぶん使わないな」とわかっていても、一応どこかにしまいますから。
傘といえば、先週、たまたまある編集者と玄関を片付ける話をメールでやりとりしていて、ふだん、傘をどこに置いているか聞かれました。
私は、折りたたみ傘を1本だけ持っていて(ものすごく小さくて軽い)、廊下のクローゼットの棚の上に乗せています。
通勤通学をしないせいか、めったに使いません。
ですが、日本に行くときは、必ず持参します。日本は雨が多いですから。
雨が多いから、傘も増えてしまうのでしょうね。
とはいえ、たくさんあると、ただでさえ狭い玄関のスペースを取られてしまうので、本当に使うものだけを残したほうがいいです。
傘は1度に1本しか使いませんから。
それでは、Jackieさん、これからも、シンプルライフを楽しんでください。
傘を捨てる話⇒梅雨の終わりに捨てたいこんな雨具:プチ断捨離30
もらいものを捨てる話⇒もらい物をためない生活をする方法。
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いつもいろいろなお便りをありがとうございます。
毎日、楽しみにしてくれている読者がいるとわかってとても励みになっています。
2度めの告知になりますが、1週間前に、エッセオンラインに新しい記事がアップされました。
こちら⇒⇒50代からは、必要なものだけ持ち歩く。年齢に合わせたバッグの中身 | ESSEonline(エッセ オンライン)
まだ読んでいない方は、ぜひ、ごらんください。
それではあなたも、伝えたいことがありましたら、お気軽にお便りください。
お待ちしています。