ページに広告が含まれる場合があります。
買わない暮らしを心がけていたのに、11ヶ月目に、無駄なぜいたく品を買ってしまったというメールをいただきました。
まあ、そういうこと、よくあると思います。あらためて、不用な物を買わない方法を7つ提案しますね。
まずメールをシェアします。Sさんよりいただきました。該当部分だけ抜粋します。
着物を買ってしまった
件名:シンプルライフ、挫折と反省について。
また、不要な贅沢品を買ってしまいました…。それは着物です。
もともと、買い物しすぎる生活の最後の一年に着物にハマり、いくつもローンを組んでいました。当時は買い物しすぎる生活から抜けられず、自己嫌悪の毎日で、とても苦しかったです。
その後、筆子さんのブログやご著書に助けられ、少しずつ確実に「持たない暮らし」「今あるもので充分幸せ」な暮らしに近づいていたのに、11ヶ月で挫折してしまい、残念で、なんだか気持ちが落ちつきません。
気に入って、よく考えて購入した着物にもかかわらず心が乱れるのは、高額であることと、明らかに生活に不要な贅沢品だからです。
着物はもう充分持っているのに、以前のローンが完済したのに、また二回払いで買い物して「なにやってんだろうなぁ」という気持ちです…。
今後は気軽にお店に近づかないようにします。
そして、せっかく買ったお着物が仕立てあがったら、ちゃんと着て楽しもうと思います。
また、ワン・イン・ワン・アウトにすべく、さらに手持ちの衣類を処分するつもりです。
いつかのブログでの「2度や3度、失敗しても、めげてはいけません。(中略)トータルで見て、良い習慣に近づいていると思ったら、それでいいのです。」という言葉が今は救いです。
しょんぼりしててもしょうがないので、あまりめげずに、理想の「シンプルライフ」を目指して、新たな気持ちで1日1日を大切に楽しく過ごしたいと思います。
Sさん、こんにちは。メールありがとうございます。いつもブログを読んでいただき、うれしく思います。
買い物しすぎた後とか、買うべきではなかったと思う物を買ったあと、心が落ち着かないことはよくありますね。
買い物にまつわる後悔を感じているときの対処法を過去記事に書いているので、まずは、そちらを読んでください。
買い物したあと、罪悪感や後悔にさいなまれる気分を切り替える方法。
この記事には、買い物に失敗したあと、気分を一新する方法を8つ書いていますが、1番最初に、失敗を学びに変えることをおすすめしています。
なぜ、着物を買ってしまったのか、その理由を考えて、次回は、同じあやまちをしない工夫をほどこすといいですよ。
ただ、単に、「買わないようにしよう」と意志のちからに頼っているとまた失敗します。
一般に、以下のことをすると、不用な物を買うことが少なくなると思います。
1.きっかけ/誘惑を排除する
習慣づけの記事によく書いていますが、たいてい何かきっかけがあって、買い物をし、その後の、その結果を引き受けることになります。
そこで、着物を買ってしまったきっかけを見つけて、それを取り除くといいです。
「今後は、お店に近づかないようにする」と書かれていますが、お店に行ったきっかけがあったと思います。
お店からメールやダイレクトメールが来てそれを見てしまった、友達にさそわれた、など。
それならば、メールやDMのたぐいは完全に止めてしまうとか、きちんと断る人になるといった方法があります。Sさんはもう十分着物を持っていますから。
通学、通勤の途中に、店の前を通るため、きれいな着物が目に入って店に入ったのなら、ルートを変えます。
2.趣味に使う予算を設定する
Sさんにとって、着物は趣味だと思います。
どうしても、生活に必要な物ではないけれど、それがあると人生が豊かになるたぐいのものですよね?
そういう趣味に使ってもいいお金の予算を立てておいてはどうでしょうか?
細かい計算はしなくてもいいので、現状、月収の何割ぐらいを趣味に使っているか数字を出してみてください。
それが出たら、家賃、食費、交通費など、生きるために必要な出費と見比べてみます。
趣味にいくら使うかは人それぞれですが、趣味に使うお金が月収の20%を越えていたら、多すぎるかもしれません。
着物のような高額なものを買う必要がある趣味なら、毎月給料の10%を積み立てて、それがたまってから買う、とすれば、ローンを組まなくても買えますし、大きなお金を使ってしまったとを後悔することもないでしょう。
そうすれば、予算内の買い物を、納得ずくで買うことになりますから。
3.在庫調べ
自分が買いすぎてしまう物の在庫調べを一度徹底的にしておくといいです。
いま、自分は何枚着物を持っていて、そのうちの何枚は留め袖で、何枚は訪問着で、とか。私は着物のことを知らないため、カテゴリー分けができないのですが、自分なりに、カテゴリー分けをして、全容を把握してください。
私も去年、塗り絵用の色絵筆やマーカーを買いすぎたので、全部1冊のノートに色出しをして、それを見れば、何がどれだけあるかわかるようにしました。」カラーチャート」というノートにまとめています。
こちらにノートの表紙の画像あり⇒明るい1年をすごすためにおすすめしたい5つの習慣。 「2.すでに持っているものを書き出してみる」の箇所です。
所持品の棚卸しをすると、いかに自分はたくさんの物を持っているか気づき、それが感謝の気持ちにつながります。
4.買い物リストを作るくせをつける
何を買う時も、買う前に必ずリストを作ることを心がけるといいです。
食料品の買い物リストを作っている人は多いと思いますが、ほかの物も、ふだんからリストを作っておいてみてはどうでしょうか?
着物のように高額なものならなおさらです。
日用品のストックも、「我が家の定番」とか「常備しておく物」とタイトルをつけて、リストアップしておくと、よけいな物を買わなくなるし、買わなくていい物を見つけることもできます。
5.最低1日は待つ
すぐに買わないで最低24時間は待つクセをつけると、衝動買いが減ります。
どんなに安い物でも、即決しないほうがいいです。
旅先などで、24時間も待てないときは、10分でも30分でも待ってください。
出先でほしい物を見つけたら、とりあえず売り場を離れ、別のところに行き(窓際の休憩所などがおすすめ)、10分~15分かけて、じっくり考えます。
やっぱり買おうと思ったら、メモ帳を出して、買い物リストを作って、それから買ってください。
こういうしちめんどくさいことをやっているあいだに、買いたい気持ちを制御できるようになっていきます。
6.感情を切り離す
感情が大きく揺れ動いて、物を買ってしまうことがよくあります。
– 会社で上司に嫌味を言われたから、きょうは帰りに買い物しよう
– 残業続きだから、がんばるために、きょうは帰りに、甘い物を食べよう
– 昇進が決まったから、帰りに、前から欲しかったあれを買おう、前祝いだ(給料も上がることだし)
– ようやく契約が取れたから、きょうはごほうびに、◯◯を買って帰ろう
こういうことよくあると思います。
今後、余計な物を買いたくないなら、こうした感情と買い物を切り離したほうがいいと思います。
喜怒哀楽は喜怒哀楽でおいておき、それと買い物をひもづけるのをやめるのです。
べつに、両者をひもづける必要なんてないですから。
関連記事⇒どうやって私は刑務所で読み書きと株取引を学んだのか?(TED)
何かいいことがあったとき、どうしても特別なことをしてお祝いしたいと思うなら、あらかじめ、そういうときにする、ささやかなお祝いを考えておくといいでしょう。
たとえば、スーパーでボンタンアメを買って家で食べるとか。
石川啄木みたいに、花を一輪だけ買って帰って、家で見るとか。
ボンタンアメも花も消え物なので、あとでガラクタになることはありません。
7.感謝するくせをつける
日頃から、いろいろなことに感謝するくせをつけると、ぜいたく品をたくさん買いたいとは思わなくなります。
すでに、自分はもう十分、たくさんの物を持っていると自然に感じるようになるからです。
感謝ノートを書いてみるといいかもしれません⇒疲れたときはこれ。5分あればできる簡単なストレス解消法10選 「6.短い日記を書く」をごらんください。
感謝するメリット⇒幸せになる最強の方法、感謝する気持ちがうむ7つの効果。
番外:人生のゴールに近づくお金の使い方をする
自分の人生のゴールや、これからやりたいこと、こんなふうに生活したいと思うことを考えて、その目的に近づくように、お金を使っていくと、買い物したあと、後悔することが減ります。
そういえば、「夢や目標、ゴールの見つけ方がわからない」という質問をいただいたのですが、そういう方は以下の記事を読んでください。
子育てが終わって自分のしたいことがわからない人へのアドバイス。
自分の価値観に沿った暮らしをするには?:心を満たす方法(その2)
*******
うっかり不用なぜいたく品を買ってしまわないための戦略を7つ紹介しました。
誘惑を排除することはすぐできますが、買う前に待つクセをつけることや、感謝する習慣をつけることは時間がかかります。
習慣を変えるときは、1つずつ取り組んだほうがいいので、できそうなものから1つずつ試してください。