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気持ちが落ち着かない、心の中のガラクタが片付かない、という相談メールが多いので、あらためて、思考を整理する方法を4つ紹介します。
気持ちの整理をつけたいのに、つい、あーでもない、こーでもないと考えてしまって、心は千々(ちぢ)に乱れるばかり、という時に、やってみてください。
どれも、効果があると信じています。
1.心の整理をする方法を書いた記事を読み実践する
以前、心の中をクリアにする方法を書いています。まず、この記事を読んで、やりやすいものから実践してください。
この記事です⇒やたらとストレスがたまる人へ。頭の中のごちゃごちゃを捨てて心の整理をする方法。
この記事では、以下の5つの方法をお伝えしています。
・不用品を捨てる
・頭の中にある考えを書く
・過去にこだわるのをやめる
・日常生活における選択肢を減らす
・入ってくる情報を制限する
この5つをやったらかなり頭の中がクリアになると思うのですが、どうでしょうか?
ポイントは実際に自分でやってみることです。
心の中をクリアにする方法を書いた記事や本は読むだけでなく、ちゃんとやってみないと効果がありません。
実践しないと、また頭の中によけいな情報がたまるだけなので、心の整理がつくどころか、混乱するほうに向かいます。
2.日記をつける
そのへんの手帳やノートに日記をつけてください。思考の整理をするのに役立ちます。
日記の効用⇒日記を書くことは心の断捨離に効果的。10年日記を使っています
頭の中にあるごちゃごちゃを書き出す方法として、過去にモーニングページやブレインダンプを紹介しました。
モーニングページ⇒ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ
ブレインダンプ⇒頭の中のガラクタを断捨離するブレインダンプのやり方
この2つも、とてもいい方法だと思いますが、実践するのが意外に難しいらしいので、今回はもっと気楽に書ける日記をおすすめします。
書き方にこだわるのはやめる
日記は自由につけてください。
モーニングページやブレインダンプを実際にやってみた方から、かなり気持ちが整ってきた、暮らしがいいほうに向かっている、スッキリしました、というお便りがある一方で、
- やり方がわからない
- 何を書いたらいいのかわからない
- 何をどれだけ書いたらいいんですか?
- 書こうとしてもすぐに手が止まる
- 朝の忙しいときに、そんな悠長なことやってられません!(怒)
といったメールもいただきました。
自分の気持ちを整理するために書くのだから、ある程度、自分で応用して好きに書けばいいのです。
ところが、なぜか、「完璧なモーニングページを書くこと」や「モーニングページを書くことによって最大限の効果を得たい」という点にこだわる人がいます。
やり方にこだわる人は、「ちゃんとしたやり方を探すこと」に時間とエネルギーを注いで、書き出さないことを選んでいます。結局、先延ばししているのです。
ウォーキングや断捨離のやり方にこだわって実行が伴わない人にも同様のことが言えます。
思っていることをただ、書けばいいのです。人に見せるわけじゃないですから、なんでもいいのです。
実際、モーニングページを提唱しているジュリア・キャメロンは、書くことがなかったら、「何も書くことがない」という言葉で3ページ埋めろ、と言っています。
自分の内面を見つめることをずっとしてこなかった人は、なかなか言葉が出てこないかもしれません。心の中にガラクタがたまりすぎて、甲羅のように硬くなっているのです。
その状態を改善したくて、書くわけですから、タイマーを15分にセットして、この時間は、無理やりにでも、頭から何か出すようにしてください。
「何も書くことがない」と書き続けるのが苦痛なら、いまの自分が感謝できることを書くといいでしょう⇒幸せになる最強の方法、感謝する気持ちがうむ7つの効果
一応、モーニングページの詳しい書き方を紹介した記事もあります⇒モーニングページの書き方、やり方を教えてほしいという質問の回答。
3.瞑想のようなものをする
瞑想も、心の中をスッキリさせるのに効果的です。
しかし、瞑想もまた、やり方がよくわからなくて、できない、とか、いろいろな考えがどんどん浮かんできて、集中できない、という声があります。
じっと目をつぶって、自分の呼吸に意識を向けるだけのことです。あまり難しく考えすぎないほうがいいです。
瞑想のやり方の例⇒『必要なのは10分間の瞑想だけ』~物より心が大切です(TED)
10分もやれないと思ったら、1分でもいいです。
瞑想をしようとしても、どうしても気が散って、かえってストレスがたまる、という人は瞑想と似たようなことをするといいでしょう。
たとえば
数を数える
目をとじて、呼吸をするたびに、回数を数える。まず息を吸って、1、吐いて、2、また吸って、3、また吐いて、4、という具体です。
50ぐらいまで数えてみてください。
ホットアイマスクを目にあてる
目にホットアイマスクをあてて5分ほどリラックスします。
去年の秋、母にホットアイマスクをもらったので、最近よく使っています。
中にあずきが入っているので、30秒ほど電子レンジであたためてから目にあてます。
目の疲れがとれるし、とてもリラックスできます。
ホットアイマスクは、「眼精疲労をとる」という目的があって目に当てるので、瞑想のように、何もしないでじっとしていることが苦手、という人でもできるんじゃないでしょうか?
ろうそくの火を見つめる
火を見つめると心が落ち着きます。現代家庭で火を見るには、キャンドルが手軽ですが、キャンプファイヤーも同じ効果があります。
私も去年の夏ごろから、キャンドルを使っていますが、とてもリラックスできます。
散歩する(ただし、音楽などは聞かない)
街や自然の中をぼーっと散歩します。ただし、音楽やポッドキャストなどは聞かないし、写真をとったりもしません。
ぼーっと歩くことだけに集中します。
スマホが登場してから、昔ならぼーっとしていた時間が、どんどん、スマホを見たり、かまったりする時間に置き換えられてしまいました。スキマ時間がなくなってしまったのです。
ぼーっとできないから、心の中の洗濯もできません。
ふだんから、マルチタスキングをするのはやめ、何もしない余白時間をとることを意識すれば、それが瞑想タイムになります。
マルチタスクしないほうがいい話⇒マルチタスクが脳に負担をかけ仕事の効率を落とす理由。1つのことに集中しよう
ぼーっとしたほうがいい話⇒自分1人の時間を持つ5つの方法。時には他人の声や視線を断捨離する。
4.1つだけ選ぶ練習をする
気持ちの整理ができないとき、心の中でうずまいている考えを調べてみると、将来に対する不安や、心配ごとが多いと思います。
(すでに過ぎてしまったことに、こだわっている人もいますが、過去にこだわるのをやめる方法は、上でリンクした心の整理法の記事に書いています)。
人生における選択肢をたくさん持ちすぎて、しかも、どれも手放したくない、うまく活用したい、と執着していると、迷いや不安、心配ごとが増えます。執着すればするほど。
最初から、欲張ってたくさん持つことをしなければ、それを失う不安も生じません。
そこで、ふだんから、1つだけ選ぶ練習をするといいと思います。
たとえば
・新しい服を買うときは、本当にほしい1着のみにする。色違いやサイズ違いを一緒に買わない
・同じものを2つ同時に買わない(スペアを買わない、ストックしない)。
・定番を作ることを意識する(同じ機能のある複数のものを、同時に使わない)
・ケーキバイキングや、「~しほうだいサービス(定額サービス)」の利用を控える(本当に食べたいもの1つを食べる、本当に読みたい本を1冊買う)
・プレゼントは1つだけもらう、1つだけあげる
今の世の中、物が豊富で、選択肢もたくさんあります。基本的に人間は欲張りなので、その状態がかえって心を疲れさせてしまうのです。
物や選択肢をたくさん持ってしまうと、すべてにおいて、「失いたくない」「ちゃんと使わなきゃ損」という執着が生まれます。
このような執着で心の中がいっぱいになるから、気持ちがざわざわするのです。
執着を手放すと心の平安が得られる、と言われます。
無我の境地です。
しかし、べつに無我の境地にならなくても、日常生活で使う、1つひとつの物にあまり執着しなくてもすむ状態を作ることができれば、かなり穏やかに生活できます。
同時に、先に紹介した、書くことを利用して、自分にとって何が大事なのか、優先順位が高いことはどれなのか、調べることも行ってください。
価値観の見直し⇒自分の価値観に沿った暮らしをするには?:心を満たす方法(その2)
優先順位について人生で解決すべき問題の優先順位のつけ方。何から始めたらいいのかわからない人へ。
大事なものだけを大事にする生活を心がければ、心が乱れることも少なくなります。
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今回、おすすめした方法は、できれば習慣にして、ある程度継続するようにしてください。
どんなことも、いきなりうまくはできません。ですから、時間をかけて、試みるべきです。
最初はうまくいかなくても、そのうち上手になるし、自分なりの工夫も盛り込んでいくと、楽しんでやれます。