角砂糖

健康・アンチエイジング

最終更新日: 2021.10.12

砂糖断ちしているあなたに贈る現実的なアドバイス。私も甘党でした。

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砂糖を断つのに苦労し、失敗は数しれず、だけど、あきらめずに続けます。

こんなお便りをいただきました。

「返事があればうれしい」ということなので、この記事で返信しますね。

同じように砂糖断ちに苦労している方の参考になれば幸いです。

まずメールをシェアします。差出人はSさんです。ちょっと長いけど、そのままシェアします。小見出しは私が入れました。



糖尿病予備群です

件名:食のマインドセットを変えるきっかけを下さりありがとうございます。

初めまして。

現在、二人の子育て中の主婦です。

いつもとてもためになる内容のブログをありがとうございます。

昨年、第二子妊娠中に妊娠糖尿病になり、産後も糖尿病予備軍と診断されたため、砂糖断ちについて調べていたところ、ブログにたどり着きました。

お菓子のドカ食いが続いた

砂糖断ち(私は主にお菓子断ち)に関しては、数日は継続できるものの、数日たつとお菓子をドカ食いしてしまい、自分を責めるサイクルがしばらく続きました。

筆子さんの記事を読み進めていく中で、自分の考えを紙に書き出してみると、自分は妊娠糖尿病の診断を受けて以来、食や食べ物への執着が強くなり、特に食に関して足りないマインドになっていることに気付きました。

糖尿病予備軍なので炭水化物や甘い物を控えなければ、制限しなければと思うと、かえって食べたくなってしまい、炭水化物の代わりに気持ち悪くなるまで焼肉やサラダバーを食べたり、

甘い物の買い置きはしないものの、いつも控えている反動で、スーパーでチョコやクッキーを衝動買いしてしまい、ドカ食いしては後悔してしまうことを繰り返していました。

ドカ食いすることがありながら、お菓子や食べたいものを食べれない自分は不幸だと思い込んでいました。





好きなものを食べている夫にイライラ

食べることへの執着が強くなってしまい、自由にお菓子や丼物を私の前で食べる主人を見てはイライラしていました。

なんで二人の子なのに、私ばかりこんな辛い思いをするのだろう、と、自分の今までの食生活を棚に上げて、完全に被害者意識かつ足りないマインドになっていました。

私の場合、痩せ型なので、本来、産後は完治するはずのものが治らなかった原因は、体質的なものが大きいとドクターには言われましたが、体質のみでなく、私の体にとって、私の今までの食生活もよくなかったのだと思います。

もともと甘いものが大好き

もともと甘い物は大好きな上、ごはんも、もったいないからと残さずガッツリ食べる方でしたし、妊娠中ですら、甘い物を我慢できずに食べる日もありました。

予備軍の診断がついたのは産後3ヶ月後だったのですが、その間も妊娠糖尿病が完治してるか心配しつつも、食事制限がなくなったので、甘い物を沢山食べていました。

糖尿病予備軍の診断がついてすら、なかなか甘い物を辞めれずにいました。

糖尿病予備軍の中でも、検査の数値は悪い方で、予防薬も処方されたくらいなので、検査日が違えば、糖尿病と診断されていたかも、と怖くなり、自分の健康のため、家族のためにも甘い物をやめなければと思いながら、そう思えば思うほど甘い物が食べたくなりました。

本当に砂糖の依存性は恐ろしいですね。

自分の意思の弱さを責めたりもしましたが、習慣に関する記事を読み、意思の力に頼るのでなく、甘い物をそもそも買わない、貰い物のお菓子もなるべくすぐ人にあげたり、すぐに手が届く所に置かないなど、仕組みを変えないといけないことに気付きました。

たっぷりマインドの採用

また、筆子さんの記事にあったように、ネガティブな考え方をしていると現実もそちらへ向かいやすくなる、糖尿病への移行を恐れながら甘い物を食べ続けるのは一番最悪なパターンではないかと思い、習慣を断つ仕組みの実践だけでなく、そもそもの食に関するマインドセットを変えなければと思いました。

たっぷりマインドに置き換えて考えると、不妊に悩む人が多い中で二人も子供を授かれたことはとても幸せなことですし、妊娠糖尿病になりながらも幸い赤ちゃんへの影響はなく、今のところ健康に成長していることが最大のありがたいことであること

もう30代半ば、年齢から考えても10代の頃のように沢山のカロリーや糖質は私には必要ない、日本で普通に暮らしていれば栄養失調になることもないので、以前のように沢山のお菓子や丼物などのがっつりしたメニューは食べれなくても納豆ごはんに味噌汁が食べれたら充分、

赤ちゃんが今までの食生活をリセットするきっかけをくれたのだと考え方を改めました。

今できることをやっていく

今も糖尿病への移行の不安はありますが、未来のことはわからないし、コントロールできないですが、今の食生活は私次第でコントロールできるので、できる限りの砂糖断ち(私の場合まずはお菓子断ち)や、なるべく玄米を食べるなど今やれることに集中して、未来の心配はなるべく減らそうと思います。

糖尿病の心配や食べ物への執着にエネルギーをすり減らすことで、私が一番大事にしたい、子供との今を楽しむことに集中できないのは、もったいないと思ったのです。

砂糖断ちも何度か挫折しているので、今回も成功するか少し自信がない所もありますが、挫折しそうになったら、自分の一番大事にしたいことを思い出し、かつたっぷりマインドを思い出すこと、マインドフルイーティングを意識することを1日1日積み重ねていこうと思います。

決意表明みたいなメールになってしまい申し訳ありません。大切なことにいろいろ気付かせて下さり、本当にありがとうございました。

お返事はいただけたら嬉しいですが、お忙しいかと思いますので、どちらでも構いません。

これからも応援しています。

Sさん、こんにちは。お便りありがとうございます。

Sさん、ご自身の状況を客観的に見ることができているから、砂糖断ち、今度はうまくいくと思います。

甘いものが大好きでごはんもガッツリ食べていた…… これ、かつての私です。

私はかなりの甘党だったのです。コーヒーや紅茶には砂糖を入れていませんでしたが(カフェインもやめたので、今は、コーヒー・紅茶は飲みません)、甘いお菓子、特に大福などのおもち系が好きでした。

大福、どら焼き、たい焼き、団子、ういろ・ないろ、小豆トースト。洋物では焼き菓子が好きで、自分で焼いては大量に食べていました。

そんな生活を55歳になるまで続けていましたが、現在、甘いものはめったに食べないし、白いご飯も完全にやめたし、玄米の量も減らしつつあります。

食習慣は、その名の通り、習慣なので、自分で変えることができますよ。買い物依存を自分で直せるように。

お便りを拝見していくつか気づいたことを書きますね。

お菓子は食べなくても大丈夫

お菓子を食べない生活は不幸なことではありません。

なぜなら、もともとお菓子は、生きるためにどうしても必要なものではないからです。

ふつうの食事をしていたら、糖質は十分供給できるし、果物はもちろん、じゃがいも、里芋、かぼちゃ、とうもろこしなど糖質が多い野菜もあります。市販の調味料にも糖質はけっこう入っています。

余分にお菓子を食べなくても大丈夫なのです。

お菓子を食べるのを控えることは、これまで摂りすぎていた余計なものをやめるだけの話です。断捨離して部屋からガラクタを捨てるのと一緒です。

それは不幸ではなく、幸せに近づく暮らしではないでしょうか?

いったん、甘いものを食べない生活が習慣になると、もう渇望は起きません。

お菓子はちょっとした楽しみ、つまり、嗜好品です。コーヒーやタバコと同じです。嗜好品を摂りすぎると、本来の食事の妨げになるし、財布にも響きます。

一気に砂糖を断たない

お菓子をやめても、がまんできるのは数日で、そのうちどか食いをしてしまうなら、いきなり完全に断つのではなく、1週間に1度ぐらいは、お菓子を食べてはどうでしょうか?

がっつり甘いお菓子を選んでください。

甘さひかえめとか、人工甘味料を使ったダイエット用のお菓子はおすすめしません。体内に入ってからの反応が違うからです。こちら参照⇒砂糖を減らすために今日からできる10のこと

このとき、じっくり味わってくださいね。テレビを見ながら、ポイポイ口に放り込まないように。

また、月に1度ぐらいは、好きなもの(丼ものですかね)を食べる日を作るといいかもしれません。

いずれにしろ、ちゃんと食事をしていれば、お菓子をどか食いすることはないと思います。

お菓子を食べにくい環境を作る

Sさんのメールに「仕組みを変えていく」とありましたが、いいことですね。

お菓子に手を伸ばしにくい環境にすることはとても効果があります。

まずできることは、お菓子を買わないことです。

まだお子さんは小さいでしょうから、お子さん用のお菓子は不用ですよね。すると、スーパーのお菓子の棚には行く必要ありません。

買い物習慣を変える記事に書いていますが、店に行く前に、買い物リストを書いて、そのリストにあるものだけをさっさとかごに入れ、よそ見することなく、買い物を終えてください。

いただき物は、できれば断ること。それができないなら、速攻で(その日のうちに)人にあげてください。

それから、周囲の人に、お菓子を食べるのをやめたと言ってください。そうすれば、甘いものが家に入って来にくくなります。

甘みは自分でつける

炭酸飲料水、菓子パン、ジャム、甘いヨーグルトなど、最初から甘みがついている食品はできるだけ利用しないこと。

プレーンなもの(甘みのついていないもの)を買って、食べるときに「甘みが足りないな」と思ったら、必要な分だけ、はちみつやメープルシロップで味をつけて食べます。

白砂糖しかなかったら、白砂糖を使ってもいいですよ。

ポイントは、必要な分だけ甘みを足すことです。これも、マインドフルイーティングの1つです。

明らかに甘いものから避ける

明らかに甘いものを食生活から締め出してください。

菓子パン、ケーキ、お菓子、チョコレート、アイスクリームなど。スイーツやデザートと呼ばれているものです。

これができるようになったら、加工品を控えます。

加工品には、砂糖がたくさん使われており、分類的には、辛いもの、甘くないものに入るものでも、けっこう甘いんです。

半年ぐらい前に、母が送ってくれた荷物にフリーズドライの味噌汁が入っていましたが、これがしっかり甘かったのです。

一口飲んで、「あ、砂糖入ってるじゃん」と気づきました。原材料を調べてみたら、でん粉・デキストリン混合物があったので、これが原因かもしれません。まあほかにも怪しい成分はありましたが。

明らかに甘いものをあまり食べないようにしていると、味覚が変わるので、辛いはずのものが妙に甘くて気持ちわるいことに気づくことができます。

どうしても甘いものが食べたいときは、ただ甘いだけのものではなく、甘いけど栄養や食物繊維があるもの(あとから栄養を添加したものではなく、最初から入っているもの)を選んでください。

砂糖の害を訴えるドキュメンタリーを見る

砂糖の害や、砂糖漬け生活の問題点がトピックのドキュメンタリーを定期的に見てください。

一般のテレビ番組やメディアでは、たぶん、甘いもの礼賛しかしません。せいぜい「食べすぎはよくないですよ」と言うぐらいじゃないですか?

そういう番組やコマーシャルを見ていると、「みんな甘いものを食べていて幸せそう。食べられない私は、みんなと違う。私だけ不幸なんだ」という思考になります。

このブログでも、砂糖の害をとなえるTEDのプレゼンをいくつか紹介しています。1度と言わず、2度も3度も見てください。

それでは、Sさん、甘いものと上手につきあって、体調を改善してくださいね。

応援しています。

***

久しぶりに砂糖に関する話題をお届けしました。

感想などありましたら、またお寄せください。お待ちしています。





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