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汚部屋を片付けるのに、いちいち気力を振り絞らないとできない人へ、もっとフットワーク軽く取り組むコツを7つ紹介します。
断捨離を始めて1週間だという読者からメールをいただきました。
メールには、「ガラクタに立ち向かう気力を振り絞ってから捨てる物を探しており、スムーズに捨てるにはほど遠い状態です」とあります。
もし、あなたもそうなら、以下の7つのどれかを試してください。
1.失敗してもいい、と思う
始められない人は、失敗することを恐れていたり、うまくできない状態になりたくない、と思っています。
そこでこの考えを改めます。
「べつに失敗してもいい」、と思ってください。
実際、失敗してもどうってことはありません。
不用品捨てるだけですから、失敗したところで、現状維持です。
自分のビジネスを始める、お見合いして2、3度会っただけのよく知らない人と結婚する、臨床試験の裏付けがあまりない抗がん剤をためす、といったことに比べれば、断捨離は恐ろしくもなんともありません。
しかし、完璧主義の人や、無意識のうちに、「きっちりうまくやらないとみっともない」という思考をする人は、新しいことを始めるのが怖いのです。
「失敗してもいい」と思えば、怖くありません。
2.スムーズにいかないのは当たり前、と考える
何でもスムーズに、自分の思ったとおりにことが運べば、楽でいいですが、現実世界では、そういうことは、あまりないです。
スムーズにいかないのが当たり前です。
よって、思うように捨てられないときは、「まあ、こういうことはよくあることだ」と思って、翌日、仕切り直して捨ててください。
実際よくあることです。
これまですごい汚部屋だった人が、ある日、ミニマリストになろうと思って捨て始めたとき、さくさく捨てられないのがふつうです。
いくらミニマリストになろう決めても、汚部屋を作ってしまった考え方のくせや、生活習慣は自分の中にしっかり残っています。
古い習慣を1つひとつ変えていくのですから、手こずるのは当然なのです。
3.ハードルを下げる
「えいやっ!」と思わないと、片付けを始められないとしたら、たぶんそのタスクはあなたにとってハードルが高すぎます。
とことんハードルをさげてください。
私、「1週間で8割捨てる技術」という本を出しておりますが⇒筆子の本が出ます!「1週間で8割捨てる技術」3月5日より予約開始
べつに1週間で8割捨てる必要はありません。
近藤麻理恵さんの本を読んで、「片付けは祭りだ、一気に、完璧に捨てよう」と思う必要もありません。
1週間で8割捨てるという目標をたてて、すごく腰が重くなるなら、「いつまでかかってもいいから、とりあえず、机の上にある物を捨てよう」という目標にすればいいのです。
ハードルの低いタスクの例:
・毎日10分間だけ、不用品を見つけて捨てる⇒毎日やっているとそのうち習慣になるので、気力をふりしぼらなくてもできるようになります。
・1日1個だけ不用品を捨てる
・机の上を片付けてから寝るようにする(必ずしも物を捨てなくていいです)
・毎日、シンクを磨いてみる(必ずしも物を捨てなくていいです)⇒流しをピカピカに磨くことが家全体の片付けにつながる~ミニマリストへの道(26)
・会社から帰ったら、財布の中をきれいにする(レシート、ポイントカード、紙切れを捨てる)
・衣類を床や椅子、ソファーの上に置かないようにする(衣類は衣類があるべき場所に置く)
・レジ袋や、デリバリーの食品の入っていた箱や袋を、ゴミ箱に入れる(床に置きっぱなしにしない)
4.自分で自分をはげます
人間は感情の波があるので、下にどーんと落ちることもあります。
そんなとき、ほどなく立ち直れるように、自分で自分をはげます仕組みを作っておくといいです。
断捨離セミナーに類するものに参加したら、捨てられないのは自分だけじゃない、とわかって元気になり、片付けが進んだ、というメールをもらったことがあります。
いまは、断捨離セミナーのみならず、汚部屋を片付けるコーチングをするビジネスもあるでしょう。お金と時間に余裕があれば、そういうコミュニティに入ってもいいかもしれません。
しかし、部屋の片付けは、自分1人でできる作業だと、私は思います。
自分自身と対話しながら、すめれば、特にコミュニティに入る必要はありません。
自分と対話する方法:
・自分の気持ちを手書きで紙に書く
モーニングページなどを活用⇒ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ
・片付けプランを手書きで書く
まず紙の上(つまり頭の中)でシミュレーションしておくと、実際に行動するとき、さっとできるようになります。
・自分にテキストメッセージ/メール/手紙を送る
リマインダー代わりにもなります。
基本的に、自分の気持ちや、自分の部屋、自分の幸せは、自分でなんとかするものです。他人にはどうすることもできません。
5.移動する
いつも部屋の同じ場所に立ち(座り)、「は~、片付けなくちゃ…」とため息をつくだけで、何も始められないときは、ちょっと移動してください。
体の向きを変えるだけでもいいです。
すると、いつもとは違うものが視界にあらわれます。
そこから、不用なものを見つけて、捨てます。
汚部屋にあるほとんどの物はガラクタなので、捨てる物を発見するのは簡単です。
やる気、モチベーション、気力がない状態でも、簡単に捨てられる、と私は思います。
いつも見てる場所が同じだと、思考が硬直するから、移動して、視点を変えてください。
6.タイマーを使う
「これから2分間だけ、片付けをしよう」と決めてタイマーを2分にセットして開始します。
タイマーがピっと鳴ったら、その日は終わりです。
どんなにいやでも2分間ぐらいならがまんできるんじゃないですか?
いったんやり始めれば、はずみがついて、もっと捨てられます。
やらなければいけないが、あまりやりたくないので、ずっと先延ばしにしていることをやるために、私もよくタイマーを使います。
終わる時間を決めると、心理的に楽になるのでおすすめです。
片付けが始められない人は、「すごく大変なことを、これからえんえんとやらなければいけない」と無意識に思っていることが多いのです。
だから、3番で書いたようにタスクのハードルをさげ、さらに終わる時間を決めておくと、もっと気軽にできると思います。
タイマーについて⇒タイマーを使って仕事や家事に一点集中~ミニマリストのタイマー活用法とは?
7.今の状態から始める
完璧主義の人や、足りないマインドの人は、断捨離をするのに、何らかの準備が必要だと思ってしまい、それが整うまでは、始めるのはやめよう、と考えます。
足りないマインドとは、自分に不足しているもの、自分の生活に欠けていること、不備のあること、うまくいかないことなど、マイナスの現象にばかり目を向けるマインドセットです。
詳しくはこちら⇒なぜ私ばかりが(怒)、と思う人は『足りないマインド』を『たっぷりあるマインド』に変えればよい。
どんな準備かというと
・もっと捨てるのがうまくなってから捨てよう
・収納グッズを買ってから整理しよう
・効率のいい捨て方を学んでから捨てよう
・もっと時間と心の余裕ができてから捨てよう
こんな具合です。
この状態は、歌や料理、楽器の演奏を始めるのに、「もっとうまくなってから始めよう」と思うのと同じです。
実際に歌わないとうまくならないので、今、どんなに音痴だろうと、歌いたいなら、歌い始めるしかありません。
プロの歌手になるなら、ボイストレーニングを受けたりして練習しますが、それにしたって、歌わないと練習できません。
たとえいま、どんなに捨てることが苦手だろうと、どんなに優柔普段だろうと、どんなに汚部屋体質だろうと、今の状態から始めてください。
番外:家にガラクタを入れない
過去記事に何度も書いていますが、片付けているときは、片付けに意識を向け、家にいろいろな物をいれないようにします。
・安易にもらわない
・安易に買わない
この2つを心がけてください。
汚部屋の人は、「ストレスを解消するために、いろいろな物を買うのは当然のことである」とか「買い物は私が私であるために必要なことだ」と、何らかの形で買い物を肯定しています(意識しているかどうかは別にして)。
しかし、その買い物を積み重ねたから、汚部屋になったのです。
買い物は必要な行為ですが、望ましい買い物と、望ましくない買い物があると考えてください。
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一念発起しないと、片付けに取りかかれない人のために、スタートするコツを書きました。
「私にはできるわけがない」という思い込みが強すぎて、始めることができない人もいますので、「誰でも片付けはできる」という言葉で、この記事を終わります。