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次々と服を買わなくてもすむようになる考え方を7つ紹介します。
近年、多くの女性は、短いスパンで新しい服を買うサイクルにはまっています。
消費(着ること)が、買うスピードに追いついていないから、タンスやクローゼットに着ない服がたまるのです。つまり買いすぎているわけです。
いま、秋冬ものの服が店頭に並ぶ時期だと思います。新しい服が欲しくなるシーズンですが、こんなときこそ、服を買うパターンをこわすチャンスです。
1.楽しいのは買うときだけ
女性にとって、新しい服を買う体験は楽しいことだと思います。それは否定しません。
しかし、服を買ってハッピーになるのは、買う直前、買っているとき、買った直後のきわめて限られた時間ではないでしょうか?
ずっとハッピーでいられるのなら、せっかく買ったその服をたんすの肥やしにして、すぐまた別の服を買うなんてことは起きないはずです。
服を買うと楽しい理由⇒買い物で気分があがるのはドーパミンのせい。この仕組みを知って無駄遣いを防ぐ。
楽しいのは一瞬だけ、ということを思い出せば、もう少し考えてから買う決断をするでしょう。
何も意識していないと、回し車でぐるぐるまわっているハムスターのように、どんどん服を買うスパイラルから抜け出せません。
2.新しさを過大評価しない
ちまたでは、「新しいこと」がもてはやされているので、みな、新しい服を買い求めます。
1着の服として考えれば、去年や一昨年に買った服でも、じゅうぶん間に合います。
ところが、去年の服はもう新しくないため、まだ着られるのに、持ち主にとって、魅力がなくなってしまうのです。
この場合、新しさにこだわるのをやめれば、数年前の服でも、ふつうに着ることができます。
なぜ自分にとって、「新しいこと」がそんなに重要なのか、そこを考えてください。
去年の服を着るといったい何が問題なのか? 自分の人生にどんな不都合が起きるのか?
多くの場合、他人の目を気にしているだけだったりします。しかし、他人は人の服をそこまでじっくり観察していません。
どうしても新しさにこだわりたい場合は、服の組み合わせをちょっと変えるとか、ふだんは身につけず、やはり肥やしになっているアクセサリーをひっぱりだして、あしらってみるとかすると、多少、見た目が変わるので、新鮮さがかもしだされるでしょう。
新品信仰を見直す話⇒お金を貯めたいなら今すぐ捨てたい、日本人ならではの3つの習慣。
3.若さをありがたがらない
25歳あたりをすぎると、女性はみな、実年齢より若く見られたいと思うようです。
特に、日本では、社会的に「かわいいこと」がほめたたえられるので、そうなりがちです。
1歳でも若く見られると、大喜びする人は、若く見られることが、とても重要であり、若く見られれば、自分の人間としての価値があがると思っています。意識しているかどうかは別にして。
ですが、それっていったいどんな価値なんですかね?
女優やタレントなど、人に見られる仕事や、自分の世間でのイメージが収入の多寡を決める仕事をしているなら、生活がかかっているから、見た目を若くするのに必死になるのもわかります。
ですが、会社で仕事しているのだったら、40歳に見えようと、35歳に見えようと、どうでもいいことです。実年齢が37歳なら、何歳に見られようと、自分は37歳です。
若さにこだわるのは、新しさにこだわるのと似ています。若ければ若いほど、人間として新しいわけですから。
しかし、若さは馬鹿さと言われることもありますし、あまり若さにこだわらず、自分らしさを出せる服を着ておいたほうがいいです。
自分らしくいたほうが絶対楽ですから。
あなたは若さにしがみついていませんか?~阿部絢子流自分整理のススメ
若さにこだわりすぎていると、服のみならず、化粧品やサプリ、美容グッズなどによけいなお金を出すはめになります。
4.需要はつくられる
店頭で服、バッグ、靴、アクセサリーを見ていると、「ああ、私、こういうの欲しかったのよね。買っちゃおうかなあ」と思って、買うことがあります。
ですが、もしそういう商品を見ていなければ、買わないまま生活し、買わなかったからといって、自分の人生が何か大きく損なわれるということはありません。
新しい服を買わなくても、きのうと同じように、今日も明日もふつうに過ぎていきます。
雑誌やオンラインショップで、新しい服を見ると、あたかも、それが必要に思えるかもしれませんが、多くの場合、それは作られた需要です。
販売している側は、常に、需要を作り出すべく、研究し、そこにお金を投資しています。
たとえば、限定商品は人気がありますが、「いま、この時期しか手にはいらないお洋服です」とアピールすることで、その商品の価値をあげ、購買欲求をかきたてているのです。
マーケティングの世界では、消費者が全く欲しがっていない物を売ることはできないが、必要じゃない物はいくらでも売ることができる、と言われています。
店頭で新しい服を目にしたら、その裏で需要を作り出している人がいることを思い出してください。
5.新しい服は自分を変えない
新しい自分になるために、新しい服を自腹で買いましょう、と言われることがあります。
新しい服を買って身につければ、隠されていた自分の可能性が花開く、というわけです。
これは半分本当で半分嘘です。
確かに、馬子にも衣装ということわざがあるように、いつもと違う服を着ると、気分が変わるし、他の人になったような気がすることもあるかもしれません。
ただ、それは、灰にまみれて、何年もぼろぼろの女中の格好をしていたシンデレラが、いきなり魔法で、ゴージャスなドレスを着て王族の舞踏会に出向くようなとき、つまり、自分のコンフォートゾーンから大きく出たときに限ります。
いつもの自分の想像力の範囲内で選んだ、いつも買うのとさして変わらない価格帯の、似たような服を買って着たところで、いつもの自分のままです。
自分の中で、何ら革新的なことは起きていません。
新しい服をどんどん買ういつものパターンを繰り返しているだけです。
新しい服を買って着れば、自分は変わる、という幻想は捨てましょう。
服を買わなくても自分を変える方法はいくらでもあります。習慣や考え方を変えればいいのです。
人生を変えたいあなたに。30日間チャレンジのアイデア88選。
6.社会や環境への影響を考える
新しい服をどんどん買って、着ない服がたまったら適当なところで断捨離したり、フリマアプリで売ったりし、また新しい服を買う。こうした行為は、いまや、自分だけの問題ではすみません。
社会的に大きな影響があります。
死ぬほど素敵なファッション(TED)おしゃれで安い服の大きな代償。
ゴミの運搬・輸送をするトラックが走れは走るほど、ゴミを燃やせば燃やすほど、温室効果ガス(二酸化炭素など)が出ます。
燃やさないでゴミ捨て場(ゴミの最終処理場)に捨てたゴミからもガスが出て、Wikipediaによれば、その4~6割がメタンガス、残りはほぼ二酸化炭素だそうです。
ゴミを出せば出すほど、地球温暖化がすすみ、異常気象になるわけです。
私の実家は名古屋市にありますが、里帰りするたびに、ゴミの分別のめんどくささに辟易します。
日本の人は、役所の言うことに忠実だし、まじめだから、複雑なゴミの分別をまめにやり、環境にいいことをしていると感じます。
けれども、そもそもゴミを出さなければ、ゴミの分別に便利だというプラスチックの引き出しなどを買って、分別グッズをしまっておく必要もないわけです。
ブティックの福袋の中身を公開をしている人がいますが、そういう人たちは、福袋に入っていたアイテムをすべて着るつもりでは買っていません。
アイテムも色もデザインも選べないのだから当然です。着られない物は、最初からオークションやフリマアプリで売るつもりで買っているようです。
好みの服が入っていればうれしいし、好みのものがあまりなくても、1万円の福袋に対して、定価で買えば数万円になる衣類が入っていれば(ここを必ず計算します)、○万円分の得をした、と考え、それもうれしいのです。
しかし、こういう買い方は、地球にはやさしくありません。
私も福袋が好きだったので、いかに無駄が出るかよくわかります⇒もう買うのやめたら? 福袋の失敗のダメージは想像以上に大きい
7.たっぷりあるマインドで暮らす
手持ちの服では足りない、と考えてしまう「足りないマインドセット」を持っていると、新しい服が欲しくなります。
足りないマインドとは、足りないもの、不足なもの、できていないことに意識を向ける考え方です⇒足りないもの探しをやめればそれだけで豊かになる。
もう十分あるんだ、たっぷりあるんだ、と考える、たっぷりあるマインド(あるあるマインド)を持てば、べつに新しい服を買う必要はないとわかります。
家の中にはたくさん服があるのだから。
人間誰でも、ごく自然に足りないものに目がいきます。もっとああしたい、こうしたい、ああだったらいいのに、こうだったらいいのに、と。
そう考えることは、進歩の原動力となりますが、いろいろな服を持ったところで、その大半はたんすの肥やしになるだけです。
服がたくさんあれば、自分の生活が充実する、もっと幸せに楽しく生きられると考えるのは間違っています。
もしそうなら、とっくの昔に幸せになっているはずです。
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新しい服を次々と消費するスパイラルから抜け出す考え方を7つ紹介しました。
ちょっと考え方を変えるだけで、無駄遣いも減るし、家にある服を活用できるし、断捨離の手間も減るし、ゴミの量も減るし、もっと自分らしいファッションを楽しめます。
いいことずくめです。