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ミニマム思考

もう買うのやめたら?福袋の失敗のダメージは想像以上に大きい

福袋を買って「失敗した」と思ったことはありませんか?実はすべての福袋の購入が、長い目で見ると人生を損なうことにつながるのです。というのも福袋を買うことで貴重な時間を失ってしまうからです。

今回は、福袋の購入が、いかにあなたの時間を食い尽くしているのかお伝えします。



私も昔は福袋を買っていた

主婦ミニマリストの私は、「物を買わない挑戦」を始めて5年ほどたちました。今年もよけいな物はほとんど買うことなく、1年を終えることができそうです。

絶え間ない購買と消費という活動をやめたら、とても気持ちが楽になり、時間も手に入れることができました。

そんな私ですが、昔は福袋が大好きで、たくさん買ってはガラクタを生み出していたのです。

福袋を買うのを毎年楽しみにしている人も多いでしょうね。

私もそうでした。福袋は、年始の運試しができる面があるので、縁起物と言えなくもないです。ただ、縁起物なら、福袋は1年に1つ買うべきですが、私は複数買っていました。

福袋で物を増やした話⇒「持たない暮し」をめざす人が絶対買ってはいけない3つのものとは?~ミニマリストへの道(22)

今思うと、使えないものばかり入っていた福袋を買うことは、お金の無駄でしたが、それよりもずいぶんと時間の無駄をしていたと思います。

お金より時間が大切

物を買わなければお金が残ります。これはとてもわかりやすいのですが、実はお金よりも時間ができることのほうが大きなメリットです。

ミニマリストのピーター・ローレンスも語っていましたが、お金は失ってもまた手に入れることができますが、時間は2度と戻って来ないのです。

ピーター・ローレンスのこと⇒ミニマリストの部屋公開~最小限のモノで生活して40歳でリタイヤした男

実はお金より時間のほうが貴重なのですね。

ですが私たちは、きのうも、きょうも、明日も、朝起きればいつもの1日が始まると思っています。まあ、ほとんどの場合、ふつうに24時間手に入れることができるので、時間の大切さに気づけないのです。

病気で余命を宣告されれば気づきます。

また、中年になって高齢の親の介護をしたり、そういう話を聞いたり、自分自身のからだにもあちこちガタが来れば、「ああ、人の一生は、はかないな」と思うこともあるでしょう。

それでも、とりあえず今日という日は最後まで続くように思えるので、自分が、限られている時間を、この瞬間に少しずつ少しずつ使っていることに気づけないのですね。

かく言う私も明日になれば明日はふつうにやってきて、ずっとこの調子でいくだろうと思っています。人生の終わりは、意識しないと想像できません。

どんなに想像しにくくても、人生の終わりは誰にでも訪れるし、時間は有限。失ってしまうともう2度と手にすることはできないのです。



買い物に時間を使いすぎている現代人

そのように時間は貴重なのに、多くの人は買い物という消費活動に、あまりに時間を使いすぎているのではないでしょうか?

毎日買い物する人がけっこういます。1年365日の毎日ですよ。日々食べる食品は買う必要がありますが、それとて毎日買い物に行くことはないでしょう。

私はここ数年、毎日片付けをしたり、語学をちょっとやったりしていますが、人が毎日やる、習慣的に継続するその力はすごいな、と思います。

毎日たとえ15分でも、何かに時間を費やすと、かなり大きな結果を残すことができるのです。

日々の継続にはパワーがありますが、多くの人は、このパワーを無意識にする買い物に費やしているのです。

しかも買い物は実際に買う前に下調べする時間があります。カタログを見たり、ネットで何かおもしろい商品はないかと探したり、リビングルームのソファの色にあったクッションやライトはないかと、常に探し続けたりすることは、みんな時間を要します。

そして買い物そのものに行く時間があります。仕事帰りにショッピングモールを1時間歩くとして、もし毎日やっていたら、年間365時間です。

さらに物を買ったら消費しなければなりません。もし消費ができなければ、それは死蔵品、ガラクタとなります。

ガラクタがたまると、暮しにくくてストレスがたまるので今度は断捨離をします。昨今、物を捨てるのも簡単ではありません。それにほとんどの人がさっと捨てられないので、断捨離に苦戦します。

こんなことすべてに時間を費やしているのです。すべての買い物には、下準備、実際の購買、消費と管理という3種類の時間を要します。

もし買う量が多かったら、その人は、買い物に人生を捧げていると言えるでしょう。

福袋で時間を失う例:無印良品の福袋の場合

福袋を買うとどんなふうに時間を失ってしまうのか、近年人気のある無印良品の福袋を例にあげます。

無印の福袋は、店舗では年始営業初日に販売されます。ホームページの説明によると、これは元旦ではありません。

そこでまず無印良品のサイトにアクセスして、初日の営業日を調べる必要があります。無印のサイトに行くと地図と一緒に最寄りの店舗を調べることができます。

「愛知県」で調べると、29件(たぶん)ほどあるので、画面をスクロールして、まず自分が行きたい店の検討をつけ、それぞれの営業日を確認。

元旦はどの店も休みなのかなと思いきや、ざっと見たところ20件ぐらいは開いています。

サイトには「元旦には福袋を販売しない」と書いてありますが、営業日初日が元旦ならどうなるのか、いまいち不明です。そこで、店に電話して聞かなければなりません。

しかもお正月は、ふだんと営業時間が違うので、8時開店なのか9時開店なのか10時開店なのか細かくチェックして手帳に書いておく必要も。

理想は、お正月に友だちに会って、のんびり街歩きしていたら、たまたま福袋が売っていたので運試しに1つ買う、という状況です。ところが、無印の福袋はとても人気があるため、そんなにのんびりしていたら、すぐに売り切れて買うことができないのです。

まだ販売される前から、福袋を買うために、こんなにリサーチに時間を費やさなければなりません。

さらに実際に買い物に行くためには、自分と家族のスケジュールの調整が必要です。

お正月そうそうパパが1人だけ無印良品に行こうと、出かけようとしていると、絶対奥さんから「あら、パパ、どこかに行くの?じゃあ子供も連れてってよ」とか「あら、パパ、どこ行くの?これから私の実家に行こうと思ってたんだけど」などとチェックが入ります。

うまく言い逃れをして、障害をすべてクリアし、両手に小さな子供の手をひいて、人でごった返している無印良品に行きました。

風邪をひいて咳き込んでいる人を避けながら、なんとか福袋を買うことができたとします。

もちろん買いに行くのに、貴重なお正月休みを半日ぐらい使っています。

そして家に返って袋の中身を確認。

パパは紳士ものLサイズの5千円の福袋を買いました。わりと堅実なパパは失敗しないように、中身が見える福袋(袋が透明のもの)を選びました。時間をかけて調べて買ったので失敗はないはずです。

ところが、開けてみてびっくり。なで肩の自分には似合わないVネックのTシャツや、Vネックカーディガンばかり4着も入っていたのです。色は確認できても、首周りまではチェックしきれなかったのは不覚でした。

ショックを受けるパパ。

2分ぐらいたって、最初のショックから少し立ち直ったパパは、福袋を買ったあと誰もがするであろう行動に出ます。それぞれのアイテムについている値札をすべてiPhoneの計算機で足し算しました。

すると、全部で1万2000円になりました。1万2千円相当の福袋を5千円で買った自分に少し満足します。けれども「やはりVネックはちょっと」とまた暗い気持ちに。

「Lサイズ福袋はみんなVネックなの?」という疑惑にとらわれ、インターネットで無印の福袋のネタバレをチェックします。

多くの人は、買い物に失敗したと思ったあと、人のレビューを確認して、「自分だけじゃなかった」という安心材料を得たいと思います。

Naverのまとめを見たら、紳士ものはあまりのっていませんでした。無印良品の福袋は人気があるので、画像入りネタバレをしている人はたくさんいます。さらに検索して探します。詳しく報告している人もいますが、写真があいまいで今いちわからない人も。

そういう画像を見ているうちに、自分よりもっといいものが入っていた人をいっぱい見つけて悔しくなります。

ネタバレチェックを始めてすでに1時間ぐらいたとうとしています。

福袋は、商品不良でない限り返品できません。

パパはVネックをどうしようか考えます。多少似合わなくても着ればいいか。Tシャツはインにすればいいし。カーディガンは弟にあげるか、友だちのYにあげるか。そんなことを20分ぐらい考え、とりあえず福袋の中身はタンスに適当にしまいます。

しかし結局そのTシャツを着ることもなく、カーディンガンを弟にあげることもなく、買った服はそのまま忘れ去られていくのです。

というのも、福袋の買い物で失敗したことを思い出したくないので、パパの脳はあえて買った福袋のことを考えないようにしているからです。

* * * * *

この福袋に払った5千円は、「買う時の楽しみと、開けるときのワクワク感に払ったのだ」と考えれば、お金は無駄にはならないでしょう。

仮にすべてのアイテムが「自分の欲しかったもの」であったなら、とてもうれしく、満足感が得られるかもしれません。けれども、そういうふうに感じる人は、すでに無印良品でよく買い物している人であり、似たような服を充分すぎるほど持っているのです。

これ以上、服ばかり増やしていったいどうなるのでしょうか?遅かれ早かれ、捨てなければなりません。捨てることがとても大変なのは、やってみればわかります。もちろん時間もかかります。

いずれにしても、福袋を買うという行動に費やした時間はもう2度と戻ってこないのです。





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