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今年もあと2日。年が開けて行われる初売りセールで無駄遣いしないコツを紹介します。
雰囲気にのまれて物を買ってしまう人々
クリスマスに物を増やさないため、事前に『筆子ジャーナル』を隅々まで読んでのぞんだのに、安売りで物を買ってしまった、というメールをいただきました。この方は北米在住です。
北米では12月26日はボクシング・デーという名前の祝日(クリスマスも祝日です)。この日は大バーゲンセールが行われます。イギリスやニュージーランド、オーストラリアでも同様です。
私自身はカナダに来たその年に1回だけ行ったことがあります(ボクシングデーだということを知りませんでした)。
最近は街に出かけないからといって安心できません。オンラインでのセールの売上が年々上昇しています。
実はボクシングデーの前に、安売りで浪費しないようブログで注意を喚起しようかな、とちらりと思ったのです。しかしこのブログの読者のほとんどは日本にお住まいなので書きませんでした。
この時期、あちこちでバーゲンセールや冬のセールが行われます。
クリスマスやお正月は多くの人にとっては特別の時期。ボーナスという臨時収入を得た人もたくさんいます。何も考えていないと、雰囲気にのまれて浪費や衝動買いをしてしまいます。
「セールで無駄遣いはしたくない」という人は、こんなことに気をつけてください。
1.初売りに行く前に新年の誓いを考える。もちろん買わない誓い
年が開けると、多くの人は新年の誓いを心にいだきます。
その誓いのほとんどは1ヶ月もしないうちに忘れ去られます。
新年の抱負が長続きしない話はこちら⇒なぜ人は新年に抱負を語るのか、はたしてそれは効果があるのか?(TED-ED)
とは言え、さすがに誓いをたててすぐに破る人もいないでしょう。
初売りは通常1月2日に始まります。そこで、元旦に新年の誓いを考えてください。セールで物を買わないことにつながる誓いです。
・今年はバーゲンで不用な物を買わない
・今年こそ貯金をする
・今年こそ断捨離する
・2017年はミニマリストになる
「よけいな物は買わない」という目標を心に抱いているのといないのとでは結果に大きな違いが出ます。
2.なぜ自分はセールで物を買わないのか理由を考える
なぜ自分は初売りセールでよけいな物を買わないことにしたのかその理由を考えてください。
紙に書くことをおすすめします。
結局のところ、本人に長期的なビジョンや、目標を裏付ける理由がなければ、またいつものように、会場の雰囲気に飲まれて買ってしまうのです。
なんとなく「衝動買いはよくないよね、やめとこう」と思っているだけでは弱いです。
セールでの失敗が止まらない人は、一度真剣に、
・なぜ今後、自分は安売りで物を買わないのか
・なぜ買い物リストにのっていない物を買わないのか
・なぜ福袋を買わないのか
・なぜもう衝動買いをしないのか
これらの理由を考えてください。
これまで何も考えず特売品を買ってばかりいた人が、急に買わない人になるためにはある種のコミットメントが必要です。
3.「1年に1度のことだから」と言い訳しない
初売りセールや福袋を買ってしまう人は、「年に1度のことだから」「縁起物だから」「ほかの人も買っているし」となんとなく自分に言い訳しながら購入します。
確かにクリスマスやお正月は1年に1度だけです。
ですが、自分がセールで散財し、いらない物を買ってしまうのは果たして1年に1度だけなのでしょうか?
その点をしっかり見極めるために、お正月のひまな時間に、前の年に自分がした買い物の失敗を思い出せるだけ思い出し、リストアップしておくといいです。
もし現金出納帳や家計簿をつけているのなら、ぱらぱら見て、過去を振り返ってください。クレジットカードの明細を見るのもいいです。
すぐに洋服を買ってしまう人は、クローゼットの前に立ち、自分のワードローブを点検してください。
部屋の中をざっと眺めてみるのもいいでしょう。
過去の失敗が浮かび上がってきませんか?
私は福袋は買わないほうがいいと考えています⇒もう買うのやめたら?福袋の失敗のダメージは想像以上に大きい
しかし過去1年、まったくセールにも行かず、よけいな物も買っておらず、本当に1年に1回だけの運試しなら、買ってもいいかもしれません。
4.セールには1人で行く
初売りでよけいな物を買わないためには、会場に行かないことが一番です。
とはいえ、本当に必要なものがあり、値段が安くなっているので、買いに行くこともあるでしょう。
実際、冒頭で紹介したメールを下さった方も、「下着を買いに行った」と書いていました。
そのような理由でセールに行く時は、できるだけ1人で行ってください。
友だちや家族(特に母親や姉妹)と行くと、連れが見たい物のある場所に行くはめになり、よけいな物を目にしてしまいます。
他人に影響を受けやすい人だと、他人が買っているものが欲しくなることもあるでしょう。
連れの中には、「あら、これすてき、ねえ、これあなたに似合うわ。買ったら?すごく安いわよ」と人に購入をすすめるおせっかいな人もいます。
買い物は1人で行ったほうが、「自分の必要な物だけを買う」という目的にフォーカスできます。
5.買い物に行く前にゴール設定する
多くの人にとって買い物はレクリエーションやエンターテイメントです。
しかし、無駄遣いをやめたい人、今度こそ貯金をしたい人、買い物依存を断ち切りたい人にとっては、ショッピングはそんなお気楽な暇つぶしではありません。
行く前にしっかりゴール設定してください。
たとえば、
・2017年のスケジュール帳を買う
・ふだん使っているバッグがぼろぼろになったから新しいのを買う
といった具合。
無駄遣いが多い人は、1回の買い物で1つの目標だけを設定したほうがいいと思います。
シングルタスクです。
目標は少ないほうが成功率がアップします。
2つも3つも目標があると、ショッピングビルやモールに滞在する時間が増えます。物を売っている場所に長時間滞在すれば滞在するほど、買い物してしまう確率があがります。
どんな店でもセールをしている初売りのときなら尚更です。
どうしても複数のミッションをこなしたいときは、しっかり買い物リストを書き、店から店へどんなふうに移動するのかシミュレーションしておくといいです。
とにかく余計な物を目にしないことが肝心です。
6.目玉商品に目を奪われない
セール会場には目玉商品があります。
とても素敵なセーター、靴、バッグなどが目立つところにバーンと飾ってあって、5割り引きと書かれた大きな広告も見えます。
このようなアイキャッチ製品に惑わされないようにしましょう。
ほとんどがたくさんの商品を買わせるためのおとり商品です⇒無駄遣いの原因は心理的な思い込み。認知バイアスを知って上手な買い物を。
目玉商品の目眩ましにあわないためにも、ゴール意識を持ち、買い物リストを持っていくべきなのです。
目に入ってしまったら仕方がありませんが、そばに行ってさわってはいけません。強く心をひかれたら深呼吸して、なぜ自分がセールに来たのかその目的を再確認します。
セール会場で衝動買いをしない方法⇒バーゲン会場で威力を発揮する。衝動買いを売り場でこらえる7つのコツ
7.セール品を買うときはどこまでもシビアにチェック
初売りで何かがすごく安くなっていると、人はチェックが甘くなります。「この値段だし、失敗してもいいか」という気持ちになってしまうのです。
しかしセール会場にあるすべての商品が、「本当なら定価で販売するところだけど、きょうは初売りだから、お客さんに喜んでもらうために特別安くした品」とは限りません。
むしろそんなのは珍しいでしょう。
ほとんどが
・難アリ品
・売れ残り品
・セール用に用意した原価の安い粗悪品
これではないでしょうか。
どうしてもセールで買うなら、ふつうの品以上にしっかりチェックするべきです。「安いよ、安いよ」という店員さんの声や、物にむらがっている他のお客さんの熱気にのせられるべきではありません。
なぜいつも店舗がセールをやっているのか、考えたことがありますか?
たぶん在庫をさばきたいのです。在庫を持っていても何もいいことがないのは、死蔵品を日々断捨離している人にはよくわかると思います。
一般人が家の中にいらない物をたくさん溜め込んでいても、損失に気づかない場合が多いです。
しかし、店の場合は、在庫を持てば持つほど、利益は1円もないのに、費用が発生するのは帳簿をつければよくわかります。
在庫を持つと大きなコストが発生する話⇒多すぎるストックをただちに断捨離すべき理由。過剰在庫は資産ではない
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初売りセールといっても店によってバリエーションがあります。
アップル(Apple Store)は2015年までは日本の伝統にのっとって福袋を販売していましたが、2016年以降はなくなりました。
店の前に長蛇の列が出て、その対応が大変だからだとか。
あの長い行列が初売り好きの人たちの血を騒がせるのでしょうね。
冬の寒い中、行列を作って待ち、わざわざすぐにゴミになるような物を買う、そんな人にならないように気を引き締めたいものです。