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以前ブログで紹介したモーニングページのやり方を詳しく教えてほしいという質問をたまにいただきます。
今回、比較的細かい質問をいただきましたので、この記事で回答をまとめることにしました。尚、これまで質問をいただいた方にはすべて個別にメールで返信しています。
紹介する質問は2つです。まずOさんから。Oさんのメールの全体像はこちらで紹介しております⇒必要なものといらないものがわからない時の4つの判断の仕方。。
Oさんのお便りには質問が4つ書いてあり、その1つがモーニングページに関することでした。
モーニングページはいつどんなふうに書くの?
というのは、カーテン開けたり、お白湯のんだりしてからでもいいのでしょうか?モーニングページについては以前から知っていましたが3日坊主でした。。。
今回は、最初から3ページ書けるし楽しいので続けられそうですが、そこらへんどうされてるのか知りたいです。
もう1つの質問はrose さんからです。
件名:ノートの効果的な記載方法について教えてください
フランス語の勉強を再開したく思い、そちらも併せて拝読しています。沢山の情報を参考にさせて頂き感謝しています。
ノートの効果的な書き方について教えてください。
「感謝」を書き留めるノートと「モーニングページ」を書くノートにチャレンジしたいと思います。
それは一冊の中に書いてもよいのでしょうか。それぞれにノートを作成するのでしょうか。
まずはどちらか、一つに的を絞って着手すべきでしょうか。
心のデトックス効果にノート活用が有効であることを知りました。思考を頭であれこれ考えても忘れますので書いてまとめ、読み返したいとの考えを持ち出会ったのが、モーニングページです。
書き方とノート以外のツールがあれば知りたいのです。例えば付箋など。私は左端に日付を書き、真中に内容、右端は空欄で読み返した時に付け加える欄を設けています。
一時的な事や書くに至らないと思う内容は付箋に書き貼ります。後にそれが重要な事だと思うと付箋内容を右端に書き写し付箋を剥がしています。
ノートの有効活用は語学にも生かせるのではないかと推察いたします。今回とは別件ですが、機会がありましたら筆子さんの語学ノートの書き方も教えて頂きましたら嬉しいです。
お忙しいと思いますが、よろしくお願いします。
Oさん、roseさん、質問ありがとうございます。
そもそもモーニングページとは?
モーニングページはアメリカのジュリア・キャメロンさんが、創造性を生むためのツールとして紹介しています。
キャメロンさんご自身が脚本や詩、小説などを書くライターであり、また映画を作っており、最近は創造性を高めるワークショップもやっています。
ですから、モーニングページの正しい書き方を知りたい方は、彼女の本を読んでください。
オリジナルのタイトルは ”The Artist’s Way: A Spiritual Path to Higher Creativity” 翻訳も出ていてこちらのタイトルは、『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』です。
ともに日本のアマゾンで購入できるし、図書館にもあると思います。
この本にはクリエイティビティを目覚めさせる12週間のワークが書かれております。このワークには2本の柱があり、1つがモーニングページ、もう1つはアーティストデートです。
ふだんの生活では創造性が心の奥底で眠っており、さまざまな余計な考えがこれをブロックしています。
このブロックをはずすために(アンブロックする)、モーニングページ、アーティストデート、その他のワークはひじょうに有効である、というのがキャメロンさんの主張です。
モーニングページはいつ書くのか?
モーニングページは朝起きてからすぐに書きます。本には By spilling out of bed and straight onto the page every morning, you learn to evade the Censor. とあります。
ベッドから出たらすぐに書け、ということです。ベッドの中で書いている人もいます。
ただし、暗かったら書けないのでカーテンを開けたり、電灯をつけるのはありじゃないですか?
そのへんは常識で判断願います。
なぜすぐに書くべきかというと、Censorに邪魔をさせないためです。センサーは翻訳版でどういうふうに訳しているかわかりませんが、検閲官のことです。
誰しも、自分で自分にダメ出しをしています。このダメ出しをする人というか存在がセンサーです。
「あ、私これをやってみよう」とクリエイティブな自分が思っても、「そんなの無理に決まってる」「みんなに笑われるだけだよ」「やめなさい。もっとお金になることやりなさい」とセンサーが制止します。
センサーのせいで、みんなクリエイティブになれない、というのがキャメロンさんの考えです。
起きて、家事をしたり、ほかのことをすると、このセンサーの支配力が高まってしまう。だから、起きてすぐに書け、ということです。
私は起きてすぐではなく、歯磨き、ドライブラッシング、拭き掃除、スクワット、ゴミ出し、娘の弁当作りが終わってから書いています。起きてから90分ぐらいあとでしょうか。
モーニングページのルール
モーニングページのルールはとても簡単です。
朝起きて、なんでもいいから3ページ書く。
これだけです。
何を書いてもいいのです。
キャメロンさんは、There is no wrong way to do morning pages と書いています。「モーニングページをやるのに間違ったやり方なんてない」という意味です。
何も書くことがなかったら、「今日は何も書くことがない」という言葉だけで3ページ埋め尽くしてください。
「モーニングページなんて効果があるの?」と思うなら、それだけを3ページ分書いてもいいのです。
とにかく、思ったことをどんどん書いていくだけです。その意味では、ブレインダンプと似ています⇒頭の中のガラクタを断捨離するブレインダンプのやり方
私は思ったことプラス、感謝していることも書いています。ですが、モーニングページの本質から言えば、無理に感謝して書かず、心に浮かんだあれやこれやをどんどん書いていくほうがいいでしょう。
私のモーニングページの書き方と感じている効果⇒ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ
ポイントは3ページ書くということです。とにかく12週間、1日も欠かさず3ページ書き続けてください。
モーニングページは人に見せるためのものではありません。また読み返すものでもありません。
本には「最初の8週間ぐらいは、読み返してはいけない」という指示があります。私も全部書きっぱなしで、全く読み返していません。
1冊書き終わったら、すぐに捨てています。
モーニングページに必要なのはノートとペンだけです。とにかく思ったことをどんどん書いていくだけのものですから、付箋などよけいなものは不用です。
モーニングページにおいては「書くに至らない」ことなど何もありません。「書くに至らない」と判断しているのはセンサーです。
センサーの意見を取り入れない自分になるのが目的ですから、なんでも書いてください。
どす黒い考え、妄想、日常の不満、何でもOKです。無理に明るいことを書く必要も、芸術的なことを書く必要もありません。
ポイントはいかに自分に正直になれるか、だと思います。
こちらはキャメロンさん自身の説明です。2分34秒。
Basic Tool: Morning Pages from Julia Cameron on Vimeo.
モーニングページ(Morning Page)はモーニングページ(Mourning Pages 嘆き悲しむノート)とも言えるそうです。
何を書いてもいい、どんなネガティブなことでも、文句でも好きなだけ書きなさい、と語っています。こういう考えが意識の上にあり、その下にあるクリエイティビティを覆っているのです。
ノートの大きさは?
モーニングページに使うノートの大きさもよく聞かれます。私はコンポジションブックに書いています。
コンポジションブックは、北米の大学ノートみたいなものです。大きさは7-1/2X9- 3/4インチ(24.7センチXヨコ19センチ)です。
日本であれば、よくあるB5サイズのノートでいいと思います。
キャメロンさん自身はレターサイズのノートを使っているそうです。レターサイズは北米の標準サイズで、8.5×11インチ(約22センチX28センチ)です。
小さいノートを使ってもよいが、ノートが小さければ、そのぶん思考も小さくなってしまうだろう、というのがキャメロンさんの意見です。
確かにそうだと思います。小さな手帳だと気持ち的に書きなぐりにくいです。
朝、書いている時間がない場合
よく「朝、そんなものを書いている時間がありません。朝じゃなきゃ、だめですか?」という人がいます。それはコミットメントの問題です。
「私はもっと創造的になりたい、だから毎朝、モーニングページを12週間だけ毎日書いてみよう」と決めてやるか、「筆子さんがブログに書いていたから、ちょっとやってみようかな。でもどうせ朝起きられないしね」と思うか。
それは自分の選択です。
尚、キャメロンさんは、クリエイティブになりたかったら、モーニングページとアーティストデートは12週間続けろと言っています。
アーティストデートは週に2時間、1人で、何か楽しいことをやることです。1人でやることがポイントです。
その他のワークが時間的に無理なら、半分だけやってもよい。その場合、もっともやりたいと思うワークと、もっともやりたくないワークをしろ、もっともやりたくないワークが、その人にとってももっとも必要なのだから、とキャメロンさんは言います。
クリエイティブになるってどういうこと?
キャメロンさんのワークは、必ずしも作家や役者、ダンサー、絵描き、Webデザイナーといったすでに何かをクリエイトする仕事についている人のための本ではありません。
自分の中にある創造性を目覚めさせたい人、すべての人が活用できます。
創造性というと絵を描いたり、彫刻したり、小説を書いたりする作業を思い浮かべる人が多いでしょう。
ですが、考え方を柔軟にすることも、創造的になることの1つなのです。
ワンパターンのネガティブ思考や思い込み、完璧を求める気持ち、損得勘定、やり方にこだわる思考、他人軸な考え方に支配されている人はモーニングページを試してください。
創造的になるということは、自分らしくある、ということです。
もっと詳しく知りたい方は本を読んでください。また、キャメロンさんのホームページにも情報があります⇒Julia Cameron Live
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モーニングページに関する疑問は、これで解消されたでしょうか。
モーニングページを毎日書いていると、自分で自分の問題を解決できる力がつきます。誰しも、もともとそういうパワーを持っています。
ただ、余計な考えが邪魔をして、それに気づけないだけなのです。