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if-thenルール(イフゼンルール)、別名 if-thenプランニングをご存知でしょうか?
1990年代に、アメリカのピーター・ゴルヴィツァーという心理学者が研究した行動の実行計画です。
もし、◯◯したら、XXする、というように特定の状況にひもづけて次の行動をするようにします。
イフゼンルールは何かを習慣にしたいとき、効果的ですが、部屋の片付けでも使えます。
今回は、どんどん部屋がきれいになってしまうif-thenルールを10個紹介しますね。
最後にエッセオンラインの記事の告知もします。
if-then ルールとは?
if-thenルールは、「もしXが起きたら、Yをする」という事前に具体的な行動/状況を決めて、これをきっかけにして、自分が実行したいことを実行するルールです。
if (もし):行動を始めるきっかけとなる行動や条件
then (そのとき、それから):習慣化したい行動、やりたい行動
たとえば、朝起きたら水を1杯飲む、朝起きたらカーテンを開けて朝日を浴びる、夜、パジャマを着たら、スマホを引き出しの中にしまう、など。
このように行動のきっかけを明確にしておくと、ただ単に、「朝はコップ1杯の水を飲むようにしよう」とか、「スマホを布団の中に持ち込まないようにしなくっちゃ」と考えるより、やりたい行動を行う確率が上がるとリサーチでわかっています。
日常生活でも、赤信号なら止まる、朝、人に会ったら「おはようございます」と言うなど、イフゼンを普通にやっていますよね。
赤信号で止まることも、人に挨拶することも完全に習慣になっています。
if-then ルールのメリット
イフゼンルールにはいくつかメリットがあります。
脳に負荷がかからない
イフゼンルールを考えておくと、強い意思がなくても、行動に移しやすくなります。
まあ、ルールの設定方法にもよりますが。
あらかじめ何をするか考えておくので、迷わず実行できます。
習慣化を助ける
すでに習慣になっていることを「イフ」に持ってこれば、習慣化しやすくなります。
主体的に取り組める
自分で自分の生活に合ったルールを考えるので、今より主体的に片付けに取り組むようになります。
片付けが自分ごとになるので、汚部屋の改善も進みますよ。
では、ここから、家をスッキリさせるのに役立つ、イフゼンルールを10個紹介しますね。
1.朝、身支度したら、床の上をちょっと片付ける
朝起きて、トイレに行って、着替えをすませたタイミングに片付けを持ってくるとやり忘れません。
このルールでは、「床の上」としましたが、デスクでもベッドでも、朝起きたときにいつも散らかっている場所を設定してください。
2.スマホを見ていて欲しいものが出てきたら1日考える
YouTubeやインスタグラムでインフルエンサーが見せているバッグをすぐに買ってはいけません。
丸1日は、考える時間を設けましょう。
「1日考える」のバリエーションとして、「銀行残高を調べる」「筆子ジャーナルを読む」「30日間待つノートに書き込む」「席を立って水やお茶を取りに行く」「自分が持っているバッグの数を数える」という行動も考えられます。
3.土曜の朝、雨が降っていたら、クローゼットの中を片付ける
天気を条件に設定したルールの例です。
休日の朝、雨が降っているのを確認したら、有無を言わさず、クローゼットの中を整理しましょう。
バリエーションとしては、「(平日・休日かかわらず)雨が降っていたら、クローゼットの中から不用品を取り出す」「曇っていたら、本を1冊捨てる」なんてのもあります。
天気とクローゼットの整理とは何も関係ありませんが、毎回やっていると習慣になり、「私のちょっと変な習慣。だけど、部屋が片付くのに功を奏したわよ」と人に披露できるようになります。
4.夫がゴルフ/パチンコetc.に出かけたらキッチンの断捨離をする
家族の行動にひもづけたルールもおすすめです。
家族がいないときは、リラックスしたいかもしれませんが、その前に、5分だけでいいので片付け作業を組み込みましょう。
5.新しい服を買ったら古い服を1着手放す
ワンインワンアウトも、イフとゼンを意識すると、前より成功率が上がります。
物を減らすのに、ワンインワンアウト(1つ買ったら1つ出す)は本当に効果があるか?
バリエーションは、
-新しい本を買ったら、いらない本を1冊手放す
-新しい食器を買ったら、いらない食器を食器棚から取り出す
-おまけ/贈り物をもらったら、無料でもらったものを1つ家の外に出す
6.家を出る前に、玄関の靴を整理する
玄関に行ったら、玄関と玄関周辺から不用品を間引くようにすると、玄関はすぐにきれいになります。
玄関は狭いですから。
玄関がきれいになると、廊下などの周辺もじわじわきれいになっていくので、汚部屋に悩んでいる人は、まず玄関をタックルするといいかもしれません。
エッセオンラインで、玄関を片付ける記事を書いているので、参考にしてください。
玄関をスッキリさせるために「捨てるべきもの」。玄関先に置く必要のないものとは | ESSEonline(エッセ オンライン)
過去に書いたことがありますが、9年前、前の前の家に引っ越した直後、我が家では、玄関から出る人は、必ずゴミ(家の外に出すべきもの)を持って出るようになっていました。
7.買い替えたら古いほうは処分する
スマホ、家電、その他、何かを買い替えたら、そのタイミングで古いほうを処分するルールもいいですね。
多くの人は、古いほうをすぐに捨てません。
「持っておくと、そのうち、何かに使えるかも」と考えてしまうんです。
でも、すでに新しいものがあるので、古いほうの出番なんてまずありません。
古いほうまで持っていると、邪魔になるし、人によっては、「なんとか活用したい」と思って、使い方を検索したり、考えたり、実際に試したりすることに時間を使ってしまいます。
8.テレビを消したらテーブルの上を片付ける
テレビを消したら、そのタイミングで、目の前にあるテーブルの上を片付けます。
リモコンは定位置に戻し、そのへんに散らかっている雑誌は、マガジンラックや書棚に戻し、食べかけのお菓子はクリップで止め、キッチンの棚にしまい、飲みかけのマグカップは流しに持っていきます。
このようなことができるようになると、お客さんが来る前に、あわてて部屋を片付けなくてもよくなります。
9.冷蔵庫を開けたら、古い食品を処分する
フリーザーや冷蔵庫にどんどん食品を溜め込む人におすすめのイフゼンルールです。
処分方法は、「食べる」でも「捨てる」でもかまいません。
どんなに今、冷蔵庫がびっしり詰まっている人でも、3ヶ月やればきれいになるんじゃないでしょうか?
パントリーで行うのもおすすめです。
10.メールチェックをしたら、古いメールを1通削除
新規のメールをチェックするたびに、受信箱にたまっているメールを1通ずつ削除します。
実は、これ私がやっていることです。ぼんやりしているとすぐに受信箱がメールでいっぱいになってしまいますからね。
メールチェックをするたびに、ショップのメルマガを解除する、というバリエーションもあります。
引っ越し前に捨てたもの
エッセオンラインに新しい記事がアップされました。今回は、引っ越しをする前に捨てたものを写真とともに紹介しました。
興味がある方はごらんください⇒60代・ひとり暮らしを機に「捨てたもの」5つ。「いつか使うかも」は手放して正解だった | ESSEonline(エッセ オンライン)
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部屋の片付けに功を奏するイフゼンルールを10個紹介しました。
イフゼンルールは、家事、仕事、運動の習慣づけ、ダイエット、勉強などあらゆることに活用できる、シンプルだけどパワフルなルールです。
ぜひ、ご自身でイフゼンルールを考えて、早速、今日からやってみましょう。
ポイントは、いきなり欲張ってイフゼンルールをたくさん作ってやろうとしないこと。
すぐにでもできる(でも、ちゃんとやらないから汚部屋になっている)ルールを1つだけ考えて、1ヶ月ぐらい確実にやるようにしてください。
「あら、私、意外と片付け得意なのかも?」とか、「思ったより断捨離って簡単なのかも」と感じるはずです。