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ものを抱え込みすぎると、家に帰っても探し物や片付けに追われてなかなか安らげません。
こんな生活から抜け出すために、意味のあるものだけを持つ暮らしをおすすめします。
家が倉庫のようになってしまうのは、自分にとってあまり意味のないものを持ちすぎるからです。
意味がないものは、貴重な時間、エネルギー、心のゆとりを奪います。
現代社会はものがたくさんあふれていますが、たくさんものを持つことが豊かな暮らしではありません。
自分にとって意味のあるものを厳選して持つことが、暮らしの質を高めます。
ではここから、意味のあるものだけを持つ暮らしを作るステップを4つに分けて紹介します。
ステップ1:意味のあるものを明確にする
まず、自分にとって意味があるものとは、どんなものなのか考えてみましょう。
ここで重要なのは、「自分にとって」というところです。
世間の物差しや他人の言うことではなく、自分が大事だと思うものを家に置きましょう。
たとえば、こんなものなら家にあってもいいと思います。
1. 今、役立っているもの
今、生活を助けてくれているもの、それがないと日々の暮らしが回らないものは、意味のあるものです。
たとえば、毎日使う食器、仕事用のPC、いつも着ている衣類など。
2. 心を豊かにしてくれるもの
見たり触れたりするだけで、心が満たされ、安心感や幸福感を得られるものです。
家族やペットの写真、お気に入りの美術品、大切にしている手紙などがこれに当たります。季節や行事を楽しむのに使うものも、ここに入るでしょう。
3. 理想の暮らしに近づくのに役立つもの
それを持っていることで、望む暮らしや自分に近づけるものです。
たとえば、趣味や創作に使うもの、心身の健康を支えるもの、人とのつながりを深めるもの。
読みたい本やキャリアアップを応援してくれるような教材も、明確な目的があり、使っているなら、未来の自分を応援してくれるグッズです。
ステップ2: 意味のないものを見つける
自分にとって意味のあるものがわかったところで、次に、意味のないものを持っていないか調べてみましょう。
ここでは、3つ紹介します。
1. 今、使っていないもの
ふだん使っていないものは、あまり意味のあるものとは言えません。
ここ1年間、自分の生活に登場しなかったし、特に自分を助けてもくれなかったものを探してください。
たとえば、引き出しの奥で眠っている文房具、何年も使っていない家電、引っ越して持ち込んだときからそのままになっている段ボール箱など。
2. もう役目を終わったもの
以前はすごく活躍してくれたけれど、もう役割が終わったものです。
子どもが小さかった頃使っていたおもちゃや服、数年前に資格取得のために勉強したテキスト、自分の中では卒業してしまった趣味の道具など。
3. 豊かさにつながらないもの
心や生活を豊かにしてくれると思って買って持っているけれど、実際はそうではないものです。
ストレス解消のために衝動買いした服や雑貨、期待して買ったのに、結局使っていないスポーツ用品や美容グッズ、使いこなせないブランド物など。
「これがあれば、豊かになるはず」という期待から持っていても、実際は、邪魔になっているものを探してください。
ステップ3:考え方を変えて手放す
あまり持っている意味がないな、と思うものを見つけたら少しずつ手放していきます。
ただ、ものを捨てるのはそう簡単ではありません。
「これ、いつか使うかも」「もったいない」という気持ちになり、捨てられないことが多いです。
そこで、ステップ2であげた、意味のないものを捨てるのに役立つ考え方を紹介します。
1. 使わないなら必要ない
「いつか使う」「そのうち役に立つ」ではなく、今を基準に考えてください。
今の自分にあまり関係のないものは、持っていても収納スペースや時間を奪うだけです。
使っていないものを手放すことは、今日の生活を充実させることにそのままつながります。
2. 手放して完結させる
役目を終えたものは、ここで手放して関係を終わらせましょう。
長く活躍してくれたものは、すでに十分役割を果たし、自分の生活を助けてくれました。
もし、まだ使えるものなら、次の人に役立ててもらえばいいし、廃棄するしかないものは、資源を循環させると考えてください。
一度手に入れたものを永遠に持ち続ける必要はありません。「ありがとう」と感謝の気持ちで見送りましょう。
3. 失敗から学んで前に進む
生活が豊かになると思って買ったけれど、ガラクタになってしまったものは、買ったときの期待と現実にギャップがあるものです。
こうしたものは自分の期待と現実を整理すると手放しやすいです。
買ったときは、こんなことを期待していたけれど、今はそういうことが起きていないことを認めましょう。
買い物に失敗した自分を責める必要はありません。
「この買い物は、本当の豊かさにつながるものを自分に教えてくれた」と考えてください。
ステップ4:買い方を見直す
ものを手放して家の中が整い始めたら、次は、買い物習慣を見直します。
安易にものを家に入れないよう、買い物するときの自分ルールを考えておきましょう。
たとえば、こんなルールを作ってみてください。
1. 目的が言えないものは買わない
何かを買う前に「これは何のために必要なのか?」「いつ、どんなときに使うのか?」と自問します。
明確な目的があるなら、家の中で意味ある存在となります。
できるだけ、使う予定が具体的にあるものを買いましょう。
2. すぐ買わず、時間を置く
欲しいと思った瞬間は、感情に大きく影響されています。
それはたいてい理性的な判断ではないので、冷静になる時間を取ってください。
それが欲しい気持ちと必要性をしっかり区別して考えるといいでしょう。
私は買う前に、不要になったときの手放し方も考えるようにしています。
24時間、48時間など、一定時間置いてから購入を決めると、すぐにガラクタになるものを買わずにすみます。
3. 望む暮らしに近づくものを選ぶ
ただ欲しいから買うのではなく、理想の生活や自分になるために役立つものを選びましょう。
たとえば、不用品を持たない身軽な暮らしをしたいとき、収納グッズを買いすぎると、かえってものが増えます。
できるだけラクにシンプルに暮らしたいとき、ケアが複雑な衣料品を買うと逆に大変になります。
望む暮らしを意識してものを選ぶと、衝動買いしにくいし、暮らしの方向性がぶれません。
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意味のあるものだけを持つ暮らしは、ものと自分の関係を見つめ直すことから始まります。
ものを持ちすぎると、ものに自分の時間や気持ちをコントロールされてしまいます。
「どうやって整理しよう?」「これはどこに置いたらいいんだろう?」「また断捨離しなきゃ」。こんなふうにものについて考えている時間が多くありませんか?
ものを中心に暮らしているように感じるなら、関係を見直すサインです。
厳選したものを使って豊かに暮らすことを目指しましょう。
今回紹介したステップは、ものと自分との関係を見直し、自分が主役になるための方法です。
自分にとって欠かせないものを選び、それ以外のものを手放してください。
そうすれば時間ができ、心のゆとりも生まれます。
意味のあるものを持つ暮らしは、自分の価値観を反映する暮らしです。
時間やエネルギーを、本当にやりたいこと、大切な人との時間、そして自分自身のために使っていきましょう。














































