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できるだけ長く、現役でいられるために、アンチエイジング法を紹介しています。
きょうは、ボケない脳の作り方です。それもできるだけ楽しみながらやる方法を7つ紹介します。
体にいいことは退屈すぎて嫌だ?
以前、記事で紹介しましたが、脳を若々しく保つ方法は、きわめてシンプルです。基本は、
●健康的なものを食べる
●運動する
●しっかり睡眠をとる
●脳を使う
●よけいなストレスをかかえこまない
●人とふれあう
この6つ。
体の健康を維持する暮らしをすれば、脳にもよいわけです。
しかし、こう書くと、「いかにも退屈な人生だ」と思ってしまう人が多いようです。
ヘルシーな食べものとはたっぷりの野菜や果物。ジャンクフードや加工食品は控えます。特に摂るべきでないのは甘いもの(砂糖)、飽和脂肪酸たっぷりの油。
アルコールもほどほどならいいけれど、毎日のように飲んでいたらよくありません。もちろんタバコなんてもってのほかです。
早寝して8時間ぐらいぐっすり眠り、早起きをして、太陽の光をあびながら、運動する。
こういう人生、私は「いいじゃん」と思うのですが、多くの人は、スイーツはたくさん食べたいし、ごちそうも食べたいし、お酒も飲みたいし、夜更かししたい。そんな人生が理想のようです。
そこで、健康的な生活が退屈すぎる人のために、できるだけ楽しく、脳の若さを保つ方法をお伝えすることにしました。
☆脳の若さをキープする基本的な方法はこちら⇒脳の若さを保つ7つの方法~アンチエイジングは頭から
1.踊る
ダンスのレッスンが脳によい、と考えられています。社交ダンスに打ち込む高齢者は多いですが、これは認知症のリスクを下げます。
なぜダンスがいいのかというと、やってみるとわかりますが、けっこう複雑な動きをしなければならないからです。
リズムにのって踊るのは有酸素運動なので、血の流れがよくなり、脳内の神経回路もびびびっと活性化されます。
社交ダンスのステップを覚えるのも、適度に脳に負荷がかかります。
踊るのはストレス解消にもいいです。
たぶん他人と一緒に踊るほうが、人と交流できるのでより脳にいいと思いますが、場合によっては余計なストレスが発生するかもしれません。
まずは、1人で踊ってみることをおすすめします。
私は、YouTubeを見ながら、某グループのダンスカバーを試みています。とても家族には見せられないので、昼間1人でやっています。
これがけっこう難しい。楽しいし、よい運動になります。
音楽好きの方はやってみてください。
2.楽器の演奏をする
楽器を10年以上演奏している人は、そうでない人より、年をとったときの記憶力があがるそうです。
楽器を演奏するのもけっこう複雑なことをしなければならないので、脳を適度に刺激するのだと思います。
私も通算すればピアノを10年以上、習慣的に演奏(練習)していましたが、いきなりさっと弾けた曲など、1曲もないので、かなり脳を鍛えることができたと思います。
幼稚園の鼓笛隊で小太鼓をパタパタ叩いた日から私の音楽人生は始まりました。その後、オルガン教室に通い、ピアノをちょっと習いました。音楽の時間の笛の練習も熱心にやりました。
ダンスでもそうなのですが、集団活動が苦手なため、人生のほとんどをソロアーティストとして生きてきました。楽しいからやっていたのですが、楽器演奏が脳に聞いて、ますます自己イメージがあがりました。
今からでも遅くないので、何か楽器を手にしてください。それが無理なら音楽を聞くだけでもいいです。
モーツアルトの音楽を聞くと、記憶力がよくなるとはずいぶん前から言われていることです。実際に、多くの専門家がモーツアルトの音楽を使っていろいろな実験をしています。
もしモーツアルトが嫌いなら、バッハやヴィヴァルディでもいいです。バロック音楽を聞くと、集中力が増す、と言われています。
3.外国語を学ぶ
これはものすごくおすすめの脳トレです。
バイリンガルは認知症になるのがモノリンガル(一ヶ国語だけ話す人)より、数年遅い、と言われています。
まあ、別にバイリンガルにならなくても、外国語をマスターしようと努力すると、知能、記憶、集中力、すべてに恩恵があります。
脳にとって、未知の言語を理解するのはかなりチャレンジングなことなのです。
これはやってみればわかります。
本当に単純な文でも、ぼんぼん瞬間英作文とか瞬間仏作文するのは、難しいものです(口に出してやってください)。これは脳にとっていい運動なのです。
外国語を学ぶと日本語の枠だけで生きているときには、思いもつかないコンセプトに遭遇するので、それも楽しいですよ。
別にその言語をマスターしなくても、ちょっと学習するだけで、脳には恩恵があります。ネイティブみたいになりたい、という壮大な夢は抱かず、脳トレだ、と思って外国語の学習を楽しんでください。
4.何かを読む
文章を読むのもとても脳にいいアクティビティです。
トルストイの「戦争と平和」でもこのブログでもいいです。とにかく文字を読んでください。
文字を読むことが、脳に負荷をかけることは、本より漫画を読むほうが簡単なことからわかると思います。
漫画より、映像を見る方がもっとラクでしょう。
何かを読んでいるときは、脳内のいろいろな部分で神経伝達物質が活発にやりとりされています。私のこんなシンプルな記事を読んでいるときですら、脳は、視覚を使って、言葉をインプットし、忙しく脳内で情報をプロセスしているのです。
ある程度集中しないとものは読めないので集中力も養われます。
読むことは、脳に刺激を与え、脳のエクササイズになりますが、同時に、とても気持ちを穏やかにしてくれる効果もあります。読んでいるものの内容にもよりますが。
近年の研究ではたくさんのものを読むより、少しだけ読んで、それについて、じっくり考え、脳にしみこませるようにしたほうがいいそうです。
あまりにいろいろ脳に詰め込もうとすると、脳がシャットダウンしてしまうのです。
文章を読む人は年々少なくなっているような気がしますが、お気に入りの本やブログを読むのは脳にとてもいいことなのです。
人々は便利なこと、ラクなことばかり追求し、物を売るほうもできるだけラクなものを提供しますが(そうしないと売れないから)、あえて、面倒なことをやったほうが脳の健康のためにはいいのです。
5.ストレス日記を書く
以前、お金のかからないストレス解消法として紹介しましたが、ストレスを感じていることをノートに書き出すのも、脳を若く保つのに有効です。
ストレス日記の話⇒買い物はやめられる。お金を使わないシンプルなストレス解消法
ストレスになっている、と思うことを、3日間、20分ずつノートに書いた学生のほうが、ただの日記を書いた学生より、記憶力があがったという実験があります。
まあ、この実験、3日間だけですからね。「たまたまだったんじゃないの?」とも思いますが。
ただ、ストレスの多い人は、いつも頭の中が不安、心配、怒り、憎しみなどネガティブな考えでいっぱいなのは確かです。
こういうものが、脳の貴重なスペースを奪っているのです。ストレスに感じていることを、紙の上に書き出すと、脳がほかの活動(情報をプロセスしたり、記憶したりする)にあてるスペースがあくのではないでしょうか?
ストレスをかかえこむことは、健康にもよくないので、その意味でもストレス日記を書くのはおすすめです。
6.手書きをする
ストレス日記を書くときは、スマホやパソコンを使わず、手書きをしてください。
手書きはタイピングより、脳によい、と言われています。手で書いているときのほうが、より多くの情報をプロセスしなければならないからです。つまり、手を使って何かを書いているときは、より多くの脳の部分が活性化されているのです。
自分でタイピングと手書きをやってみて比べればわかります。
手を使って書いたほうが、リアルですよね。
専門家によると、書き方を知っている子供のほうが、物事を早く学ぶそうです。
テスト前の勉強も、タイプするより、手書きのほうがよっぽど頭に入ります。まあ、私は入力して勉強したことなどないのですが。
娘はこの9月から大学に通っているのですが、1年生はそうでもないけど、2年生はけっこう授業中に、ノートを取るかわりにパソコンに入力しているそうです。こういう人は、テキストもオンライン版を使うのでしょう。
確かにタイピングしたほうが早いけれど、記憶に定着させたいなら手書きに限ります。
7.昼寝をする
睡眠不足なら昼寝をしてください。とても疲れがとれるうえに、記憶力も向上します。
昼寝の効能⇒疲れの取れる昼寝の方法。睡眠不足ぎみの人は試す価値あり
睡眠不足は認知症のリスクを高めると言われて久しいです。その原因はいろいろ複雑なのですが、すごく簡単に言うと、寝ているあいだに、脳は老廃物を掃除しているので、しっかり寝ていないと、ゴミが充分取り除かれないのです。
そしてその老廃物の中に、認知症の原因となる物質が含まれています。
睡眠不足はうつ病を引き起こすとも考えられていますが、それもうつ病の原因のとなる物質が、睡眠中にきっちり取り除かれないからです。
寝ているあいだ私たちの脳は、自らをメンテナンスしているのです。だから睡眠は重要なのです。
脳内も、部屋と同じように、よけいな物は捨てて、きれいにしておかないと、ゴミがたまってそのうち機能不全に陥っていまいます。
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このほかに、皿を洗うことなども、脳にいいのですが、今回は、やっていて楽しいことを厳選しました。
一番大事なのは、睡眠を取ることだと思うので、どんなに読書や語学が楽しくても、睡眠時間を削ってまでやらないでください。