絵本を読む女の子

断捨離テクニック

絵本の断捨離方法を教えて←質問の回答。

絵本が増えて困っています。アドバイスください。

この質問に回答します。

まず、メールをシェアしますね。おたまじゃくしさんからいただきました。



絵本がいっぱいです

件名:絵本の断捨離方法についての質問

こんにちは。いつも楽しみにしてます。

今、絵本の断捨離に行き詰まっています。

子どもの教育を優先すると、断捨離から離れてしまいます。

絵本の断捨離について、アドバイスいただけないでしょうか?

本が多いです。

寝室で寝る前に読む本を収納するために、3段のカラーボックスを1つ買いました。

そうしたら3歳の子に全ての本を引っ張り出されて部屋中が本の海になりました。戻すだけでも一苦労でしばらく寝室は本の海のままになってしまいました。

数が多過ぎたと反省し、1段だけの量に減らしたら、子どもが出しても復元可能になりました。

リビングにも本があふれていたので、そちらにもカラーボックスを1つ購入しました。こちらは何度も引っ張り出されてますが、子どもに「出すのは1冊だけ!出したら戻す!」と怒りながらなんとか一緒に片付けています。

それでもまだ本棚に入りきらない本が、カゴに入っています。

絵本は、私が親戚からもらったり、買ったり、園で定期購入になっているものです。上の子の問題集も沢山あります。(受験が終わるまでは、受験範囲の分の問題集は取っておきたい)

子どもの成長とともに、推薦図書、などを目にすると、買い与えたくなります。

本当は今よりもっと本を揃えたいのです。

歴史の漫画本や図鑑など揃えると幅も取るし、今のカラーボックスの本棚では全然足りず、もう1つ本棚を買い足そうかと思いつつ、片付けが更に大変になるので購入をちゅうちょしている所です。

成長とともに赤ちゃん向けの本は減らそうと試みましたが、まだ子どもも小さいし、下の子がまだ使うしで、数冊しか減らせませんでした。

次に親戚からもらった古い絵本から捨てようと思いましたが、捨てる前にもう1度読んでから捨てようと読んだら、古くて傷んでいても、読むととても楽しくて、やっぱり捨てるのはやめました。

本人に選ばすのは、下の子は全部いる!で、お気に入りを選ぶのはまだ難しいようでした。

6歳の子はお気に入りを選べますが、逆に親が教育のために読ませたい本を捨てられては困ります。

図書館も利用してますが、所有本は返却期限がなく、便利です。

本は出会い、と私は考えていて、いいなと出会った時に買ったり、借りたりして読むようにしています。後から探すのでは結局うまく出会えず、読む機会を逸してしまった事が何度かあったからでした。

自分の本は読んだら売る、で良いのですが、絵本は繰り返し読み聞かせますし、時々は入れ替えたいし…。

子どもの成長を待つのも、3人がそれぞれとなると、結構な期間、家に所有する事になっています。

けれども、今は、本棚をもう1つ買って、子どもが必要なくなるまでは、置いておこうかな。なんて絵本の断捨離を半ば諦めかけています。

急ぎではありませんので、筆子さんからアドバイスいただけたら嬉しいです。





おたまじゃくしさん、こんにちは。

いつもメールありがとうございます。

減らしたいのか増やしたいのか?

メールを拝見しましたが、1つわからないことがあります。

おたまじゃくしさんは、本を減らしたい(捨てたい)のか、増やしたいのか、どちらですか?

「こんな本を買いたい」「本棚を買いたい」と、どちらかというと、さらに本を増やすことに意欲を見せているように思われます。

「本は出会い」と書かれていますが、出会いは偶然に起きることですよね? 自然にまかせていたら、たまたま出会ってしまう。

出会いは、探し出して無理やり見つけるものではありません。

いずれにしろ、「減らしたい」と思っていない限り、断捨離はできません。

減らしたいと思っていない人に、いくら片付け方法をアドバイスしても、本人がフラストレーションをためるだけで、減った状態には近づきません。

「減らす」と「増やす」は真逆なので、どちらか一方に方針を定めてください。

そのうえで、バランスをとるといいでしょう。

たとえば、「ちょっと減らして適正量におさめたい」とか、「このままどんどん蔵書を増やすけど、スッキリ片付くシステムを導入したい」など。

このブログでは、物を捨てることをおすすめしているので、以下は、捨てることを選んだ人むけの内容です。

絵本の捨て時は?

子供の絵本をたくさん買う人は、「子供のため」と言いながら、自分がそうしたいから買っています。

おたまじゃくしさんもそうですね。「教育のため」と称してたくさん購入しているようです。

上のお子さんにお気に入りを選ばせると、自分が捨ててほしくない本まで却下するので、選ばせたくない、と書かれています。

べつにそのことが悪いわけではありません。その家にはその家の教育方針がありますから。

ただ、以下の状態に陥っていたら、少し冊数を減らしたほうがいいでしょう。

1)絵本がそこら中に散らばり、しばしば、無法状態(カオス)になる。

2)そのカオスを解消するために、親が、時間とエネルギーをたくさん割かなければならず、肝心のことにまわす分が残らない。

おもちゃと一緒で、絵本も数が増えれば、それだけ片付けるのも大変になります。

小さな子どもに、「1冊出して読んだら、戻して、また1冊出しなさい」などと要求しても、できるわけがありません。

そんな要求をしていると、本嫌いになる恐れがあります。

少数のお気に入りを残す

私は、絵本もおもちゃも、数があればあるほどいいとは思いません。

むしろ、レス・イズ・モアです。

レス・イズ・モアとは⇒レス・イズ・モア(Less is more)の真の意味とは?何もない部屋に住むことがミニマリストの目的ではない

小さな子どもは、お気に入りの本を何度も読みたがります。

読み聞かせのときに、同じ本を何度もリクエストされませんか?

毎回、同じ場面で興奮し、悲しみ、大喜びします。

子供はお気に入りの本を何度も読み、そのたびに、その世界にひたり、深く、深く味わっているのです。

そういう、大好きな本を数冊手元におき、それ以外の質のいい絵本を数冊(30冊~50冊ぐらいですかね)本箱に入れておけば、散らからないでしょう。

そして、定期的に、図書館につれていき、好きな本を選ばせ、借りてくる。

これで十分ではないでしょうか?

その後、本好きになるかどうかは、その子が決めることだし、本好きにならなくたって、人生、いくらでも楽しめます。

たくさんあればいいわけじゃない

読者や本が好きな人は、「本を読むのはすばらしいことだ、子供にはたくさん本を与えるべきだ」と思いがちですが、そうとも限りません。

「本をいっぱい読むと、国語の力が伸びて、入試に有利だ」と考える人も多いのですが、いまどき、覚えたことを紙の上にアウトプットする力だけを鍛えても、その子の将来にはたいして貢献しません。

それよりも、自分の言葉で語ることができる方が重要です。まあ、語るためには、言葉を知らないとできませんが、それは、学校に行っていれば、ふつうに身につきます。

自分の言葉で語るために一番大事なことは、自分を信じていることだと思います。

自信があるかどうか。

自信がないと、周りの評価を自分のものさしにして生きるようになるため、自分の言葉で語ることはしなくなります。誰かが言っている言葉が、自分の言葉になりますか。

では、どうしたら自信がつくか?

その子の好きなことを自由にやらせてあげる、その子が得意なことを伸ばす手伝いをする、こんなことをするといいと思います。

先走って、お膳立てしすぎるのは、かえって逆効果です。

本が好きな子は、ほっといても、勝手にたくさん本を読むし、さほど好きでない子は、本を読むかわりに自分の好きなことをやるでしょう。

図書館に連れていって、時々、本がたくさんある環境にふれさせてあげれば、家にたくさん本を置かなくてもいいんじゃないですか?

昔は、本なんてなかったから、親は子どもたちに、口承で物語を伝えました。

子どものころ、絵本をたくさん持っていなかった昔の人は、バカで不幸だったのか、というとそうではないと思います。

イマジネーションの力は、昔の人のほうがあったんじゃないでしょうか。

大事な本を残して、ほかは捨てる

本の減らし方ですが、先に残す本を決めて、残りを処分するのがおすすめです。

上に書いたように、まず、子供の超お気に入りを残します。

本人に選ばせてもいいでしょう。

次に、質のいい本を数冊残します。

一口に絵本といっても、力のある本とない本があります。

べつにこの本じゃなくても、替わりはいくらでもある、というのは力のない本です。

力のある絵本を残したら、あとは、処分します。

これでスッキリします。

もちろん、年齢的に、もう読まなくなった本があれば、それも手放してください(一番下の子の用済みになるまで待つ)。

数を揃えることではなく、厳選することに意識を向けると、減らすのはそんなに難しくありません。

関連記事もどうぞ

今回は、まとめ記事にリンクしておきます。

筆子流・本と雑誌の捨て方を書いた記事のまとめ

子供の物を捨てたいママに。子供と楽しむシンプルライフに関する記事のまとめ(1)

子供の物が増える問題を解決するには? 子育て関係の記事のまとめ(2)

子供がいるシンプルライフ~子供や子育てに関する記事のまとめ、その3

*****

何度も書いていますが、私の娘(22歳になったばかり)は、本を読まないタイプで、娘が、これまでの人生で読んだのは、ほぼ、授業のテキストと、学校で読むように言われた本だけです。

娘が自発的に読んだのは、たぶん、『ジョイ・ラック・クラブ』という小説1冊のみ。

5年ぐらい前、2人で本屋に行ったとき、娘が、このペーパーバックを買うと言ったので、私は、「え、あんた、本を買うの?」とびっくりしました。

小さいときは、ふつうに、絵本や子供向けの雑誌を買い与えていましたが、数はたいしてありません(近所の人にもらったとても小さい本箱1つににおさまっていました)。

中高生のとき、はやりのファンタジー系の小説を数冊買っているのを目撃したことはあります。

しかし、私から見ると、娘は、驚くほど本を買わない・読まない人間で、市の図書館も利用しません。

それで、何か、人間としてすごく劣っているのか、というとそういうことはなく、むしろ、娘は生活力にたけています。

確かに小学生の時は、音読が苦手だったし、国語(英語)をはじめ、成績はよくありませんでしたが、中学、高校と進むにつれて、だんだん成績がよくなっていきました。

英語の運用能力に関しても、娘はネイティブだからあたりまえですが、私は足元にも及びません。

子供のころ、たくさん本を読まなくても、中学校を終えれば、ふつうに生活できる人間になります。

日本の学校は、図書室が充実しているし、学級文庫もあるので、家にたっぷり本を揃える必要はないでしょう。

数が増えれば、管理する手間が発生するのは、洋服などほかの物と同じです。

それだけのリソースやキャパシティが自分にあるなら、たくさん本を買い集めてもいいでしょう。

ですが、その分、ほかのことに使うお金、時間、気力、体力は減ります。リソースが足りないと、本が散らかるか、積ん読本の山ができます。





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