古い民家の路地

ミニマルな日常

実家を手放すのが寂しいです←質問の回答。

読者の相談メールに回答します。

「事情で実家を手放すことになり、強い喪失感を感じている。筆子さんのお考えをお聞きしたい」という内容です。

お便りは引用不可なので、差し障りが出ないように、ポイントだけを紹介します。Yさんからいただきました。



実家がなくなることが悲しい

私について

主婦、夫はサラリーマン。

昔から執着心が強く、過去の失敗や、自分ではどうしようもできないごとを考えてくよくよする性格

私の問題

両親は健在だが、事情で実家を手放すことになり、両親は私たちがすんでいる県(実家から見ると隣の県)に住むことになった

小さいころから長く住み、思い出がたくさんある実家がなくなることがとてもつらい

地元も大好きなので、地元に帰る家がなくなることも悲しい

地元の地価があがったため、サラリーマン家庭では土地が買えそうになく、将来地元に住む可能性もないと思う

夫の転勤で数回引っ越しをしたが、いつも地元が恋しく、ホームシックぎみである

地元に住んでいる人やその地域の人がうらやましい

筆子への質問

筆子さんは、日本に帰りたいとか、カナダのあの地域に住みたいと思うことはないか?

家族や友だちには自分の喪失感を話せないでいるので、筆子さんが私と同じ立場になったら、どう考えるのか参考に教えてほしい

その他

紙に、気持ちを書き出して破ることをやっているが、なかなか前向きになれない

最近、ストレスのせいか、衝動買いが増えた気がする

筆子さんのように、すっきりさっぱりした考え方で前向きに生きていきたいといつも思っている





日本に帰りたいかどうか?

Yさん、こんにちは。お便りありがとうございます。

私は、日本に帰りたいと思うこともないし、カナダの特定の場所に住みたいという気持ちもありません。

人気のある場所は、家賃も物価も高いので、経済的負担が増えるだけです。

じゃあ、今住んでいる場所が大好きなのかというと、そういうわけでもなく、たまたまここに住むことになったから今も住んでいる、という感じです。

住めば都という言葉がありますが、私は、どこでも、住み慣れれば、それなりに暮らせるタイプだと思います。

私は家でブログを書いているだけなので、名古屋にいようと、今の場所にいようと、べつの土地にいようと、やることは変わりません。

ただ、中国の山奥や中近東、アイスランドなど、生活様式がかなり違う場所に引っ越すと、なじむまで時間がかかるでしょう。

シンガポールやマレーシアみたいな暑い場所に行くと、耐えられないかもしれませんし、インドのデリーのように、大気汚染がひどい場所に住むことになったら、できるだけ早く引っ越すことを考えるでしょう。

私がYさんの立場だったらどう思うか?

Yさんは以前、プレゼント企画に応募されたそうなので、ずいぶん前からこのブログを読んでくださっています。

それなら、たぶん想像つくでしょうが、私は家には執着がないので、Yさんのような立場になっても、まったく落ち込まないと思います。

家を持たない暮しがあってもいい、筆子が持ち家に住まず賃貸生活を続ける理由とは?

事情があって、実家を手放すそうですが、それはご両親のためにいいことなんですよね? 現在、ご両親がかかえている問題を解決するために、家を手放すのだと思います。

それなら、どちらかというと喜ばしいことではないでしょうか?

ご両親が近くに住むのもうれしいことですよね?

そもそも、実家は、自分の家ではなく人の家ですから、いまの自分の家での生活を大事にしたほうがいいです。

私の実家はまだありますが、先日、弟(実家のそばに住んでいる)から、「実家も自分の家も、老朽化が激しいから、両方売って、もっと平らな土地に住みたいと思う」というメールが届きました。

実家の建っている土地の名義の一部が私になっているため、名義を変更をしたい、そのために、印鑑証明を取れるか、または署名証明を取れるか、という問い合わせでした。

このメールを見て、私が最初に感じたことは以下です。

・おお、これは素晴らしいアイデアだ

・母が元気なうちに、あの家と土地を売ったほうがいいに決まってる

・弟が、母や実家の面倒をみてくれて、本当にありがたい。

・これであの家にあるガラクタも多少は減るかもしれない

・ガラクタ、捨てるの大変だろうな、業者に頼むのかな?

まず、こういうことを考えて、そのあと、署名証明をとる事務手続きに関することを考えました。

つまり、実家がなくなるから悲しいとはならなかったのです。

私の母は、もとは家族4人が住んでいた庭付きの平屋に1人で住んでいます。そして、先日も書きましたが、高台にあるため、周囲が坂道だらけです。

先日の記事⇒スロージョギングやウォーキングなど運動に関する質問とお便り特集。

86歳の老女が1人であの家を管理するのは、大変です。一人暮らしなのにそんなにスペースがあっても仕方がありません。スペースがあるから、ガラクタが増えるのだとかねてから思っていました。

私はめったに名古屋に帰りませんし、帰る家がなくなったら、帰らなければいいだけのことなので、べつにさみしくないのです。

まずは、悲しい気持ちを受け入れる

とは言っても、私とYさんとでは、性格も価値観も全然違うでしょうから、私の考え方が参考になるとは思いません。

むりに私のようになろうとしなくてもいいのです。

人は、いろいろなことで喪失感を感じます。大切な人が亡くなったり、ペットが亡くなったり、定年になって、長年通いなれた職場を失ったり、Yさんのように、愛着のある実家がなくなったり、大切にしていた食器がこわれたり。

そういうときに悲しいのはあたりまえなので、まずはその気持ちを受け入れてください。

無理に押さえつけると、だいぶたってから、ふとした拍子に、後悔の気持ちが出てきたり、「あのとき、もっとああしていれば」といった考えにさいなまれ、うつうつとした気分が続くでしょう。

ですから、まずは、しっかり悲しんでください。

時間をかけて悲しんでいるうちに、最初のショックが癒え、気持ちが落ち着いて、前に進む気になります。

参考になると思う記事⇒自分の気持ちをそのまま受け入れる勇気のパワーとその素晴らしさ(TED)

次に、自分ができることをする

少し気持ちが落ち着いたら、今後自分はどうするか、どういう状況にしたいのか(ゴール)を考えて、そのためにできることを始めます。

Yさん、そんなにその場所に愛着があるのなら、そこに住むことをゴールにするといいかもしれませんね。

Yさんは、「サラリーマン家庭では土地を買うことができない」と書かれています。シングルインカムだとそうかもしれませんが、ダブルインカムなら不可能ではないと思います。

お子さんに使うお金から少し住宅費を捻出するか、お子さんがいらっしゃらなければ、養育に使うお金、全額を住宅費にあてればいいですね。

子供1人育てるのはすごくお金がかかります。とくに日本は教育費が高いですから。

1人の子供を成人させるまでにかかるお金は1000万円とも、3000万とも言われます。

仮に、1000万円だとしても、大きな数字です。

じゃあ、結婚する人たちは、最初から「1000万円Xほしいと思っている子供の人数分」のお金を貯めているか(貯められる見込みがあるのか)というとそうではありません。

その1000万円は20年ほどかけて使うのだから、子供がほしいと思った段階や、子供が生まれたときから、少しずつ子供のためにお金を使ったり、貯金を始めたりして、なんとか費用を捻出します。

これまで100%自分のためだけに使っていたお金の何割かを、子供のために使うようになるのです。

さらに子どもたちのためにマイホームを建てたいと思い、養育費にプラスして、家を建てるお金もためます。

そのため、独身のときはぼんぼん買っていたものをがまんしたり、外食は減らして、手弁当で出勤したり、夜遊びはやめて、給料に資格手当が上乗せされるように、夜間は、勉強したりといったことを始めるでしょう。

1つひとつはささいな節約でも、10年、20年というタイムスパンで見れば大きな額になります。

その結果、子供を育てあげ、マイホームを持つこと、この両方を実現してしまう人がたくさんいます。

Yさんが、どうしても、自分の生まれた土地に住みたいなら、あらゆるチャンスを使って、今からその費用を貯めてください。

まずは1000万円ほど貯め、今住んでいる家がマイホームならそこを売れば、故郷に家を持つことは不可能ではないでしょう。

しかも、そこに住むのに、何もマイホームを持つ必要はありません。賃貸に住めば、もっと簡単に、地元に住むというゴールを達成できます。

「もう2度と住めない」という考えは思い込みにしかすぎません。

ちょっと滞在するだけなら、ふつうの賃貸に住む必要すらありません。短期契約が可能なマンスリーマンション、ウイークリーマンション、シェアハウス等に住めばいいのです。

老後に、地元のグループホームに入るという方法もあります。

ここまで読んで、どう思いましたか?

「でも、主人がそんなこと許してくれない。家族がいるから無理だわ」。

こんな反応をするかもしれませんね。

故郷に住むために自分からアクションを起こす気はない、自分でお金を貯める気もない、ご主人を説得する気もない。

そう思うなら、そこに住むことはきっぱりあきらめて、昔のことはよい思い出として心の中に持ち続け、同時に、別の目標に向かって動き出したほうがいいです。

実家や故郷によい思い出があるのはありがたいことです。その思い出を糧に、今の生活を充実させるのです。

隣の県なら、友だちに会いに、年に数回、遊びに行ってもいいと思います。日帰りできない距離なら、ホテルや民宿に泊まればいいでしょう。

過去記事にも、何度も書いていますが、「他人がうらやましい」と思う人は、自分の持っていないものやできない(と思い込んでいる)ことだけに、フォーカスしているのです。

関連記事⇒片付けがはかどらない人の3つの思い込み。

まず、目標を決めて、すでに自分が持っているものや、できそうなことに意識を向け、1つずつ実行していけば、いやでも前向きになると思います。

それではYさん、寒い時期なので、ご自愛ください。





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