海の前に座る女性

ミニマム思考

片付けがはかどらない人の3つの思い込み。

部屋が汚いから片付けたい、不用品を捨てたい。このブログを読んでいる人の大半は、そう望んでいると思います。

ところが、たしかにそういう意図があるのに、実際に片付け方の記事や、片付け本を読んでも、自分の意図どおりに行動できないことってありますよね?

そして、また片付け本を買って読んで、同じことを繰り返します。

どうしてそうなるのか?

自分のためにならない思い込みや、片付けるアクションを起こさせない信念があるからです。

今回はそういう信念を3つ紹介します。信念を変えれば、もっと部屋はきれいになります。



1.私には片付けられない、だって~だから

何かをしようと思うとき、「できない宣言+言い訳」が自然に頭に浮かんでいませんか? もしそうなら、この思考パターンを変えてください。

1冊めの本を出したとき、いろいろな感想をいただきました。

筆子の本が出ます!「1週間で8割捨てる技術」3月5日より予約開始

「おかげで、片付けが進みました」という声もありましたが、「こういうふうにできたらいいと思うけど、でも私はは無理です。だって、私は~だから」

という声もありました。

こうした文章は、いただいた質問に対する私の回答への返信メールでも見かけます。





例をあげますね。

私はこんなふうにできない、なぜなら

– 私は日本に住んでいるから(寄付センターがないから寄付できない)

– 私は筆子さんと違って会社に勤めているから(服も雑貨もたくさんいる)

– 私は筆子さんと違って若いから(服もバッグも靴もたくさんいる)

– うちはもらい物が多いから(物を減らすなんて夢のまた夢)

– 私の部屋は狭いから(スッキリ暮らせない)

– 家族がいらない物を買ってくるから(片付かない)

– 家族がタメコミアンだから(いつも散らかる)

– 私は身体が弱いから(毎日、片付けるなんて無理)

– 私は仕事で忙しいから(片付ける時間はない)

– 子供がまだ小さいから(片付ける時間はない)

断捨離本を読んで、良さそうなアイデアにふれ、「いいな」と思った次の瞬間に、「でも、私にはできない、なぜなら~だから」と考えていたら、何百冊片付け本を読んでも、部屋は片付きません。

たまに、本を読んだのに、部屋が片付かないことを、本の内容や著者のせいにする人がいますが、違います。

自分の信念や、思考パターンのせいなのです。

どんな片付け本にも、「いらない物を捨てましょう」と書いてあるはずです。「いらない物でもとっておきましょう」と書いてある本があったら教えてほしいです。

不用品をコンスタントに捨てていたら、部屋は片付きます。あまりにも当たり前の事実です。

これは当たり前のことで、自分でもよくわかっているのに、捨てないとしたら、「私にはできない、だって~だから」という思考パターンがあるのかもしれません。

片付け本を買っても片付かない話⇒いくら断捨離本や片づけ本を読んでも部屋が片付かない本当の理由

2.片付けてもむだだ、なぜなら~

「1日15分、断捨離しても意味はない、だって、どうせまたすぐに散らかるでしょう?」と思ったことありませんか?

掃除嫌いな人がよく使う言い訳です。

掃除や洗い物をしない言い訳に使っているうちはまだいいのですが、こういう考え方が強固になると、いつも無力感にさいなまれ、無気力で投げやりな生き方をするようになります。

「~してもむだよ、だって~だから」という言葉は、「私には、この状況をコントロールする力がない」と言っているのと同じです。

最初から白旗をあげていたら、何も進みません。

こういう思考パターンが強いときも、片付けられなくて当然なので、片付け本や雑誌にお金を使わないほうがいいです。

実際は、どんな状況でも自分でコントロールできる部分はあります。

自分の考え方や行動は、自分でコントロールできます。

手足の自由を奪われたり、どこかに閉じ込められていたりすれば、行動は制限されますが、頭の中では、自由にものごとを考えられます。

ある種の薬を飲まされてマインドコントロールされていたら、自由に思考できないかもしれません。

ですが、片付けられない、と悩んでいる人は、まずそんな状態にはいないでしょうから、自由な発想も行動もできるのです。

自由にできるのに、いつもの、「◯◯しても無駄、だって△△だから」という信念のせいで、自分からその自由を放棄します。

無力感が強い人は、「それでも何かできることはないかな?」と考えて、どんな小さなことでもいいので、できることをやってみるといいです。

確かに、片付けてもすぐに散らかりますが、散らかる可能性のある物の量を減らすと、散らかり度合いが大幅にスケールダウンします。

これは、実際に、物を減らしてみないとわからないかもしれません。

食器棚に家族の人数分X3以上の量の食器が入っていたり、洋服ダンスに売るほど服を持っていたりすると、散らからない状態は想像できないものです。

思い切って、6割から7割ほど、物を減らしてみると、たとえ散らかっても、その後の片付けや整理整頓がものすごく楽なことが、身をもってわかります。

ただ、そこに落ちているのを拾って、もとあった場所に戻すだけですから。

3.人に変に思われる

「これをすると、こんなふうに人にジャッジされる」という思い込みが強いと、いいと思うことも、やりたいと思うこともできません。

たとえば、

– ミニマリストだと言うと、変に思われる

– 不用品を捨てていると、もったいないことをする人間だと思われる

– ゴミの量が多いと、管理人さんに何か言われそうだ

– もらい物を断ると、感じの悪い人だと思われる

– 物をもらってこないで、と夫に言うと、うるさい妻だと思われる

など。

読者のお便りにもたまにあります。

湯シャンしていると、頭がくさいと思われるから、人には言わない、床に寝ていると言うと変な人に思われるから誰にも言わない、服を制服化すると、ださい人/変な人/センスのない人/貧乏人に思われるのが心配だ、など。

制服化について⇒少ない服でおしゃれを楽しむ方法。この秋からミニマルなファッションにしませんか?

こういう文面を見るたびに、じゃあ、誰でも見られるブログに、湯シャンや制服化のことを書き、本にまで書いて、全国の書店や図書館に並べている私は、いったいどうなるのか?

変人中の変人ということなのか? と。

私の家族や友だちは皆、このブログの存在を知っていますし(読んではいないと思う)、私の本を読んでいる人もいます。

もしかしたら、「筆子って変すぎる」と思っているかもしれません。ですが誰も何も言いません。

仮に、他人がそういうふうに思っていたとしても、それはその人の頭の中で起こっていることなので、私は痛くも痒くもありません。

人の頭の中のことまで責任もてませんし、管理もできません。

世間の人の目を気にする傾向が強い人は、実際は、特定の誰かの判断を恐れているか、過大評価しています。

母親、父親、特定の兄弟姉妹、夫、妻、親友、同僚の誰か、隣の奥さん、など。

世間体を気にするから物もストレスも増える。気にしない方法教えます。

なぜ、自分はその人の判断や評価をそんなに気にしているのか、その理由を一度考えてみるといいでしょう。

なぜ、自分は、自分の判断や意向より、他人の判断や好みをもとに意思決定をしているのか?

他人の意向を第一に考えて、意思決定することが多すぎると、もはや自分の人生ではなく、ほかの人の人生を生きていることになります。

関連記事もどうぞ⇒心の中にいる自分を妨害するものに気づけ(シャザド・チャミン):TED

******

思い込みのせいで、片付ける行動に出られない例を3つあげました。

ほかにも、「私には、こんなにきれいに片付いた部屋はもったいない、私は汚部屋にいるのがふさわしい人間だ」、「筆子は片付けられる。なぜなら、私より、意志が強いから(他人と自分を比較する)」「片付けより、◯◯を先にやらなくちゃ」といった考えも、すべて、自分の思い込みからくるものです。

片付けに限らず、何かをやりたいのにやれないとき、自分の信念や思い込み、強いこだわりが邪魔しているときがあります。

ほかでもない、自分が自分の邪魔をしているのです。

そういうこともあるんだ、と知り、今度、「私はできない、だって~だもん」と思ったら、いったん立ち止まり、本当にそうなのかなあ、と考えてみてください。

実際は、そうじゃないことが多いし、やれることもたくさんあります。





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