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物や心の片付け体験をお寄せくださった読者のお便りを紹介します。2017年の9月の終わりにいただいたメールです。
ノーと言えるようになった人、心の片付けが進んだ人、熊本地震を体験された人、アメリカから日本に戻ってきた人、以上4人の方です。いずれもとても興味深い経験をお寄せくださいました。
まずノーと言えるようになって人生が変わったつきこさんから。
ノーと言えるるようになったら起きたこと
件名:生きるのが楽になりました!
つきこと申します。50歳の主婦です。
筆子さんの記事に出会ってから、私はNOが言える様になり、生きるのが楽になりました。NOが言える様になったら、お金も時間も有意義に使える様になりました。
つもり貯金(それまでだったら、断れず使っていたであろうお金を封筒に貯金)で、家族旅行ができました。そこで中学時代の恩師(実は初恋の人)にも会えました。
もう、2度と会えないと思っていたのに。日本国内といえども飛行機で行く距離ですから。大感激でした!
お忙しいと思いますので、ご返信のお気遣いなく。ただ、どうしても、私を良い方へ変えてくださった筆子さんに、お礼が言いたかったのです。
ありがとう!
つきこさん、お便りありがとうございます。
ノーと言えるようになってよかったですね。しかも、断るようにしたら、旅行ができるほど貯金ができて、さらに初恋の人に再会できたなんて。
お話をうかがって、私もうれしいです。この先も楽しいこといっぱいありそうですね。
お礼の気持ちはしっかりと受け取らせていただきました。これからもよろしくお願いいたします。
ノーと言えるようにになりたい方はこちらをどうぞ⇒断る勇気を持とう。上手にNo(ノー)と言う方法
心の境界線をうまく引くのもおすすめです⇒毎日疲れているあなたに。心の境界線を引いてストレスを減らし、自由になる(TED)
次は物をため込むご家族と暮しているJackieさんのメッセージです。
物も心も片付けて晴れやかな境地に
件名:心の中が片づきました
筆子さんとは世代も近く、家族構成も似ていて、共感・共鳴することがとても多いです。
昨年くらいから片づけに励んでいて、さまざまなブログや書籍に目を通していますが、やはり納得できるのは、自分と同じ時代の経験や感覚を持つ筆子さんのやりかたです。
世間で出回っている片づけ方の中には「これは姑息だな」とか「これは浅知恵だろう」と思うようなものも少なくないのですが、筆子さんのおかげで、自分とは合わない「捨て方」を捨てる、ということも学べました。
私も、片づけどころかゴミも捨てない夫と娘と暮らしています。家の中は、私の書斎と動線周辺だけに床が見え、あとは汚部屋。ゴミの海をゆくモーゼのような暮らしです。
いままでずっと、片づけない家族に不平不満をこぼしていましたが、ブログを拝読するうちに、自分の片づけだけに集中できるようになり、「人は人」と、家族の散らかしぶりがいままでほど気にならなくなってきました。
むしろ、「人のものは勝手に捨てられないけど、私のものを私が捨てても、だれにも文句を言われないって、とっても自由かも?」と気づくことで、自分の片づけが加速したくらいです。
いまは職場の片づけも始め、20年来堆積してきた資料・書類を激減させて、明るく軽い気持ちで働けるようになりました。
先日、仕事で、これはまずかったかな、と思うことがあったのですが、「なぜ、自分はこれを失策だと感じるのか?」「これをどう解釈して、次に生かしたらいいのか?」と考えている自分に気づきました。
これはまさに、「自分のしたこと」のお片づけでした。
いままでは性格的に、見栄を張るだけにくよくよするほうでしたが、片づけで一番変わったのは、ありのままの自分に向き合う勇気かも、と感じます。
これからの人生、何が起こっても、自分なりにその事柄を片付けていけるかも、と思うと、年を取るのがそんなにこわくないかも、という気がしてきました。
50代なかばでこんな晴れやかな境地に至れるなんて、若いときには考えもしなかったことでした。これも筆子さんのおかげです。お礼を申し上げたくて、メッセージをしたためさせていただきました。
文は人なり、で、無駄のない、すっきり・さっぱりした筆子さんの文体とユーモアを、これからも楽しみにしています。
お忙しい中、長文をお読みいただき、ありがとうございます。ご返信は不要です。
Jackieさん、メールありがとうございます。
ゴミを捨てない人、いますね。片付けない家族と住んでいると、いろいろストレスがたまることがありますが、Jackieさんは、ご自身の片付けに集中できるようになってよかったです。
自分のものを自分の好きなように片付けていくと、確かにとても自由な気分になり、達成感もあります。パワーもみなぎってくると思います。
ありのままの自分に向き合うのは、難しいですね。過大評価でもなく、過小評価でもない等身大の自分と向き合う…。簡単ではありませんが、本当の自分を受け入れるように心がけると、よけいな物やことに煩わされないと思います。
これからも、楽しくお暮らしください。
次はYさんです。2016年の熊本地震の体験をシェアしてくださいました。
熊本地震で自宅が全壊して気づいたこと
件名:地震と断捨離
筆子さんのブログを楽しく拝見しております。
26日の70代のご両親が物をため込んで憂鬱だという方のブログの中で
『地震が起きて、実家は半壊し、強制的に物が一掃されるかもしれません。「そんなの、ありえません!」と言うかもしれませんが、可能性としてはあります。』
という内容のコメントが書いてあって自分のことのように感じたのでメールをしました。
私(50代)をはじめ両親(70代)もなかなか物を捨てられない性格で、もう使わない物もとりあえず取っておこうとなんでもとっていました。
家の中もなかなか片付かないので、いろいろな片付けの方法をネットで検索しては自分なりに片付けていたのですが、全然スッキリしないしモヤモヤした中で生活をしていました。
そんな中、昨年の4月に熊本地震が発生して私の住んでいる益城町(ましきまち)は震度7が2回あり、私の自宅は全壊しました。
私の家はもともと農家で自宅の他に納屋が3つあったために、古い農機具や食器(昔は自宅で葬式や結婚式を行っていたので揃いの食器がたくさんありました)古本、布団類、衣類など数十年前の物がびっくりするくらいありました。
納屋1つ残してすべて解体したので、その中に入っていた品物は殆どすべて捨てました。
それまでは物を捨てることがあまり得意ではなかった両親が「今日はゴミ袋10袋分捨てた」とか「軽トラック2台分捨てに行った」と結構楽しそうに報告するので、捨てることが気持ちよくなったのかもしれません。
またその後約1年間は両親と私の3人で4畳半2間の仮設住宅に入ったので、必要最低限の品物で生活していました。
洋服も小さなタンス1つ分だけでしたが、特に不自由なく生活できていたので、本当に今までたくさんの不要なものに囲まれて生活していたかが良く分かりました。
地震では家具が倒れてケガをした方もたくさんいたので、再建した自宅では家具は最低限にしようと下着やタオル用のタンス1つと食器棚のみ置いています。
地震は自宅が全壊したり、知り合いの方が亡くなったりケガをしたりととても辛い、哀しい経験でしたが、不要なものを一掃するチャンスでもあったと思います。
新しい自宅は以前の家よりも小さいので、両親とも、今後いらないものは家の中に入れないようにしようと言っています。
私はミニマリストにはなれないですが、両親と一緒に出来るだけ物を増やさないようにしようと思っています。
筆子さんのブログはいろいろな行動が具体的に書いてあることと、また同世代ということで共感できるところも多々あり毎日新しい記事を楽しみにしています。
これからも、頑張ってください。
返信等は不要です。
Yさん、貴重な体験談をお寄せいただき、ありがとうございます。
益城町は一番揺れの激しかったところですね。ご無事で何よりでした。
家が全壊し、1年も仮設住宅で暮していたなんて、つらいことがたくさんあったことでしょう。でも、いまは、「不用なものを一掃できた」と前向きにとらえていらっしゃって、えらいなあ、と思います。
確かに、ひろびろとした田舎に自宅プラス納屋が3つもあったら、地震がなければ、そのまま物を持ち続けていたかもしれませんね。
いったん手にしてしまったものは本当に捨てにくいですし、あまりに物が多いと撤去するのは、物理的にも大変な作業になりますから。
「田舎の家にうんざりするほど物がある」というメールをくださる方も1人や2人ではありません。
Yさん、これからはフットワーク軽く、ご両親と幸せにお暮らしください。
70代の親が物を溜め込んでいる、という悩み相談はこちら⇒70代の両親が物を溜め込んでいてゆううつです。どうしたらいいですか?←質問の回答
こちらでは、東日本大震災の体験を紹介しています⇒見たくなかったものに向き合って片付けをしたら、断捨離で心が整うことを実感。
最後はクララさんから。クララさんは海外生活のあと、日本に戻る前に、大量断捨離をしました。
物は使ってなんぼ!を強く実感
件名:断捨離でスッキリ!日本帰国しました
こんにちは。半年ほど前、「帰国前に断捨離」でメールをしたクララです。
その節はブログに取り上げていただきありがとうございました。
おかげで気持ちに弾みがつき、帰国前の駆け込みショッピングに時間を費やすことなく、やりたかったことや旅行を存分に楽しんで日本に帰ることができました。筆子さんに感謝です。
さて、問題の帰国前断捨離。
捨てること以外に、海外独特のドネーションや日本人コミュニティの売買システムを活用し、びっくりするくらい荷物を減らすことができ、物も気持ちもスッキリ!おかげで日本の新生活もスッキリ、スタートすることができました。
(余談ですが、海外の広い部屋で荷造りをして、大量の荷物を日本へ送ると、日本の家に入りきらなかったり、部屋中段ボール箱だらけになってしまい、帰国後とっても大変な片付けになってしまうことが多々あるようです)
いま日本の100円ショップにいくと、可愛いハロウィングッズがいっぱい売られています。もちろん100円で。
ハロウィングッズは、日本ではなかなか手に入らないんじゃないかと、アメリカで買って帰ろうか最後まで迷ったものです。が、日本の100円ショップのなかなかのクオリティを見ると、買わずに帰ってきて正解だった、と思っています。
帰国後、3年ちょっと空き家にしたわが家は、カーテンなどの布類は黄ばみ、物はカビたりゴムは溶けたりと、使えるものはほとんどなく、捨てるしかありませんでした。
物は使ってなんぼ!使わないと物も死んでしまうんだなぁと実感しました。
どんどん捨てていたら、実家の両親も感化されたのか、少しづつ物を減らすようになり良い傾向です。この秋は実家の断捨離も進むかも、と期待大です。
筆子さんのブログ、これからも楽しみにしています。返信不要です。感謝をこめて。
クララさん、メールありがとうございます。無事、お引っ越しできてよかったですね。
前のお住いはアメリカの西海岸でしたね。アメリカは家も車も何でも大きいですから、そこにため込んでいた物を日本に持ってきてしまうと、まず入らないでしょう。
それと、アメリカで「素敵だ」と思っている物を日本に持ってくると「そうでもない」と感じることはあると思います。逆も同じです。
先日も日本で買った服が、アメリカでは色あせてみえた、という方のメールを紹介しました⇒服を買うのが止まらないあなたの思考が変わる:読者のおすすめ第4位
その場の雰囲気や空気感が違うし、生活スタイルも違うので、海を渡って引っ越しをするときは、事前にあんまりそろえず、必要になったら買う、という方式にしたほうがいいでしょう。
いずれにしろ、クララさんは、引っ越し前にスッキリ片付けられてよかったです。ご両親も物減らしを始められたそうだし、これからはもっと楽しいことにエネルギーを集中できそうですね。
クララさんの最初のメールはこちらで紹介しています⇒捨てることは心身ともに大変。だけどその分、こんな素晴らしいものが手に入る。
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21世紀は地震の年、と言われることがあります。長いスパンでみると、ひじょうに地震の多い時代なのです。それも巨大地震が増えています。
安全対策の一環としても、物をため込みすぎない暮らしは、本当におすすめです。