ページに広告が含まれる場合があります。
「こどもの日」にちなんで、子供がいながらも、ミニマルライフを送るコツをお伝えします。
子供がいると、どうしても物が増えますよね?
「家は子供がいるし、ミニマリストなんかになれるはずがない」という声をよく聞きます。確かにミニマリストって独身のイメージがあります。
ですが、子供を言い訳に、シンプルライフや、ミニマリスト的ライフスタイルをあきらめる必要はありません。
現に私は、服や化粧品をやたらと買うティーンエイジャーの娘と暮らしていますが、自分はやはりミニマリストだと思います。
少なくとも、シンプルライフを追求している主婦であるはずです。
子供がいても、意識を変えるだけで、シンプルな暮らしは実現できるのです。子供込みでシンプルに生きるために、私はこんなことを心がけています。
1.子供がいると人生が複雑になることを受け入れる
子供がいると、独身の人のようなミニマルライフを送ることができないのはあたりまえです。
単純に考えても、自分の持ち物にプラスして、子供の持ち物が増えます。
しかも、自分はもう身長や足の大きさは変わらないのに、子供は、年月とともに、体のサイズが変わります。
サイズに合わせて衣類や靴を買い換えなければなりません。さらに、子供は活動的なので、どうしたって服は汚れます。スペアが必要です。
おもちゃや本も年齢にあったものを揃えなければなりません。
子もは親がミニマリストだとか、持たない暮らしをめざしている、なんてことを理解できるわけがありません。
自分の好きなように、そこら中におもちゃを広げます。もうやりたい放題です。
こうしたことはすべて当たり前のことであり、こういうことにいちいちイライラするのは馬鹿げています。
子供が親の都合を優先して、部屋をきれいにしたりしたら、そっちのほうが問題ですよね。
子供と楽しくシンプルライフを送る最初のコツは、「子供がいたら物が増えるのはいたしかたない」と受け入れることです。
これができないと、心の中はいつも不満でいっぱい。シンプルライフの醍醐味である「クリアな思考」が得られません。
2.自分が子供の物を増やすのをやめる
子供のものを増やす張本人は、大人です。
子供は経済力がないので、物を買うことはできません。まあ、道端で石や木切れなんかを拾って家に持ち込むことはあります。
でも、そんなに大量に拾ってこないですよね。
よくよく考えてみると、子供が家の中で散らかしている物は、全部大人が買い与えたものなのです。
だから、子供に「もう、なんでこんなに散らかすの?」「ちゃんと片付けなきゃだめでしょ」と怒る前に、周囲の大人(両親や祖父母、親戚の人など)が、物を家に入れない努力をすべきです。
私は娘が幼稚園のとき、娘の服を買いすぎてしまいました⇒主婦が物を増やす3つの習慣とは?~50代主婦のミニマリストへの道(10)
別に娘が「服を買って」と言ったわけではありません。
ネットでいろいろかわいい子供服を見ているうちに、自分がほしくなってしまったのです。
幼稚園のほかのお母さん(小さな女の子2人のママ)も、「子供が女の子でよかったわ。かわいい物、いっぱい買えるから」と言っていました。
このように、親が自分の欲望にまかせて、子供の物を買ってしまうと、子供が散らかす物が増えてしまいます。
子供の物を買う時は、「これは本当にこの子に必要だろうか?」とよく考えてから買うことをおすすめします。
3.物はどんどん新陳代謝させる
たまに、赤ちゃんやお子さんがいる読者の方から質問をいただきます。最近、子供服の断捨離に関する質問をいただきました。
上の子(男の子、小学校1年生)の服を下の子(女の子、2歳)のためにとっておくべきか、とっておくならどのぐらいの量をとっておいたらいいのか、というものです。
こういう悩みを持っている人は多いかもしれません。
また、1人めが生まれて、赤ちゃんの服がいっぱいあるけど、2人目ができたときのためにとっておくべきか、というのもよくある悩みでしょう。
私の子供は1人です。出産した時は、すでに39歳。年も年だったのと、あまりにお金がなかったのとで、もう2人目はないと思っていました。
それもあって、赤ちゃん時代の服はさっさと断捨離しました。
もし2人子供がいたらどうしていただろうか、と考えてみました。
理想は、それぞれの子供に、必要なだけの服を与えて、とことん着てもらい、それでも、コンディションのいい服があったら、寄付センターに持っていくことでしょう。
お母さん同士で、子供が着られなくなった古着を回し合うグループなどがあったら、そういうのに入ってもいいです。
年子などで年齢が近かったら、ほぼ共有できると思いますが、3年以上あいていたら、もうさっぱり手放したほうがいいのではないでしょうか?
実は、私は娘のお古を自分が着ようと思ったことがあります。それで、娘が着られなくなったもので、好みにあうものを少し残してみました。
実際に着てみたら、やはり娘とは趣味が違うし、すごく違和感を感じたので、あきらめて、即、断捨離しました。
お下がりばかり着せられる子供も、こんな気分なのではないでしょうか?子供は自分の気持ちをうまく言い表すことはできないかもしれませんが。
もちろん、中には、お兄ちゃんやお姉ちゃんの服を喜んで着る子もいるでしょう。それに、いちいち下の子のために新しい服を買うと、お金がかかるのは事実です。
ですが、長男、長女にあてがう服を思いっきりミニマムにすれば、金銭的な無駄はそんなに出ないのです。
一人っ子の場合も、もう子供が着られなくなった服、遊ばなくなったおもちゃ、いらなくなった備品などは、どんどん手放して、新陳代謝させるべきです。
そうすれば、物はそんなに増えません。
4.感情の切り離しをし、プロセスを楽しむ
子供にかぎらず、家族が物持ちだと、暮らしはなかなかミニマルになりません。
ミニマリストブロガーは、よく何もないスッキリした部屋の画像をブログに公開しています。ですが、我が家には、どこにもそんなスッキリした場所はありません。
家のキッチンには、いまだに夫の荷物(引っ越しのとき運びこんだもの)が、5箱あります。
居間にあるテレビのモニターの裏には、夫のよくわからないコード類やツールがぐしゃぐしゃと置かれています。
夫がいつも座っているソファーの横のテーブルには、毛布なんかが乗っています。
うちは、他の家庭より家具が極端に少ないです。それでも、この家に来た人は、ここがミニマリストの家だとは思わないでしょう。ただの貧乏人の家だと思われそうです。
貧乏人の家に見える根拠はこちら⇒ミニマリストになりたい人の落とし穴とは?
それでもやっぱり私は、自分はミニマリストだと思います。
自分がミニマリストだからといって、家族全員をミニマリストにする必要はないのです。自分は自分、家族は家族です。
家族が多少、物を散らかしても、自分の気持ちを押し付けないほうがいいです。
あえて見て見ぬふりをするというか、感情を切り離すのです。
ミニマリストは、「レス・イズ・モア」を実践している人です⇒レス・イズ・モア(Less is more)の真の意味とは?何もない部屋に住むことがミニマリストの目的ではない
ミニマリストのいいところは、物が少ないだけでなく、頭や心の中がスッキりすること。
ミニマリストでない家族がいても、感情を切り離すことで、心は穏やかでいられます。
私は、自分の物は最小限にし、子供のゴミをまめに捨て、夫には、たまに「そろそろ片付けたら?」と促しています。
そして、少しでも、暮らしやすいように、いらない物をそぎ落としていってます。そのプロセスが楽しいのです。
* * * *
有名なレオ・バボータさんは、実は6人の子持ちです。しかし、彼はミニマリストです。
実はご本人も、暮らしをシンプルにする前は、自分には妻子がいるから、自分が好きなような暮らしはできっこない、と思っていたそうです。
でも、やってみたらできたのです。
子供を言い訳に、何もしない前からシンプルライフをあきらめてしまうのはとてももったいないことです。