家族円満

断捨離テクニック

最終更新日: 2019.05.28

家族のガラクタが邪魔。そんな時平和に断捨離を進める5つの方法

ページに広告が含まれる場合があります。

 

シンプルライフをめざして、一生懸命、家の中を片付けていると、だんだん人のガラクタが気になってくるものです。私もそうでした。

今回は、ガラクタ持ちの家族と18年暮して会得した、家族が自分の持ち物を片付けないとき、できるだけ心安らかに断捨離を続ける方法を5つお伝えします。



1.家族に余白を見せてあげる

家族のガラクタ(に見える物)が、いっぱいあっても、まずは自分の物を捨ててください。それから、公共スペースをできるだけきれいに整えておきましょう。

自分がいらない物をどんどん捨てて、シンプルかつ幸せになっていく様子を見せれば、家族は影響を受けます。

残念ながら、私の家族はあまり影響を受けていないようですが。それは私があまり大げさに、「捨てたからいいことあったよ」というしぐさを見せないからです。

私は、いつも淡々と、きわめて個人的に捨てていますから。

それでも、私がキッチンのカウンターやテーブルをいつもきれいにしておけば、家族もそうした余白の良さに気づくと思います。

片付けない家族は、そもそも「余白のよさ」を知らないか、忘れているのです。

まず自分の物を断捨離して身辺をきれいにし、余裕があれば、キッチンやリビングルームも片付けて、家族に余白を見せてあげましょう。

余白推進運動です。

2.最低限のコミュニケーションはする

なぜ、自分が断捨離をしているのか、どうしてシンプルライフにしたいのか、そういう意向は、家族全員に話しておいたほうがいいです。

「言ってもわかってもらえない」と思うかもしれません。ですが、言わないともっとわかってもらえないし、かえって物が増えることがあります。

先日、こんなことがありました。

私はキッチンの引き出しにある、大きな包丁が余分だと思ったので、1つ、取り除いておきました。いきなり捨てると、夫が何か言いそうだったので、引き出しから出して、ユーティリティルームの奥に置いてある箱に入れておきました。

この箱は、断捨離執行猶予箱です。

そこに入れたまま、何ごともなく半年すぎたら、「包丁を断捨離しよう」、と思っていたのです。

ところが、なんということでしょう。

夫は、私がいつも不用品を寄付している、地域の寄付センターから新しい(でも古い)包丁を買ってきて、引き出しに入れたのです。

私が黙って、包丁を間引きしたばっかりに、余計な包丁が家に入ってきたわけです。

共有しているものは、黙って捨ててはいけないのはもちろんのこと、猶予箱に入れてもだめなのです。

みんなで使っているもので、「これはもういらないかな?」と思うものがあったら、一応、ほかの家族にも意見を聞いてみましょう。

「捨てちゃいけない」と100%言われると思っても、「万が一」とか「あわよくば」といったケースがないとも限りません。





3.最適な片付け方は人によって違うことを忘れない

人はみんなそれぞれ個性があります。「きれいさ加減」の解釈も、人によって違います。このことを忘れないことが、家族ともめずに、断捨離を続けるコツです。

私は、机の上に何もないほうが好きだし、作業中は音もないほうが集中できます。

たぶん、誰でも、余計な物が出ていない部屋のほうが、仕事の効率があがるはずです。

その理由⇒集中できないのはぐしゃぐしゃの部屋にいるから。ガラクタは脳にも悪影響を与えています

ですが、この理屈が通らない人がいます。

子供です。

子供は、何もない机より、マーカーやおもちゃが出ている机のほうがうれしいようです。大人でも、道具がいろいろ出ていたほうが、安心して、作業できる人がいます。

人によって、どの程度片付いているのがベストかは違うのです。

そこで、主婦として、家の中を片付けるとき、余白を作るべきだけれども、共有スペースによっては、家族の好きな「散らかし具合」や「片付け方」にしておくことも大事です。

言うは易しですが。

我が家では、キッチンツールは、流しの引き出しに全部入っています。この引き出し、幅60センチ、奥行き52センチ、深さ15センチという大きなもの。

ここに包丁、フライ返し、ピーラー、キッチンバサミ、その他のキッチン小物をすべて入れています。

引出しの中に秩序はありません。

仕分けするケースを入れたほうがいいような気もしますが、そういうケースをわざわざ買いたくないので、ずっとそのまま。

私としては、余計な物が減れば、たとえ引き出しが大きくても、物は見つけやすくなると思っているのです。

そこで、先に書いたように、こっそり包丁を間引きしたりしているわけです。仕分けケースなんか買ってしまうと、かえって物が増えそうです。

引き出しを開けるたびに、中身が探しやすいように、ツールをざっと縦に並べて揃えていました。

ところが、最近、夫は、人がせっかく縦に並べたものをみんな横にしてしまうのです。彼は横に並べたほうが使いやすいらしいのです。

共用の収納スペースでこのようなことが起きたら、意地になって、自分のやり方を通そうとすると、かえって疲れます。

相手の性格にもよりますが、譲り合いの精神を持ったほうがいいです。

4.ガラクタの背後にある問題を解決する(努力をする)

もし、家族にガラクタ持ちがいて、そこらに放置しているなら、そのガラクタを問題にして、家族を責めないほうがいいです。

部屋の中にあるガラクタは単なる現象にすぎません。

その現象を起こしている真の理由を解決しなければ、ガラクタは減らないのです。

ガラクタがそこに出ている理由は、そのガラクタの持ち主が、物とどんな関係を持っているのか、どんなふうに空間を使おうとしているのか、そんなことが原因になっています。

そこで、ガラクタを問題にせず、原因のほうを解決するほうにフォーカスしたほうがいいでしょう。

たとえば、子供がやたらとおもちゃや紙を散らかす場合、夜になってお母さんが、おもちゃを拾って片付けているとしたら、これは真の解決法ではありません。

子供でも、おもちゃを投げ入れてしまえるような物を設置して、そこに入れることを教えてあげるのが、より根本的な解決になります。

もちろん、おもちゃを買い過ぎないことも大切です。

おもちゃの断捨離法はこちら⇒子供のおもちゃを減らす方法。すでにたくさんある場合 | 筆子ジャーナル

私も娘が脱ぎ捨てた服を片付けていますが、その一方で、ゴミ箱や化粧品を入れるトレイを買ってきて、できるだけ娘が片付けやすいように、気を配っています。

あまり成功しているようには思えませんが。

現象の背後にある原因に目を向ける。大事なことです。

5.柔軟な対応をする

家族全員がミニマル志向で、みんなでどんどん断捨離している笑顔な毎日、というのはまれなケースだと思います。

夫や妻、子供、その他の同居人は、みんなそれぞれ違うガラクタ観を持っています。

自分のやり方を無理に通そうとすると、余計なトラブルが起きて、ストレスがたまるだけです。

誰でも、他人の物はゴミに見えてしまうのです。ところが、自分の物はみんな大事で、使ってなくても、捨てられません。

そこで、その場その場で、柔軟な対応をするのが求められます。散らかす相手が子供だったら、片付け方を教えてあげることができます。けれども、相手が大人だったら、ほっておいたほうがいい場合もあります。

強制的にきれいにしても、望ましくない反動が起きる可能性があります。私は夫に物を捨てさせようとして、何度も失敗しています。

シンプルライフをする目的は、少しでも心地よくして、家族で幸せに暮らすこと。

自分の我を通すと、この目的から遠ざかってしまいます。

何のために捨てているのか忘れず、風にしなる柳のようなしなやかさと強さを持って事にあたるのが、ガラクタ持ちの家族とうまくやる極意です。





お金が足りない自分では気づかない。無駄遣いの根本的な原因とその対策。前のページ

室内の空気をきれいにする3つの方法。心身の健康に役立ちます。次のページ雑巾がけ

ピックアップ記事

  1. ムック本・第2弾『8割捨てれば、お金が貯まる』発売のお知らせ:11月15日です。…
  2. 新刊『本当に心地いい部屋』4月14日発売のお知らせ:現在予約受付中。
  3. 筆子の新刊『書いて、捨てる! 』3月11日発売。著者による内容紹介。
  4. ムック・8割捨てて二度と散らからない部屋を手に入れる、発売しました。
  5. いつか使うかもしれない、と思うものを本当に使う方法、あるいは見切りをつける方法。…

関連記事

  1. 汚部屋

    断捨離テクニック

    さっさと断捨離を終わらせるコツ:パーキンソンの法則から学ぶ

    毎日なんとなく断捨離をしているけど、いつまでたっても片付かない。そんな…

  2. 寝室を片付けている女性

    断捨離テクニック

    思い入れのあるものを捨てるのは後でOK!まずは寝室から片づけるすすめ。

    趣味の本を捨てられない、お気に入りのコートを手放せない、思い出の写真に…

  3. クリスマスの雑貨

    ミニマルな日常

    2024年が来る前に捨てたほうがいいものを思いつくままに書いてみる(その1)

    年末になると不用品を捨てる気分が盛り上がりますよね? 今年は暖冬で、さ…

  4. 捨てる女。

    断捨離テクニック

    やればできる。断捨離後のスッキリ片付いた部屋を維持する3つの鉄則。

    断捨離をして家の中がなんとか片付いた。これからもずっときれいな部屋で暮…

  5. パンプス

    断捨離テクニック

    古い物と新しい物、どちらを先に捨てるべきか?~質問の回答。

    古い物と新しい物があって、どちらを先に手放したらいいのか迷っています。…

  6. 重ねた食器

    断捨離テクニック

    来年に持ち越したくない物を捨てよう:プチ断捨離49

    久しぶりにプチ断捨離の記事です。きょうは、年末スペシャル。…

新刊「50歳からのミニマリスト宣言!」

ムック:8割り捨てて二度と散らからない

ムック・8割捨てればお金が貯まる

書店かセブンイレブンで買ってね。
8割捨てればお金が貯まる・バナー
ムック本・8割捨てればお金が貯まる、発売のお知らせ

「本当に心地いい部屋」

「買わない暮らし。」売れてます(第7刷)

筆子のムック(第5刷)

筆子の本、『書いて、捨てる!』

更新をメールで受け取る

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

1,823人の購読者に加わりましょう

新しく書いた記事を読む

  1. 公園でくつろぐ中年女性
  2. クローゼットを片付けている人
  3. 許している人
  4. バッグや宝石を見ている人
  5. コーヒーを出納に入れている女性
  6. 郵便物の整理をしている女性
  7. 部屋を片付けている女性
  8. ものがあまりない部屋にいる女性。
  9. 片付けをしている中年女性
  10. 元気なおばあさん

筆子の本・10刷決定です

オーディオブック(Audible版)も出ました♪ 捨てられない人は要チェック
1週間で8割捨てる技術
⇒筆子の本が出ます!「1週間で8割捨てる技術」本日より予約開始

 

実物の写真つき紹介はこちら⇒「1週間で8割捨てる技術」筆子著、本日発売です(写真あり)

大好評・特集記事

小舟バナー

 

お金を貯める・バナー

 

実家の片付けバナー

 

ファッションバナー

 

フライレディバナー

 

湯シャンバナー

 

ブックレビューバナー

 

TEDバナー

 

歯の治療バナー

今日のおすすめ記事

  1. 緑色の布団
  2. 海辺のゴミ
  3. 皿
  4. フリーズドライの味噌汁
  5. 蚊
  6. ものがあまりない部屋にいる女性。
  7. ヘンプシード
  8. ごみ袋を持っている女性
  9. 笑顔
  10. 何か聞いている人

過去記事、たくさんあります♪

PAGE TOP