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家計がカツカツで生活が苦しい。そんな人に、とにかく無駄遣いをやめることをすすめたい。そんな気持ちでこの記事を書いています。
「無駄遣いなんて何1つしてません。もうギリギリまで切り詰めています」という方も、先を読んでいただけますと幸いです。
特に年収800万で生活が苦しいと思っているような方は必読です。
抜本的な方法を導入せよ
家計の見直しポイントでよく言われるのは固定費です。固定費とは毎月必ず出ていく支出です。
家賃(住宅費)、各種保険料、自動車にかかわる費用、通信費など。
こちらの記事でふれています⇒お金がないなら「持たない暮らし」をすればいい。ミニマリストだからこそできる究極の節約生活
ここを見直したら、あとは食費、交通費、交際費などの変動費(増減する可能性のある費用)をチェックします。
まじめな主婦だと、「もう無理だ、削るところなんてどこもない」と思ってしまうでしょう。
そして節約レシピを探したりします。
こういうふうにオーソドックスに家計の支出を修正するのも悪くないと思います。
しかし、行き詰まったら、もっと抜本的な方法をとったほうがいいのではないでしょうか?
つまり、今やっているありとあらゆる無駄遣いをやめればいいのです。
1円、2円の節約をしようとするとストレスがたまりますが、無駄遣いしない習慣を身につけ、それが当たり前になれば、楽に節約できます。
浪費が多いと思うのは気のせいでしょうか?
私は友人知人とあまりお金の話をしませんが、その生活ぶりを観察して思うことは、「なんか、すごく物を買ってやしませんか」ということです。
これは別に私が節約系ミニマリストだから感じるわけではないと思います。
私の実家を含めて、どの人の家も物がいっぱいです。目に見えるところに物がいっぱいある、ということは、見えてないところにも相当あるわけです。
まあ、私も若い頃は、何も考えずたくさん物を買っておりました。
しかし、ミニマリストになってから、必要なものが減りまして、結果的に、貯金も増えてきました。
もし、今、家計がカツカツなのに、なぜか部屋にいらない物がたくさんあるなら、無意識に無駄遣いをしているのかもしれません。
「日用雑貨に使うお金を削ったってたいしたことない」と言われますが、それは、その場その場でがまんした節約をしているからです。
常によけいな物を買わない方向に大きく舵を切りそれがデフォルトになれば、それに応じてお金も残ります。
お金を使いすぎてしまう根本的な理由を洗い出す
支出を減らすために簡単で効果的な方法が2つあります。私のようにあまりお金のことを考えたくない人でもできます。
1.収入と支出の現状をモニターして無駄を排除
支出の記録をつけたり、レシートをチェックしたり、家計簿みたいなのをつけることです。
収支の流れをつかめないと、予算をたてられないし、予算をたてないと、お金を残すことは難しいです。
ですが、この記事のトピックはこれではないので予算をたてる練習をしたい方はこちらをお読みください⇒経済観念のない人がお金を貯められる人になる8つのステップ
2.余計な物を買う根本的な原因を見つけて解決する
たまに「買い物が止まりません(特に洋服)」というメールをいただきますが、「ショッピングが止まらない」と言っているだけだから、止まらないのだと思います。
その時点で完全に思考停止状態に陥っています。
「止まらない」「困ったな」で終わっているのです。
もし止めたいなら、何らかの自助努力が必要です。
そのために効果的なのは、なぜ買い物が止まらないのか、自分自身で考えること。ちょっと時間をとって自分自身の行動を注意深く観察するわけです。
これ、お金も何にもかかりません。
道具がいるとしたらノートとペンぐらい。
ぜひやってみてください。
無駄遣いしてしまう理由とその解決策の例
以下に特に家計を圧迫する無駄遣いをしてしまう3つの理由と、防止策を書きます。
無駄遣いや浪費の定義は人によっていろいろ違うでしょうが、ここでは、役に立たない物や本質的に必要のないものにお金を使うこと、とします。
1)揃えすぎる
なんでも先回りして揃えすぎる傾向があると、無駄遣いが増えます。
というのも、本当に必要かどうかわからない前に買ってしまうからです。買い物する理由は、「きっといるから」「もしかしたら、いるかもしれない」「あると便利だと思う」です。
以前、趣味を始めるとき、道具を揃えることから入る人は、物を持ちすぎてしまうと書いたことがあります⇒こんな人の家にはガラクタがいっぱい。物をためこんでしまう5つの性格
先回りして揃えるのもこれと同じです。
たとえば、ご主人の単身赴任が決まり、奥さんが、身の回りのものをスーパーに買いに行くとき、この手の浪費が発生します。
たいていの奥さんは、揃えすぎる傾向にあります。愛情ゆえか、あれもあったほうがいい、これもあったほうがいい、あの人、こういうことできないだろうし、便利な物があったほうがいい、と思ってしまうのです。
そんなにたくさん買うつもりはなくても、スーパーや100均で安くて便利そうなものをいっぱい目にしてしまうと、あれもこれも買いたくなります。
しかし、ご主人は小学生ではないのです。何か足りなかったら、その場でちゃんと自分で対処できるはずです。
奥さんが何でも先回りして揃えてしまうことは、ご主人の家事能力開発を阻むだけでなく、無駄なものを生み出し、よけいな出費を増やすのです。
揃えすぎている奥さんは、自分は無駄遣いしているとは思っていないところが問題です。
むしろ、「私って気の利くいい妻だわ」と満足感にひたっているかもしれません。
なんでも必要になってから買うことにすれば、揃えすぎ症候群から抜けられます。
2)必要だと思いこんでいる
多くの人は、別にいらない物を必要だと思って買っています。この「必要だと思っていたけど別にいらない物」を買うのをやめれば、相当節約できます。
たとえばシャンプー。別に湯シャンしろとは言いません。ですが、毎日、シャンプーする必要もないし、洗浄剤の量だってほんのちょっぴりで大丈夫。
シャンプーのあとリンスやコンディショナーをつけるのは、アルカリ性になった髪を弱酸性に戻すためだと思いますが、そういうことを考えながら使っている人って少ないと思います。
昔シャンプーをしていたとき、私は、ただ単に頭の上で泡をもこもこさせればいいんだ、と思っていました。「髪や頭皮が汚れているから自分は洗浄しているのだ」なんてことは一度も考えたことがありません。
コンディショナーにしても、CMでこのシャンプーのあとはこれをつけなさい、と映像入りで教えてもらうし、雑誌にもそんなこと書いてあるし、他の人もやっているみたい、ドラッグストアでも隣に売ってるし、ぐらいの理由で買って使っているのではないでしょうか?
でもよくよく考えるとシャンプーもコンディショナーも別にいらなかったりするし、そもそも製品によっては、髪や頭皮に害があります⇒ノー・プー女子になりきれないあなたへ~シャンプーに入っている頭皮によくない成分を知っておこう
化粧品なんかもそうですね。
シャンプーや化粧品は一例で、なんとなく習慣で使っているけれど、本当はいらない物にお金を払っていることはよくあります。
また、これまで使っていなかったのに、「便利そう」という理由だけで、深い警戒心もなく買ってしまう物もあるでしょう。
ある物を導入すると、それに付随して、家に入ってしまう物が発生することが少なくありません。
収納雑貨や収納グッズなどの、物を入れるためだけの物はその典型です。
必要だと思っているけど、実は無用のものを買う習慣を修正する方法は、毎回毎回、それを買う理由を自分で納得してから財布を開くことです。
今の時代、物を買うときはもっと慎重になるべきなのです。
3)自分がすでに持っている物のことを忘れている
「無駄な物を買った」と思うということは、すでに家の中には、用を足してくれる物があった、と言うことです。
買い物で後悔することが多い人は、自分が持っている物のことをまったく省みていないか、あまりに物が多すぎて忘れているかのどちらかでしょう。
買う前に、自分がすでに持っている物のことを考えるクセをつけるといいと思います。
「何かが必要だ」と思ったとき、「新しい物を家に入れなくても、なんとかなるんじゃないか」と考えてみるのです。
実際、なんとかなります。
無駄遣いが多い人は、たぶん買い物が大好きです。本当は必要ないのに、「買う理由」を見つけるのが得意です。
本当に無駄遣いをやめたいなら、「買う理由」ではなく、「すでに自分が持っている物を活用する方法」について、もっと考えてください。
自分がよく買ってしまうカテゴリーの物だけでいいので、持っている物の目録を作っておくといいです。
過去記事でも買い物してしまう理由を紹介していますので参考にしてください。
何があなたを買い物に走らせるのか?私の買い物が止まらなかった5つの理由
今日もまたいらない物を買ってしまう5つの理由。無駄遣いはやめられるのか?
人が物を買う7つの理由。ワケがわかれば、よけいな買い物も減る。
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今回は、家計の見直しの一環として、無駄遣いする理由を考え、それを解決する方法をお伝えしました。
自分の買い物や消費行動を検討した結果、物欲が強すぎて、とにかく新しいものを買わなければ気が済まない、それが私の生き方だ、という結論が出る人もいるかもしれません。
その場合は、節約なんてあきらめたほうがいいです。
仕事を増やし、収入も増やし、物を買い続ければいいでしょう。
ですが、物を増やせば増やすほど、新しい物が欲しくなります。
消費を拡大することは、終わりなきイタチごっこ。個人的には、おすすめしたくありません。