子供部屋

ミニマルな日常

子供といっしょにシンプルに暮らす9つのポイント(後編)

子供がいると、物が増えがちですが、それでもシンプルに暮らすコツ。後編です。

前編では

1.自分自身がミニマルに暮らす

2.子供は別人格と心得る

3.子供のためと言いながら、どんどん物を買わない

4.物より体験を重視する

以上、4つを紹介しました。1ヶ月前に書いているので、すでに実践し、それなりの効果を実感している方も多いかもしれません。

では、この続きです。



5.ギフトのコントロール

子供の物が増えてしまう理由の1つに、ギフトのもらいすぎがあります。

私の娘も、誕生日パーティのたびに、人形やおもちゃの数が増えていました。

おもちゃを大量に家の中に入れてしまったのは、断捨離マインドが定まっていなかったから~ミニマリストへの道(14)

もらい物をうまくコントロールできれば、今より、もっとスッキリ暮らせます。

もらい物が多すぎではないか、まず、現状を把握してください。

半年ぐらい、家に入ってくる物をモニターして(写真をとるか、記録する)、ギフトの割合や、それがどこから入ってくるのか調べます。

もらい物が入ってくるルートを発見したら、1つひとつ断ってください。





よくあるギフト

子どもがもらう贈り物は大きく分けて2種類あります。

1)お古(洋服、おもちゃ、本、スポーツ用品など)

2)新品(誕生日、子供の日、クリスマスなどにもらう物)

お古はもらうルートがしっかり定まっているだろうし、相手は、親しい間柄だと思うので断りやすいでしょう。

新品に関しては、お祝いごとの規模を縮小したり、もらう日を年に2回(誕生日とクリスマス)に決めてしまったりするといいですね。

これ以外にも、祖父母がそばにすんでいると、遊びに来たり、こちらが遊びに行ったりするたびに、ちょっとした手土産やギフトを、頻繁にくれるかもしれません。

この場合は、

・物を増やしたくないことを伝え、可能な限り辞退する

・もらいたい物のリストを渡しておく(ウエディングレジストリの要領)

・すべて消えもの(食べ物など)にしてもらう

・「くれたつもりで、お金を積み立ててください、進学費用にしますから」と頼む

こんな方法をとるといいでしょう。

どの方法を取るにしても、自分の方針や意見をしっかり固めて、それを相手に伝える必要があります。

本当に孫がかわいいなら、誠意をもって話せばわかってくれるので、「断りにくい」とか、「断るのが苦手」という人も、勇気をもって、気持ちを伝えてください。

うまくいかなくても、「やるだけのことはやった」と思えるから、もらい続けて、ストレスをためるより、気分が軽くなります。

ありがた迷惑への対処法:はっきり断るだけです。

6.作品のコントロール

小さい子供は絵を描いたり、何か作ったりすることが多いから、作品がどんどんたまっていくと思います。

この増殖を自分なりに制御してください。

ためっぱなしにしていると、部屋が散らかるし、あとでとっても苦労します。

ためこみ防止プラン

自分の家の実情に合わせて、ためない工夫をすればいいのですが、いくつかためこみすぎない方法を書いておきます。

・作って1ヶ月ぐらいは、そのへんに飾り、半年ぐらいたったら、すべて捨てる(子供が残したがったら、厳選して残し、居間や子供部屋に飾る)

・1年保管して、暮れの掃除のときに、がさっと捨てる(残したいものがあれば、厳選する。デジタル写真を取ってもいいですが、写真を取れば、それを整理する手間が発生することは肝に銘じておきましょう)

・春休み、夏休み、冬休みに、子供と一緒に捨てる。残したものは、家のどこかに飾る(死蔵しない)。

・しまう場所にリミットをかけ、あふれたら捨てる(「この引き出しにいっぱいになったら、捨てる」とか)

できがいいものや、特に思い入れのあるものは少数だけ残し、専用の箱に入れておいてもいいかもしれません。

残すものの決め方⇒春休みがチャンス。子どもの作品を処分する方法。保存するものはこうして選ぶ

保存するものの選び方を書いていますが、どうせいつかは捨てることになるから、早めに捨てたほうがいいですよ。

私は、自分が子供のころに作ったものや、描いたもの、作文などは、1つも持ってないし、そんなもの、今さら見たいとも、所有したいとも思いません。

子供の作品を残したがるのは、親のほうで、本人ではないと思います。

たった1つだけ考え方を変えれば、子供の作品、図画、工作は簡単に捨てられる

7.子供服の回転率をあげる

子供はサイズがどんどん変わるので、衣料品を買いすぎると、あまり着ないまま、小さくなってしまう服がたくさん出ます。

そこで、大人の服より、さらに、「必要最低限の服」を意識して供給してください。

幸い、子供は、お気に入りの服を何度も着たがるものです。

大人は、「いつも同じ服だと、ダサい人に思われるかも」なんて、心配をしますが、子供はそんなことをは考えませんよね?

少なくとも、私はそんなことを考えたことはなかったし、私の娘も、お気に入りの同じ服ばかり着たがりました(すりきれても、穴があいても)。

まあ、子供によるかもしれません。もし子供が、「いつも同じ服を着いてると恥ずかしい」と思うとしたら、それは周囲の大人の価値観をそのまま採用しているだけです。

子供に、そういう価値観を植え付けないのも、子供服を増やさないコツの1つです。

実際、少数の服を大事に着て、100%活かし切るほうが、環境によいので、時代に合っています。

子供服の断捨離の仕方。数は少なくして、使い切る。

8.無意味に増えているものは早めに撤去

無意味にただただ増えているものの発見に努め、早めに捨ててください。

子供はいろいろな物を集めるのが好きです。

石ころを拾ってきて箱の中にしまったり、ポケモンカード集めたり、何かのフィギアをそこら中に並べたり。

私が幼稚園(たぶん幼稚園だったと思いますが、小学校の可能性もある)に行っていたとき、柄入りのちり紙がはやっていました。

当時は、まだティッシュはなくて、幼稚園にはハンカチとちり紙をセットで持っていくことになっていました。ふつうのちり紙は白いなんの変哲もない紙です。

詳しいことは忘れましたが、当時、花柄や水玉など、いろいろな柄の入ったちり紙を皆が持ちたがり、自分が持っていない柄のちり紙を手に入れるために、すでに持っているちり紙と交換していました。

私もいろいろな柄のちり紙を集めたかったのですが、交換に出すちり紙がなかったので、ふつうのちり紙に、自分でサインペンで点々を描いて、交換してもらおうとしたことあります。

相手にいやそうな顔をされたことを覚えています。

このちり紙のように、本人が楽しんで集めているものは、事情が許す限り、気のすむまで集めさせればいいと思います。

ですが、家の中には、本人にも、家族にも、何の楽しみをもたらさないのに、たまっていて場所をとっているものってありますよね?

子供関係のものでもそういう迷惑な物体はあると思います。昔の教科書やプリントなど。

このように、意味なくたまっている物を見つけたら、子供と一緒に(あるいは許可を得て)、どんどん捨てましょう。

9.片付けやすい環境つくり

子供が自分で片付けをしやすい環境を整えてください。

本人が片付けてくれれば、親の苦しみが減ります。

いつも散らかっているのなら、なぜ散らかっているのか考えて、そうならない工夫をすればいいのです。

散らかる理由は

・物が多すぎる(8割ぐらいはこれが原因)

・片付けにくい(残りの2割)

この2つです。

片付けが苦手な人ばかりが住んでいる家でも、物が少なかったら、誰かが、使うために物をひっぱりだしても、すぐに片付きます。

いらない物はできるだけ家に入れないようにして、子供でも片付けることができるシンプルなシステムを構築するといいでしょう。

参考にどうぞ

子供部屋をきれいに保つ現実的な方法。

片付けができない息子に捨てる技術を教えるには?←質問の解答

物をしまいやすい収納にする5つのコツ。片付け方を変えて汚部屋脱出。

家族が家事を手伝わない5つの理由。原因をクリアして解決に導く。

前編はこちら⇒子供といっしょにシンプルに暮らす9つのポイント(前編)

*****

9つのうち、もっともおすすめなのは、1番の「自分自身がミニマルに暮らすこと」です。

物理的な物も、心のガラクタも、ある程度、片付けてしまえば、他人の行動や持ち物でストレスをためることが格段に減ります。

私も、昔は、タメコミアンの夫が持っている物に、すごく腹を立てていましたが、今はそういうことがなくなりました。

「これは私が解決すべき問題じゃない」と思えるようになったからです。

それでは、9つのコツ、ピンと来たものから、1つずつ試してください。どれもやりがいがあると思います。





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私の実家再生ストーリー。ガラクタを片付けたあと、親の残したものをディスプレイ。次のページひまわりとあじさい

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