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シンプルな生活に切り替えるのに役立ったと思うことを紹介しています。
今回はブログを書いていた話です。
シンプルに暮らすためにやったことや考えたことは、すべてブログに記録していました。
そのブログがペースメーカーとなり、着々とシンプルライフになっていったように思います。
プチなリバウンドもありましたが。
いつも書いていることですが、頭の中で考えているだけだと、なかなか行動できませんが、デジタルでもアナログでも、書き出して、考えを整理していくと、うまく行動につなげることができます。
ブログを書いていた時期
2003年の8月の終わり、娘(1996年生まれ)が、幼稚園に入る前日から、ネット上に日記をつけ始めました。
その日記サービスは、1~2年で停止してしまったので、その後はFC2ブログに、2012年頃まで日常日記を書いていました。
10年前ですね。この頃、別のブログを作って、そちらを書くのに忙しくなったので、日記ブログの更新はほぼ停止状態になりました。
娘が幼稚園に入った頃から、「もっとシンプルに暮らしたいなあ」と思っていましたが、シンプルライフに関する記録がブログによく登場するようになったのは、2005年の春からです。
2005年の4月に、友達から、「ガラクタ捨てれば自分が見える―風水整理術入門(カレン・キングストン著)」という文庫本を送ってもらいました。
⇒『ガラクタ捨てれば自分が見える』で衝撃のスペースクリアリングに出会う~ミニマリストへの道(20)
この本を送ってくれるように、友人に頼んだのです。
カレン・キングストンの本を、毎日、お風呂で読んで、「やっぱり捨てないとだめだなあ」と思い、不用品を捨て始めました。
ブログには、暮らしを縮小させるために私が試みたすべてのことを書きましたが、特によく書いていた内容を5つの項目にわけて紹介します。
家に入った物
新たに家に物が入ったら、「こんなものが母から届いた」、「こんな物を買った」、「娘がこんな物を友だちからもらった」などなど写真付きで記録しました。
「筆子ジャーナル」を長く読んでいる人はわかると思いますが、昔の私は、物にこだわりがあるほうだったと思います。
バッグを買ったら、ずっとそれを使っていればいいものを、「このバッグは、ここがちょっと不便だから、もっとこういうバッグが欲しいなあ」などと考え、最初に買ったバッグがまだ十分使えるのに、「よりよいバッグ」を探し求め、新たに買う、ということを何度もしていました。
財布もそうです。
こんなふうに、物について考えることに時間とエネルギーを注ぐタイプだったので、家に入った物を1つひとつ記録するのは、苦になりませんでした。
片付けで大事なのは、不用品を捨てることより、入ってくる物をコントロールすることです。
だから、何がどれだけ家に入ったか記録するのは、物を増やさない生活をするのに大いに役立ちました。
ずっとあとになって、私の物に対するこだわりが、ガラクタを増やしたと痛感したので、こだわりは捨て、著書やこのブログで、「大好きなものだけに囲まれたい」といったこだわりを持っていると、買い物が止まらないし、ガラクタだらけの部屋に住むことになる、と警告しています。
片付けた物
入った物だけでなく、処分した物も書いていました。
寄付箱(寄付品を入れる箱をこう読んでいた)を1つ作った、とか、寄付箱にこんな物やあんな物を入れた、といった記述です。
捨てる前に、写真を取って、ブログにアップしたりもしました。
整理整頓した場所や掃除した場所も、記録ました。
片付けプラン
「ここはぐしゃぐしゃだから、なんとかきれいにしたい」とか、「今度の日曜日は、あそこを片付けよう」といった片付けプランもよく書いていました。
ぐしゃぐしゃの部屋の写真ものせていました。
たとえば、こんな写真です。
これは今も使っている本箱ですが、15年ぐらい前は、いらない物がいっぱい入っていて、カオス状態だったのです。
ゴールと達成状況
2009年の2月に、フライレディのメールを取り始めました。
フライレディについて⇒アメリカのお片づけ指南サイト、フライレディに関する記事のまとめ
最近のフライレディのことは知りませんが、私がメールを購読していたころは、「今週のゾーン(片付ける場所)」とか、「今月の目標」がのっていました。
家事の週間プランで綺麗部屋の住人へ~ミニマリストへの道(29)
期間を決めて、目標(ゴール)を設定し、それにむけて行動するやり方は私に合っていたので、フライレディのメールの購読をやめてからも、毎月、自分でいろいろな目標を立てて、月末に達成状況や、反省ポイントなどを書いていました。
ビジネスシーンで、PDCA(Plan 計画 ⇒ Do 実行 ⇒ Check 評価 ⇒ Action 改善)を回す、などと言いますが、それと似たようなことをゆるくやっていたのです。
このように、現状を少しずつ改善していくやり方は、シンプルライフ化だけでなく、他の面でも役立ちます。
学んだことや考え方
カレン・キングストンの本やフライレディのメール、その他の媒体で見た、参考になりそうなことや、「この考え方はいいね!」と思ったことも記録しました。
今読むと、「口先だけで実行が伴っていないね」とか、「この考え方は間違っているかも」と思うこともありますが、マインドセットについて少しでも考えようとしていたのはよかったと思います。
ちなみに、私がマインドセットにうるさくなったのは、もっとずっとあとのことです。
2005年当時は、TEDも見ていませんでしたし、マインドセットの重要性にはあまり気づいておらず、「とにかく不用品を捨てよう」「できるだけ物を買わないようにしよう」「とにかくがんばろう」と思っていただけでした。
継続してしつこく記録
私が日常日記に書いていたようなことをブログやSNSに書いている人もたくさんいると思います。
ただ、私は、わりと細かく、しつこく書いていました。
2005年の春にはじめて、2012年まで書いていたのですから。
しかも、この日記ブログ以外にも、シンプルライフがテーマのブログを他に3つ作りました。筆子ジャーナルを合わせると全部で5つもブログがあったわけです。
それぞれのブログに、片付けをテーマに、いろいろな面からしつこく記録していたのです。
これがよかったと思います。
汚部屋の片付けに途中で挫折して、しばらくしてから一から始める人がいますが、記録を取っておけば、以前失敗した理由などを学びとして、前よりは先に進んだ状態からスタートできます。
だから、「挫折続き」という状況にある人には、記録することを強くおすすめします。
■この続きはこちら⇒参考図書を読んだ~シンプルライフにするのに役立ったこと(その4)
■このシリーズを最初から見る方はこちら⇒シンプルな生活にするために役立ったこと(その1)~不用品を捨てる。
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最近はSNSのほうが人気があって、ブログを始める人は減っていますが、記録を残すツールとして、ブログはとてもすぐれています。
投稿した記事は、時系列にきれいに並んでくれるし、検索するのも簡単です。
テキスト、写真、動画、音声、すべてを簡単に投稿できます。
あとで編集も可能です。
ネット上にあるから、荷物も増えません。
人に見られるのがいやなら、自分しか見られない設定にしておけばいいのです。
日記を書くアプリもありますので、そちらを使ってもいいかもしれません。
ふだん、何の記録も取っておらず、その日の思いつきに従って、行き当たりばったりに不用品を捨てている人は、だまされたと思って、一度、記録を取ってみてください。
オンライン上のブログや日記である必要はありません。カレンダーや家計簿の片隅に書いてもいいです。
記録しながら作業を進めると、今より片付けが進みますよ。