ミニマルな日常

もう終わったことをくよくよしても、何の役にも立たない。

シンプルライフを心がけている読者のお便りを紹介します。

内容:

・前向きに考える日々

・子供に片付けをうながす

まず、質問の回答に対するメールをシェアします。

4月に部署が変わり、部下が増えるため、不安だった松子さんから、5月の終わりにいただきました。

松子さんは、以前、扱いにくい部下を持ったことがあり、またトラブルが起きるのではないかと、心配していたのです。



前向きに考えられるようになった

件名:ご報告

筆子様

新年度に新しい職場での不安にお答えいただきありがとうございました。

新しい職場に対する不安を解消する5つの方法。

カーネギーの本を読んだ

筆子さんのお返事とともに、ご紹介いただいた書籍「人を動かす」「道は開ける」を読み、大変よかったです。

本はそばに置いて、たびたび読み返すことになるでしょう。

今日1日の枠の中で生きる、おがくずをひくな、など、今の自分にとても響き、自分の思考パターンに明らかに変化をもたらしました。

もう過去の仕方のない事にグジグジと悩む時間はもったいないと思いますし、周囲を気にして「よい人でいなければ」と過剰に思う自分を本当に改めたいと心から思いました。





愛猫の病気

4月末に、愛猫(13歳おじいニャン)の脚に悪性腫瘍が見つかり、自壊するまでどんどん進行し、2日前に断脚手術を受けました。

腫瘍の進行が早すぎて、このまま命を落とすのではないかと思いましたが、幸い転移がなく手術を乗り越えてくれました。

たった今、退院のため病院に迎えに来ており、面会、診察の順番を待っています。

このひと月、毎日、生きていてくれるだけで幸せだと心から思い、職場には言えないけど、正直、気持ちは仕事どころではない一大事の日々でした。

愛猫との毎日は、本当に命のかぎりを考えさせられました。

私自身も、いつ、大病をするかわからない。

毎日、前向きに、自分の目指すべき事を実行し、今日1日を大事に生ききる。

忘れてもよい小事で心を乱してはならない。

今、気持ちがとても元気で幸せです。

3本脚になった愛猫が新しい生活をわが家で楽しく快適に過ごせるように、昨日はせっせと物を捨て、部屋をスッキリさせることに専念しました。

猫は模様替えが好きですから、気に入ってくれるといいなと思います。

落ち着いたら、筆子さんの著書を買って、ゆっくり読むことを楽しみにしています。

とりとめないメールで失礼しました。

友人や知り合いに筆子さんを絶賛紹介中です。読んでいただきありがとうございます。

松子さん、こんにちは。お便りありがとうございます。

カーネギーの本が参考になってよかったです。

忙しくなったりすると、内容を忘れてしまうので、時々読み返してください。

松子さんの猫は、その後、お元気でしょうか? 命が助かってよかったですね。

これからも、毎日を楽しく過ごしてください。

おがくずはひけない話

松子さんのメールに、おがくずの話が出てきましたが、本を読んでいない人は何のことかわからないでしょうから、少し説明します。

これは、1944年に発売された、カーネギーの、How to Stop Worrying and Start Living (心配するのをやめて、生きることをスタートする方法。邦題:道は開ける)に出てくる話です。

この本の第11章は、Don’t try to saw sawdust (おがくずをひこうとするな)というタイトル。

おがくずは、木をのこぎりでひくときに出る木くずです(「おが」は大きなのこぎりのこと)。

おがくず

木くずは、細かいくずなので、それを、のこぎりでひくことはできません。ふつう捨てます。燃料として再利用を試みることもあるかもしれませんが、あまり現実的ではありません。

いずれにしろ、おがくずは、もう木材としては使えません。

すでに終わった過去のことを悔やんだり、悩んだりするのは、おがくずをのこぎりでひこうとするのと同じなのです。

つまり、無駄だ、ということ。

これは、ある新聞記者が大学の卒業式で語ったことです。

カーネギーは、過去の失敗は、冷静に分析して、何かの糧にしたら、さっさと忘れるのがベストである、と書いています。

ただ、実際にそうするのは、そんなに簡単なことではないかもしれません。

カーネギー自身も、かつて、事業に失敗して、多大な損失を出し、呆然自失となり、そこから学ぶなどせず、同じような失敗を繰り返したことがあったそうです。

まあ、失敗すると誰でもショックですよね。

ですが、すでに終わったことについて悩んでも時間とエネルギーの無駄なのです。

終わったことは変えられないですから。

ただ、できごとに対する解釈は変えることができます。解釈を変えると起きたことから学ぶことができます。

それに私たちにあるのは、今のこの時間だけです。今の時間を充実させることが、人生の充実につながります。

過去の嫌な記憶を消す7つの方法。辛い思い出はこうして手放す。

カーネギーの本です。

英語版

たまたま今日は、英語の本のキンドル版は、99円です。

カーネギーの本は、マンガ、子供向けバージョン、新訳とほかにもいろいろあります。

わりとすぐ読めるので、まだ読んだことがない方は、一度読んでみてください。

「道は開ける」は、80年前の本ですから、出てくるエピソードの中には、やや古臭いものもあります。しかし人の思考パターンは、80年前とほとんど変わっていないので、カーネギーのメッセージは、今の生活に十分活かせます。

「人を動かす」もおすすめです。

次は、こみつさんのお便りです。

片付けのイメージアップ

件名:言い方を変えました

こんにちは。

いつも楽しく読んでいます。

以前、子供(当時、年長)にいらないものは捨てようと片づけを促した際、『ママに捨てさせられる〜!』と言われてから、片づけに対する悪いイメージを払拭すべく、『大事なもの、どれを残す?』と言い方を変えました。

トイレットペーパーの芯やら、何かで使っていたラッピングのリボン、ペットボトルのキャップ、折り紙で作ったよく分からない作品…

子供にとっては宝物らしく、大切にとってあります。ただ、スペースも限られているので、大事なもの、残したいものを選び、収納できないものは捨てるようにしました。

その時の宝物も、しばらくするといらなくなったり、他に残したいものができたりするので、その時々で見直しています。

結局は『いらないものを捨てる』ことと同じ作業なのですが、『大切なものを残している、自分が残したいものを選んでいる』と、片づけに対するイメージも変わってきたようです。

『捨てる』ことが苦手な人は『残す』ことにフォーカスするといいかもしれませんね。

こみつさん、こんにちは。お便りありがとうございます。

お子さん、「ママに捨てさせられる~」と言うのですね。かわいいですね。

残したいものにフォーカスすると、ポジティブに取り組むことができますよね。

これは、確か、近藤麻理恵さんのやり方ですね。

ときめくものを残すわけですから。

近藤麻理恵が欧米で人気がある理由。

「大事なものまで捨ててしまいそう」と心配して、片付けを始められない人は、先に大事なものを全部ピックアップしておくと、心置きなく捨てることができるでしょう。

大事なものとガラクタの区別がつかない人に伝える、12のガラクタリスト。

それでは、こみつさん、これからもお子さんと仲良くお暮らしください。

******

家族に物を捨ててもらいたいときは、自分がシンプルに暮らすのが一番効果があります。

特に子供は、小さいうちは、親の影響を強く受けますから。

私の娘も幼いときは、よく私の真似をしていました。

学校へ行きだして、よその家のやり方にふれたり、ドラマやネットで、違う生活を見たりすると、子供独自のやり方に変わっていくと思います。

それでは、あなたも気づいたことなどありましたら、お気軽にメールください。

お待ちしています。

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