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買い物に振り回される人がやっている7つのこと

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買い物依存につながるかもしれない生活習慣を7つ紹介します。

買い物がクセになるのは、物欲だけが原因ではありません。心理的・脳科学的・社会的な要因が複雑に絡み合っています。

ものを買うことがとても簡単な現代、ふだん何気なくしている行動も、ちょっとしたことをきっかけに買い物のしすぎにつながります。

買い物そのものは悪いことではないし、生きていくためにしなければならない活動です。ショッピングは、自己表現につながり、豊かな生活をもたらすものです。

ただ、買い物に振り回されて、後悔が増えるようなら、買い物と向き合うときが来ています。

1. 理想の暮らしをもので実現しようとする

ものを手に入れることで、理想の暮らしを築こうとすると、買い物の回数が増えます。

自分が本当に求めているものは、心地よい暮らしや快適な生活、もっと言ってしまえば「幸せ」ですが、どれだけものを手に入れても、心は満たされません。

「素敵なもの」や「よさそうなもの」はどんどん市場に出るので、買うものが尽きることはないでしょう。

買い物で理想の暮らしを実現しようとすると、ずっと、何かが足りない状態が続くのです。

新しい洋服やおしゃれな雑貨、便利そうな道具を買えば、生活が少しよくなったように感じるかもしれません。でも、多くの場合、それは、気分が変わった程度です。

最初に感じた目新しさや快適さに、人はすぐに慣れます。だから、すぐに次の何かが欲しくなります。

そんなふうにして、次々とものを買うことが普通の生活になります。





2. 買い物が趣味

大勢の人が買い物を趣味として楽しんでいますが。これも、買い物依存につながりやすい行動です。

確かに買い物は楽しい活動です。手軽に気分転換できるし、新しいものを探し、発見するワクワク感があります。

お金を払って、欲しいものを手に入れると、達成感があるし、自己肯定感もあがるかもしれません。

ただ、趣味として買い物をしていると、必要以上にものを買いがちです。

特に欲しいものがなくても店に足を運んだり、ネットショップを開いたりするのが習慣になるのではないでしょうか?

「何かいいものがないかな」と探し始め、気づけば何かしら買ってしまうでしょう。

買った瞬間は気分が上がるので、ストレスの解消になり、買うことが定番の時間の使い方になっていきます。

買い物が娯楽や気晴らしとして定着すると、買うことが生活の中心になります。

買い物で気分があがるのはドーパミンのせい。この仕組みを知って無駄遣いを防ぐ。

3. SNSで買い物関連の情報を見るのが好き

毎日のように、SNSで買い物に関する投稿を見ていると、「欲しい」「買いたい」という気持ちになりやすいです。

インフルエンサーの日々のコーディネート画像、新商品のレビュー動画、購入品紹介など、SNSには買い物欲を刺激する情報があふれています。

こうした投稿を見ている時間が長ければ長いほど、買い物のことを考えるのではないでしょうか?

SNSはアルゴリズムによって、おすすめの動画を表示します。

アルゴリズムは、ユーザーの行動をもとに、その人が興味を示した投稿と似たようなコンテンツを優先的に表示する仕組みです。

買い物系の投稿を見たり、いいねをしたり、保存したりすると、プログラムが「この人はショッピングが好き」と認識し、商品紹介、レビュー、セール情報など類似の投稿がどんどん表示するので、欲しいものが次から次へと出てきます。

SNSの場合、同好の士との仲間意識も、買い物の後押しをします。

4. 安いから買う

「安かったから」「セールだったから」という理由で、予定外の買い物をする習慣は、買い物依存につながります。

というのも、こうしたセールや値引きは、いつもどこかで行われているからです。

人間は無料や値引きに弱いことを売り手側はよく知っているので、いつもお得をアピールした販促を行っています。

楽天市場で買い物をすると、ときどきポイントがあたるくじが引けるメールを送ってきます。

お得が好きな人は、ついくじを引いてしまい、獲得した少額のポイントを使って、ポイント以上の買い物をします。

このようなくじは、お得に弱い人間の心理と脳のツボをしっかり押さえた販売戦略です。

何かが安く手に入ったという経験は、快感のある行動、そして成功体験として脳に刻まれます。すると、次に似た状況に出会ったとき、「また得をしたい」という気持ちになります。

こうして、安いものを探したり、値引きに反応したりすることが習慣になります。気づけば、何かしら買わずにはいられない状態になっていくのです。

その買い物は本当にお得?節約したいなら知っておきたい3つの販売戦略

5. 必要なものより欲しいものを買う

暮らしに本当に必要なものは後回しにして、「欲しい!」と思ったものを優先して買うクセは、買い物依存につながります。

たとえば、フライパンのコーティングがはがれているのに、買うのを先延ばしにする一方で、SNSで見かけた新作のコスメは、その日のうちにポチってしまう。

これはニーズより、ウォンツを優先している状態です。

ニーズ(必要なもの)とウォンツ(欲しいもの)に敏感になる:知らないうちにお金が貯まる行動案(その6)

欲しいものを買うことを考えたり、実際に手に入れることには快感があります。一方で、必要なものは地味で感情が動きにくいため、後回しになります。

欲しいものをすぐに買って快感を得ることが習慣になると、買い物の目的が生活の維持や改善ではなく、気分を満たすことにすり替わります。

6. なんでも買い物で解決しようとする

不安や不満を感じたときに、それを解消する手段として、まず「何かを買うこと」を選ぶクセがあると、買い物の頻度が増えます。

たとえば、家事が面倒に感じるとすぐに便利グッズを探し始める、人間関係にモヤモヤしたときに自分へのごほうびとして服を買う、家族への愛情表現も、ものを贈ることで済ませようとする。

こうした行動パターンが日常的になると、「困ったときは買い物で解決すればいい」という考えるようになります。

本来、疲れているときは休む、関係を深めたいなら会話を増やす、ストレスを感じたら環境を整えるといった方法があります。でも、買い物は手っ取り早くてわかりやすい解決策なので、こちらを選ぶことが増えてしまいます。

その結果、問題の根本には手をつけないまま、ものだけが増えていきます。

7. いつも欲しいものリストがある

欲しいものをリストにするのは、無駄な買い物を防ぐ工夫のひとつですが、買い物依存のきっかけになることがあります。

Amazonなどのオンラインショップには、「ほしい物リスト」や「あとで買う」という機能があります。

こうしたデジタルのリストを作って、ことあるごとに更新していると、頭の片隅に「買いたいもの」が常にある状態になります。

リストに入れた時点では、そこまで買いたくないものでも、何度も目にするたびにそのアイテムへの興味が強くなり、きっかけさえあればすぐに購入に至ります。

実際、ポイント倍増キャンペーンや、セール情報をきっかけに、「今がチャンス!」と、リストにあるものを全部買い物カゴに入れる人は、多いのではないでしょうか?

いつも「買いたいもの」が目の前にある状態は、脳の買い物モードのスイッチを入れっぱなしにしていることです。

◆関連記事もどうぞ⇒どうしてもやめられない。買い物依存症ぎみの人が、自分で克服するためにできること。

******

ふだん何気なくしている買い物習慣が、依存につながる可能性があることをお伝えしました。

繰り返しますが、買い物そのものは悪いことではありません。問題は、いかに買い物と付き合うかです。

ものやサービスを買うためには、お金が必要なので、買い物は人生の質に大きな影響を与えます。

それは、単にものを手に入れることだけでなく、どう生きていくかにつながります。

「あ、これかわいい!」とあっさり洋服を買ってしまう前に、それがよりよい未来への投資になるか考えてみてください。





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