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もっとがんがん不用品を捨てたい人の助けになる考え方を紹介します。
去年の今頃、「今年は不用品を捨てて、部屋をスッキリさせるぞ!」と誓ったはずなのに、結局あまり捨てることができず、相変わらず、汚部屋なんだけど…。
それならば、去年、断捨離がうまくいかなかった一番の理由を見つけ、その要因を取り除くか、攻略するのはどうでしょう?
そうすれば、ワンランクアップした「捨て活動」ができるので、今年はもっとうまく捨てることができますよね。
この記事では、断捨離をはばむよくある要因を5個紹介します。
攻略法も書くのでぜひ参考にしてください。
1.時間がなかった
やる気はあったけど、忙しくて結局できなかった。
仕事、家事、育児、趣味、地域の仕事、お付き合い、自分の勉強。
毎日やることがいっぱいでとても部屋の片付けまで手が回らなかった。
そういう人は多いと思います。とくに、お子さんが小さいと時間もエネルギーも不足しますよね。
そんなとき、私がおすすめしたいことは2つあります。
A.)1日数分間で終わる小規模の捨て作業を積み重ねる
B.)これ以上、家に余計なものを入れない
「忙しい」というのは、断捨離以外の活動にも、登場する最強の良いわけです。
しかし、誰でも、1日24時間時間があります。
つまり時間はあります。その時間をどう使うかは、自分が決めています。
会社があります、育児があります、というとき、まるで外から強制されているように感じるかもしれません。
しかし、会社をやめずに勤めていることを選択しているのは自分、子供を生む選択をしたのも自分。
それは、自分が選んだ人生だ、と考えてみてはどうでしょう?
まあ、実際は、人生は、運がかなり作用するので、生まれる環境は選べません。
運について⇒人生において運が果たす役割とは?:バリー・シュワルツ(TED)
しかし、「この汚部屋は私の選択の集積だ」と思ったほうが、汚部屋をきれいにするときには都合がいいのです。
人のせいではなく、自分のせいだと思えば、自分で時間の使い方を変えられますから。
時間がないんじゃなくてやる気がないだけ。大事なことに時間を使う方法(TED)
家の中にものを入れないアプローチは、地味ですが、時間はかかるけれど、確実に効果をのぞめます。
実際、私も、捨てるのと同時進行で、買わない挑戦などをして、片付けの相乗効果をあげました。
2.自分がなくなりそうで怖かった
所持品はアイデンティティと結びついていることが多いから、捨てると、「今の自分がなくなる」という恐怖を感じることがあります。
とくに思い出の品は、過去に体験したことやご縁があった人たちと結び着いているので、「自分そのもの」と思うこともあるでしょう。
でも、本当の自分は、それらの物と切り離しても消えません。死ぬか記憶をなくすか、「自分だ」という意識をなくさない限り、消えません。
自己認識は、そう簡単には消えないのです。
なぜなら、その認識のすべては、脳内で行われているから。
一度手にいれたすべてのものや、全く使っていないものと自分を強く結びつけている人は、いったん物と自分を切り離してください。
過去に体験したことは、全部自分の中に残っているので、ものがなくても、大丈夫だ、と考えればいいのです。
実際、大丈夫です。そもそも、あなたが捨てようとしているのは、大事なものではなく、ガラクタです。
私は、本当にたくさんのものを捨てましたが、私が私であるという認識はびくともしませんでした。
一昨年のはじめ、自ら、大量のものを断捨離した私の母も、捨て過ぎて、肝心なときに、必要なものがない不便はあったものの、自分が私の母であるということは、しっかりわかっていました。
もちろん、大事な思い出の品はもつ価値があります。しかし、思い出品を入れた段ボール箱で物置きや押し入れを埋め尽くすほど必要あるでしょうか?
思い出品がありすぎて、今、ほしいものをさっと手に取れない不便があっても、持ち続けるべきものでしょうか?
ふだん全くかえりみず、引っ越しのときに惰性で運んでいるだけのものは、一度整理したほうが、自分のためになります。
3.なぜか新しいものが増えた
ものを減らすつもりだったのに、逆にものが増えた状態にとまどっている人もいるでしょう。
その理由を2つあげます。
A.収納グッズを買ってしまった
不用品を捨てて部屋の中をスッキリさせる。
このミッションを遂行しようとするとき、多くの人が、勘違いすることが1つあります。
– 収納グッズを買って、きれいに収納すれば、部屋が片付く
これです。
生活雑誌の片付け特集には、たいてい収納グッズの紹介があるので、収納することが、部屋をきれいにする近道だと思ってしまうかもしれません。
収納すれば、何も捨てなくてもすむので、心理的にもそちらのほうが楽です。
人間は楽なほうに流れます。
実際は、収納は、グッズを用意し、ものを出したり入れたり重ねたりするから、けっこうめんどくさい作業です。
しかし、心理的に楽だし、新しいものを買う楽しさもあるし、部屋の中もそれなりにきれいになっていくし、作業がどんどん進み、「私、がんばってる」と思えるので、達成感や充実感もあります。
しかし、収納は汚部屋の解決法ではありません。
収納グッズを買ってしまうと、本来収納しなくてもいいものまでしまいこむので、安易に手を出さないほうがいいのです。
考えてみれば、今、ものをいっぱいためこんでいる自宅も、巨大な収納グッズの1つです。
大きなマイホームを手に入れたとき、あなたは最強の収納グッズを手に入れました。しかし、その結果はどうでしょう?
そこは、自宅というより倉庫と呼んだほうがいい場所になっていませんか?
収納グッズを買いすぎて失敗した人は、収納グッズに対して、もっと神経質になってください。
B.買うのが好きでずっと買ってきたものをまた買った
洋服、本、雑貨。
人それぞれ、買うことが好きなものがあります。
そうしたものを相変わらず買ってしまい、ものが減らなかったかもしれません。
人間は、自分自身を客観的に見るのが得意ではなく、そのときどきで、都合のいい見方を採用します。
自分に嘘をつくのがうまいのです⇒正直な嘘つきたち~自己欺瞞(じこぎまん)の心理学(TED)
「ものを減らして、部屋をきれいにしたい」という気持ちがあっても、店で、素敵なものを見れば、「これがあると生活がよくなる」とか、「そのうち使うときがある」と思って買ってしまいます。
買う理由は、いくらでも思いつくでしょう。
部屋をきれいにしたいけど、好きなものは手に入れたい。
相反する目標を掲げるとき、バランスを取るべきですが、これがなかなか難しい。
アンバランスになると、汚部屋から抜け出せません。
バランスを取るのに失敗した人は、今年は、もう少し、客観的に自分の気持ちや行動を見てください。そして、一番手に入れたいものが何なのか、優先順位をつけるようにするといいでしょう。
4.さっさと処分しなかったので今も残っている
ガラクタを捨てる決断までは終わっても、その後の行動が後回しになっていると、不用品が家に残ってしまいます。
メルカリなどフリマアプリに出すつもり、寄付するつもり、バザーに出すつもり。
そんな「つもり」だけがたくさんある品がまだまだ残っていて、なんだかごちゃついている。メルカリで売れたときに使う梱包材も、たくさんあって邪魔。
こんなときは、去年、最後までできなかったことを、完結させてください。
処分できなかったのは、処分に至るルートが定まっていなかったせいかもしれません。
不用品を家の外から出す道筋について検討し、どんなルートを取るか決め、前もってルートを手配してください。
参考までに、私のルートをお知らせすると:
◯もう市場価値のないもの
ゴミの日に出す。服ならウエスにして掃除につかって廃棄。
◯まだ市場価値のあるもの
スリフトショップ(人が寄付したものを販売し、売上をチャリティに使う店)に勤務している娘に渡す
娘に拒否されたものは、夫にスリフトショップ(寄付センター)に持っていってもらう(夫は寄付センターで安いものを買うのが好きで、この店のポイントカードすらもっています)
◯洋服は、近所のドネーションビンに入れる。
こんなルートがあります。
自分で寄付センターにもっていかなくてもいいので楽です。
断捨離をうまく行うコツの1つに、「負担にならない方法を選ぶ」というのがあります。
売ったり、譲ったりするとき、手続きやプロセスが多すぎて大変だと、その作業を終わらせることができません。
今年は、もっと楽な方法を使ってみてください。
5.失うものに意識を向けすぎた
「いつか必要になるかもしれない」「そのうち使うかもしれない」
そう思って何かを捨てられないとき、そのアイテムを失うことに恐怖を感じています。
人は、何かを得る喜びより、失う痛みのほうを強く感じるので、そう思ってしまうのも無理はありません。
もし、あなたが、何かを捨てようとするたびに、「でも、これいつか使うかも」「でも、これ何かのときのためにあったほうがいいかも」「でも、これ、そのうち必要になるかも」「でも、これ、私は使わないけど、親戚に欲しい人がいるかも」「でも、これ、使い道がみつかるかも」などなど、「もったいない気持ち」がどんどんわきあがってきて、全く捨てられないなら、捨てることにより、失うものではなく、得られるものに目を向けてください。
不用品を捨てることは、大事なものやお金を失うことではなく、新しい未来を手に入れることだ、と考えましょう。
断捨離のメリットは多くの人が語っているし、このブログでも何度も書いています。
たとえば、こんなものを手に入れられます:時間、お金、スペース、エネルギー、穏やかな気持ち、機能的な家、スッキリしたメンタル、すぐに片付く部屋、ドアベルがなってもビクビクしない生活、仕事や家事に集中できること、今よりいいセルフイメージ、自分をしばっていた執着からの解放、いちいち迷わなくてもいいこと。
メリットはたくさんあるので、自分にとってのメリットを「これでもか!」と出してみてください。
ブレインダンプを利用して出すのもいいし⇒頭の中のガラクタを断捨離するブレインダンプのやり方
家族で1つずつ順番にあげていくゲームをするのもいいと思います。
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新しい年を迎え、断捨離を加速する方法を1つお伝えしました。
自分にとっての障害は、自分にしかわかりません。うまくいかなかった原因を見つけ、それを取り除くか、回避する方法を見つけてください。