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全然袖を通さない服なのに、捨てることができない理由を検証しています。
捨てない理由27は、
新品同様だから。
(ほとんど着ていないせいで)まだきれいだから、捨てるのはもったいないんじゃない?
こんなふうに考えてしまって捨てられないときに、捨てられるようになる考え方を紹介します。
現状を無視するのもほどほどに
着ていない服イコールいらない服ですが、捨てる気になれないのは、「捨てるのはもったいない」と思うからです。
どうしてもったいないのか、その気持ちをもう少し具体的に言うと
・持っていれば、そのうち着るときがくるかもしれない
・持っていれば、そのうち誰かが着るかもしれない
・持っていれば、いつか何かのときに使えるだろう
・持っていれば、いつか必要なときが来るかもしれない
・持っていれば、そのうちメルカリで売って、自分の小遣いができる
こんな感じになるでしょう。
このように考えるとき、その服を、服として全く使っていない現状は、完全に無視しています。
現状を見ることはせず、「キープすれば、こんなことに使えるかもしれない、あんなことにも使えるよね」と夢を見ているのです。
そんなにすばらしい可能性のある服なら、さっさと着ればいいのに。
多くの人が、服を捨てられないのは、「持っていれば、こんな可能性がある」と考えるところで終わり、引き出しをしめるからです。
どんなことにも、いいことと悪いことがあります。
使用していない服を持っているせいで、すでに起きている困ったことや、これから起きるまずいことも考えてください。
服がありるせいで起きているまずいこと
ろくに着ない服をたくさん持っているために、困ったことも起きているはずです。
家に大量に服があるために、自分や家族のために害になっていることはないか、考えてください。
たとえばこんな問題があります。
収納、整理、整頓に手間やコストがかかっている
自分では気づかないかもしれませんが、物をたくさん持っていると、片付けるのに時間や体力、お金がかかります。
収納スペース、収納家具、収納雑貨にお金を使うし、片づけや整理整頓を人に頼めば、少なくないお金が出ていきます。
プロに頼めば、きれいに収納、掃除、片づけ、ゴミ捨てをしてくれるでしょう。
家は見違えるようになり、「お金を支払ったかいがあった」と思うかもしれません。
ですが、余計な物がなかったら、物をどこかにしまったり、整理したりすることは、素人でも簡単にできることです。
たとえ忙しくても、日々の家事の合間にささっと完了します。
私は掃除も片づけも、とりたててうまいとは思いません。しかし、私の部屋も、パソコンのまわりも、使ってないときは、とてもスッキリしています。
物をたくさん持っている人には、ピンと来ないかもしれませんが、所持品が少ないと、いやでもスッキリしてしまうのです。
場所をとる
これは言うまでもないですね。
服がたくさんあれば、タンスの中やクローゼット、押入れの中で場所を取ります。
場合によっては、タンスの上にも箱詰めの服があるかもしれません。
ブティックの倉庫のような部屋で暮らしていると、ストレスがたまります。
見た目もよくないし、風通しも悪くなるし、ちょっとした地震で落ちてくるし、ろくなことはありません。
目当ての服にさっとアクセスできない
たくさん服を持っていると、何を持っているのか把握できないため、その日、着る服を決められません。
よくある「服はたくさんあるのに、着る服はない状態」です。
毎朝、着る服に悩んでイライラします。
私も若い頃は、たくさん服を持っていたので、その日着る服をさっと決められないことがありました。
一通り着てみて、鏡を見て、「なんか違う」と思い、着ていた服を脱ぎ捨て(床に放置)、また別の服を着て、鏡を見て検討する…… こんな行動を3~4回繰り返すことがありました。
出かける時間は迫ってくるし、床に服の山はたまるし、朝からためいきをついていましたね。
当時の私は、「服が多すぎるから迷うのだ」などということは夢にも思っていませんでした。
ですが、迷うのも、着る服がないと思うのも服が多すぎるからです。
服の数を減らし、毎日ほぼ同じ服を着ている今は、まったく迷わず、快適なことこのうえありません。
着ていない罪悪感にかられる
ほとんど着ていないため、とてもきれいな服が、タンスやクローゼットの中にあると、活用できていないことに罪悪感を感じるものです。
あんなに、高いお金を出して買ったのに……なんて、思うんじゃないでしょうか?
その服を見た時、いつも何を感じているか、考えてみてください。
「いつ着ようかな(わくわく)」という感情よりも、「まだ着ていない」「また片づけていない」「まだ捨てていない」「お金がもったいなかった」「失敗した」という、マイナス感情にさいなまれることが多いのなら、
もう手放したほうがいいです。
捨てると、「高いお金だしたのに、着ていない」という気持ちから解放されます。
ほかにも、クリーニング代がかかる、週末のたびに並べ直して時間を失う、虫を引き寄せる、考えごとが増えて、頭が疲れるといった弊害もあります。
「これがあればい、いつか使うわ♪」というメリットばかりでなく、着ない服があることで起きている、よくないことも公平に考えてください。
そうすれば、もう少し、潔く捨てられると思います。
失敗は学びの糧に
せっかく買ったのに、あまり着ることができていないとしたら、その買い物は失敗だったと言えます。
失敗を認めたくなくて、服を持ち続けるほうを選ぶ人もいます。
「今は失敗した状態だけど、この服を今後何かに活かせば、失敗ではなかったことになる」と考えるわけです。
ですが、買い物に失敗してもいいのです。
むしろ、失敗したと認め、そこから学んだほうが、今後の生活の質があがります。
なぜ、その服を着ることができなかったのか、その理由を考え、今日から、そんなことが起きない買い方を心がければいいわけです。
着るつもりで買ったのに、あまり着ない、ということは誰にでもあることです。
着ない理由
参考までに、買ったのにあまり着ない理由をいくつか書いておきます。
・好きだと思ったけど、ちょっと違った
・ほかの手持ちの服に合わない
・フォーマルすぎて、着ていく場所がない
・好みが変わった
・生活が変わった(仕事が変わった)
・サイズが変わった
・着てみたら、着心地が悪かった
・他に着る服がたくさんある
・本当はいらないのに衝動買いしてしまった
着ない理由がわかれば、これからはどういう買い方をするべきか、方針を立てることができます。
着ないまま、いつまでもタンスやクローゼットに入れておいても、失敗から学ぶことはできません。
この続きはこちら⇒たくさんありすぎて何から始めていいのかわからない:着ない服を捨てない理由と、うまく捨てる方法(27)
このシリーズを最初から読む方はこちらへ⇒着ていない服を捨てたい。でも、捨てるのはむずかしい。そんなときはこう考えてみる(その1)
これまで取り上げた捨てない理由
1.捨てるメリットがピンとこない
2.捨てるのは面倒
3.もったいない
4.心が痛む
5.持っていなければならないという義務感あり
6.ギフトだから
7.収納する場所があるから
8.どれを捨てたらいいのかわからない
9.思い出があるから
10.ウエス用に取っておく
11.捨ててもいいのかどうかわからない
12.罪悪感を感じるから
13.娘が着るかもしれないから
14.とてもかわいくて見てるだけで満足だから
15.忙しいから片付ける時間がない
16.着るものがなくなってしまいそうで心配
17.いつか仕事に戻るとき、必要になるかもしれないから
18.たんすやクローゼットに服がぎっしり入っていないと不安
19.いつも同じ服を着ているダサい人だと、他人に思われたくない
20.そのうちメルカリで売るから
21.コーディネートが苦手だからたくさんアイテムがいる
22.特別な時ようの服だから
23.服を捨てるのは損だから
24.手作りの服だから
25.質のいい服だから
26.部屋着やパジャマにするから
これ以外の理由で、服を手放すことをためらっている人は、ぜひ、その理由を教えてください。
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「まだ着られる服を捨てるのは、どうにももったいない」
もし、こんな気持ちが強いなら、いつも書いていますが、着る努力をしてください。
自分の生活に活かすことができれば、それはガラクタでも、不用品でもありません。