キッチンで物を取り出している人

ミニマルな日常

最終更新日: 2022.10.20

ガラクタを美しく収納する罠にはまっている人の7つの特徴~ある意味、汚部屋の主より始末が悪い。

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ガラクタをきれいに収納して満足している人の特徴を7つ紹介します。

ガラクタを美しく収納している人は、ある意味、汚部屋の主より始末が悪いです。

なぜなら、「自分の家にガラクタがたくさんある」という自覚が全くないからです。

自覚があろうとなかろうと、ガラクタがたくさんあれば、汚部屋の人と同じ問題をかかえることになります。

しかも、その人が亡くなったあと、遺族が壮絶な片付けをすることになります。

もし、あなたがその1人なら、手遅れになる前に、ご自身の収納について、もう1度、考え直すといいでしょう。



0.ガラクタを美しく収納する人とは?

ガラクタをきっちり整理整頓して収納している人の家や部屋の中は、たいていきれいです。余計な物は出ていません。

お客さんも、「あなたの家って、いつ来てもきれいね~」と言います。

しかし、押入れや棚、クローゼットの中を開けると、それはもうたくさんの物があります。遊びに来た人が、うっかり扉を開けて目撃したら、「ちょ、ちょっと…これは、いったい?!」とたじろぐレベルです。

1つひとつの物は美しく収納されています。おそろいのケースに、おそろいのラベル。色や形、カテゴリーごとによる細かい分類も完璧です。

収納している本人は、

-私は、整理整頓が得意

-私は持ち物をちゃんと把握している

-私の家に余分な物なんて1つもない。だから、私は、筆子ジャーナルなんて読む必要はない

-私は、自分の生活も人生もコントロールできている

こんなふうに思っています。

ただ、問題が1つあります。

あまりにも物が多すぎるのです。しかも、きれいにしまってある大半の物が、実は、「もう用が終わった物」「今後、出番のない物」「家族の誰も使わない物」、つまりガラクタなのです。

本人は、「自分はちゃんとできている。このままでいい」と信じているため、改善する気はさらさらありません。

むしろ、もっと、もっとたくさんの物を美しく収納したいと思っています。

この点において、「あ~、この部屋、カオスすぎ、ちょっとは片付けんとあかんのよね~」と思っている汚部屋の住人より始末が悪いのです。

では、以下に、ガラクタを美しく収納している徴候を書きます。





1.家の中にやたらと箱やケースがある

ガラクタを美しくしまい込む人は、収納グッズ全般が好きです。

おしゃれなかご、一見機能的に見える透明なケース。

何でもかんでも小分けして収納したがるので、ケースや箱がどんどん増えます。

インボックスや、各種仕切りもたくさん。箱の中に箱があり、その中にまた箱がある。

まるでマトリョーシカを思わせる世界です。

一度、家の中にある箱の数を数えてみてください。その多さに驚くはずです。

入れ物を手放せばモノはたまらない。今すぐ捨てたい6つの入れ物(プチ断捨離12)

2.インテリア・収納・DIYという言葉に強く反応する

収納に関する記事やSNSの投稿、動画が大好きで、日々、チェックを欠かしません。

常に新しい収納テクニックを知りたいと思っています。

たとえ、その大半がガラクタだったとしても、家の中の物は、一応、きちんと収納できているのに、「もっといい収納方法を知りたい」、「もっと便利な収納グッズが欲しい」と、収納に対する欲望はとどまるところを知りません。

こんな番組を見て、すぐに似たようなグッズをアマゾンで購入したりもします。

3.大半の物を2つ以上持っている

1つあれば充分な物を、2つも3つも持っています。

スケジュール帳やカレンダーをいくつも持っていたり、ボールペンを何本も持っていたりします。

似たような食器セットも複数あり、皿やマグカップにいたっては、「いったい、この家には何世帯住んでいるんじゃ?」と思わせるほどたくさんあります。

靴やバッグも多く、もちろん洋服も、1年365日毎日着替えても、着尽くせないほどあります。

タオル、ふきん、シーツのような布物も、抜かりなくたくさん持っていて、色ごとに分けてきれいにたたんでしまっています。

スマホのチャージャーや、イヤホンなども、いくつもあり、「たった1つしかない物」のほうが、少数派です。

余分な物を捨てるすすめ~同じ物、そんなにいくつもいりませんよ(1/3)

4.何年も使っていない物を収納している

美しくしまってある物をよく見ると、ここ数年、使っていない物があちこちにあります。

本棚に入り切らない雑誌、本、書類、学生時代の教科書、プレイヤーがないのになぜかある、カセットテープ、ビデオテープCD.

何十年も前の領収書、年賀状、手紙、給料明細。

結婚式でもらった、開封していない引き出物。自分の結婚式でいただいた祝儀袋⇒11年保管していた祝儀袋を、乾燥した虫ともども、ようやく捨てた話。

包装紙、リボン、紙袋などのラッピンググッズ。

食器棚にびっしり入っている、皿、鉢、お椀、グラス、マグ。もらった時のままビニールに入っているカトラリー。

いつからあるのかわからないタオルやハンカチ。

若い頃買ったバッグや衣類。

今すぐ、リサイクルショップを開けそうなほうどの物量です。

5.もっと収納スペースがあったらなあ、とよく思う

家中の収納スペースや、すきまというすきまを収納に使い切っているので、「もっと大きな家に引っ越したい」「もっと収納スペースのある部屋にリフォームしたい」とよく思います。

間取りを考えるのも好きで、自分で図面を引いたりもします。

「不用品を捨てる」とか、「少し中身を間引きする」という発想はしません。物も収納スペースも増える一方です。

6.収納や整理整頓にたくさんリソースを使っている

収納法や収納グッズについてリサーチしたり、実際に試したり、収納グッズを買うことに自分のリソース(お金、時間、意識、体力)をたくさん使っています。

常に美しく見えることが重要なので、収納が乱れたときはもちろんのこと、用もないのに暇さえあれば中身の入れ替えや並べ替えをします。

物がきれいに収納されているさまは、人の家というより、どこかの店舗の倉庫のようです。

クローゼットの中も美しく、雑誌のグラビアに出てきそうな雰囲気です。

7.不用品を捨てない

明らかにもう使わない物でも、よほどのことがない限り処分しません。

「いつか、使うときが来るかもしれないから」と思うからです。

断捨離やミニマリストという言葉があるのは知っていますが、それは自分には関係のないライフスタイルです。

「私は、物をしっかり管理しているし、家の中もこんないきれいだし」と思っています。

今後どんなに物が増えても、すべて収納し切る自信があります。

ガラクタを美しく収納しても、ガラクタに変わりなし

収納グッズを使って、ガラクタまで収納してしまうミスは、多くの人がすることです。

日本は国土が狭いから、家も狭く、「物をたくさん持つ」という選択をしたら、収納を工夫しないと、生活する場所がなくなります。

しかも、日本は買い物が簡単で、収納しなければならないほどの物を持ってしまうのに、たいして時間はかかりません。

SNSや雑誌を見れば、いろいろな収納術があふれるほど紹介されています。収納家具やグッズも豊富です。

こんな環境にいると、インテリアに興味のある人なら、どんどん収納してしまうでしょう。

しかし、いくら美しく収納しても、不用品が有用品に変わることはありません。

ガラクタはガラクタのままであり、そこにある限り、あなたの時間やエネルギー、お金を奪います。

もったいないから捨てない。この決断のせいであなたが失っているたくさんのもの。

とくに収納好きな人は、「もういらない物の整理整頓や並べ替え」にものすごくたくさん時間を使うことになります。

それが、本当に自分のしたいことなのか、一度考えてみてください。

片付かない理由は、収納という名の「決断の先延ばし」をするから

*****

「美しく収納したガラクタ」をたくさん持つ罠について説明しました。

「収納すればいいんだわ」と思っていると不用品(未来のゴミ)が、増えるばかりです。

何かをしまう前や、収納グッズを買う前に、「これって、しまう価値のある物なの?」とか、「何のためにこれを収納するの?」と考えてください。

「処分する」という選択肢も見えてくると思います。





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