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自分なりに不用品を捨てているが、まだまだものが多い物置部屋とキッチンの床を見るとため息が出てしまう。ため息をつかないですむ方法、もしくはため息をついても落ち込まない方法を知りたい。
こんなお便りをいただきました。
確かに、片付けをしていても、気持ちが晴れないときはありますよね。
そこで、今回は捨て活をしているとき、努力が報われていないような、終わりの見えないマラソンを走っているような気分になったときの気持ちの切り替え方を5つ紹介します。
1.小さなスペースに目を向ける
家の中にものが多いと、少し片付けただけでは、散らかっている場所やものがびっしり入っている場所のほうが目立っていると思います。
そのようなときは、すでに片付けた場所や自分ができたことに意識を向けてください。
このような考え方を私は「たっぷりあるマインド」と呼んでいます⇒たっぷりあるマインドになるおすすめの練習法6つ~もう十分ある、と考える。
断捨離中も、できていないことではなく、すでに達成したことに意識を向けるのがコツです。
それと、片付けをするときは、小さなスペースをきれいにすることを目標にしましょう。
キッチンが散らかっているなら、全体を見るのではなく、ダイニングテーブルの上のトレイの上、引き出しの一角、調理ツールを立てている入れ物というように。
このように、作業を小さくして、一つできたら、「できた!」とか、「私ってすごい!」とその努力を認めましょう。
家全体を見ていると、ため息がでますが、小さな課題をクリアし、前に進んでいることを確認すれば、ため息をつく頻度が下がるのではないでしょうか。
小さな片付け目標をたくさん作って、クリアできたら手帳やカレンダーに◯(赤がおすすめ)をつけたり、シールを貼ったりして、目標に近づいていると自分を奮い立たせましょう。
2.「部屋が散らかっている=ダメな自分」と思わない
家の状態と自分の価値を結びつけて考えないようにしましょう。
汚部屋で寝起きしていると、自分がダメな人間のような気がして落ち込むことがあります。
特に、子育て中で時間も体力も足りないときや、家族が協力してくれないときは、「私がちゃんとできていない」「私がだらしない」と、自分を責めたくなるものです。
ですが、自己嫌悪を感じても、自分を責めても、問題の解決には1ミリも近づきません。むしろ、気分が落ち込んで、すべての行動のパフォーマンスが落ちます。
自分を責めるのは誰のためにもなりません。
そもそも、家が散らかっている責任は本人に100%あるわけではないです。
特に家族と住んでいる場合は。
自分を責めがちな人は、以下の3つをやっていることが多いので、このパターンにはまらないようにしましょう。
・社会的な期待にしばられている:「きちんとしているのが当たり前」と思い込む
・自分の理想と現実のギャップを考える:理想の部屋や生活に追いつけないと、自分を否定したくなる
・他人との比較:SNSや友人との生活を見て、「自分だけできない」と思ってしまう
自分の感情を書き出して、自分のためにならない思い込みをしていないか、時々調べてください。そんな思い込みを見つけたら、できるだけ手放します。
自分の心理状態は部屋の様子に表れますが、部屋の状態と自分の人間としての価値は一致しません。
3.コントロールできることに集中する
次におすすめしたいのは、自分がコントロールできることにしっかり取り組むことです。
頑張って片付けているのに、夫のものがどんどん増える。キッチンの床が散らかったままで、どうにもならない。
そんなふうに考えればため息の一つやふたつ出るでしょう。
これは自分ではどうにもできないことまで何とかしようとしているからです。
実現不可能な無理なゴールを考えているとも言えます。
人の持ちものや、家族の行動、空間のすべてを自分の思い通りにすることはできません。
そうしようとがんばるとストレスが増えるだけです。
大事なのは、自分にできる範囲に集中することです。
自分の持ちもの、自分のスペース、自分の気持ち。このように自分がなんとかできることを、少しずつ変えていくようにしてください。
よく書いていますが、自分の部屋や専用のスペースのどこか一箇所だけいつもきれいにしておくと、その場所を見るたびに落ち着けると思います。
すべての問題を一度に抱え込まず、今、自分にできることにひとつずつ取り組みましょう。
4.散らかった場所を見ない
キッチンの床や物置部屋など、きれいにしたいのに、未だ手が回らない場所が目に入ると落ち込むなら、このような場所をあえて見ないようにしましょう。
人間は見たいものだけを見るので、見ないようにする工夫をすれば見なくて済みます。
たとえば、散らかっている部屋のドアを閉める、視線に入るものに布をかける、間接照明にして視界をぼかすなど。小さな工夫で、視覚的ノイズを抑えることができるでしょう。
こうすることは現実逃避ではなく、自分の心を守るための戦略だと思います。
脳は、散らかっている場所を目にするだけでエネルギーを消耗します。見るたびに「ああ、ここもやらなきゃ」と思って焦ります。
「まだここは手をつけない」と決めて、その場所の片付けを意識的に後回しにし、今すべき片付けに集中しましょう。
5.ため息をついてしまったら
ため息は、「ため息をつくのをやめよう」と思ってやめられるものではありません。
ため息は無意識のうちに出てしまう反応。生理学的には、ため息は無意識のストレス調整動作とされていて、自律神経の働きによるものです。
だから、「ため息をつくのをやめよう」とがんばっても効果はありません。
むしろストレスを減らすべきです。
ストレスを減らす方法は過去記事にたくさん書いているし、これからも書いていきますが、今回はため息をついた直後の反応を変えることを提案します。
ため息をついている自分に気づいたら、「ああ、またため息ついちゃった。私って暗い」と思うのではなく、「ああ、今ちょっと疲れているんだ」「少し休んだほうがいいサインだ」と考えてください。
その後、自分にやさしい言葉をかけてみましょう。
・大丈夫、少しずつきれいになってる
・少し疲れたみたいだからちょっと休憩しよう
・ここまでよくやったね
こんな感じです。
ついでに、深呼吸をするといいでしょう。
ため息を悪者扱いするのはやめましょう。それは「疲れたよ」「ちょっと休もうよ」という、体や心からのサインです。深く息を吐いて緊張をゆるめ、自律神経のバランスを整えていると考えてください。
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捨て活をしている最中に落ち込むときの解決法を5つ紹介しました。
今回やってみた方法を全部やっても、相変わらず深いため息が出るとしたら、本当の問題は、片付け以外のところにあります。
あなたは、もっと大きくて重要な問題を抱えているのです。
大元の問題をなんとかすることが根本的な解決に一番効果的です。
まず、自分が抱えている真の問題を見つけ、その問題から目を逸らさず、少しずつ解決していくことを心がけてください。
落ち込むことがあったとしても、できるだけ前向きに考えることを心がけてください。
できないこと、うまくいかないことにばかり意識を向けるのは思考のクセなので、そのようなことをしている自分を見つけたら、少しずつポジティブな行動も織り交ぜるようにしましょう。
こちらの記事が参考になります⇒ポジティブ思考は学習できる。前向きになる4つのポイント教えます。
ネガティブなことを考えれば考えるほど、その思考をする神経回路が強化されます。
それではあなたも相談や質問があったら、お気軽にメールください。
引用不可のメールに対しては、今回のように、問題のエッセンスだけ紹介して記事で回答します。