物が多すぎるせいで起きている5つの問題。気づかないのが一番の問題。

ミニマルな日常

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家にいる時間が増えたので、なんとなく片付けを始めてみたが、本当のことを言うと、どうして新品同様の物まで捨てなきゃいけないのか、わからない。

これも、あれも、気に入って買った物だし、ほとんど着ていない服や巻いていないスカーフだって、そのうち使うときが来るかもしれない。

現に、この夏、よくはいているサンダルは、数年間、使わずにいたものだ。

物が多くても、私は満足しているしそれなりに楽しい。いったい何が問題だっていうの?

こんなふうに感じている人も多いでしょう。

たとえ、お気に入りの物ばかりに囲まれていたとしても、やはり、物が多すぎると生活の質が落ちます。

物が多すぎることで起きる代表的な問題を5つ、紹介します。

1.視覚的ストレス

物が多すぎると、視覚的ストレスが増えます。

朝、物だらけの部屋で起きたその瞬間から、物がごちゃごちゃしている様子を見て、うんざりします。

お気に入りの物ばかりで、1つひとつは可愛かったり、きれいだったりしても、たくさん集まると、さまざまな色や形が押し寄せて、情報過多となります。

「お気に入りの物の集積」は、「なんだかよくわからないけどごちゃごちゃしている空間だ」と脳は判断するんじゃないでしょうか?

情報過多になると脳は疲れます。

それでなくても、現代はスピードが早くて、ストレスの多い時代です。

ふつうに過ごしていても、情報過多になるのに、なぜやすらぎの場所であるはずの自分の部屋まで、情報過多にするのか?

私の夫は、物を捨てないタイプで、物だらけの部屋で居住しています。夫の部屋にはいるたびに、息苦しさを感じます。

まあ、私は、特に物が少ない空間が好きなので、人一倍ショックを受けるのかもしれません。ですが、人間誰しも、余計な物があふれていない、スッキリした空間を好むものです。

夏場の芋の子を洗うような海岸と、秋の誰もいない海とを比べたら、誰もいない海のほうがやすらぎを得られますよね?

見た目のごちゃごちゃがストレスを生むだけでなく、シンクにたまったお皿、部屋の片隅にたまった洗濯物はこれからやるべきこと(洗って、ふいて、きれいにかたづける、などのさまざまな管理)を想起させ、それが気持ちをなえさせます。

問題は、物がたくさんあることに慣れていると、自分がむだストレスを感じていることに気づかないことです。

すべてを取り去って、スッキリした状態を体験すれば、物が多すぎて、疲れていたことに気づけるのですが。

2.時間を取られる

どんなに小さな物でも、自分の物にすると、そのあとそれを愛でたり、手入れ・管理したりする時間を取られます。

カナダには、デイライトセービングタイム(夏時間)があるので、夏時間に切り替わる時と、もとの時間に戻る時、時計の針を1時間進ませたり、遅らせたりしなければなりません。

子供のときから、そういうことをしていたら、何も考えず、ごく自然にそうできるでしょうが、私は、35年以上、夏時間のない国で暮していたので、最初は、この作業をとても面倒に感じました。

しかも、昔は、時計がたくさんあったので、いまより大変でした(大げさでしょうか?)

電子レンジやストーブ(コンロとオーブンが合体したもの)にも、時計がついているので、これらも直さねばなりません。

その後、私は時計の数を最小限にし⇒無印良品の小さな置時計をシンプルライフのお供にしてます

時間が切り替わる前の土曜日の夜、先に時計の針を直し、作業に追われるのではなく、追う体制にして、なんとかめんどくささを乗り切っています。

物はすべて、私の時計のように、何らかのメンテナンスを発生させています。洗ったり、掃除したり。

それは、ふだんろくに使っていない物も同じです。

機械類は、少しは使うことがメンテナンスになるので、特に使う必要はないのに、無理に使うはめになるかもしれません。

メンテナンスをする時間を取られるので、必要な分だけの物を持っていたほうが、貴重な時間を奪われません。

いらない物に時間をたくさん使っていた話⇒デジタルなガラクタをためこむ恐ろしさとは?:ミニマリストへの道(61)

メンテナンス以外にも、捜し物をする時間や、家にあるのに、また買ってくる時間も取られています。

3.よけいな心配が増える

物を所有すると、それを失いたくないという気持ち(執着)が生まれます。

これが、大きな不安や心配の種(たね)になります。

人は、いったん所有した物を捨てるとき、大きな傷みを感じます。

その理由⇒授かり効果のせいで捨てられない物を捨てられるようになる考え方

まだ買ってもいない、「これは私のものだ」と思っただけの物や、「もうすぐ手に入りそうだ」と思った物ですら、失うのはいやです。

だから、バーゲン会場で、商品の奪い合いが起き、ブラックフライデーの日に、アメリカのウォールマートで死人やけが人が出るのです。

ブラックフライデーとは? ⇒ブラックフライデーとは?大勢のアメリカ人が命がけで買い物をする日の由来

特定の状態(幸せになりたい、便利な生活をしたい、など)に対して、人は強い執着があり、それを実現してくれそうな物や状態を手に入れると、今度は、それを維持することに執着し、なくす心配をします。

その物によって、自分の社会的なステータス(対外的なもの)を保っている場合は、よけいに心配が大きくなるでしょう。

このブログを作ったあと、「(着ていない)服が捨てられない」「(押入れに入れっぱなしの)タオルが捨てられない」という読者のメールをたくさん拝見し、現状維持にこだわる人間の性(さが)を、思い知りました。

あらゆる面で、捨てたほうが楽になるのに。

おまけでもらった無料の物やほんの小さな物にも、この執着は生まれるので、執着心が強いと自覚している人は、安易に物を増やさないほうがいいです。

一般に、付き合いが長くなればなるほど、執着が強くなるので、うっかり誰かに物をもらったら、早めに処分したほうが身のためです。

特に理由もないのに、毎日、気分がふさぎ、心配ごとが多いなら、物や状態に執着しているからかもしれません。

執着について⇒物に執着してなかなか捨てられないあなたに。執着心を捨てる方法はこれです

4.家事や仕事に集中できない

1番に書いた視覚的ストレス、2番に書いた余計な仕事、3番に書いた余計な心配ごと、これらすべてが、自分の心的エネルギーを奪っています。

体力やこころのエネルギーは無尽蔵ではないので、毎日、物の世話に明け暮れるのに忙しいと、肝心のことをする余裕がなくなります。

肝心のことが何であるかは、人によって違うでしょう。

ですが、少なくとも、ろくに着ていない服を捨てようか捨てまいか、ものすごく迷ったり、捨てられない自分に嫌悪感を感じたり、「捨てちゃうと、あとで買い直すのがもったいない」、などと不確定すぎる未来予想による恐怖や心配を感じることが、自分の人生における最重要事項だ、という人はいないでしょう。

もっとほかにやりたいことがあるはずです。

しかし、物がたくさんあると、そちらにエネルギーを奪われてしまい、やるべき家事や仕事に集中できません。

物が多すぎて、いっぱいいっぱいの気持ちになっている人は、好きで勝ったはずの物の、お世話係になりさがっています。

自分の部屋はもはや自分の部屋ではなく、物を置く倉庫です。人生で一番高い買い物である家が倉庫になる悲劇。

自分の物に対して、主導権を発揮して、「いらないからもう捨てる」という行動が取れないから、お世話係というより、奴隷と言ったほうがいいかもしれません。

気をつけて。ガラクタが感情に与える悪影響を見過ごしてはいけない

5.物理的に害がある

これまで、物が多すぎることで起こる、こころや時間の問題について書いてきましたが、もちろん物理的な害もあります。

まず、物が邪魔で行動しにくくなります。

物のたまりぐあいがひどいと、窓やドアをしっかり開けることすらできません。

部屋にある物につまづいて怪我をする人もいます。

日本は地震が多いから、家具の転倒も心配です。もちろん火事の危険もあります。

ふだん、物を失うことを恐れているわりには、地震や火事、大雨などの災害の心配をしないのは不思議なものです。

「押入れの中にある使っていないタオルやざぶとんを捨てちゃうと、あとで必要になるときがあるかもしれない」なんて可能性より、今後5年以内に、地震や火事にあうかもしれない、という可能性のほうが高いんじゃないですか?

もちろん、物がたくさんあると、ホコリを呼び寄せ、カビも発生させます。虫も出ます。

部屋のほこりを簡単に減らす9つの方法。まずほこりの元を断て。

カビはなぜ生える?対策する前に知りたいカビの基礎知識

虫を寄せつけない家にする7つのポイント。できるだけ自然な方法を使います。

昨今、アレルギーやぜんそくに悩む人が増えています。

いまは健康な人も、余計な物は捨てて、健康リスクの少ない家にしておいたほうがいいですよ。

さらに、物が多ければ、引っ越しは大変だし、費用もかさみます。自分が死んだあとの遺品整理も大変です。

生前整理のススメ~すべてを遺品整理に回すより、少しでも生前整理をしておくべき理由とは?

*****

物が多すぎるから起こる問題を5つ紹介しました。

物がいっぱいある状態にいるとき、自分がこのような問題をかかえていることになかなか気づかないのが一番の問題です。

小さな場所(シンクとか)をきれいにして、スッキリ感のすばらしさを感じたり、捨てやすい物からどんどん捨てて、物が少ないと楽になることを体感してみてください。

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カナダ在住の60代。ミニマリストです。

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