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2009年の今頃、毎日フライレディから届く片付けの指令を見ながら、せっせと断捨離をしていました。
1日15分の片付けに、月ごとや週ごとの場所別の掃除、寝る前の2分の片付け。ズボラ主婦としてはまじめにやったと思います。
フライレディはカレン・キングストンや近藤麻理恵と同じで、「最初にガラクタを捨てなさい」、というスタンスです。
家の中が片付かないのは、ガラクタがありすぎるから。いくらがんばってもガラクタをきちんと整理整頓したり収納することなんてできない、ガラクタは捨てるしかない、という考え方です。
ガラクタを「捨てる」最大のコツとは?
フライレディは、「ガラクタを捨てないと家の中はケオスになるだけ」とよく言っていました。ケオスは英語で、chaos ですが、それぞれの頭文字をとって、Can’t have anyone over syundrome (誰も家に呼ぶことができないシンドローム)というユーモラスな病名までつけていました。
私の断捨離がなかなかうまく行かなかったのも、まだまだ捨てずになんとか収納しようと思っていたのかもしれません。
さすがにこの頃は、ぼんやり者の私も、「ガラクタを捨てるしかスッキリする道はない」、ということが身にしみてきました。
ガラクタを捨てるために必要なのは、「上手な捨て方」「後悔しない捨て方」「効率のよい捨て方」といった情報を得ることではなく、一にも二にも「実際に捨てる」、という行動なのです。
フライレディのメールは、行動を促すのにぴったりでした。
フライレディって何?という方はこちらをどうぞ⇒流しをピカピカに磨くことが家全体の片付けにつながる~ミニマリストへの道(26)
彼女のメールには、よく「そうする理由なんていちいち私に聞かないで、つべこべ言わずに15分片付けなさい」と書いてありました。「言い訳なんて聞きたくないわよ」とも。
捨てる行動力が1番ついたのは、時々抜き打ちテストのように指令が飛ぶ 27 fling boogie (トゥエンティセブンフリングブギ)というお片づけのドリルです。
fling とは「物を投げつける、放り出す」という意味。勢いよく捨てる感じです。私が好きなダウン・タウン・ブギウギ・バンド流に言えば、「27個捨てましょブギ」と訳せるでしょうか。やり方をご紹介しますね。
27 fling boogie (27個捨てましょブギ)のやり方
1.タイマーを15分にセット
2.ゴミ袋をつかむ
3.タイマーをスタート
4.家中を走り回って、捨てるものをゴミ袋にほうりこむ
5.27個集まったら、袋ごと、ゴミ箱に捨てる。
☆27個集まらなくても15分たったらやめます。
「27個捨てましょブギ」は、テーマを決めてやってもかまいません。
たとえば、15分間にこんな27個を集めます。
・完全に捨てるゴミ
・リサイクル用のゴミ箱に入れるもの
・リサイクルショップ(チャリティショップ)に持っていくもの
・オークションで売るもの
・シェルター(ホームレスやDVのシェルター)に寄付するもの
・チャーチセールで売るもの
・片付けるもの
・そこにあるべきではないもの
「片付けるもの」とは、家の外に出すものではないけれど、床の上など置き場所が違うもの。これを27個を集めます。まず集めてから、それぞれ所定の場所に戻します。
「27個そこにあるべきではないもの」は、捨てるもの、どこかに片付けるもの、リサイクルショップに持っていくものというふうに区別せず、とにかくその部屋にあるべきではないものを27個集めます。
筆子は独自に、モノ別にテーマを決めることもありました。たとえば27着の服、27冊の本、27枚のCD、27個のぬいぐるみなどです。
モノ別にするとちょっとハードルが高くなりますが、断捨離効果は抜群です。
「27個捨てましょブギ」で大切なのは、スピードです。ゆっくり手に取り、「ときめくかしら?」なんて考えてはいけないのです。いちいち迷ったり考えたり、中を調べたりなんてことはしません。
何も考えず、家中を走り回って、とにかく捨てるものを27個かき集め、そのまま一気にゴミ箱へ。リサイクルショップに持っていくものは、すぐに持っていけるように車のトランクに入れるところまでやってしまいます。
家は車がないので、外の物置に放り込むところまでやっていました。
フライレディ式断捨離を半年ほど続けたら、この「27個捨てましょブギ」で捨てるものがなくて困ることがありました。
6月のある日。その日の「27個捨てましょブギ」は、寝室だけがターゲットです。
タイマーを15分にセットして、ベッドルームをざーっと見渡し、捨てるもの、寄付できるもの、別の部屋に置くべきもの、洗濯かごに入れるものなど、とにかく寝室に存在していてはいけないものを、27個を取り除く作業をします。
ところが、あまりに部屋が小さいせいか、ふだんまめに片付けているせいか、27個も排除するものが見つからなかったのです。夫のものををさわるわけにもいかないし。
その日15分でやったのはこんなことです。
・棚にあった紙ごみを少し捨てた。
・棚にあった本3冊を階下に持っていった。
・棚にあった使ってないクロス(大きなハンカチ)2枚を台所に持っていった→ふきんにする。
・棚にあった使ってないタオルハンカチ2枚をバスルームに持っていった→子供がお風呂で使うタオルにする。
・棚にあった冬のもの(手袋、帽子、タイツ、ハイソックス、室内履きなど7点)を階下に持っていった。
この頃はまだミニマリストではなかったので、モノを捨てるというより移動させることも多かったのですが、「27個捨てましょブギ」のミッションが出た日は、こんなふうに、必ず少しは捨ててがんばっていました。
☆なぜ27個なのか、その理由はこちらに書いています⇒suumoジャーナルに物の捨て方に関するインタビュー記事が掲載されました。
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この片付けドリルのおかげで、断捨離に加速がつきました。と、同時に、とても大事なことがわかったのです。
ブギを踊り続けて筆子が会得したもの。
それは「捨てる」ということは行動あるのみ、という真実。
捨てられないのは、頭の中でいろいろ考えているから。
「とにかく捨てよう」
こうして筆子の断捨離はワンステージアップしたのです。
この続きはこちら⇒50歳の私が運動習慣を身につけたきっかけとは?~ミニマリストへの道(31)
☆「27個捨てましょブギ」のいいところは15分と時間を切って、ゲームのように取り組めるところですね。スピードが鍵です。子供におもちゃを片付ける競争をさせるのもいいですね。
最近は物が減ったので、15分に27個捨てるものを見つけるのは至難の技。ですが、5分間タイマーをかけて、机の引き出しの中を整理するというのはよくやっています。