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最近、各方面で値上げが相次いでいるから、もっと節約しなければ、と考えている人も多いでしょう。
仕事を増やして、入ってくるお金を増やすのも値上げに対抗する1つの方法ですが、まずは、今の買い物習慣を変えることをおすすめします。
すぐにガラクタになってしまう物を買う頻度が下がれば、もっとお金が残りますから。
ガラクタがいっぱいあるということは、使い切れないほど買った証拠です。使い切れないほどものを買う習慣を手放せばいいのです。
やり方を3つのステップに分けて紹介します。
1.ガラクタ生産の度合いを検証
自分がどれぐらいガラクタを作ってしまったか、直近1年~3年ぐらいのスパンで調べてください。
ガラクタの生産の度合いを知るために、一番効果的なのは、不用品を捨てることです。
私もいろいろな物を断捨離して初めて、「ああ、こんな物を買う必要はなかった」「こんなにたくさんはいらなかった」と気づきました。
断捨離の方法は過去記事にたくさん書いているので、「捨て方」などでサイト内検索をして、好きな方法でやってください。
ただ、不用品を廃棄するだけなので、難しいことは何もありません。
最初は、明らかにたくさん買いすぎているもの、無駄遣いしているものから調べるといいでしょう。
私の場合は、若いころは、衣類、書籍、文房具、雑貨、子供が生まれてからは子供服、塗り絵を始めた年は、塗り絵本と塗り絵用の画材などを、買いすぎた自覚があります。
はっきりあります。
そんなジャンルは何も思いつかない、私は、いろいろなものをまんべんなく買っている。
そんな場合は、あなたが女性なら、衣類、バッグ、靴、アクセサリー、化粧品、かわいい系の雑貨、食器などから取りかかるといいでしょう。
2.ガラクタにどれぐらいお金を使ったか計算する
毎回不用品を捨てる前に、それを買うのにどれぐらい使ったか概算を出して、ノートにつけてください。
きょうの記事の肝はこの部分です。重要なので飛ばさないでください。
買い物の記録をつけているなら物の値段はすぐにわかるでしょう。
ネット通販(アマゾンや楽天市場など)をよく利用しているなら、買い物の履歴を調べればわかります。アマゾンも楽天も、かなり古いログが残っています。
無印良品のオンラインショップは直近3年分、セシールは、過去1年半分の購入履歴を参照できます。
雑誌や書籍なら、本体に値段が書いてあるから、それをチェックすればいいですね。
記録もないし、値段も書いていないものはレシートが残っていないか探してください。
レシートがないときは、ネット検索をして、同じものか類似品を探し、だいたいの見当をつけます。
以前、フードロスを金額で見積もった人のTEDトークを紹介したことがありますが⇒食品の無駄を出さない取り組みは、節約のレシピである(TED)、彼がやったように、詳しめに調べてください。
ガラクタにしてしまった商品の概算を出したら、全部足し算をして、どれぐらいお金を無駄にしたか考えてください。
単純に、1年分のガラクタに費やしたお金を出してもいいし、期間で区切って見てもいいです。
期間を区切ると、無駄遣い度がはっきりします。
たとえば、月に3000円ほどコンスタントにガラクタにお金を出しているなら、年間36000円のロスです。
1週間に3000円分のガラクタを生産しているなら、年間、156000円です。
日に500円なら、年間、182500円です。
自分がどれぐらいの頻度で、どれぐらいの金額の買い物をしているのかわかれば、期間ごとのトータルを出すのは簡単です。
筆子の場合
私は、若い頃、毎月フェリシモに3000円は使っていました。
当時、フェリシモの頒布会は月に1度で、確か、3000円以上注文すると、おまけがもらえたのです。
おまけの種類は、注文額があがるともっといいものに変わります。
おまけ目当てで、いつも3000円以上買っていた私は、年間36000円はガラクタの購入に費やしました。
フェリシモで買ったもの(レターセット、オーデコロン、パジャマ、タオル、文具など)は、ほとんど使わず、ためこんで、あとで断捨離しましたから。
厳密に言うと、衣類(ジャケットやTシャツとか)など、使ったものもあります。しかし、毎月、似たようなものが届いている場合、1つひとつを徹底的に使い切ることは不可能です。
買ったけど、使いきれていないものがたくさんあったのです。
今の36000円は、そこまで大金ではないかもしれませんが、私がフェリシモを利用していたのは、20代のときだから、1980年代で、36000円は大金でした。
問題は、私が買い物していたのは、フェリシモだけではなかったことことです。
頒布会以外にも、勤め帰りに、いろいろな店で、衣料品や雑貨を買っていました。
私は買い物依存症ではなかったとずっと思っていましたが、今、この記事を書きながら、昔を思い出すと、「もしかして、依存症だったのか?」と思うほどです。
当時、そういうコンセプトがなかったので、「依存症ではない」と思っていただけかもしれません。
あの頃、誰も私に、「ガラクタの生産に毎月いくらお金を使っているか計算せよ」とは言いませんでした。
でも、計算するべきだったんです。計算していたら、私の人生はまったく違ったものになっていました(あえて断言)。
無駄になったお金の計算をするのは、つらいかもしれませんが、淡々と計算することをおすすめします。
自分を責めるために計算するわけではありません。
数字にすると、わかりやすい形で現状が見えるので計算するのです。
数字が出たら、このままの生活を続けたいかどうか考えてください。
たぶん、続けたくはないでしょう。だって、あなたは節約したいのですから。
3.買ってしまった理由を見つける
ガラクタに使った金額を調べて、買い物習慣を変えたいと思ったら、次にすることは、自分がガラクタをいっぱい買ってしまった理由の発見です。
ガラクタは必要ではないものなので、必要だから買ったわけではないですよね?
私の場合は、平たく言うとドーパミンを出して、快感を感じたいからでした(これをドーパミンヒットと呼ぶ)。
買い物で気分があがるのはドーパミンのせい。この仕組みを知って無駄遣いを防ぐ。
多くの人がそうでしょう。では、なぜ、ドーパミンヒットを求めたのか考えてください。
退屈だから?
さびしいから?
何か大きな不満がある?
直面したくない問題がある?
イライラするから?
毎日がつまらない?
ほかに何の楽しみもない?
ディドロ効果? ⇒止まらない買い物を止める方法。ディドロ効果のワナを知れ。
ピアプレッシャー(同調圧力)?
承認欲求? ⇒強すぎる承認欲求(人にほめられたい気持ち)を手放す方法。
長年の習慣?
無駄なものを買ってしまう、一番の原因を考えて、そうしなくてもすむようにしてください。
たとえば、退屈なら、何か打ち込めるものを見つければいいですよね。
さびしいなら、友達を作るか、1人でも大丈夫にすればいいです。
きのう、たまたま、YouTubeで、「私は友達がいない、そして、それでかまわない理由」(“I have no friends” and why it’s okay)という若い女性のVlogを見ていたのですが、本人がそれでいいならいいのかもなと思いました。
少なくとも、「節約」という目的を優先したら、1人でも大丈夫にするのは、やみくもに買い物するより理にかなっています。
直面したくない問題があるなら、勇気を出して直面してください。なぜなら、逃げていても、問題は解決しないからです。
逃げれば逃げるほど、ガラクタを生産してしまい、貯金の残高が減っていきます。
ピアプレッシャーのせいなら、付き合う友人を変えるか、プレッシャーをものともしない人になればいいですね。
心理的な問題の解決法や改善の仕方は、過去記事にたくさん書いているし、以下の本も参考になると思います。
筆子の新刊「それって、必要?」7月20日発売のお知らせ。著者による内容紹介です。
筆子の新刊『書いて、捨てる! 』3月11日発売。著者による内容紹介。
筆子の新刊『買わない暮らし。』(6月16日発売)著者による内容紹介。現在予約受付中です。
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ガラクタ予備軍ばかり買ってしまう買い物習慣を変えるための最初のステップを紹介しました。
何らかの事情で今すぐこれができないとしても、買い物の記録だけはつけてください。
絶対あとで役に立ちます。というか、記録をつけ始めると、もっと買い物に意識が向くので、買い方が変わります。