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最終更新日: 2017.09.11

効果がある衝動買いの防ぎ方。4つの戦略で無駄遣いをやめる

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すぐゴミになるような物ばかり買っていた私が、じわじわと効果を感じた衝動買いを防ぐ方法をお伝えします。

3月、4月と年度末、年度始めで、予定外の出費が続き、「お金を使いすぎた」と思っている人が多いかもしれませんね。しかも、これからゴールデンウィークがやってきます。

4月の給料は大事に使わなければばなりません。

こんな工夫をして、「無駄にお金を使わない人」になりましょう。



1.自分の意志に頼らない

意志の力は、時間、体力、手持ちのお金と同様、有限です。無限ではないのですね。だから、意志の力で、衝動買いや無駄遣いをやめよう、と思わないほうがいいです。

意志の力を過信しないことが、衝動買いをやめる1番の秘訣です。

たぶん多くの人が、朝、最も意志の力を持っていると思います。ところが、1日中、いろんな局面で、意志の力を使っているうちに、だんだん残り少なくなっていきます。

これは私が適当に書いているのではなく、科学的に証明されている話です。

人が意思決定をするときに、脳内のブドウ糖を使いますが、それがどのぐらい残っているかで、意志の力も決まるのではないか、と考えられています。

決断疲れするのも同様の理由からです。決断疲れとは⇒決断疲れを回避する方法。ミニマリストになるのが1番です

そこで、疲れているときや血糖値が低い時に買い物に行くと、高い確率で衝動買いをしてしまいます。

たとえば、昼食を食べる前や、放課後や仕事を引けた後です。この時間に買い物に行くのは、無駄にお金を使いに行くようなものです。

昔の私がどんな時間帯に衝動買いをよくしていたか考えてみると、圧倒的に会社の仕事が終わったあとでした。

疲れてしかもお腹もすいている時間に、ふらふらとショッピングビルの中に入って、よけいな洋服を買っていたのです。

仕事帰りに買い物をすることが多い人は、その前に喫茶店などで、おやつを食べ、ブドウ糖をチャージしておくといいですね。ただし、砂糖がたくさん入ったおやつは、血糖値が急上昇したあと、すぐにがたんと下がりますので、逆効果です。

あるいは、仕事の前か、週末、朝から買い物をしたほうが、賢い買い物ができるでしょう。

無駄遣いが多いと自覚している人は、自分がどの時間帯で衝動買いをしているのか調べてみては?なるべくその「魔の刻を避けてショッピングをしてください。

2.物にお金を使うのをやめる

2番めの戦略は、できるだけ物以外のものにお金を使うことです。

私はミニマリストになるため、最小限の物で暮らそうとする過程で、物にたくさんお金を使ったところで幸せにはなれない、という事実に気付きました。

物にお金を使っても楽しくない理由の1つは、人は、今この瞬間やっていることに集中しているほうが幸せだからです。

この理論はこちらの動画で詳しく説明されています⇒幸せになる秘訣は目の前のことに集中すること(TED)

物を買うことで楽しいのは、あくまで買うまでだと思います。「これを買ったら、こんないいことがあるかも」という甘い期待を感じているときが1番楽しいのではないでしょうか?

お店で選んでいるときも楽しいかもしれません。まだ期待している段階なので。しかし実際にお金を出して、その物を所有してしまうと、期待していた時間は終わるため、もう幸せではないのです。

かくして、多くの人は、また幸せな時間を持つために、同じような買い物を繰り返します。つまり、無駄遣いをリピートしてしまうのです。

買い物を続けても幸せになれないどころか、余計な物が増えると、コストがかかってしまいます。その理由⇒節約ではお金はたまらない。お金持ちになりたいなら、買わない暮らしが1番いい

多くの専門家は、物にお金を使うより体験にお金を使ったほうが人は幸せになる、と科学的に証言しています。

体験、たとえば旅行や食事、観劇、コンサートなどは、それにお金を使う前に、もちろん期待感があります。まずここで楽しいです。さらに、体験している間もハッピーですよね。

しかも、体験が終わったあとも、いい思い出が残ります。もしかしたら、「ひどい経験だった」と思うこともあるかもしれません。ですが、後に残るものがある、という点では、物とは比べものになりません。

人はあまり体験を衝動買いしません。まあ、いきなり思い立って、旅行に出る人もいますが。衝動買いの対象は、たいてい「物」です。

そこで、今後は、物ではなく、体験にお金を使うようにすれば、必然的に衝動買いも減ります。





3.衝動買いできない仕組みを作る

1番で意志の力はあてにできない理由を説明しました。衝動買いを防ぐために必要なのは、意志の力ではなく、戦略やシステムです。

たとえば、財布にお金を入れ過ぎないとか、クレジットカードは家に置いておく、よけいなウインドウショッピングはしない、といったことです。

特にクレジットカードは危険です。このカードはとても便利ですが、やはり現金ではないので、「お金を使う痛み」がリアルに感じられません。

しかも、現実の自分は1万円しか持っていないのに、クレジットカードを持っていると、「10万円持っている」という錯覚をしてしまいます。これは衝動買いのクセがある人には命取りの幻想です。

私はオンラインのショッピングサイトには、できるだけクレジットカードの情報を残さないようにしています。いちいち番号を入れるのが面倒ですが、買い物は面倒にすればするほど、衝動買いの抑止力になると信じています。

たとえ、「私は財布に10万円入れておいても、絶対無駄遣いしない」という自信があっても、用心したほうがいいです。

なぜなら、意志の力は有限だし、人の理性はそんなに信頼できません。外的条件によっては、理性の力はもろくもくずれさります。

調子のいいときに理性の力が発揮できるのはあたりまえ。しかし、調子の悪い時というのはどんな人にも訪れます。この点については、こちらの記事の「感情移入ギャップ」についてお読み下さい⇒習慣のループを知れば、どんな習慣も変えることができる(TED)

私は自分の意志や理性をそんなに信じていません。本当に衝動買いをやめたいなら、自分が感情に流されたときも、お金を使うことができないセーフティーネットを用意しておくべきなのです。

4.買い物以外で幸せになる方法を見つける

衝動買いが多い人、というのは、人生のほかの部分であまり満たされていません。何か欠落しているものを買い物で埋めているのです。

そこでこの欠落部分をほかのことで埋めることをおすすめします。

そのためにできるもっとも簡単なことは「感謝すること」です。何か不満なことや、嫌なことがあっても、感謝する気持ちを持てば、うつうつとしていた感情が、少し穏やかになります。

現在、多くの心理学者は、「感謝すること」は幸せになるストラテジーの1つだと言っています。たとえば、カリフォルニア大学のソニア・リュボミアスキー先生とか⇒幸せになる12の方法。お金や物では幸福になれません 「(1) Counting your blessings 幸せを数える」をお読みください。

感謝することには、魔法のような力があるのです。それは「足るを知る」という、修身の教科書に書いてあるような、抹香臭い話ではありません。

感謝することで、物事のよい面を見ることができるし、自分が持っているものを確認することもできます。ほかの人に感謝の気持ちを表せば、お互いにうれしい気分にもなれます。

さらに、感謝することで、より「今の時間」を生きることができます。「あの時ああしていれば」とか、「老後はどうなるんだろう」と、過去や未来のことで頭がいっぱいになることもないのです。。

感謝の気持ちを持っている人は、より幸せだし、前向きだし、エネルギーがあります。

感謝ノートなどを書いて、感謝する練習をすると、人生はもっと満ち足りたものになるでしょう。感謝ノートについてはこちら⇒疲れたときはこれ。5分あればできる簡単なストレス解消法10選

上でリンクした記事に書いたように、私は、モーニングページに日々の感謝を書いています。これをすると、自分がすでにいろいろな物を持っていることがよくわかるので、もうあまりたくさんの物を欲しいと思わなくなりました。

だって、もう充分あるのですから。
* * * *
いかがでしたか?今回の戦略は、長期的に根源的に自分の考えを変えるやり方です。特効薬と呼べるようなものではありません。しかし、お金はかかりませんし、簡単に始められることばかりです。

結局、小手先の技術に頼るより、衝動買いしない思考を身につけたほうが、長期的な効果が期待できるのです。





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