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片付けがうまくいかない人が好んで使う言葉を7つ紹介します。
断捨離をはじめても思うようにきれいにならず、疲れてしまうことがあります。
こんなときは、ふだん自分がしゃべっている言葉に注意してみましょう。何気なく発している言葉は自分の価値観や物事の捉え方を反映しています。
意識して口癖を変えれば、思考や行動のクセも変わり、片付けも進みます。
以下に片付けを邪魔する口癖と置き換え例を紹介します。自分のパターンを見つけて、言い方を変えていきましょう。
1. とりあえず置いておこう
忙しいときや疲れているときは、つい「とりあえずここに置いておこう」とものを仮置きしてしまいます。
でも、この「とりあえず」が積み重なると、床や机の上にものがどんどんたまり、片付けの負担が雪だるま式に増えます。
「とりあえず」と言いそうになったら、「ひとまず」に変えてみましょう。
「ひとまず」は、「後で必ず具体的な処理をする」という意図がある言葉です。「とりあえず」ほど、先延ばし感がなく、行動につながりやすいのではないでしょうか。
それでも状況が変わらないと感じたら、「今、処置しよう」「ここを定位置にしよう」と、より明確な言葉に変えてみてください。
私は、3分以内で終わりそうな処置はその場でやるようにしています。小さな行動を繰り返しているうちに、その場で処理するクセがつきます。
2. 時間ができたら片付ける
現代人は忙しいので、家の片付けは後回しになりがち。「いつか時間があるときに」「そのうち時間ができたら」という言葉が口癖になっている人は多いでしょう。
でも、今、時間がないと感じるなら、1週間後や2週間後になったところで、まとまった時間はできません。
実は、長時間やらなくても部屋は片付きます。きょう、5分間片付けるだけで、かなり大きな変化を起こせます。
「時間ができたときに」と言いそうになったら、
- いま、5分だけやろう
- 今日できることを少しやろう
こんな言葉に置き換えてください。
実際、部屋の片付けのように時間のかかる作業は、小さな片付けをコンスタントに続けることで、うまくいきます。
5分でも、やってみるとけっこう長く、引き出しの片付け、郵便物の仕分け、バッグの中身の整理など意外とたくさんのことができますよ。
3. まだ使えるから
断捨離をしているとき、「これ、まだ使えるから」と、不用品を残してしまうことが多いなら、次の言葉を使ってみてください。
- ◯日に、こんな用事をするときに使う
- 今、使っていないならもう手放そう
確かに家にあるものは、全部「使えるもの」でしょう。
しかし重要なのは、自分や家族が使っているか、今後使うことがあるかどうかです。
まだ十分使えるものなら、家の中に置いておくより、今、実際に使う人の手に渡したほうが、資源が無駄になりません。
自分も不用品の管理をしなくてすむようになるのでラクになります。
4. しまっておけばいい
「入れる場所があるから、とりあえずしまえばいい」という考え方は一見ロジカルですが、不用品を減らす観点からはまずい考え方です。
というのも、不用品を収納すると、目に見えなくなるのでますます使わなくなり、死蔵品度があがってしまうからです。
私たちがものを持つのは、しまうスペースがあるからではありません。必要だから持つのです。
「しまっておこう」と言いそうになったら、以下の言葉に代えてみましょう。
- しまうのは本当に残す価値のあるものだけ
- しまう前に、次にいつ使うか確認しよう
- しまう前にまず減らそう
口癖を変えて、不用品をどんどん収納するクセを改めましょう。
なぜ人は収納しただけで片付いたと錯覚するのか? その心理と対策
5. どうせまた散らかる
一生懸命片付けても、生活をしていればまた散らかる、片付けるだけ無駄だ。
こんな思考があると、「どうせまた散らかる(だから片付けない)」と言ってしまいます。
確かに、また散らかりますが、それは当然のことです。
大事なのは、散らかったあと片付けるのが簡単かどうか。
リセットしやすい状態にするために不用品を捨てます。
不用品が少なければ、大々的に散らからないし、散らかったあと元に戻すのが簡単です。
「どうせまた散らかる」と言うことが好きなら、代わりに以下の言葉を言ってみてください。
- 元に戻そう
- 一つだけ捨てよう
- 片付けると気持ちいい
「どうせまた散らかる、だから片付けない」という言葉はメンテナンスを否定する思考です。
食事、歯磨き、入浴、洗濯、睡眠といった、生きるために不可欠な活動はすべて繰り返すことが前提です。片付けもその一つだと考えてください。
6. 家族が散らかすから
今、ここで私が片付けても、どうせまた家族が散らかす。
そう思っていると、家族がどうする、こうすると言いがちです。
しかし、片付けは本来、自分のためにすることです。
それに、他人の思考や行動はコントロールできません。
自分ができる範囲のことをやって生活をよくすることを考えましょう。
「家族が…」と言いそうになったら、以下の言葉を言ってみてください。
- 自分が気分よく暮らすために片付ける
- 私ができることをする
- 自分のものを捨てよう
「家族が散らかす」という言葉が口癖になっていると、自分の人生を主体的にコントロールすることをせず、うまくいかないことを自分以外の何かのせいにする思考や行動につながります。
被害者意識が強くなるだけなので、別の言い方を心がけてください。
被害者的発想をやめる7つの方法(前編)、悪いのは私じゃない誰かだと思い込みすぎていませんか?
7. どうせ片付けられない
片付けやものを捨てることに苦手意識があったり、過去に断捨離で挫折したことがあったりすると、「どうせ私には片付けられない」「どうせ、続かない」と思うことがあります。
そんな人は、つい、「無理」「できない」と言って逃げます。
こうした口癖は、何も行動していないのに、自分で自分の能力やスキルを軽視する一番もったいないパターンです。
「できない」が口癖の人は以下のように言い換えてください。
– できることからやってみる
– 2分ならできる
– 少しずつやればいい
「私にはできない」と思っている人は、多くの場合、完璧主義に陥っています。一気に片付けることや、不用品のないぴかぴかの家をイメージしていないか考えてみてください。
実際、2分ならどんな人でも片付けができます。
タイマーを2分にセットして、その間に目の前にあるもういらないものを捨てましょう。
タイマーが鳴ったら今日は終わり。明日、また同じことを続けてください。
◆関連記事もどうぞ
⇒こんな口癖がある人は物を持ちすぎ。断捨離どきのサイン、6パターン。
⇒なぜセルフ・エフィカシー(自己効力感)が重要なのか?(TED)
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部屋の片付けを邪魔してしまう口癖を7つ紹介しました。
最後に、番外として片付けに限らず行動を妨げる4つの口癖を紹介します。
・愚痴:不満が思考に根付いています。努力することよりも「できない理由」を探すことに熱心
・言い訳:深く考えておらず、自己防衛を優先するので、問題解決から遠のきます
・「すべき」という口癖:義務感や完璧主義の思考パターン。自分や他人に厳しく、ストレスを抱えやすい
・「わからない」が口癖:自信のなさや思考停止の現れ。挑戦することより回避を選びやすい
こうした言葉を何度も言ってしまうと、まずいパターンを強化してしまうので気をつけてください。














































