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部屋の中の物の量はさほど変わらなくても、置き方でずいぶんきれいに見えるものです。きょうはごちゃごちゃした部屋を、スッキリ見せるコツを7つお伝えします。
捨てるのに疲れたときは、無理に捨てようとせず、断捨離プロジェクトはちょっと横に置いといて、部屋をきれいに見せるプロジェクトに取り組んでみてください。
雑然とした部屋も、ちょっとしたことに気をつけると、とりあえずきれいに見えます。いずれも簡単な方法なのでぜひ試してください。
部屋はリビングルームを想定していますが、寝室などにも使えます。
1:1番目障りなものを1つだけ取り除く
部屋の中で1番目立っていて、1番見た目のよくない物を取り除きます。
たとえば、部屋の角に置いてあるアイロン台。
たたもうと思って積み重ねてある洗濯物。
掃除機(最近夫が買ってきて、居間に置いてます。困ったものです)。
部屋のコーナーに放り出してあるバッグ。
大きな収納ケース。
捨ててもいいですし、どこか別のところに移動させます。
2:平面をきれいにする
床、机の上、ベッドの上、ソファの上、椅子の上など、平面をとりあえずきれいにします。
ソファの上に雑誌や洋服が置いてないでしょうか?定位置に戻します。
平面の例はこちらに書いています⇒これならもうリバウンドしない、断捨離習慣を身につける7つの秘訣
3:新聞、雑誌をなんとか片付ける
居間の中で散らかりやすいものの代表は、雑誌や新聞です。間仕切りのあるマガジンラックは、意外に片付けにくく、取り出しにくいものです。
雑誌を投げ入れると、中でぐにゃっとなりませんか?
母の居間にある木製のマガジンラックは真ん中に間仕切りがあるタイプで、母は雑誌、カタログ、新聞を入れていますが、みんな柔らかいので、中で自立せず、まがったり、ほかのものがページの間にはさまったりしてぐしゃぐしゃになっています。
こういうマガジンラックはないほうがましです。
その部屋のテイストにあった、投げ入れても見た目の悪くない入れ物を用意するといいです。たとえば持ち手のついたワイヤーのカゴとか。
四角いものより、丸っぽいものののほうがおしゃれだと思います。浅めのかごがよいでしょう。
きれいに片付けられない人は、雑誌と新聞は家に持ち込まないようにします。いずれも喫茶店、図書館、職場、あるいはインターネットで読めます。
4.たくさんあるリモコンをなんとかする
リモコンはまとめてトレイや浅いカゴにいれるとコストがかからずきれいに収納できます。あるいはペン立ての要領で立ててしまってもいいでしょう。
間仕切りのあるリモコン用収納雑貨は、マガジンラックと一緒で使いにくいものです。
我が家の居間にあるリモコンは2つで、夫しか使わないので、夫の座るそばに置いてあるテーブルの上にあります。
5.色数を減らす
部屋の中がごちゃごちゃに見えるのは色が多いからです。
テーマカラーを1つ決めて、天井や床、大きな家具はその色と同じ系統の色でそろえるようにします。これは一朝一夕にはできないでしょうが、今後意識して買い物をすればだいぶ違います。
スッキリ見える色は白やグレーなどの薄いモノトーン。ベージュなどアースカラーの薄い色。
私はインテリアには全く興味のない人間ですが、ごちゃごちゃしているのが嫌いなので、色数が増えないようにしています。
うちのリビングは天井と壁は白、カーペットはグレー。ここは賃貸なので、これはコントロールできません。
そこに、木製の茶色い机にやはり木の背の低い茶色い本箱を置いています。パソコンのCPUやモニターの枠、プリンター、ソファ、テレビの枠は黒。
新しく買ったノートパソコンの色も黒。ラジカセも黒にグレー。机の上のライトも黒、本箱に入っているプラスチックの引き出しは、1つはグレーの外枠に引き出しが透明、もう一つは黒の外枠に引き出しが透明。
こんなふうに黒、白、茶色、グレーにおさえています。
ふだんは引き出しにしまっているペン立ても黒です。
マウス、電子辞書、置き時計など小さいものも白か黒です。いつも使う色を決めておけば、部屋はごちゃごちゃになりにくいです。
☆快適空間の作り方⇒捨てることから始める居心地のいい部屋の作り方、9つのポイント。
6.文字やロゴを隠す、取り去る
いろいろな物のパッケージに文字がついていますが、これを取り去ってできるだけ見えないようにします。
近藤麻理恵の著書「人生がときめく片付けの魔法」のおしまいのほうに、すっかり断捨離が終わったのに、「物は少ないのに、なぜか居心地がよくない」と訴えるクライアントの話が出てきます。
こんなとき、こんまりは、扉のついた収納(押入れや洋服ダンス、物入れ)などをチェックするそうです。
こんまりが押入れを開けると、クリアケースに張りっぱなしのシール、消臭剤、収納に使っている段ボール箱などに、たくさんの文字が。
「瞬間・消臭」「伊予かん」といった文字が目に入るのです。
収納を開いた時に見える「情報の多さ」が部屋の中にざわざわ感を作りだしているのです。
と、こんまりは書いています。
こういう文字はふだんは押入れの中に隠れているわけですが、それでも、空間にただようのです。
開けた時に、目に入った文字(特に私たちが理解できる日本語の文字)は、無意識のうちに情報として処理され、扉をしめたあとも、頭の中でざわざするそうです。たぶんこれは本当です。
以前、置物が部屋の主に無言のメッセージを送る話を書きましたが、
⇒散らかった居間を断捨離~今すぐリビングルームから捨てられるものリスト
部屋の中にある文字も、しっかり自己主張しているのです。
そのため、こんまりは商品の包装シールはすぐにはがすように、と書いています。
ふだん見えないところにあるものが、こんな威力を持っているのですから、表に出ている文字のノイズは相当強いはずです。
壁に貼るもので文字のあるもの(カレンダーやメモなど)はできるだけ少なくし、商品がパッケージに入ったままならパッケージは捨てて、本体だけにしてみます。
1度自分の部屋にどれだけのロゴが出ているか、仔細に調べ、できるだけ減らしてみてください。
また、わざわざロゴのついた商品を買わないことも大切です。胸にブランドネームがでかでかと書かれてあり、自ら無料で店の広告塔の役目をはたしてしまうような服は買わないほうがいいです。
この意味でモノグラムのついたブランドもののバッグも、部屋にノイズをもたらします。
本箱も文字情報が多いですが、これはしかたがありません。できるだけ本の数を減らし、やたらカラフルなカバーははずしましょう。
部屋の中にあるものはなるべく無地にすると、スッキリ見えます。
7.安物は隠す
100円均一ショップで売っている収納雑貨は確かに安価で、便利かもしれませんが、はたしてデザイン的に美しいものでしょうか?
変なピンク色のプラスチックのカゴはもちろんのこと、白いカゴでも、よくよく見ると、「やはり100円だわ」という安っぽさです。
プラスチック製品のほとんどは射出成形(しゃしゅつせいけい)という方法で作られます。これは溶けたプラスチックを金型に入れて、冷却して成形するやり方です。
一気に形作るのでどうしてもゆがみができてしまうのです。
こうしたものは目に見えないところで使うべきです。
物を減らしてなるべくチープな収納雑貨を使わないようにすむ状態に持っていくか、ワイヤーや、靴の箱(つまり紙)、キャンバスのバッグや入れ物など、安っぽく見えないものを使ったほうがいいと思います。
いずれにせよ、収納雑貨というものは外に出して使うものではなく、押入れや物入れ、引き出しの中で使うべきです。
番外.高さをそろえる
家具の高さをそろえると、見た目がうるさくありません。ただ、高さをそろえるために、低い家具の上に物(花瓶や置物)を置いたり、絵をかけるのは、センスが問われます。
この記事は、インテリア的に美しい部屋を追求するものではなく、断捨離のあいまに、すっきりした部屋を作る方法をお伝えしたいので、番外としました。
このほかに照明を使う方法もありますが、これもあまりミニマリスト的ではないので、入れませんでした。
間接照明を使って奥行きを出したり、スタンドライトで壁や天井を照らして部屋を広くみせるテクニックがあります。
まずは物を徹底的に減らしてから、興味があれば、こうしたこともやってみてください。